INTERVIEW
2024.01.10
――今回はアニメを知らない人にも届く楽曲を意識されたとのことですが、曲を聴いてくれる方に伝えたい想いはどういうものでしたか?
水樹 「自分のペースで自分の道を行く!」です! どうしても今、SNSの普及で他人の意見が入りやすくなっているし、「同世代の人が活躍しているのに自分は……」と比べてしまうこともある。だけど、人は人、自分は自分。自分の道をブレずに行くのが、1番かっこいいんじゃないかなって。花も父親と比べてしまうところがありますよね。でも、周りや過去と比べても、答えは出ない。ネガティブなことに時間を割いて自分自身を苦しめるよりも、その時間で自分と向き合って前に進む方向に持っていけたらいいなと。上手くいかなくたっていいんです。それにも意味があるから。間違えても、失敗してもいいから、少しずつでもいいから前に進んでいこうと。その時はわからなくても、後で笑える時が必ず来るので。そういった、様々な壁と戦っている人たちの背中を押せるような応援ソングになるといいなという想いを込めて作りました。まずトライしてみる、一歩踏み出すことが大事という自分のモットーをこの歌詞にも入れています。
――そういう「自分のペースで自分の道を行く!」というモットーは、いつから持ち始めたんですか?
水樹 いつなんでしょうね?(笑)。子供の頃はただ負けず嫌いで、「コンクールで優勝したい」とか負けたくないという気持ちでやっていましたが、チャレンジという意味では上京してからかもしれません。「プロとして活動している姿を見せるまでは(地元の)愛媛には帰らない!後戻りはできない!」と(笑)。それまでは歌の練習も父が見てくれていましたが、上京してからはボイストレーナーの先生や事務所の方といった、家族以外の人たちと関わっていく必要があって。それまでの優しい環境とは違い、逃げられないという気持ちが強くなって。それが周りの意見に流されたりブレたりせず、本当の意味で自分の足で人生を歩き始める契機になったと思います。私もたくましくなりました(笑)。
――歌の部分ではどういったところにこだわられましたか?
水樹 最初にデモをいただいた時にサカノウエさんの仮歌が入っていて、それがすごくかっこ良くて!そのままCDにしたほうがいいんじゃないかというくらい完成度が高かったんです(笑)。この思春期男子独特の青さが詰まった曲を女性の声で表現するにはどういうアプローチがいいのかをまず考えました。私の声はすごくストレートなので、普通に歌うと綺麗にまとまってしまって、優等生すぎてつまらないと感じたんです。花の斜に構えた感じを出していくには、フックになっているメロディにニュアンスをいろいろつけていくことが必要でした。でも、やりすぎるとくどくなってしまうので、録っては聴いてを繰り返してバランスを検証しながらレコーディングを進めました。サビも葛藤している様子を込められるように、アクセントを強めにしたり、泣きのようなニュアンスを入れたり、流れるような展開の中に様々な表情を取り入れていきました。
――さて最後になりますが、2023年は水樹さんにとってどんな1年でしたか?
水樹 昨年は本当にハッピーな1年でした!何といっても皆さんの声が戻ってきたのが1番です!まだマスクをつけた状態ではあったのですが、本来のライブの姿が戻ってきて、こんなふうにみんなといっしょに騒げるのはなんて幸せなことなんだろうと。“LIVE PARADE”のツアーをずっとやっていたいと思いました(笑)。
――MCで有明アリーナ7DAYSやりたいっておっしゃっていましたね(笑)。
水樹 「7DAYSいける!」と思いました(笑)。やはり皆さんの声が入るとよりエネルギーをもらえます。昨年はまず“HEROES”という2Daysのライブから幕を開けて、“『魔法少女リリカルなのは』曲を軸にした日”“『戦姫絶唱シンフォギア』曲を軸にした日”と、それぞれの作品の曲がズラリと並ぶライブを開催したのですが、気づけばシングル表題曲が集結しベストライブのようになっていました。セットリストがガラッと変わり、2つの別のライブを同時に作っていたようなものなので、本当に大変でしたが(笑)、最高に幸せなステージでした。作品が長く続き、主題歌も担当させていただいているからこそできるという、とても贅沢なライブ。私の声優/アーティストの両方の面を見ていただけたライブでもあり、ものすごく貴重なステージでした。またいつかこういった形のライブをやりたいです!そこから“LIVE PARADE”ツアーでみんなの声が戻ってきて、12月23、24日にはファンクラブイベントを久しぶりの有観客で開催できました。本当は3年前の12月6日、私の歌手デビュー20周年記念日にさいたまスーパーアリーナで行うはずだったのですが、オンラインでの開催になってしまって……。気づけば有観客のファンクラブイベントは6年ぶりでした。その分、特盛りのスペシャルなイベントになりました(笑)。そのイベント内で「Turn the World」も初披露できて嬉しかったです!
