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REPORT

2023.12.13

息もつかせぬきらめくステージは、アイドルたちからの素敵なプレゼント! “プリパラ&キラッとプリ☆チャン&ワッチャプリマジ! Winter Live 2023”ロングレポート

息もつかせぬきらめくステージは、アイドルたちからの素敵なプレゼント! “プリパラ&キラッとプリ☆チャン&ワッチャプリマジ! Winter Live 2023”ロングレポート

各キャラの関係性やエピソードを丁寧に盛り込んだ、夢のようなステージが次々と!

さて、ここからはそんなマスコッツの“ご主人様”たち、プリ☆チャンアイドルの出番。その幕開けを飾るメルティックスター(芹澤・若井・森嶋)による「Merry Merry Fantasia!」では、芹澤がサビ冒頭で跳ねてから美しくスピンを決めたり、若井がスタイリッシュなボーカルワークとともに脚や腰をダイナミックに使ったダンスを届けたりと、麗しくも圧倒的なパフォーマンスをみせつけていく。続いて登場したミラクル☆キラッツ(林・久保田・厚木)は、LEDスクリーンに映る自身のイメージカラーに染まった銀河を背負いながら、「ファイナルイルミネーション」を披露。久保田はDメロでの歌声に底抜けの元気さを強く出し、厚木もテンポの速いこの曲においてもダイナミックさと切れ味を兼ね備えたダンスで魅せたりと、各々の“らしさ”とキュートさ溢れるパフォーマンスを展開してみせた。

そして、客席奥側のステージのもとにはリングマリィ(茜屋・徳井)が登場し、場内は大歓声。メインステージへと向かいながら歌唱した「コトバ・ブーケ」では、楽曲自体がウェディングソングということもあり、後に徳井自身も言及したようにステージへと延びるレッドカーペットは、この曲ではバージンロードに。サビ中盤の掛け合い中に向き合っていちゃついたり、大サビではこの2人らしいかっこよさ・かわいさの兼ね備わったダンスで魅了したりと、息ピッタリの仲睦まじい姿をみせてくれた。変わって客席奥側のステージに登場しただいあ(佐々木)は、「フレンドパスワード」を披露。1-Aメロラストに、歌詞に合わせて虹のようなグラデーションのライトが当たる演出も、胸を熱くする。その虹のように鮮やかに輝く歌声を会場いっぱいに広げ、大勢の観客たちと“トモダチ”になっていく。

続いては、上手・下手のステージに分かれて登場したイブ(指出)とアリス(ファイルーズ)による「アドリブ・デスティニー」。ファイルーズは跳ね感を、指出はしとやかさをそれぞれ強めに出したステップでキャラクター性を反映。2人向き合う部分ではダンスをピタリ揃える。終盤で合流し、Dメロで手を合わせてから大サビは同じ方向を向いて歌うという、この双子が歩んできた道のりを連想させる演出にぐっときた観客も多かったのではないだろうか。そしてプリ☆チャンゾーンのひとまずのEDを飾ったのは、“ミラクル☆スター”の6人による、心に染みる温かなミドルバラード「One Heart」。各キャラらしさを込めながらじんわり温かく届けていき、ラストは手を振りながら観客との大合唱で締め括った。

……と、場内に鈴の音が響いてゆい(伊達)が「ゆめりーくりすます!」と登場。続いて“アイドルモード”のショウゴ(山下誠一郎)も背後から現れ、しばし夢川兄妹ならではの口ゲンカを繰り広げると、「夢川きょうだいのクリスマスメドレー -兄妹共演ver.-」で観客へどちらが思い出を届けられるかの勝負へ。通路を練り歩きながら客席へ投げ入れたクリスマスグッズに加え、ハモや掛け合いも交えた見どころ・聴きどころ満載の1曲は、観客全員への少し早めのクリスマスプレゼントだ。

そして『プリパラ』アイドルのライブを前に、システム切り替え時間を繋ぐためにめが姉ぇ(伊藤)が登場して、キュートな歌声とパフォーマンスを乗せた「ヴァーチャデリアイドル」で観客を魅了。最後にはLEDスクリーンに『プリパラ』シリーズの作品ロゴが3つ映し出されて無事作業は完了し、「パルプス・ノンフィクション♪」のイントロが流れるやいなや客席は草原のように緑一色に染まる。そこに向けて、ふわり(佐藤)が愛らしい歌声を響かせつつ、軽快なステップにしとやかさも交えつつ魅せていく。そんな彼女からバトンを受け取るのは、やはりひびき様(斎賀)だろう。堂々たるオーラを漂わせながら、メインステージ奥で「純・アモーレ・愛」を歌唱。サビ明け間奏でのセリフでも心を盗んで歓声を上げさせる“主演俳優”の彼女には、やはりレッドカーペットがよく似合う。

続くちり(大森)としゅうか(朝日奈)による「ゴー!ゴー!ゴージャス!」は、Bメロで「V.I.P.!」のコールを大きく響き渡らせると、サビでも観客にサイリウムを扇子のように振らせて場内を盛り上げ。ラストの朝日奈による決めポーズの完璧具合が、アニメ本編でしゅうかが記憶を取り戻したこととオーバーラップして、非常にエモい。そして「君100%人生」では、イントロ中のセリフからサビでの力強いダンスと歌声まで、コスモ(山本)らしいパワフルさに溢れたもの。間奏のクラップなどでも観客のハートを震わせボルテージを上げていき、シオン(山北)とにの(大地)の“師弟コンビ”による「以心伝心パンチライン」にバトンタッチ。切れ味鋭く魅せどころだらけのシオンの師匠感と、そこに純粋かつ元気いっぱいについていくにのといった、絶妙なバランスの良さを改めて感じる。また、間奏では山北が2024年の目標として「この曲の音源化」を宣言し、大きな声援を巻き起こす一幕も。

