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2024.01.30

We are ST☆RISH!You are ST☆RISH!――虹と共に迎えた待ち望んだ瞬間。“うたの☆プリンスさまっ♪ ST☆RISH LIVE STAR TREASURE -SUNSHINE-”ロングレポート

We are ST☆RISH!You are ST☆RISH!――虹と共に迎えた待ち望んだ瞬間。“うたの☆プリンスさまっ♪ ST☆RISH LIVE STAR TREASURE -SUNSHINE-”ロングレポート

あの日のライブが目の前に。スクリーンを飛び出した彼らの熱を浴びるライブを!

アコースティックコーナーを歌い終えて、ステージから降りた7人。会場のスクリーンには「うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ~旅の始まり~」の総集編が流れ、ライブを前にした彼らの様子を改めて追想できた。「マジLOVEスターリッシュツアーズ」の日へと想いを馳せるように映像が終わると、次の瞬間、オーディエンスはあの「マジLOVEスターリッシュツアーズ」の会場にいた!

ステージに立ったのはエレキギターを手にした寺島。「音也―!」と声が上がると、アグレッシヴなピアノの音に導かれて唸るギターリフを紡ぐ寺島が歌い出す――「Ok, Hello World!」だ。赤一色に染められた会場にコーラス然としたオーディエンスの声も響く。ロックバンドと共にステージでパワフルなサウンドをかき鳴らす音也の歌によってフロアはあっという間にロックフェスのような空気へと変貌。「みんなに届けたい!俺のギター!」と声を上げる音也に応えて「Hey!Hey!」とオーディエンスの声が続き、轟く熱いロックンロールは会場を、ライブビューイング会場を席捲していった。

続いたのはもちろんレンだ。情熱的なアルゼンチン・タンゴをモチーフにした「Ready to be a Lady」を響かせる。甘い声に導かれるように五感で楽曲を堪能する観客。ダンサーと共に情熱的なダンスを見せれば、軽快なビートに会場の影も揺れる。劇場版と同じく「Amor(アモール)……キミなしでは生きられない」と悩ましく告げる姿に歓声が上がり、ステージに登場した女性のマネキンと絡む演出も。諏訪部が華麗なパフォーマンスで魅せた。

そんな情感豊かなステージのあとにはファンタスティックで異国感たっぷりなサウンドが響き、ソファに坐した鳥海が登場しての「トリッドラヴ」へ。あの日のライブでは空を駆けたセシルのように、軽やかなステップを踏んでダンサーと共にオリエンタルな空気を放っていく。ダンサブルなビートと砂漠の国を思わせる煌めきの音を散りばめた楽曲を、「My princess.もっと近くに……、もっと熱く……、アナタを感じたい」と告げながら、柔らかな笑みを浮かべながら歌い上げ、オーディエンスのハートを奪った。

灼熱の場所を思わせる1曲に続いたのはスノードームを思わせるライトのなかで真斗が歌う「Snow Ballade」だ。あの日のライブに同じく、掌の中で灯りをともすと、その光が彼を包み込む。イントロで「My snow prince」とオーディエンスによるコールに導かれるように歌を紡ぎ出す鈴村。青に染まる会場に切々と歌声を届けていく。まるで差し出すように歌い上げられるナンバーに、雪のような静けさで聴き入る観客。「永遠があると信じて……これからも、同じ夢を見よう」と手を差し出す真斗――オーディエンスはきっと心の中でその手を取ったことだろう。

シャンソンのように情感たっぷりな弦楽の音が響くと、会場はガラリと雰囲気一変。そこからフレンチポップの世界へと変貌していく。那月の歌うかわいらしいポップチューン「愛をボナペティ♪」は、語りかけるような歌に「な~に~?」「おいしそう~!」と観客からのコールも加わり、声出しOKなライブならではの歌のキャッチボールがなんとも那月らしい。あの日のライブと同じくボナペティ・ベアーズも登場して、歌う谷山の周囲で楽し気に動き回る。「皆さん、僕と一緒に楽しい時間を作りましょう~!」という那月に「ウィ、シェフ!」と観客も応える。

共に踊り、一体感を見せた那月からバトンを受け取ったのはトキヤだ。冒頭のマジックシーンをスクリーンで魅せた瞬間、ステージに宮野が登場。ブロードウェイさながらの華麗なパフォーマンスを繰り広げながら聴かせる「TRIGGER CHANCE」は艶めくピアノロックナンバー。華やかな楽曲で「イッツ!ショウタイム!」と魅せるパフォーマンスはトキヤのエンタテイナーとしての才を存分に感じさせる。腰を振るダンスパフォーマンスはまさにトキヤと宮野とがシンクロした瞬間だった。

