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INTERVIEW

2024.01.21

【連載】「幹葉の森 おしゃべりルーム」“リスアニ!LIVE 2024”出張版:幹葉(スピラ・スピカ)×JUNNA

【連載】「幹葉の森 おしゃべりルーム」“リスアニ!LIVE 2024”出張版:幹葉(スピラ・スピカ)×JUNNA

スピラ・スピカ(以下、スピスピ)の幹葉が、自身の憧れの人物に直接会いに行き、その人たちから様々な話を聞く対談形式の連載企画「幹葉の森 おしゃべりルーム」の出張版がスタート!

1月27日(土)・28日(日)に日本武道館にて開催される“リスアニ!LIVE 2024”で“宣伝隊長”を務める幹葉が、出演アーティストに当日の意気込みなどを聞く企画「幹葉の森 おしゃべりルーム」“リスアニ!LIVE 2024”出張版。今回会いに行ったのは、1日目のSATURDAY STAGEに登場するJUNNAだ。実は以前から面識があり、共通点も多い2人。久しぶりの再会を喜び、和気あいあいとした雰囲気のなかで、幹葉が切り込んでいく。

INTERVIEW & TEXT BY 逆井マリ
PHOTOGRAPHY BY 堀内彩香

■「幹葉の森 おしゃべりルーム」連載一覧はこちら

【連載】幹葉の森 おしゃべりルーム

「JUNNAちゃんは“みんながついて行きたくなるライブ”をする」

幹葉 今日お話をさせてもらえるのをとても楽しみにしてたんです!

JUNNA 嬉しいです!私も楽しみにしていました。

──撮影時から盛り上がっていましたね!お二人が知り合ったきっかけというのは?

幹葉 2019年“Animelo Summer Live”(以下、アニサマ)の同日に出演していたんです。当時、スピラ・スピカはフェスなどの大きなイベントに出る経験がまだなくて。デビューした翌年に出させてもらったけん、周りに誰も知り合いがいない状態でした。最後に出演者全員で並んで歌ったときにJUNNAちゃんが横にいて。初出演ということもあってドキドキしているなかでJUNNAちゃんがすごく優しく話をしてくれて、すごく安心したんです。

JUNNA あのときは私も大きなフェスに出たことがなくて。ソロデビュー2年目だったのでめちゃくちゃ緊張していたんです。ほとんど知らない方ばかりで……。

幹葉 そっか、JUNNAちゃんはあのときがソロデビュー2年目!今考えると、同じ状況で、同じ思いを共有していたんだね。

JUNNA はい、そうでした。

幹葉 そのあとはコロナ禍に入ってしまったので、なかなかご一緒できる機会がなかったんですよね。ただ、“アニサマ”をきっかけにSNSをフォローさせてもらっていたので、JUNNAちゃんの活動はずっと追っていました。

JUNNA 私はライブにもお邪魔させてもらっていて。

幹葉 そう!2022年のライブに来てくれたんだよね(6月5日 東京 Spotify O-EAST/“スピラ・スピカ Release One-Man Live Tour 2022「スピスピと燦々輝こう!~ナガレボシトレインに乗って~”)!

JUNNA そのときのライブも幹葉さんがずっと笑顔だったことが印象的でした!“アニサマ”のときに「お喋りが長くて怒られる」とおっしゃっていましたが(笑)、誰とでもフランクにお話されていて、MCも含めてすごく楽しいライブでした。誰が来ても絶対に楽しめる“誰ひとり置いていかないライブ”だなと感じていました。

幹葉 わあ、嬉しい……!

