REPORT
2023.12.29
巻物型のタオルが高く掲げて振り回される。忍界大戦も佳境に突入するなか、ナルトのみならず戦う忍たちの背中を押していたダイスケの「Moshimo」が爽快なメロディによって旋風を巻き起こす。続けてKOHSHIのハイトーンが響く。『NARUTO-ナルト-疾風伝』も終盤に突入したなかでFLOWが初めてこのアニメのエンディングを飾った「虹の空」だ。伸びやかなボーカルから始まる1曲ながら、力強いビートが轟きパワフルでアッパーなサウンドにオーディエンスも大きく腕を振り、声を上げる。この会場にモッシュピットがあったなら、確実にモッシュにダイブにと激しくうねる観客の塊が見えていたことだろう。そしてライブは怒涛の終盤へ。『NARUTO-ナルト-』愛の強さはお墨付き!「メジャーデビューをして、アニメタイアップの1曲目は絶対に『NARUTO-ナルト-』で」と決めていたと知られるKANA-BOONが、念願の『NARUTO-ナルト-』とのタッグを組んだ1曲「シルエット」を、代名詞の先輩格であるFLOWはスカサウンドで響かせる。軽快なギターと軽やかに鳴るビートに爽快なユニゾンで歌を重ねるKEIGOとKOHSHI。そのサウンド感に、会場はダンスフロアと化す。そしてFLOWと『NARUTO-ナルト-』を繋げ、FLOWと世界を繋げた珠玉の名曲「GO!!!」だ。イントロから大きく揺れる会場。世界中のファイティングドリーマーたちを奮い立たせてきたナンバーは、2023年最後の大きな波を作るように、息の合った一体感でのウェーブを見せ、まさしく「ナルト愛を叫ぶ」瞬間を堪能させた。
「『NARUTO-ナルト-』の音楽は、世界のどこにいってもすごいんですよ。アニメは世界中で愛されているんですよ。FLOWライブも世界で楽しんでくれてるんですよ。でもその発信源は、俺たちだからな!」と叫ぶKEIGO。大歓声がその声を迎えると、「GO!!!」が時を経て“OLD”となり、輝きを放つという想いが込められた「GOLD」へとライブは繋がっていく。ナルトの息子・ボルトの物語『BORUTO-NARUTO NEXT GENERATIONS-』へ向けられた1曲。『NARUTO-ナルト-』の原点である「NARUTOのテーマ」を思わせる和の旋律がTAKEのギターから放たれると、楽曲は一気にクライマックスへと突入。叩きつけられるビートに合わせるようにジャンプし、バンドと共に声を上げるオーディエンスの熱も加わって、ヒートアップしていくKT Zepp Yokohama。ラストは座ってから、会場全員で“今年一番デカいジャンプ”を見せると、「お前ら、最高!」とKOHSHIも叫んだ。
「20周年っていう節目の年を迎えられているのも嬉しいけれど、こうやって“1本のライブ”を、一緒になって作り続けているみんながいてくれているから『NARUTO縛り』というバンドとしても1つの挑戦のライブができています。ありがとう」と感謝を述べたKEIGOは、伊達監督との対話の記憶を会場のオーディエンスに語る。「『NARUTO-ナルト-』と出会えてバンドの世界は広がったし、そのおかげで海外のライブもできている。でもこれからは“おかげ”だけじゃなくて、胸を張って、みんなで作ったこのFLOWライブを、アニメ、そして『NARUTO-ナルト-』の魅力を、日本、そして世界中の人たちに届けていきたいと思っています。そんな“1本のライブ”をこれからもみんなと一緒に作らせてください。よろしくお願いします!」。爪弾かれる柔らかなギターの旋律に重ねて、KEIGOがコールする。「アニメ『NARUTO-ナルト-疾風伝』最後のOPテーマ」と。ラストはAnlyの「カラノココロ」。忍界大戦も終焉へと向かい、長くすれ違ってきたナルトとサスケが渾身の想いをぶつけ合った終末の谷でのことも見守った風のような爽快なナンバーを歌い上げるボーカルの2人。そよぐ風のようにオーディエンスの腕が揺れ、「Yokohama、聴かせて~!」というKOHSHIの声に大合唱が湧いた。
「ラスト」とコールしたものの、最後の最後は全員そろって、とダイアナ・ガーネットをステージへと呼び込むと、この日、Piano Ballad verでしか聴くことができていなかった「Sign」を改めて存分に、会場一体の大きく轟く歌声と共に歌い上げ、ナルトへの愛を叫ぶ夜は幕を閉じた。ナルトの喜びにも苦しみにも楽しいときにも悲しみにも痛みにも、寄り添い続けた音楽を、FLOWと奏でたこの夜のことをファンはきっと忘れることはないだろう。20年を想い、ナルトを想い、未来を想う。そんな夜だった。
<セットリスト>
M1.NARUTOテーマ(インスト)
M2.遥か彼方
M3.Break it down
M4.ビバ★ロック
-MC-
M5.Re:member
M6.SUMMER FREAK
M7.ユラユラ
M8.Hero’s Come Back!!