カンフーテイスト衣装で登場した下野が軽快に歌い始めたのは、軽やかな弦の音とドラとが中華風なミュージックを奏でる「来来☆オーライ」だ。「你好」とコールがこだまするなかで軽妙なメロディを元気に紡ぐ翔。桃色に染まった会場でダンサーと共に飛び跳ね、アクションで沸かせる。オーディエンスのコールがあってこそ完成する楽曲なのだと改めて感じさせる1曲は、光を振る観客とステージの翔こと下野のパフォーマンスとが一体となっていく様が印象的だった。そして、「世界丸ごと、ありがとなー!」と最後の雄叫びに大きな歓声が応えた。

世界を巡る「マジLOVEスターリッシュツアーズ」、次はどこにいくのか!?という映像から映し出されたのは、音也、那月、レン、翔の4人の姿。クロスユニットで響かせるのはアッパーな最新鋭クラブミュージック「UUUU」だ。ダイナミックなビートと鋭いエレクトロサウンドで響かせる1曲をトロッコに乗って歌い上げる4人。交差していく4色のボーカルがレーザー舞う会場を席捲し、ビジョンに彼らがアップになるたびに悲鳴にも近い歓声が上がる。轟くビートに観客は体を揺らし、会場をも大きく揺らしていく。そんな1曲のあとには真斗、トキヤ、セシルのクロスユニットによる、和楽器の音と和心を思わせる旋律で紡がれるアッパーなエレクトロダンスチューン「SAMURAIZM」だ。トロッコで勢いよく登場し、「Wowo 」と会場と共に歌うと、ステージへと辿り着き、あの日のライブに同じく殺陣でも魅せた3人だった。

旅の終わりは、新たな旅の始まり――もっと高く、もっと広い世界へ、共に羽ばたこう、と告げる。未来へ続く物語が今、ここから始まるのだ、と高らかに歌い上げるのは「ST☆RT OURS」だ。「マジLOVEスターリッシュツアーズ」でも本編の最後を飾った力強い歌声が彩るナンバー。真っ直ぐな想いが乗った煌めきサウンドで綴る珠玉チューンは、彼らの新たなアンセムともいえる1曲。今を共に歌い、未来でも共に在る、と約束をくれるこの曲はトロッコとステージとに分かれ、会場のすべての人に届けるように紡いだ7人。そのユニゾンに永遠を感じさせる、こんなにも素晴らしい曲を生み出す「うた☆プリ」こそが“奇跡”。オーディエンスも歌う、「Start ours…」と。大きな歌声は彼らがステージを降りたあとも心に響き続けた。

楽しい時間はあっという間、の声に響くこの日最大の「エーッ!」。この声が次への糧に!

「ST☆RISH!ST☆RISH!」と彼らを呼ぶアンコールの声に応えてステージに上った7人が歌い出だしたのは、あの日のライブでもアンコールを飾ったメドレー「続け…!ISHの旅へ」。原点回帰のような組み合わせで歌い上げるナンバーだ。歌い出しは那月と翔、そしてセシルによる「イリュージョニスト」。トロッコに乗った谷山、下野、鳥海が拳を上げて軽快に歌うと、続いたのは真斗とレン。軽快なジャジーサウンドの「セイクリッドペアーズ」を鈴村と諏訪部が軽やかなボーカルで歌い上げながら視線を時折合わせると歓声が沸いた。そして音也とトキヤもトロッコで颯爽と登場。爽快かつストリングスがドラマティックに響く「HUG SONG」を寺島と宮野が鮮やかな歌声で響かせる。最後の7人全員でのユニゾンは、華やぎの音層で会場に煌めきを届けた。

ここで、2024年8月に横浜・Kアリーナで“うたの☆プリンスさまっ♪ ST☆RISH LIVE STAR TREASURE -MOONSHINE-”の開催が発表される。今回のライブとは半分くらい違う楽曲で、なおかつ衣装も変わることがメンバーたちから公表されると大きな拍手が会場を包んだ。そして最後に全員が挨拶。

鳥海は「皆さん、今日は楽しめましたか?本当に?思い残すことはもうないですか?ワタシもまだまだ皆さんと一緒にいたいです。今日は1日ありがとうございました。また皆さんに会える機会も発表されたので、それまで「うた☆プリ」、ST☆RISHを愛し続けていただければとても嬉しく思います」とほほ笑む。

「お前たち、ありがとー!10年くらいST☆RISHをやっていますけど、1stライブのときからこの仲間たちに助けてもらって、それからどんどん仲間たちも増えていって、こんなに大きなステージに立てていることはまったく想像なんてできなかった。こんなすごいところでみんなと一緒に楽しいことができること、もっともっと楽しいことを作っていけるパワーの溢れる場所になっていると感じます。どんな形であれみんなと一緒にやっていけたら嬉しいので、これからも俺たちについてこい!」と下野も喜びを隠せない。

