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2023.12.22

猫耳コラボや、伝説のアイドルたちの神曲歌唱も!個性繚乱の「異次元フェス アイドルマスター★♥ラブライブ!歌合戦」DAY2全曲レポート

猫耳コラボや、伝説のアイドルたちの神曲歌唱も!個性繚乱の「異次元フェス アイドルマスター★♥ラブライブ!歌合戦」DAY2全曲レポート

『アイドルマスター』シリーズと『ラブライブ!』シリーズのコラボライブイベント「異次元フェス アイドルマスター★♥ラブライブ!歌合戦」DAY2が2023年12月10日、東京ドームにて開催された。

DAY2の出演キャストは以下の通り。

●『アイドルマスター』シリーズ
『アイドルマスター シンデレラガールズ』
大橋彩香(島村卯月役)、福原綾香(渋谷 凛役)、原 紗友里(本田未央役)、佐藤亜美菜(橘 ありす役)、黒沢ともよ(赤城みりあ役)、集貝はな(的場梨沙役)、小市眞琴(結城 晴役)、今井麻夏(佐々木千枝役)、春瀬なつみ(龍崎 薫役)、久野美咲(市原仁奈役)、小森結梨(古賀小春役)、中澤ミナ(佐城雪美役)、花谷麻妃(遊佐こずえ役)

『アイドルマスター ミリオンライブ!』
愛美(ジュリア役)、伊藤美来(七尾百合子役)、木戸衣吹(矢吹可奈役)、香里有佐(桜守歌織役)、駒形友梨(高山紗代子役)、末柄里恵(豊川風花役)、南 早紀(白石 紬役)、山口立花子(百瀬莉緒役)

『アイドルマスター シャイニーカラーズ』
関根 瞳(櫻木真乃役)、近藤玲奈(風野灯織役)、峯田茉優(八宮めぐる役)、河野ひより(小宮果穂役)、白石晴香(園田智代子役)、永井真里子(西城樹里役)、丸岡和佳奈(杜野凛世役)、涼本あきほ(有栖川夏葉役)、田中有紀(芹沢あさひ役)、幸村恵理(黛 冬優子役)、北原沙弥香(和泉愛依役)、川口莉奈(斑鳩ルカ役)、三川華月(鈴木羽那役)、小澤麗那(郁田はるき役)

●『ラブライブ!』シリーズ
Aqours(ラブライブ!サンシャイン!!)
伊波杏樹(高海千歌役)、逢田梨香子(桜内梨子役)、諏訪ななか(松浦果南役)、小宮有紗(黒澤ダイヤ役)、斉藤朱夏(渡辺 曜役)、小林愛香(津島善子役)、高槻かなこ(国木田花丸役)、鈴木愛奈(小原鞠莉役)、降幡 愛(黒澤ルビィ役)

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
大西亜玖璃(上原歩夢役)、相良茉優(中須かすみ役)、前田佳織里(桜坂しずく役)、久保田未夢(朝香果林役)、村上奈津実(宮下 愛役)、鬼頭明里(近江彼方役)、林 鼓子(優木せつ菜役)、指出毬亜(エマ・ヴェルデ役)、田中ちえ美(天王寺璃奈役)、小泉萌香(三船栞子役)、内田 秀(ミア・テイラー役)、法元明菜(鐘 嵐珠役)

<応援出演>矢野妃菜喜(高咲 侑役)

Liella!(ラブライブ!スーパースター!!)
伊達さゆり(澁谷かのん役)、Liyuu(唐 可可役)、岬 なこ(嵐 千砂都役)、ペイトン尚未(平安名すみれ役)、青山なぎさ(葉月 恋役)、鈴原希実(桜小路きな子役)、薮島朱音(米女メイ役)、大熊和奏(若菜四季役)、絵森 彩(鬼塚夏美役)、結那(ウィーン・マルガレーテ役)、坂倉 花(鬼塚冬毬役)

蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ
楡井希実(日野下花帆役)、野中ここな(村野さやか役)、花宮初奈(乙宗 梢役)、佐々木琴子(夕霧綴理役)、菅 叶和(大沢瑠璃乃役)、月音こな(藤島 慈役)

スクールアイドルミュージカル(ゲスト出演)
堀内まり菜(椿 ルリカ役)、浅井七海(皇 ユズハ役)、杏 ジュリア(北条ユキノ役)、小山璃奈(天草ヒカル役)、佐藤美波(三笠マーヤ役)、関根優那(滝沢アンズ役)、南野巴那(若槻ミスズ役)、黒木美佑(来栖トア役)、加藤夕夏(鈴賀レナ役)、山本愛梨(晴風サヤカ役)
アンサンブル:鈴木まゆり、森田佳花、森本さくら、渡辺七海