JUNNA 私は特に、お寿司の曲「サークルフィッシュ」が好きなんです!サブステージでは“幹葉寿司”が展開されて(※O-EASTのサブステージに寿司レーンが展開)、「ここから登場するんだ!」って驚きました。

幹葉 鮮明に覚えてくれていて嬉しい!私自身もJUNNAちゃんの“アニサマ”のステージで覚えていることがあって。当時、まだ高校生だったじゃない?それで(大学)受験の話をしていて。

JUNNA そうです!受験の直前くらいに出演していたので、その話をしてましたね。

幹葉 「同じ状況の人いますか?」って問いかけたら、客席から結構手が上がっていたよね。私が高校生の時は地元・徳島でヘラヘラっと過ごしていたけれど(笑)、その歳で堂々とステージに立っていて本当に格好いいと思っていました。さっき私のライブのことを「誰も置いていかない」と言ってくれたけれど、JUNNAちゃんの場合は圧倒的な歌唱力とステージ力で“みんながついて行きたくなるライブ”をするんですよね。

JUNNA わあ、ありがとうございます。嬉しい……!

JUNNA誕生の軌跡を辿る

幹葉 突然だけど、JUNNAちゃんは生まれたときから歌が上手だったの?

JUNNA いやいや!そんなことは全然なくて(笑)。家族でカラオケに行ったときに、母が「歌っている姿が楽しそうだから、スクールに通ってみたら?」と。それで小学4年生からスクールに通い始めました。最初は「楽しい」という気持ちだけで、これを職業にしたいとは思ってなかったんです。

幹葉 へえ!じゃあ習い事の一環のような感じで通い始めたの?

JUNNA まさにそうです。小学6年生のときにスクール内のオーディションに合格して、ショッピングモールなどのスペースで歌わせてもらう機会に恵まれて。そのときにステージで歌う楽しさを知って、そこから(歌手を)目指すようになりました。

幹葉 そうだったんだ。そのときから今のような声だったの……?

JUNNA いや、全然!母が当時のステージを全部撮っていたんですけど、それを見返すと声が細くて、よくこんな声で歌っていたなと思うくらい(苦笑)。

幹葉 想像がつかない。スクールで鍛えていった感じ?

JUNNA スクールではグループで発声練習していくような感じでした。ステージに立ったことで「もっと練習しなきゃ!」と思って、別のボイトレにも通うようになって、そこで鍛えられたような気がしますが……でもステージに立っていたことが、自分としては一番大きな経験だったように思います。

幹葉 そのとき、カラオケではどういう曲を歌ってたの?

JUNNA いきものがかりさん、aikoさん、Superflyさんがすごく好きで。没頭すると、ずっと3組くらいのアーティストさんの曲を歌い続けていました。

幹葉 じゃあ、アニメの曲というよりはJ-POPが多かったのかな?

JUNNA そうですね。ユニットもダンス&ボーカルグループのカバーをしていました。

幹葉 その当時の映像を入手したい~!ファンの方は見たことあるのかな。

JUNNA ないと思います(笑)。ただ、その当時から応援してくださっている方が数人いるんですよ。

幹葉 めちゃくちゃ古参のファンが!その人たちは今のJUNNAちゃんの活躍が嬉しくて仕方ないだろうなあ。ステージを重ねて、歌に磨きを掛けていって、ワルキューレに?

JUNNA それまでにオーディションをめちゃくちゃ受けてたんですよ。多分……100個くらい。

幹葉 ええっ!そうだったんだ!

JUNNA 良いところまで行って落ちてしまう、ってことを繰り返しているなかでようやく受かったのがワルキューレのオーディションでした。

幹葉 オーディションを受けるときは、アニメの世界に行くんだ!みたいなことは考えずに、歌えるならば!という気持ちだったの?

JUNNA 落ちてしまったオーディションの現場にいた関係者の方が「こういうオーディションを受けてみない?」と声をかけてくださって。それが美雲の歌い手のオーディションでした。「アニメのオーディションです」とは聞いていたんですが、当時はオーディション自体に参加するか迷っていたんです。(アニメについて)何も知らなかったから「知識のない人が急に飛び込んでやっていける世界なのかな」と不安でした。でも、そのスタッフの方が「ぜひやってほしい」と名古屋まで説得をしに来てくださったんです。母も含めて3人で話し合ったんですが、そこまで言ってくださるならやってみようと思って。

幹葉 すごく良い出会いだったんだね。そういう熱意ある行動が人の心を動かすんだろうなぁ……。

JUNNA 確かに、電話でのやり取りだったら「大丈夫です」で終わっていたかもしれません。

幹葉 そこで一歩踏み出したことも、ちゃんとチャンスを掴み取ったことも、本当にすごいことだと思う!その後、2017年にソロデビュー。ワルキューレとソロ活動とでの違いみたいなものは考えていたんですか?