続いた諏訪部。「子羊ちゃんたち、今日は楽しんでくれましたか?(イェーイの声に)サンキュ。人生楽しいことばっかりじゃなくて、嫌なこととか苦しいこととかもあると思うけど、今日の楽しい思い出が、そういったものを一瞬でも忘れさせるものになったらいいなって思いますし、さらには、そういったものを乗り越える力になったらいいなって心から思ってます。またこうやって、みんなで楽しい時間を過ごせればいいな」と深々と礼をした。

「おはやっほ~!」とHAYATOで挨拶を始めた宮野。「本当に、本当に楽しかったですね。終わってしまうと思うのがこんなにも寂しいなんて。終わってしまうのが嫌です。もっとやっていたい。アニメの流れと同じように、僕はこうやって素敵な仲間、ST☆RISHのみんなと出会えて、こんなにもずっと歌っていたいと思う気持ちになれるなんて本当に幸せです。次はMOONSHINE、そしてワールドツアー……(笑)、きっと待っているので。そのときはまた遊びに来てくれますか?今日は本当にありがとうございました」と時折トキヤの名シーンを交えつつ語った。

「僕はST☆RISHでいる時間がやっぱり好きだなって、ステージにいるこの7人でチャカチャカしているときとか、ちゃんと振りを合わせて1つの目的に向かって邁進していくようなことって、年齢を積み重ねていくなかで得難い経験だと思います。これをさせてもらえている幸運に感謝したい。そしてなにより今日来てくださっている皆さんが土台の部分から支えてくれているから。“We are ST☆RISH、You are ST☆RISH”って本当のことだなって思っています。これからも1つ、ご贔屓にしていただきたい。次は月明かりの下で会いましょう」と谷山もST☆RISHのライブへの想いを届けた。

「俺の心のダムは今まさに崩壊しようとしている」と声を上げた鈴村だが、「まだ決壊させるわけにはいかない」と真斗の声で伝えたあとには「8月、陽が降り注ぐなか、いや、月明かりのもとで俺たちとまた会ってくれるか?その想いを胸に8月まで走りきろう。また会える日まで。今日は本当にありがとうございました」と語り、会場を沸かせたのだった。

最後は寺島。「みんな、ありがとー!大好きだよー!」と音也の声で場の空気を変えると、会場が赤色に染まる。「みんな、赤色、ありがとう!俺、赤が大好きだけど、最近、もっともっと好きな色があるんだ。それは虹色!みんなも好きな色にして!」と言う。瞬間、仙台が虹色に染まる。「仙台に来て、虹が俺たちを迎えてくれたんだ(諏訪部のXを参照)。絶対に良いライブになると思った。思ったとおり最高だったー!って音也が言ってるよ?次があるってわかっていると“楽しい”で終わらせたくなっちゃって。ST☆RISHでライブをやらせてもらって、ライブ中にアコースティックで僕らの気持ちをみんなに伝えることが出来て、また夏にライブがあるんだと思うと“楽しい”しかなくて。次に行こうって気持ちになっちゃって。いつも想いを届けてくれてありがとうございます。僕らはこれからも音也たちST☆RISHと一緒に皆さんに素敵な時間を届けていくことを約束します」と締め、みんなで歌おう!と最後は「マジLOVE1000% -RAINBOW STAR ver.-」を会場全員で一緒に歌う。100%を、限界を超えた最初の曲を、ずっと歌い続けてきた1曲を、この日のライブに参加したダンサー、ミュージシャン、そして「You are ST☆RISH」なオーディエンスと共に歌う最高の時間で、愛に溢れたライブは幕を閉じたのだった。次は横浜。夏の月明かりの下での再会を約束して。


■うたの☆プリンスさまっ♪ ST☆RISH LIVE STAR TREASURE -SUNSHINE-
2023年11月26日(日)
【本会場】宮城県・セキスイハイムスーパーアリーナ
【取材会場】東京・丸の内ピカデリー シアター1

<セットリスト>
M1.マジLOVEスターリッシュツアーズ
M2.マジLOVE2000%
M3.I am Here.
M4.Sweet Kiss
M5.Rose Rose Romance
M6.Target is you!
M7.HOLY KNIGHT
M8.SUKI×SUKIはなまる!
M9.ステラlight ステラnight
M10.夢追い人へのSymphony(アコースティック Ver.)
M11.サンキュ(アコースティック Ver.)
M12.Ok, Hello World!
M13.Ready to be a Lady
M14.トリッドラヴ
M15.Snow Ballade
M16.愛をボナペティ♪
M17.TRIGGER CHANCE
M18.来来☆オーライ
M19.UUUU
M20.SAMURAIZM
M21.ST☆RT OURS

<ENCORE>
M22.続け…!ISHの旅へ
M23.マジLOVE1000% -RAINBOW STAR ver.-

©︎UTA☆PRI-MOVIE ST PROJECT

関連リンク

「うたの☆プリンスさまっ♪」公式Webサイト
https://www.utapri.com/

「うたの☆プリンスさまっ マジLOVEスターリッシュツアーズ」公式サイト
http://starishtours.utapri-movie.com

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