さて、ここからは“男プリ”アイドルの出番。まずは客席側のステージに1人ずつ分かれて現れたWITH(山下誠一郎・小林・土田)が、「好きにしてI-I-Z-E」からライブスタート。土田のウィスパーが黄色い声援を起こしたのをきっかけに、スタイリッシュかつ硬質で力強いダンスパフォーマンスで観客を魅了。歌唱後には、場内に「いいぜ!」のコールが響き渡る。そんななか登場したDARK NIGHTMARE(河合・鵜澤)による「DAKNESS SOUL」は、頭サビ明けに跳ね上がるタイミングも高さも、今まで以上にコンビネーションに磨きのかかったものに。サビでは客席のサイリウムが2人の振付に沿うように動き、浸透ぶりが感じられた。そしてマリオ(橘)が「チョコレートアイスクリーム・トルネード」を大観衆へとぶつけるように刺々しく歌唱し、自らの存在を刻み込むかのようなステージングで従来以上に強烈な爪痕を残す。曲明けにはWITHも登場して一触即発のムードが流れるが、レオナ(若井)が「ダメー!!」と飛び出して無事仲裁に成功。

と、WITHから“男子”であるレオナにコラボを打診し、「みんながそう言うなら!」とおなじみのセリフで承諾すると、アサヒ(小林)が「テンションMAXだぜー!」と受け、WITHの「Giraギャラティック・タイトロープ」でスペシャルコラボ。ジャンプ後の沈み込みの深さなどでテクもみせた若井は、サビ前の「Prism Galaxy」のセリフにキュートさを思い切り乗せ、男女の別なくノックアウト。そんな若井とのステージを通じてWITHのダンスの力強さもより際立つなど、各々の“らしさ”を存分に発揮した1曲に。

その余韻残るなか、ガァルマゲドン(渡部・牧野・真田)とミーチル(山田)の“ガァルマゲドン・ミ”によるボイスドラマを挟み、新衣装をまとって「し~くれっと!ラタトゥイユ」を久々に披露する。Bメロでの、晴れやかな表情で山田が前に出て来たあとにガァルマゲドンの3人が1拍ずつポーズを変えるタイミング合い方など、チームワークも相変わらず良好。細部まで観れば観るほど楽しい1曲を作り上げたところで、この4人からはぐれたあまり(飯田)が下手側ステージに登場。すると場内には、『アイドルランドプリパラ』の新キャラ・ポォロロ(林)のセリフが響く。「楽しいライブに惹かれて出てきた」というアニメのエピソードを下敷きにしたやり取りを経て、ポォロロが観客の前に初めて登場。縦長のLEDスクリーンに寄りめの林の姿を映すことで“巨人”感が表現される。そして彼女への拍手が温かく響くなか、この2人の新曲「ポォロン♪あまやどりのうた」の初披露へ。アコースティックな穏やかで温かなナンバーを、スクリーンに映るライブアニメにリンクしたパフォーマンスとともに歌唱。本編での関係性を踏まえるとぐっとくるようなシーンも盛り込みつつ、ハモや追っかけも交えて、音楽を通じて温かな心の交流を描いていった。

続くジェニファー(青野)による大バラード「Believe」は、『プリマジ』でのライブシーンを彷彿とさせる黄金色のサイリウムの輝きに包まれながらの歌唱に。パワフルかつソウルフルな歌声を堂々と響かせることで、楽曲のもつ壮大さや神々しさを膨らませていくと、それをひな(内田)とあまね(庄司)のペア曲「天頂のコンフィアンサ」が受ける。サビなどでは向き合ってのダンスをしっかりシンクロさせつつ、内田は微笑みながら精度の高いダンスの中にファンサも織り交ぜていき、一方庄司は鋭くも華やかなパフォーマンスで再び観客を魅了する。これはもう、大舞台で見せてほしいひなとあまねの姿そのものだ。

メインステージの奥にソルル(斎賀)、客席奥側のステージにルルナ(山村)が登場しての「Awakening Light」は、メインステージへと山村がゆっくり歩み行きながら、歌声を響き合わせていく。1サビでは斎賀もメインステージ前方へ歩み出て2人が並び立つと、人々を見守る今の2人そのもののように一緒に観客へと美しい歌声を響かせ、このステージを有効に活かして2人の『プリ☆チャン』の中での物語を詰め込んでみせた。

そして続いては相良と鈴木による「Sweetness×Darkness」。1-Aメロで鈴木が歌唱している間、ずっと観客に手を振る相良……という構図が、れもんとみるきのステージとしてドンピシャ。そのうえサビでは2人揃ってスピンしながらのフォーメーションチェンジを繰り広げるなど技術もしっかりみせつつ、間奏中にはセリフのやり取りで互いの仲の良さも感じさせてくれた。そこからさらなる盛り上がりをもたらしたのが、ノンシュガー(田中・大森・山下七海)の「トレジャー♪マイ*ランド!!!」。今年4月の2ndワンマンでお披露目した新衣装に身を包み、全開爆上げキュートなパフォーマンスを展開。かわいらしい振付の中において、横移動の幅やサビのジャンプ高など細部まで揃ったダンスが、チームの絆と練度を感じさせる。続くファララ(佐藤)による「サンシャイン・ベル」は、ダンサー2人を従えサビでの跳ねながら足を蹴り出す振付など難易度の高い部分も踊りこなしながら、甘々ラブリーな歌声で楽曲を表現。Dメロの「いちに~SUN♪」の歌声には、みんなもうメロメロだ。

次ページ:新曲、そして新シリーズとともに、輝きのバトンは繋がれていく

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