――それと2023年は阪神甲子園球場にも立ちましたよね。
水樹 そうなんです!阪神が日本一になるという大事件がありました(笑)。しかも、「クライマックスシリーズ セ ファイナルステージ」の初戦というとても大事な場で、国歌独唱と、勝利の「六甲おろし」も歌わせていただくという特別な経験もさせていただいて。本当に幸せなことがたくさんあった1年でした。
――2024年、水樹さんはどんな年にしたいですか?
水樹 ファンクラブイベントで2024年のツアーの発表をさせていただきました!また皆さんと大暴れできることが、今から楽しみでたまりません。今年も皆さんと楽しめることをたくさん企画していますので、ぜひ楽しみにしていただけたらなと思います!
●リリース情報
水樹奈々
「Turn the World」
配信中
作詞:ヨシダタクミ(saji)、水樹奈々
作曲:サカノウエヨースケ(Blue Bird’s Nest)
編曲:日比野裕史×渡辺徹(Blue Bird’s Nest)
■mora
通常/配信リンクはこちら
ハイレゾ/配信リンクはこちら
●作品情報
『SHAMAN KING FLOWERS』
テレ東系列 : 1月9日から毎週火曜24時~
BSテレ東 : 1月9日から毎週火曜24時30分~
<Introduction>
ハオがシャーマンキングとなり、戦いの幕を閉じたシャーマンファイトから、14年後のふんばりが丘。ハオの弟であり、その兄と最終決戦を戦った伝説の戦士・麻倉 葉の一人息子・麻倉 花は、シャーマンとしての才能を発揮出来ず、鬱屈した生活を送っていた。その花の前に、もうひとつの麻倉家を名乗る二人が現れ…。次世代シャーマン達の物語が幕を開ける!
【STAFF】
原作:武井宏之 (講談社「マガジンエッジコミックス」刊)
監督:古田丈司
シリーズ構成:米村正二
キャラクターデザイン:山本真夕子
オーバーソウルデザイン:飯泉俊臣、陸田聡志
プロップデザイン:柴田ユウジ
美術監督・美術設定:木村仁哉
色彩設計:大塚奈津子
撮影監督:川瀬輝之
編集:坂本久美子
音楽:林 ゆうき
音響監督:三間雅文
音楽制作:キングレコード
アニメーション制作:ブリッジ
【CAST】
麻倉 花/麻倉 葉:日笠陽子
阿弥陀丸:小西克幸
アルミ・ニウムバーチ:上坂すみれ
麻倉葉羽:堀江 瞬
朧 大凶:伊藤健太郎
麻倉路菓:小清水亜美
玉村たまお:水樹奈々
ポンチ:宮園拓夢
コンチ:観世智顕
梅宮竜之介:田中正彦
蜥蜴郎:高木 渉
カンナ・ビスマルク:遠藤さき
マリオン・ファウナ:真堂 圭
マチルダ・マティス:美波わかな
一原竜次:三宅健太
伊吹ガッコ:鷄冠井美智子
ナマハ:植田千尋
道 黽:朴 璐美
鴨川羊介:松岡禎丞
フラ・ヤービス:檜山修之
麻倉アンナ:林原めぐみ
ハオ:高山みなみ
OPテーマ:水樹奈々「Turn the World」
EDテーマ:上坂すみれ「ディア・パンタレイ」
©武井宏之・講談社/SHAMAN KING FLOWERS Project.
水樹奈々 オフィシャルサイト
https://www.mizukinana.jp/
水樹奈々オフィシャルYouTube
https://www.youtube.com/user/mizukinanaKING
水樹奈々オフィシャルX(旧Twitter)
https://twitter.com/NM_NANAPARTY
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