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2023.12.17
all at once、宮川愛李、Mizki、ななみといった個性あふれる豪華出演者による『B ZONE』主催のイベント『B All Light』が今回で3回目をむかえ、さらにパワーUPしてアニメ&クリスマンスソングを披露した。そのオフィシャルレポートが到着したので紹介する。
今年社名を『Being』から変更した『B ZONE』所属の若手アーティストを中心に、多彩なゲストに迎えて贈るイベント「B All Light」のVol.03が、12月2日に東京・unravel tokyoで開催。「-X’mas アニソン祭り-」と題し、all at once、宮川愛李、Mizki、ななみの4組が、アーティストステージや当日しか聞けないコラボなど繰り広げた。
まずは全員が登場し、クリスマスの代表的ナンバーである「すてきなホリデイ/竹内まりや」を4人で歌いつないでご挨拶。ちょっとおめかしした衣装で登場した4組。ひと足早いクリスマスパーティーといった雰囲気で、和やかにイベントがスタートした。
トップバッターは、Vol.2から引き続いて出演した宮川愛李×all at onceの組み合わせで、「打上花火/DAOKO×米津玄師」をカバーを披露。美しいハーモニーと共に同曲を聴かせ、会場はしっとりとした雰囲気。真冬の打ち上げ花火のような、色鮮やかなライトが会場を照らし、最後は観客も一緒に手を振りながらコーラスを歌った。レーベルメイトであることからライブ共演も多い2組、all at onceのライブに宮川愛李が観覧に行った際の差し入れが何だったかという話で、トークでも盛り上げた。
続いて宮川愛李のステージは2019年にリリースしたミニアルバム『スマホ映えの向こうの世界』に収録の、クラブビートにダウナーなボーカルが重なったちょっとダークな雰囲気の楽曲「星が泣いた夜に」でスタート。続いて「魅惑のカレイド」、「Sissy Sky」と畳みかける。「歓声OKなので『愛李!』とか『カワイイよ!』とか、『よ!日本一!』などかけ声をかけてくれてもいいですし(笑)、手拍子もしたり、楽しいひとときを一緒に過ごしましょう」とコメント。「Sissy Sky」についても『名探偵コナン』エンディングテーマということで思い出深い1曲だと話した。このあとはアニメ『レベル1だけどユニークスキルで最強です』エンディングテーマ「タンバリンの鳴る丘」などを披露。MCで言葉の言い間違いを観客に指摘されるというひと幕もあったが、かえってそれが観客の緊張をほぐし、サビで一緒に手を揺らして1つになって盛り上がった。
そんな宮川は、アニメ映画『ズートピア』主題歌「トライ・エヴリシング」を、Mizkiとコラボ。掛け合いながら、美しいハーモニーを聴かせて会場を沸かせた。
Mizkiのステージは、さすがディズニー映画『アナと雪の女王2』のオーディションで、日本版エンドソングを勝ち取っただけのことはある、堂々としたスケールの大きなステージを展開した。まずはデビュー曲「Crazy for you」で、スキルフルにフェイクやロングトーンを聴かせて観客を圧倒。さらに『アナと雪の女王2』エンドソング「イントゥ・ジ・アンノウン~心のままに」を披露。ギターと〈オーオー〉というコーラスが印象的な、スケールの大きなロックチューンで、スタンドマイクに手を掛けて、パワフルなボーカルを聴かせる。最後にはまるでホイットニー・ヒューストンのようなハイトーンを繰り出し、〈フゥーッ!〉とシャウトをして決めた。ほかにもイベントタイトルに合わせてクリスマスの名曲BoAの「メリクリ」をポップに、『千と千尋の神隠し』挿入歌「いのちの名前」をしっとりと歌い会場を盛り上げた。
続いてMizkiとall at onceのコラボで、ディズニー映画『アラジン』の「A whole new World」を披露。実は8年ほど前、お互いまだデビューする前にイベントで共演した経験があり、それ以来の共演とのこと。もともとデュエット曲ではある同曲だが、巧みな歌い分けでより美しく壮大なハーモニーを聴かせた3人。お互い向かい合いながら、ハートフルな歌声で観客を魅了した。