TEXT BY 中里キリ

二次元アイドルコンテンツを代表するタイトルである『アイドルマスター』シリーズと『ラブライブ!』シリーズの新世代が一堂に会する“異次元フェス アイドルマスター★♥ラブライブ!歌合戦”DAY2。『アイドルマスター』サイドがDAY1からキャストをガラリと入れ替えたが、総勢88名が出演、舞台は東京ドームという座組は変わるのことない規模感だ。

超満員のドームの客電が落ち、湾曲した超巨大スクリーンでは各コンテンツを示す7色のストレートラインが交わる。登場する各タイトルと出演者紹介ムービーが順番に上映されると、映像が切り替わるたびに会場は大きな歓声に包まれた。

ステージに出演者がズラリと並ぶなか、先陣を切って歌い出したのは『アイドルマスター シンデレラガールズ』の「Yes! Party Time!!」だ。シンデレラたちの楽曲が数多あるなかでも最強のパーティーチューンは空前のお祭りの幕開けにふさわしく、会場のテンションを一瞬でトップにまで高めていた。

蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブは「On your mark」を披露。臙脂色の制服をまとって登場すると、スタイリッシュなサウンドに乗せてダンスでも見せていき、サビに入るとロックテイストを増して、一気にパフォーマンスの疾走感が増していく。菅 叶和の“Wanna believe… yeah”のフレーズの鮮烈なシャウトが記憶に残った。

Liella!は「ビタミンSUMMER!」を歌唱。人差し指でオニの角を表現しながら賑やかに登場すると、リズミカルで統制の取れたダンスで魅せる。クラップを呼び込んだり、“イエイエイエ~!ベイベイベ~!”のノリやすいフレーズで巨大なコールを巻き起こしたりと、ドームを束の間真夏の熱さに変えていた。

『アイドルマスター シャイニーカラーズ』は「シャイノグラフィ」を披露。コンテンツの次元を超えて、ヒゲドライバー楽曲を繋いできた構成にニヤリとさせられる。『シャニマス』を代表する強曲を歌うのはイルミネーションスターズ、放課後クライマックスガールズ、ストレイライト、コメティックの面々。関根 瞳が真ん中にいるとそれだけで安心できる風格が出ており、全体曲の中に斑鳩ルカ役の川口莉奈がいるのは違和感をはらんだ魅力的なアクセントとして機能していた。

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会は「Love U my friends」を歌唱。後ろ姿のシルエットでそれぞれのポーズをキメて登場すると、ライトが灯るとともにパッと振り返って元気いっぱいのキュートなパフォーマンスを披露した。DAY1は個別衣装中心だったのに対し、DAY2は虹をイメージした共通衣装で登場。大切な人に向けた想いと感謝が全身からキラキラと伝わってくるようだった。

『アイドルマスター ミリオンライブ!』よりミリオンスターズは「Rat A Tat!!!」を披露。“ニチアサ”に放送中のテレビアニメテーマソングを放送当日にドームで歌えることのなんと贅沢なことか。オーディション組がDAY1に多かったこともあり少し意外ではあったが、どの曲で誰がステージに選ばれてもメインを張れるのはミリオンスターズの特色としても良い武器と言えるだろう。

オープニングブロックのトリはAqoursが「未来の僕らは知ってるよ」を披露。『ラブライブ!サンシャイン!!』2期オープニング主題歌だ。歌い出しの“手に入れよう未来を!”のフレーズに合わせて光に包まれた9人は紛れもないスターのオーラをまとっている。9人のチームとして有機的に機能しつつも、トリオ単位、そして個別の見せ所がふんだんにあって、目が離せないステージだった。

続くブロックのコンセプトは“元気に歌合戦”。なのだが、初っ端から『アイドルマスター シンデレラガールズ』よりnew generationsの「流れ星キセキ」という、物語を知る人たちの情緒をかき回すような楽曲を持ってきた。それぞれのらしさ溢れるポーズでせり上がると、大橋彩香の輝かしい歌声がドームに響く。本当に歌声の相性が良い3人で、たしかに元気なのに何故か泣けてくるような不思議な時間だった。

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会より林 鼓子は「CHASE!」を歌唱。“独唱”と表現したくなる疾走感のあるハイトーンが、ドームを突き抜けるように貫いていく。圧倒的な表現力とほとばしるような感情に吸い込まれるように惹きつけられたところで、輝かしいサビを一閃。眩しいほどの輝きに満ちたパフォーマンスだった。

