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INTERVIEW

2023.12.24

【特集】“7”から始まるカウントダウンと、「@」が示す39人のアイドルたちが劇場に立つ意味。TVアニメ『アイドルマスター ミリオンライブ!』松井洋平 ロングインタビュー

【特集】“7”から始まるカウントダウンと、「@」が示す39人のアイドルたちが劇場に立つ意味。TVアニメ『アイドルマスター ミリオンライブ!』松井洋平 ロングインタビュー

10周年イヤーを迎えた今年、ついにTVアニメの放送が実現した『アイドルマスター ミリオンライブ!』。そのアニメのプロローグMVを飾った楽曲「セブンカウント」と、TVアニメのクライマックスにあたる第12話の挿入歌「REFRAIN REL@TION」の歌詞を手がけたのが、本コンテンツの立ち上げ当初から楽曲制作に関わるクリエイター・松井洋平だ。これまで70曲以上の作詞を担当してきた彼が、39人のアイドルたちの活動前夜の「予感」を描いたプロローグ曲と、アニメの物語を経てこれから765プロライブ劇場を拠点に活動していく彼女たちの「人生」を描いた「@」曲のこだわりについて、たっぷりと語ってくれた。

INTERVIEW & TEXT BY 北野 創

※アニメ最終話までのネタバレを含みますので、ご注意ください。

【特集】アニメ『アイドルマスター ミリオンライブ!』夢を追うアイドルたちの“きらめく世界”に迫る

「765」から始まる予感と余韻のプロローグ曲「セブンカウント」

――松井さんには、5年前にも「アイドルマスター ミリオンライブ!」のお仕事についてお話を聞きましたが(雑誌「リスアニ! Vol.32.1」掲載のインタビュー記事)、この10年で70曲以上もの楽曲を手がけているんですよね。

松井洋平 そんな数になるんですね!すごいなあ。最初に最上静香の「Precious Grain」でお話をいただいた当時は、失礼ながら「アイドルマスター」というコンテンツ自体もあまり存じ上げていない状態だったので、そのあとにこんなにたくさんのお話をいただけるとは思ってもいなくて。

――10年を経たうえでのアニメ化ということで、特別な想いもあったのではないでしょうか。

松井 そうですね。コンテンツが立ち上がってすぐアニメになる場合と、10年の時間を経てアニメになる場合とでは、感じ方が全然違うなと。これまでにしっかりとした下敷きがあって、たくさんの方々が思い入れを持っているなかで新しくアニメが作られるワクワク感もありましたし、ここまで待ったからには一番良い形でアニメ化を迎えたい気持ちは強くありました。ただ、僕らはアイドルたちと10年間のお付き合いがあるわけですけど、このアニメをきっかけに知ってくれる人たちもたくさんいるので、歌詞を書くにあたってはあくまでゼロベースを意識して、なおかつアニメのストーリーを大事にしました。今回のアニメは彼女たちがアイドルとしてスタートする以前の物語から描かれる作品でもあったので、「ミリオンライブ!」というコンテンツ全体というよりもアニメのことを第一に考えましたね。僕が今回歌詞を書かせていただいた2曲は、どちらも立ち位置的に特殊な楽曲でもありましたし。

松井洋平

松井洋平

――そうなんですよね。そのうちの1曲「セブンカウント」は、アニメの放送に先駆けて公開されたアニメプロローグイメージMVに使用された楽曲でした。

松井 実はこの楽曲、後出しじゃんけんで作ったんですよ。「REFRAIN REL@TION」(TVアニメ第12話の挿入歌)を書いたあとにオーダーをいただいたので、その時点でアニメのシナリオも全部読んでいたし、「Rat A Tat!!!」の音源も聴かせていただいていて。だから「Rat A Tat!!!」という楽曲があったうえで、プロローグMVのために作ったのが「セブンカウント」になります。ただ、MVの内容が「夢を見て、その余韻が残っている感じ」「本人はその夢自体にまだ気づいていない」ということだったので、つまり僕は(歌詞で)何も言えないなと思って(笑)。「ミリオンライブ!」の「ミ」の字も出せない。

