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INTERVIEW

2024.01.25

ポピパの可能性は無限大!Poppin’Party、19th Single「新しい季節に」リリース――西本りみと伊藤彩沙が表題曲、カップリング曲「ほな!」「Chu Chueen!」、新たなポピパの魅力を語る

ポピパの可能性は無限大!Poppin’Party、19th Single「新しい季節に」リリース――西本りみと伊藤彩沙が表題曲、カップリング曲「ほな!」「Chu Chueen!」、新たなポピパの魅力を語る

Poppin’Partyのニューシングルは、ミニAlbum『青春 To Be Continued』に続いて、高校3年生となっても青春を駆け抜け続けるPoppin’Party(以下、ポピパ)の“今”を包み込む。女子高生の心境を描いた表題曲「新しい季節に」、ゲーム「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」(以下、ガルパ)配信曲で歌詞でコミカルさを、音楽性でポピパの多様性を打ち出した「ほな!」と「Chu Chueen!」を収録。ポピパらしくて新しい、そんな19th Singleを語る西本りみ(牛込りみ役)と伊藤彩沙(市ヶ谷有咲役)の言葉からポピパの魅力を再発見できる。

INTERVIEW & TEXT BY 清水耕司(セブンデイズウォー)

思春期ならではの憂いが込められたタイトル曲

――まず「新しい季節に」について、お二人はどんな曲だと感じていますか?

西本りみ ポピパは、ちょっと憂いがあって切ない曲調のエモさが隠れている、みたいな楽曲がよく似合うと思っているんですけど、「新しい季節に」を聴いたときにも感じました。歌詞も、(高校)3年生に上がったポピパの、思春期ならではの不安だったり先が見えないからこその楽しみだったりがすごく表れていると思います。

伊藤彩沙 ポピパの曲って高校生らしさを感じるんですけど、未来への不安ってこれまではあんまりなくて。でも、この曲には学年を重ねていくうえでの悩みが等身大で描かれているのでリアルというか、ポピパの実在性みたいなところがありますよね。今の高校生の子たちにも響く言葉なんじゃないかな。楽曲も今時ですしね。でも、その不安の中で「でも私たちは私たちのままだよ」という答えを見つけ出しているところには“お姉さんみ”を感じますし、ポピパらしさと成長のどちらも感じる楽曲ですね。あと私は、香澄の繊細な歌声がすごく好きなんですけど、その繊細さが存分に生かされた楽曲だと思いました。ポピパはいろんなジャンルに挑戦していますけど、あいみん(=愛美)はどの曲でも「香澄はこう歌うんだ」みたいなドンピシャの答えを持ってくるんですよね。本当にすごいです。

西本 彩ちゃん(=伊藤彩沙)も言った通り、愛ちゃん(=愛美)が歌う切な系の曲に、ポピパのかわいらしいコーラスが綺麗に積み上がっていますね。9年の活動を経て、性質の全然違う声が1つになることでポピパの声になる、という表現ができていると思います。

西本りみ

西本りみ

――愛美さんは地声よりもかなり高いところを歌っていますが、そこでの表現力もお二人から見ても注目である、と。

伊藤 おっしゃった通り、キーは本当に高いですよね。我々はコーラスが多いですけど、カラオケとかでポピパを歌うと高すぎてびっくりします。(裏声になって)合唱部みたいになることが多くて。

西本 確かに(笑)。年始に実家へ帰ったとき、私も家族でカラオケに行ったんですけど、そこで「キズナミュージック♪」とか歌ったらもう息が切れる切れる。「愛ちゃん、よく平気な顔していつもあれ歌っているな」って思いました。

伊藤 「キズナミュージック♪」は我々もサビを歌っているのにね。

西本 サビはやばい。いつも歌っているはずなのにA、Bメロと続けざまで歌うと全然出なくて。「サビだけで良かった」って思います。

――ライブで演奏するときのイメージも浮かびましたか?

西本 テンポがゆっくりめな曲のほうがベースは難しいんですね。やることが難しいのではなく、表現の仕方やタッチを繊細に扱わないといけないので。この曲も音作りや弾き方を研究しなきゃいけないと思いますね。

――キーボードは結構ソロがありますね。

伊藤 そうなんです。怯えてます。

西本 あははは(笑)。

伊藤 正直、楽器がどれくらい難しいかは『BanG Dream!』(以下、バンドリ!)の楽曲を初めて聴くときのポイントの1つで。この曲はミドルテンポくらいなので楽しむ余裕ができたらいいですね。バンド感のある楽曲なのでみんなと青春感を出せたら、って思いますし、ライブではあいみんの歌声をイヤモニで結構大きめ(の音量)で聴いているので、歌と合わせられたら、とも思っています。