all at onceは「今日は僕たちのアニソンを全部持ってきました!」とコメントし、「プレイメーカー」を筆頭に「JUST BELIEVE YOU」や「星合」など、『名探偵コナン』のテーマソングを次々と披露。「星合」には鈴の音が足されるアレンジがほどこされるなど、「X’mas アニソン祭り」というタイトルにぴったりのアレンジでも会場を沸かせた。2人が奏でる美しいハーモニーと、個々が聴かせるエモーショナルでソウルフルなボーカルは、まるで令和のCHEMISTRYといった雰囲気。終盤は、アニメ『ぼくのとなりに暗黒破壊神がいます。』オープニングテーマでダンスチューンの「Take mo’ Chance」や、アニメ『シュート!Goal to the Future』エンディングテーマ「RIVALS」をポップに歌い上げると、会場には手拍子が広がり観客も自由に体を揺らして楽しんだ。
そして最後に登場したのは、女性シンガーソングライターのななみ。『機動戦士ガンダムユニコーンRE:0096』エンディングテーマ「Next 2 U -eUC-」をSawanoHiroyuki[nZk] feat.naNami名義で歌った経緯から、アニメ好きのNARITOは「コラボできるなんてオタクの夢」と興奮。ななみとall at onceは、大石昌良が歌ったアニメ『月刊少女野崎くん』オープニングテーマ「君じゃなきゃダメみたい」をコラボで繰り出すと、ななみとall at onceの2人のハイトーン対決も聴きどころとなった。
ななみのステージは、ピアノとななみのアコースティックギターの弾き語りというスタイルで、落ち着いた雰囲気のライブになった。「他の出演者の皆さんが“昼間”だとしたら、私は“夜”担当ということで、六本木の夜らしいライブにできたらいいなと思っております」とななみ。しっとりとしたピアノをバックに、ジャジーなムードで歌った「boyfriend」。リアルな日常が描かれた歌詞と、アコースティックギターの素朴な音色が胸に響いた「one love」。そして「私もアニメ好きで引きこもって観ていた時代があった」と告白し、Aimerが歌った『機動戦士ガンダムUC』の楽曲「RE I AM」をカバー。ジッと、ななみの歌声に聴き入った観客の様子が印象的。続けて「Next 2 U -eUC-」を披露すると、ハスキーさのある歌声が、六本木の夜に静かに溶けていくようだった。
最後には再び全員が壇上に上がり、サインやTシャツなどが当たる抽選会を実施、AIの「ハピネス」を5人で歌ってイベントを締めくくった。観客も手を左右に振ったりクラップしながら一緒に歌うと、5人も肩を組んで横に揺れながら歌い、会場には温かくて優しい気持ちが広がった。この経験は観客にとって、きっと最高のクリスマスプレゼントとなっただろう。次回Vol.4では、どんなアーティストが、どんなコラボを繰り広げるのか。楽しみがまた1つ増えた。
TEXT BY 榑林史章 PHOTOGRAPHY BY 達川範一(B ZONE)
“B All Light Vol.03 -X’mas アニソン祭り-@unravel TOKYO”
12月2日(土)東京・unravel tokyo
<セットリスト>
すてきなホリデイ/全員(竹内まりや)
打上花火/宮川愛李×all at once(DAOKO・米津玄師カバー)
星が泣いた夜に/宮川愛李
魅惑のカレイド/宮川愛李
Sissy Sky/宮川愛李
タンバリンの鳴る丘/宮川愛李
lyrical/宮川愛李
アオレイド/宮川愛李
トライ・エヴリシング/宮川愛李×Mizki(Dream Amiカバー)
Crazy for you/Mizki
Stay/Mizki
メリクリ/Mizki(Boa)
いのちの名前/Mizki(平原綾香カバー)
Bounce/Mizki
A whole new World/Mizki×all at once(ピーボ・ブライソンカバー)
プレイメーカー/all at once
JUST BELIEVE YOU/all at once
夜光気球/all at once
星合/all at once
Take mo’ Chance/all at once
RIVALS/all at once
君じゃなきゃダメみたい/all at once×ななみ(大石昌良カバー)
boyfriend/ななみ
one love/ななみ
RE:I AM/ななみ(Aimerカバー)
next 2 U-eUC-/ななみ(Sawano Hiroyuki,ななみ)
voice/ななみ
ハピネス/全員(AIカバー)
B ZONE公式サイト
https://bzone.co.jp/
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