――物語が始まる前の楽曲になるわけですものね(笑)。

松井 それが逆に面白いなと思いました。で、どうしようかと思ったときに、「セブンカウント」は「REFRAIN REL@TION」の特例を除くと僕が初めて担当するMILLIONSTARSみんなで歌う楽曲になるので、もし自分が全体曲を書くことになったときを想定していくつかメモっていたなかから、「“7”から始まるカウントダウン」というアイデアを使うことにしました。「765(ナムコ)」って、7から数字が下がっていく並びなので、そのままカウントダウンにできるんですよね。このアイデア、いつかほかの楽曲で使われるんじゃないかと思ってドキドキしていたので(笑)、ここで絶対に使おうと思って。

――自分もこの楽曲を聴いて、素晴らしいアイデアだと思いました。

松井 元々はもっと元気にカウントダウンするイメージで考えていたアイデアだったので、バラード調の「セブンカウント」にはどうかなと思ったのですが、これから765のアイドルになっていくという意味でも、丁度合うんじゃないかと思って、曲が届いて歌詞を付けるときに、間奏の歌詞のない部分に勝手にカウントダウンを入れてしまって(笑)。だから自分の中にあったアイデアがたまたまハマったんですよね。しかも765PRO ALLSTARSもMILLIONSTARSも、すでに765プロ所属なので、これから「765」プロのアイドルになっていくことを表現する楽曲というのは、多分このプロローグMVのタイミングしかない!と(笑)。

――確かに。ほかに制作サイドから歌詞の内容について指定はありましたか?

松井 今回は“蕾”や“オルゴール”、それと「Rat A Tat!!!」に繋がる“ノック”といったキーワードをいただいていたので、それに対して“たとえば”という言葉を使いました。例えば“小さな蕾”は開くまで花の色はわからないので、自分の中にある漠然とした“なりたいもの”を象徴していて。“小さなオルゴール”も自分でネジを巻かないと音が鳴らない、巻き終わるまで自分がどんな音を鳴らすかわからない。“小さな星”は誰かが見つけるまで存在しているのかどうかわからない、そんななかでプロデューサーが見つけてくれればという。“小さな扉”は「Rat A Tat!!!」のノックに直接繋がる言葉で、ドアの向こうからも“小さな夢”のほうがノックしていたっていうイメージです。で、夢が叩いていたから叩き返しに行くのが「Rat A Tat!!!」というイメージなんですけど、思いのほか大きく殴りに行く曲でした(笑)。

――“たとえば”というのは、アイドルになる前の未然の状態、ほのかな予感を表現されているわけですね。

松井 予感と余韻ですね。始まる予感と、覚えていない夢の余韻。目が覚めたときに残っている、何となく幸せな気持ち、良いことがありそうな気配。その「良いこと」というのが、ラッキーナンバーの「7」からカウントダウンして「765」になっていく、ということなんですね。さすがに突然「7」からカウントダウンするのは強引だと思ったので、「幸運の予感」を意味する楽曲にしようと思ったんです。それとアニメというのは、目に入ってくる「光」でできているものなので、それを“たとえば小さな星の 光は遠くまで 届くまで 消えない”という部分で表しています。“いつかだなんて 思ってたのは もう昨日のこと”というのはカウントダウンがゼロになってアニメが始まる瞬間のことなんですけど、そこは「Rat A Tat!!!」の歌詞にある“気づかれずに終わらせはしない”という言葉があってのフレーズで。それと“知らなかった 私の向こうに 知りたかった 輝きは待ってるかな”は、「THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!」というビッグタイトルがあるなかで、765PRO ALLSTARSは輝きの向こう側にいるけれど、「ミリオンライブ!」の彼女たちはまだ輝きの手前側にいることを表しています。で、アニメのオープニング映像を観たら、ちゃんとドアの向こうで765PRO ALLSTARSのみんなが手を差し伸べて待っていたので、すごいなと思いました(笑)。