JUNNA 歌声は変えられないのでそこは意識していなかったです。でも、ソロ活動では自分ならではの感情の持って行き方みたいなものは意識していましたね。

幹葉 じゃあ、ソロで歌うときは「私はこういう歌が歌いたいです」という自分の意見も取り入れながら曲作りを?

JUNNA 最近はそうですね。

幹葉 あ、そういえば「やばい」という口癖がきっかけで、デビュー曲のタイトルは「Vai! Ya! Vai!」になったっていう話があるよね。この話が個人的にすごく好き(笑)。

JUNNA それは私の意志ではないんですよ(笑)。ワルキューレのときからお世話になっているプロデューサーさんが、「ずっと(JUNNAが)やばいやばいって言ってるから、タイトルも『Vai! Ya! Vai!』にしたよ!」と。そのときはまだ10代で、しかもデビューのタイミングでしたし「ええ~」とは言えなくて……(笑)。

幹葉 あははは、確かに!

JUNNA それで「な、なるほど」と。「めちゃくちゃロックを歌いたい!かっこよく進んでいきたい!」って思っていたので、一体どうなるんだろう?って(笑)。でもタイトルは変わっているんですけど、曲はめちゃくちゃかっこいいんですよ!

幹葉 うんうん!逆に目を引くと思うし、タイトルを見て「どんな曲なのかな?」って曲を聴く人もいるだろうし。口癖から曲を作るって個人的にはすっごく面白いと思う!

JUNNA 今となっては良かったなって思っています。

幹葉 私もデビュー時って右も左もわからなくて、状況を把握するだけで必死だったから気持ちはすごくわかる。ソロ活動とワルキューレの活動は、JUNNAちゃんとしては別物として捉えていた感じ?

JUNNA そうですね。でもファンの方は重ねているところがあると思います。それもあって、ワルキューレがこれまでやってきたような歌謡曲テイストも入れつつ、自分がやりたいと言っていたロックももちろん入れてもらっています。

幹葉 確かに、ロックめちゃくちゃ似合うもんね。でも、聴き手の意見としては、めちゃくちゃかわいい曲も聴いてみたくなる。

JUNNA あはは(笑)。実はそのジャンルだけはソロでは避けているんですよ。

幹葉 いつかJUNNAちゃんとコラボとかでできたらめちゃくちゃ贅沢だなー。かわいいとは違うかもしれないけど、スピラ・スピカの曲で阿波おどりをする「イヤヨイヤヨモスキノウチ!」(スピラ・スピカ/『通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?』主題歌)で“イヤイヤ……”とか歌ってほしい!

JUNNA 「イヤヨイヤヨモスキノウチ!」歌えます!

幹葉 わ、聴いてみたい!あとこれはただの私の欲望なんですけど、一緒にカラオケに行って、私の入れた曲を順々に歌ってほしい。

JUNNA えっ、いいんですか?むしろぜひ!私も曲を入れて、幹葉さんに歌ってもらいたい(笑)。私、アイドルの曲も好きなんです。

幹葉 へえ!意外なギャップでかわいい!JUNNAちゃん自身が歌っている歌は、どういうところからインプットして取り入れているの?

JUNNA 好きなアーティストの曲をひたすら聴くんです。aikoさん、Superflyさん、それとONE OK ROCKさんの曲がめちゃくちゃ好きで。ひとりカラオケに行って、その人たちの曲だけを入れて歌っています。自分の曲を歌うのと、ほかの人の曲を歌うのとで全然感覚が違うので、そこで色々な気づきがあります。あと、レコーディング前や、レコーディング中も、何回も何回も色々な表現に挑戦していますね。

次ページ:幹葉とJUNNAの共通点

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