M9.流れ星~Shooting Star~
-MC-
M10.ブルーバードfeat.ダイアナガーネット
M11.CLOSER
-SE-
M12.Sign Piano Ballad ver
-SE
M13.燈
-MC-
M14.光追いかけて
-MC-
M17.Moshimo
M15.虹の空
M16.シルエット
M18.GO!!!
M19.GOLD
-MC-
M20.カラノココロ
M21.Sign feat.ダイアナガーネット
●作品情報
中国アニメ「烈火澆愁」
【スタッフ】
原作:「烈火澆愁」 priest
監督:王淼
脚本:王淼、黎嘉潔
総作画監督:高芳
美術監督:趙国華
3DCG監督:陳路加
音楽:楊秉音
日本版制作:株式会社ソニー・ミュージックソリューションズ
OPテーマ:FLOW「烈火」
EDテーマ:安田レイ「声のカケラ」
【日本語吹替版キャスト】
盛霊淵(ション・リンユエン):福山潤
宣璣(シュエン・ジー):小野賢章
阿洛津(アールオジン):山下大輝
肖征(シャオ・ジョン):諏訪部順一
羅翠翠(ルオ・ツイツイ):岡本信彦
平倩如(ピン・チエンルー):高橋李依
畢春生(ビー・チュンション):定岡小百合
谷月汐(グー・ユエシー):石川由依
王沢(ワン・ゾー):杉田智和
張昭(チャン・ジャオ):増田俊樹
●リリース情報
「FLOW 20th ANNIVERSARY SPECIAL LIVE 2023 ~アニメ縛りフェスティバル~ Blu-ray」
2月21日発売
【初回生産限定盤(BD+CD)】
品番:VVXL-183~184
価格:¥9,900(税込)
※本編やメイキングのほか、ブックレットや映像特典を収録。
【通常盤(BD Only)】
品番:VVXL-185
価格:¥7,700(税込)
予約はこちら
●イベント情報
『FLOW THE PARTY 2024』
2024年2月23日(金・祝)兵庫・神戸 CHICKEN GEORGE
開場/開演 17:00/18:00
ゲスト: フレデリック
2024年2月24日(土)岡山・CRAZY MAMA KINGDOM
開場/開演 17:00/18:00
ゲスト:フレデリック
2024年3月10日(日)広島・CLUB QUATTRO
開場/開演 17:00/18:00
ゲスト:SPARK!!SOUND!!SHOW!!
2024年3月17日(日)神奈川・横浜BAY HALL
開場/開演 17:00/18:00
ゲスト:Survive Said The Prophet
2024年3月20日(水・祝)宮城・仙台 Rensa
開場/開演 17:00/18:00
ゲスト:ASH DA HERO
2024年4月7日(日)愛知・名古屋ダイアモンドホール
開場/開演 17:00/18:00
ゲスト:nobodyknows+
2024年4月14日(日)北海道・札幌PENNY LANE24
開場/開演 17:00/18:00
ゲスト:Who-ya Extended
2024年4月20日(土)大阪・なんばHatch
開場/開演 17:00/18:00
ゲスト:四星球
2024年4月21日(日)香川・MONSTER
開場/開演 17:00/18:00
ゲスト:打首獄門同好会
2024年4月27日(土)東京・恵比寿LIQUIDROOM
開場/開演 17:00/18:00
ゲスト:DOES
2024年4月29日(月・祝)福岡・DRUM LOGOS
開場/開演 17:00/18:00
ゲスト:ラックライフ
チケット:7,700円(税込)
※整理番号付き、別途ドリンク代必要
枚数制限:お一人様4枚まで(複数公演申込可)
※未就学児入場不可・小学生以上チケット必要
チケット先行はこちらよりお進み下さい。
『FLOW THE FESTIVAL 2024』
会場:ぴあアリーナMM
※開催日程は後日発表
スペースシャワーTV放送詳細はこちら
FLOW オフィシャルサイト
https://www.flow-official.jp/
FLOWオフィシャルX
https://twitter.com/FLOW_official
FLOW オフィシャルYouTube
https://www.youtube.com/channel/UCLakaKEelmUdqQISLjwIRmg
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