――そう考えるとこの楽曲には、これからアイドルになっていく彼女たちの色んな想いや瞬間が重ねられているんですね。

松井 先ほどアニメは「光」と説明しましたけど、“色”というのは39人のアイドルそれぞれに割り当てられているイメージカラーでもあるし、“オルゴール”のメロディーも「ミリオンライブ!」にはすでにたくさんの楽曲があるということを表していて。この楽曲ではそういう「ミリオンライブ!」の輝きのかけらを拾っていこうと思ったんですよね。それは10年という積み重ねがあったからで、その意味では、この楽曲が一番10年を待ったからこそ生まれた楽曲なのかもしれないですね。本来はアニメ本編で使われる予定もなかったはずなので、初めてMILLIONSTARSの結束が生まれたようなシーンで挿入歌という形で流していただけたのは嬉しかったですね。

「REFRAIN REL@TION」の「@」が示す、39人のアイドルたちが劇場に立つ意味

――そしてもう1曲、アニメ本編のクライマックス、第12話のライブシーンで流れるMILLIONSTARS Team8thの楽曲「REFRAIN REL@TION」の制作エピソードについてもお伺いさせてください。まず、楽曲タイトルに「@」が入ることは「アイドルマスター」シリーズにおいて特別な意味を持ちますが、これは制作サイドから指定があったのですか?

松井 いえ、なかったです。この楽曲がアニメの最後で歌われることはわかっていたし、最終的にはTeam8thの5人だけでなく、39人全員で歌う形になるので、全体曲でもあるということで「@」を付けるべきなのか、それとも Team8thの曲として独立させるべきか悩みました。なので「@」を付けるのであれば、そもそも「@」曲というのは何なのかを考えてみました。

――これまでの楽曲のケースを踏まえて、ということでしょうか。

松井 そうですね。そもそも「THE IDOLM@STER」というタイトルは、ネットワークを使うゲームとして、当時はe-mailくらいにしかに使われていなかった「@」を使用したと聞いたことがあるんですよね。そのe-mailの「発信する」という意味での「@」であるのと同時に、彼女たちはどこから発信するのかを考えたときに、このアニメは765プロライブ劇場ができるまでの物語なので、その”シアター”という場所からこれから発信していく、という意味での「@」なんじゃないかと思い至って。

――場所や現在地を表す意味での「@」にも重ねているわけですね。

松井 さらに「REFRAIN REL@TION」というタイトルにも意味がありまして。まず「REFRAIN」というのは、「ミリオン=100万」のこの場所で100万回でも発信していく、その瞬間に会える100万回の鼓動、という意味での「繰り返す」ことを置き換えた言葉で、つまり「REFRAIN=ミリオン」。そして「RELATION」は、人間が生きていくうえで必要な「関係性」、プロデューサーとアイドル、アイドルとお客さん、アイドル同士といった「関係性」を通した「人生=LIVE」のことなんですね。要するに「REFRAIN REL@TION」は「MILLION LIVE!(ミリオンライブ!)」を意味するタイトルなんです。そこに「@」を付けることで「アイドルマスター」のアニメのクライマックスで流れることを受け継ぎつつ、なおかつ「REFRAIN」ではなく「REL@TION」のほうに「@」を付けたのは、「MILLION」と「LIVE」のどちらにも「I」が入っていますけど、「I(アイ)」と読むのは「LIVE」のほうだからで。

――なるほど!その「I(アイ)」は「IDOLM@STER」の頭文字の「I(アイ)」でもあるわけですね。

松井 僕は「アイドルマスター SideM」でも「GLORIOUS RO@D」という楽曲の歌詞を書いていますが、その楽曲の「@」は、自分の現在地点を示すものでした。長く続いていく道の、過去があって今があるという、タイムラインの上という意味合いでの「@」だったんです。今回はもうちょっと人間に寄った「@」になりますね。それとラスサビ前の部分に“ここで”という言葉を3回入れたのは、「Rat A Tat!!!」のタイトルに「at(=@)」が3つ入っていたのを受けてのことで。