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会より村上奈津実は「めっちゃGoing!!」を披露。全身から元気を放っているような活力に満ちたパフォーマンスと、満面のスマイルがとても印象的だ。ダンサブルで元気が出てくる楽曲で、見る側も元気でハッピーになる時間だった。

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会より内田 秀は「Toy Doll」を披露。開幕からロック感溢れる英詞をぶちかますと、ナチュラルな発音の良さがクールなかっこよさの裏付けになっているようだ。テクニカルでありながら、観る側の感情を引き出すパワーに満ちた歌唱だった。

蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブよりみらくらぱーく!は「ノンフィクションヒーローショー」を歌唱。センターステージに登場した2人は、砂糖菓子のように甘くキュートな衣装と歌声がベストマッチ!独特の間合いのラップや浮遊感のある歌唱を織り交ぜながらも、基調にあるスピリットはしっかり熱く真っ直ぐに届けていく。ドームいっぱいの“いい子のみんな”のハートを燃え上がらせるステージだった。

『アイドルマスター シャイニーカラーズ』より放課後クライマックスガールズは「学祭革命夜明け前」を披露。前曲からはヒーローを愛するアイドル繋がりであり、放クラといえば学校=スクールをバックボーンにしたアイドルである点も今回のライブコンセプトにぴったりだ。五色の元気を爆発させるようなパフォーマンスのなかに、時折凛世(丸岡和佳奈)の和のテイストがチェンジオブペースになる波状攻撃がこれぞ放クラを感じさせた。

Aqoursは「WATER BLUE NEW WORLD」を披露。優雅に舞うようなダンスを見せながらの歌声は流麗かつ重厚だ。曲中には衣装の一部を大胆にパージして、ステージ上で活動的な衣装にチェンジ!畳みかけるような歌唱は壮大でドラマティック。花道を手を振りながらゆったりとセンターステージに向かう姿からは風格が漂っていた。センターステージでさらにテンションを上げる歌唱とフォーメーションダンス。間奏やアウトロの魅せるダンスも含め、一瞬も目が離せないショータイムだった。

Liella!は「スター宣言」を歌唱。挑戦的かつ強気に夢に突き進んでいく潔さが気持ちの良い楽曲だ。青春のエネルギーとパワーが1つになったサビが爽快!高らかで誇り高い落ちサビに重なっていくクラップがエモーショナルだった。

ミリオンスターズは「ジャングル☆パーティー」を披露。流れを前向きにぶった切りながらも「元気」というテーマには120点の回答を出していくのがミリオンらしい。初見と思われる観衆にも「ウンババってなんだ!?」「ウホホ!?」と強いインパクトと共に巻き込んでいくだけの無軌道なパワーに満ち溢れた楽曲だ。歌唱力表現力に長けたメンバーであえて“楽しい”に振り切った楽曲を奏でる幸せな空間を作り上げていた。

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の「虹色Passions!」は田中ちえ美、関根 瞳、絵森 彩という越境トリオで披露。『シャニマス』もしばしば虹をモチーフにしているが故のコラボだろうか。せり上がりからゆっくり上がってくる前から、オリジナルな声質と歌唱で関根の参加がわかるのが面白い。コラボならではのキュートボイスのハーモニーがなんとも言えず魅力的だった。

蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブよりスリーズブーケの「Mix shake!!」は、楡井希実、今井麻夏、末柄里恵、降幡 愛という組み合わせで歌唱した。同曲はタオル曲で、全力でぶん回すなかにもかわいさと青春感がある。別作品別ブランドの楽曲に参加するからこそ、今井や降幡のキャラクター(アイドル)ボイスのまま歌唱するスキルのハイレベルさが際立って感じられた。

ここからは“かわいく歌合戦”のブロック。ミリオンスターズより伊藤美来、木戸衣吹、南 早紀、山口立花子は「Sweet Sweet Soul」を歌唱。アイドルならではのスーパーキュートなラップ曲だ。歌い出しの煽りを木戸が担当しているのがとても新鮮。このメンバーで“大人ってずるいよね”のフレーズをあえて莉緒役の山口が歌唱するのにいたずら心を感じる。間奏明けのラップの歌い継ぎパートも各アイドルらしさ溢れるものになっていた。