伊藤彩沙

伊藤彩沙

――2曲目の「ほな!」についても印象や感想を教えてほしいのですが……。

西本 へへへへへ♪

――笑っちゃいますか?(笑)。

西本 大好きです(笑)。「ガルパ」のストーリーを先に見させていただいたんですけど、「ほな!」っていう台詞が出てきたときは「あ、こうきたか」みたいな感じでしたね。牛込ちゃんが地元の関西に帰るお話だったので私的にもすごく嬉しかったです。楽曲的には「あ、ポピパだな」って思いましたね。さっき「新しい季節に」で、ポピパは「こういう曲が似合う」と言ったばかりですけど(笑)。「こういう曲が似合うのがポピパだな」ってすごく思いました。それにポピパのメンバー5人中3人が関西人でもあるのでホームのような曲で嬉しかったです。

伊藤 いや、「マジか、マジか?」ってなりましたね。まさか大阪を題材にした曲がくるとは……、って感じで。メンバー間でも話題になりました。衝撃度がすごかったです。

西本 衝撃でしたね。

伊藤 絶対大阪のライブでやりたいですね。ライブですごく盛り上がりそうな曲ですし。

西本 「ほな!」のところはお客さんも覚えやすいと思うので、一緒にたくさん歌ってほしいです。なかなか言う機会のない言葉だと思うので。

伊藤 ね。言ってほしい!最初と最後には掛け声を出せるところもあるし、そういったところでも楽しんでほしいです。ポピパはライブ前にメンバーとスタッフさんで会議していて、いつも何か面白いことをしたくなっちゃうんですけど、この曲はふんだんにできそうですね。担当楽器以外の音も入っているからそこでも遊べそうだし。くいだおれ太郎みたいな感じの格好で演奏するとか。(大橋)彩香には太鼓を叩いてもらって。

西本 面白いことをやりながら演奏するとは思っているので、手数を増やししすぎず、動きやすいような演奏にしたいですね。

伊藤 うんうん。5人の一体感やわちゃわちゃ感を大切にしたいとき、いつもは後ろにいるドラムとキーボードが前の方に出ていくことがあるんですよね。この曲は絶対できたら楽しそうだと思いました。

――ショルキー(ショルダーキーボード)を持って。

伊藤 そうですね。でも重いんですよね。定期的に「軽くなりませんかね」って協議させてもらうんですけど、「じゃあ次回以降に」って。

西本 あははは(笑)。

伊藤 で、またその重さと戦っています。やっぱりショルキーと普通のキーボードだと動ける度合いが全然違うから私的には積極的にやりたいと思っているんです。「ほな!」を披露するときには軽めのショルキーでできたら、ということはこの場所を借りて文字にしておいていただけたら(笑)。

――3曲目の「Chu Chueen!」は受け取ったときにどんな印象でしたか?こちらもコミカル要素強めな。

伊藤 確かに。表題曲との温度差がすごいです。

西本 風邪ひきそうなくらい(笑)。これもイベントのストーリーを先行して聞いていたんですけど、歯医者に行きたくないというだけでよく1曲作れちゃうな、と思いました。

伊藤 でもさっきの大阪の曲(=「ほな!」)もそうですけど、最近のポピパの楽曲はかなりぶっ飛んでいて。早く世界に見つかってほしいって思いますね。

――人々に知らしめたいですか。

伊藤 楽曲としてもちょっとメタルチックなので、海外の人にも好きになってもらえると思うんですよね。ライブで演奏するのが楽しみですし、歌詞もかなりパンチが効いているので、ポピパの新境地となる楽曲に思えました。

――レコーディングで印象に残っていることはありますか?

西本 実は、ポピパの曲で私史上最速で終わりました。いつもスタジオには始まる10分前くらいに着くようにしているんですけど、そうしたら始まる予定時刻よりも前にレコーディングが終わってしまいました。今回は追っかけのコーラスなうえに、さらにメロディーもないようなものばかりだったので、一回録ったらすぐOKが出ました。

伊藤 そう、台詞っぽいコーラスばかりだったんですけど、でも有咲としてはこの楽曲にどう向き合ったらいいだろうかすごく考えたんですよね。「Chu Chueen」を有咲ならどう言うんだろう、って。

西本 そうだね。難しいね、有咲は。

伊藤 自分の中で出た結論としては、ちょっと恥ずかしいと想いながら言ってみるんだけど香澄やおたえから「声出しなよー」とか言われてちょっとやけになって歌っている、みたいなイメージでした。それが有咲らしいのかな、って。

西本 うん、かわいい。

――西本さんも、自分の中に牛込りみはもう染み込んでいる感覚ですか?

西本 染み込みました。私の地声と牛込ちゃんの声は全然違うので、牛込ちゃんとして歌おうと思ったらもう牛込ちゃんになりますね。最初の頃は牛込ちゃんの声が高いので、低いメロディーの曲を歌うとどうしても違ってしまう悩みもあったんですけど、今は牛込ちゃんとして歌う感覚が身についています。「Chu Chueen!」だったら、意外とノリノリで歌うだろうなというところ考えずに自然と歌えるようになりましたね。

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