――“ここで”も「@」を意味していたんですね。

松井 そうですね、むしろ「ここ」こそが「@」なんだなと。その間に“(MILLION)”“(THEATER)”を入れることで、自分たちの居場所を示していて。その関係性は100万回だって続くし、シアターというのはアイドルそれぞれやファンの居場所でもあるっていう。さらに言うならば、「at」の間に「c」を入れると「act」になるんですね。それは仲間でありライバルでもある彼女たちが、「この場所でセンター(Center)を目指す」ということでもあって。「REFRAIN」というのも、毎回同じことを繰り返すのではなくて、毎回違う公演、違う物語、違う成長を100万回リフレインしていこう、という意味を込めています。

――そこまで考え抜かれていたとは……。なおかつ、今回のアニメのストーリー的にも、「みんなで繋いでいく」というのが肝になっているわけじゃないですか。

松井 もちろんそれを受けての歌詞でもあります。タイトルを決めるときも、「Rat A Tat!!!」が「R」から始まって、そこに「at」を3つ繋げると「Rat A Tat!!!」になるので、「R」から始まる言葉にしようと思ったんですね。それで「R」から始まる「ミリオンライブ!」を表現できる言葉を探そうと思ったときに、「リレー(Relay)」という言葉がたまたま作品のキーワードとしてあったので、語源的には違うのですが意味合い的に繋げられるその部分を「REL@TION」、「MILLION=100万回」を「REFRAIN」にしました。なのでこのタイトルは「ミリオンライブ!」でもあり、「Rat A Tat!!!」でもあればいいなと思い、つけたものです。

――ここまでタイトルのお話をしていただきましたが、それが歌詞の内容やテーマ性にもすべて紐づいていますね。“100万回だってリフレインしてく”というフレーズからしてズバリそのものですし。

松井 そうなんですよ。“一人一人が違う彼方を見て(走っていく)”というのは、「@」から次の「@」に向かって行くことで、自分の中で次のリレーが始まっているということ。そういう気持ちを1つにする楽曲にしたかったんです。「ミリオンライブ!」のアイドルはみんなが違う方向を向いていて、そういう人たちが集まるからこその化学変化が起こって面白い公演ができるっていう。これは「STANDING ALIVE」の歌詞を書いたときからずっと自分の中にある気持ちですね。

――プラスして、Team8thのメンバーが歌うことを踏まえた歌詞になっていますよね。“本気で向かい合える夢”の部分は伊吹 翼が歌うなど、アニメで描かれる5人のストーリーを踏まえたうえで言葉選びされているなと。

松井 はい。資料で全話のシナリオをいただいて、全部読まなくても大丈夫ですよと言われたのですが、まぁ、全部読みますよね(笑)。物語に寄り添って書いた歌詞としては勿論、「ミリオンライブ!」の今までとこれから、今回のTeam8thとしての要素をほかのアイドル全員に落とし込めるような内容にしなければ、と考えました。その上で、僕は「ミリオンライブ!」の楽曲を書くとき、歌い分けに関しては基本お任せしているのですが、今回は初めて歌い分けを意識しながら歌詞を書きました。(白石)紬の“一人一人が違う彼方を見て”という箇所なんですが、みんなは自分の進む道が決まっているなかで、紬はずっと迷っていてという、受け取り方によってはネガティブにも考えられますけど、劇場こけら落としのステージ下で「自分がやらなくては!」と腹を決めるストーリーに繋がるような。“だけど気持ちはきっと一つ”も(桜守)歌織さんがあのライブの瞬間に感じていたこと、あるいはずっと感じていたことなのかなと。