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会より相良茉優は「無敵級*ビリーバー」を披露。無敵のかすかすかわいい楽曲で、特徴的なデザインの衣装をひるがえしながらオリジナルなワールドを展開。MVの世界が現実になったようなレーザーの光芒の中でリズミカルに歌い踊る。最後ははにかんだような笑顔でキュートに締めた。

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会より前田佳織里は「オードリー」を披露。赤いコートをまとって、純白の傘を背負って歌い踊るコントラストが鮮やかだ。スクリーンのクラシカルな白黒映画風の映像も相まって、歌う姿にも物語の中の大女優感がある。傘をくるりと回し、畳んだあとの“女優”ならではの微笑みに惹きこまれるものがあった。

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会より指出毬亜は「哀温ノ詩」を歌唱。美しい赤い和の衣装で登場した指出は、扇子をふるいながら優美に舞い踊る。開いた紫金の扇子を自在に操りながら、通りのいいボーカルがしっとりとドームを満たしていった。

『アイドルマスター シャイニーカラーズ』よりイルミネーションスターズは「Happy Funny Lucky」を披露。3人で一緒にこの場で歌うことが幸せで仕方ない感じの笑顔が舞台で弾ける。個性の違う歌声が弾みあうなか、峯田茉優の「おおーっと」の歌声が本当にはみ出すくらいに元気で、内なるめぐるのテンションが伝わってくるようだ。間奏の楽しいシンクロダンスからエモーショナルな落ちサビの歌い継ぎにイルミネらしい多幸感が詰まっているようだった。

蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブよりスリーズブーケは「眩耀夜行」を披露。リリックビデオそのままの専用衣装で歌い踊った。歌声が溶け合い1つになったサビがエモーショナルで、透き通るように突き抜けていく感覚が心地良い。間奏の背中合わせから始まるダンスのキビキビとしたシンクロ感や、大サビの情感豊かな歌唱も素晴らしかった。

『アイドルマスター シンデレラガールズ』より第3芸能課は「Shine In The Sky☆」を歌唱した。DAY2のシンデレラメンバーはアニメ『アイドルマスター シンデレラガールズ U149』出演者が多く、この曲のための顔ぶれと言ってもいいほど。久野美咲や黒沢ともよがこの場にいることがどれくらいスペシャルなことか伝わるだろうか。そして、『U149』でデビューした小森結梨にとっては、いきなり東京ドームという大舞台に飛び出すことになる。それぞれのソロフレーズが各アイドルの魅力に満ちていて、夢に向かって駆け出した子供たちの無尽蔵のエネルギーとキラキラがほとばしるような楽しいステージだった。

Liella!より5yncri5e!は「Dancing Raspberry」を披露。あまりにスタイリッシュかつダンサブルな立ち上がりにテーマの“かわいい歌合戦”について考えてしまった。5人のダンスのかっこよさに振り切った楽曲で、衣装が色違いで強調された手元がシンクロ感をより高めていた。バックショットから振り返ってのキメに至るまで、ニクいぐらいに完成度の高いパフォーマンスだった。

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会よりA・ZU・NAの楽曲「Happy Nyan! Days」には大西亜玖璃、中澤ミナ、伊藤美来が参加。“にゃにゃにゃにゃにゃにゃんー”の中毒性の高いイントロとともに、伊藤、大西、中澤が猫耳トレインで登場したビジュアルだけで勝利と言ってもいい組み合わせ。なかでもここぞで猫耳ウィンクを決める伊藤のハマりっぷりは当代一と言いたくなる。曲中に大西が伊藤に抱きつくと会場からは大歓声が上がっていた。

そして『アイドルマスター』サイドの猫曲といえば『アイドルマスター シャイニーカラーズ』放課後クライマックスガールズの「キャットスクワッド」だ。こちらは涼本あきほ、逢田梨香子、薮島朱音、佐々木琴子が猫耳姿で参加した。原曲とメンバーが違うと味わいもがらりと変わって、元気さよりもキュートさが前に出てくるのが面白い。ラストの繰り返しトラップも再現されていて、薮島と佐々木が疲れた智代子の表情感を頑張って演じていたのが微笑ましかった。

ハーフタイムは応援合戦と題して、原紗友里と矢野妃菜喜が登場。総出演者が88名であることや、作品の枠を越えたコラボ曲についての話題などで盛り上がった。そして、ライブ前1ヵ月にあたってアンバサダーとしてイベントの盛り上げを担ってきたにじさんじ所属のドーラとホロライブ所属のラプラス・ダークネスもここで登場。2人の作品愛語りや、異次元イラスト投稿フェスの各賞発表などで盛り上がっていた。

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