――サビの“未来をなんどだって歌おう”を春日未来が歌うのも、ベタですがグッときました。

松井 ここはアイマスとしての要素というか(笑)。例えば「なんどでも笑おう」の“いつまでも なんどでも 笑おう 未来まで 照らすくらい”というのは、「REFRAIN」というキーワードとも繋がると思ったんです。なおかつほかのどのメンバーが歌っても、そのストーリーラインが納得できるものになるよう意識して。「ミリオンライブ!」という芯を一本通したなかで、その枝葉の部分をきれいに分散させていくイメージですね。

――先ほど「@」を付けた理由についてお話しいただきましたが、「ミリオンライブ!」の楽曲で「@」が付くのは、それこそ松井さんが書かれた松田亜利沙のソロ曲「チョー↑元気Show☆アイドルch@ng!」以来になるわけじゃないですか。あの楽曲は異色の「@」曲ですが(笑)。

松井 「チョー↑元気Show☆アイドルch@ng!」は、「アイドルマスター」シリーズの楽曲を書き始めた時に、亜利沙のアイドルちゃんへの想いや名前の頭文字から、「@」を使ってもいいかな…?と思いながら提出したところ、そのまま通ったんですよね。なので自分でも「あっ、いいんだ……!?」と思って(笑)。ただ、あの楽曲は松田亜利沙という存在を通して、ファンの目線からすべてのアイドルへのリスペクトを歌った曲になるので、「@」を付けた意味は勿論ちゃんとあるんですよ〜。

――今回の「REFRAIN REL@TION」は、アニメのクライマックスを飾る楽曲という意味でも、「@」を背負うに値する楽曲という印象があります。

松井 アニメ制作チームからは、「Thank You!」に始まり「Thank You!」に終わる、ということを裏テーマとして描きたいというお話をいただいていて。なので、ラスサビに“リレーションのバトンで繋ぐ胸の「ありがとう」を”という言葉を持ってきたんです。その意味では「Thank You!」の「REFRAIN REL@TION」、本当に「ありがとう」を繋ぐ繰り返しですよね。僕もずっと「ミリオンライブ!」のメッセージを書かせていただいて「ありがとうございます」の気持ちを繋ぎました。僕らが普段当たり前に使っている「ありがとう」という言葉の重みを改めて感じさせてくれるアニメになったなと感じています。「ミリオンライブ!」の物語は、いろんな考えや個性がある中で、一人一人が違う人間であることを強く自覚しながらも、それゆえに仲間や居場所の意味を再確認して、出会いの大切さを歌うという、「分断の時代」に「絆」を描いている一面があると思っていまして。だからこそ、「ミリオンライブ!」という枠を超えて彼女たちに届けて欲しいメッセージも込められています。なにより、他者への感謝というのは「Thank You!」のリフレインとしても、大切な要素だなと。

――“100万回だってリフレインしてく”というフレーズも、アニメで最後に描かれたライブは、劇場のこけら落とし公演であって、彼女たちはこれから何百回、何千回と公演を繰り返していくタイミングだからこその言葉だと感じました。それが日常になっていくなかでの特別さと言いますか。

松井 そうですよね。それと「100万回」というのは、物理的に難しい回数のように感じられますけど、例えば拍手の音というのは、おそらく劇場で1年間に100万回以上流れると思うんですよね。1000人が1回ずつ手を叩けば、それで1000回になるわけですから。でも「100万回」というのは叩き続けないと届かない。胸の鼓動もそうで、劇場に来ている人が2時間の公演の間に何回心臓の鼓動を鳴らすのかはわからないですけど、「100万回」というのは象徴的でありつつも現実的な数字でもあって。だから「100万回」は遠いように見えて、実は遠すぎない。近いように見えて、近すぎない。人に届かないところにあるわけではないけど、1人でもお客さんが欠けてしまうと届かないかもしれない。そのリアルさがある数字でもあるのかなと感じています。

次ページ:作詞家・松井洋平にとっての「ミリオンライブ!」という存在の大きさ

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