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INTERVIEW

2023.12.16

【連載】ミュージックレイン発音楽アーティストマネジメントチーム「MiCLOVER」、“MiCLOVER FES.2024”開催記念インタビュー 第7回:somei×小玉ひかり

【連載】ミュージックレイン発音楽アーティストマネジメントチーム「MiCLOVER」、“MiCLOVER FES.2024”開催記念インタビュー 第7回:somei×小玉ひかり

ミュージックレイン発の、新たな音楽マネジメントチーム「MiCLOVER」が始動!2024年1月7日には初のライブイベント“LAWSON premium event MiCLOVER FES. 2024”の開催も決定している。MiCLOVERのアーティストたちが続々と登場し、音楽プロデューサー兼音楽評論家の冨田明宏がその魅力に迫っていく連載の第7回。今回はMiCLOVERの最若手であるシンガーソングライターの小玉ひかりsomeiによる対談をお届けする。2人の関係性やデビュー以前の日々の話、フェスに向けて共作をしているという話も――!?

【連載】ミュージックレイン発音楽アーティストマネジメントチーム「MiCLOVER」、“MiCLOVER FES. 2024”開催記念インタビュー

INTERVIEW BY 冨田明宏
TEXT BY 金子光晴
PHOTOGRAPHY BY 三橋優美子

同じシンガーソングライターがいる心強さ

冨田明宏 お二人で公の場でお話しされるのは初めてだと思うのですが、お仕事以外での接点はありましたか?

小玉ひかり ミュージックレインに入る前にいた、SDグループという部署でthe LESSONというオーディションを受けていて、私が5期生でsomeiさんが6期生という関係性で。存在はお聞きしていたので、「MiCLOVER」で巡り合うとは!という感じです。

冨田 では、the LESSONの先輩/後輩みたいな感じですか?

小玉 1年弱くらいの違いなので、実際何も変わらずというか(笑)。

冨田 当時会話をしたわけではないけれど、同じくレッスンを受けていたわけですね。

小玉 はい。同じスタッフさんにお世話になっていましたね。

somei 共通の知り合いが多いですね。

小玉 シンガーソングライターの界隈でも、ライブハウスで対バン相手がthe LESSON生同士というのが結構多いんですよ。でも、私はぷらそにかというグループでもthe LESSON生ばかりで集結していたんですけど、someiさんとは対バンはしたことなかったんですよね。

冨田 ミュージックレイン、「MiCLOVER」で同じチームの一員になったわけですが、お互いどんな印象を持たれていますか?

somei すっごくかわいらしいです。声が唯一無二という感じで、歌声がしゃべり声と違って“広い”印象ですね。歌は会う前から聴いていたんですけど、こんな歌を歌う子がいるんだって衝撃でした。

小玉 ありがとうございます。私はミュージックレインという事務所に声優さんが多いという印象があったので、someiさんがシンガーソングライターとしてミュージックレインからデビューされることをすごく心強く感じてました。自分1人がシンガーソングライターを名乗るのはドキドキだなと思っていたんですけど、someiさんがいらっしゃったので2人で頑張っていきたいなという気持ちです。

冨田 シンガーソングライターとしての作家性を、お互いにどう感じてらっしゃいますか?

小玉 someiさんがデビューされてからの楽曲はもちろん拝聴してるんですけど、声とメロディが相まってストンと入ってくる音楽だなと感じていました。言葉も真っ直ぐだし、メロディも気持ち良いところに高音も裏声も抜けていって、すごく耳心地が良いんです。優しさの中に芯がある歌声で、紡がれるメロディが心地良いなと思いました。今日も聴いてきました(笑)。

冨田 真っ直ぐな歌だけれど、改めてよく聴くと技術的な部分も際立っていますよね。

小玉 実は最近、“MiCLOVER FES.”へ向けて一緒に曲を作ってみたりしているんですけど、スタジオに入ってみて、お互いのメロディの作りの違いが実感できました。共作自体をあまりしてこなかったので、自分だったらいかないメロディラインもあったりとすごく刺激をいただいています。ありがとうございます。

somei いえ、こちらこそ!

冨田 someiさんから見た小玉さんの作家性やアーティスト性っていかがですか?

somei 共作では一緒にコードを弾いてメロディを作るんですけど、私には私の癖があって、小玉さんには小玉さんの癖があって、まったく私がいかない方向に展開していくのですごく勉強になります。このコードはこんなにかわいらしいメロディラインにいくことができるんだっていう発見があって、真似しようとしてもできないなってすごく思います。小玉さんはピアノで作曲されるので、ギターとは違ってピアノならではの味もあるのかなと思ってます。羨ましいですね。

小玉 でも、「MiCLOVER」の中でギター弾き語りのシンガーソングライターと、ピアノ弾き語りのシンガーソングライターがいるのが心強くて、可能性も広がるなとすごく思います。

冨田 スタイルが違うからこそ色んな掛け合わせも可能になってきますよね。

somei 今まで触れてこなかったことに巡り合えますし、補い合えるのがいいですね。

小玉ひかりとsomei、初めての共同制作

冨田 コライト(共作)の話が出ましたけど、ひょっとしてフェスまで内緒ですか?

小玉 内緒ではないんですけど、現在進行形で作業中なので……果たして実現できるかしら?なんて(笑)。

somei 言っておくとやるしかないので、この場で言っておきましょうよ(笑)。

冨田 でも共作って、上手く噛み合わない場合もあるじゃないですか。今お話を聞いているとすごく良い化学反応が起きそうな気がしますけど、どういう発案でやることになったんですか?

小玉 せっかくだから、ギターとピアノの弾き語りだし、一緒にアコースティックでできたらいいよねという話が社内で出て、じゃあ曲作っちゃえばというノリですね。これを機に一緒にリリースもできたら嬉しいなって夢も見ちゃってます。

冨田 コライトって色んなスタイルがあると思うんですけど、どういう感じでやられているんですか?

somei ピアノでコードを弾いてくださるので、それに合わせて作っていく感じです。

小玉 すごくアナログというか、スタジオに入って「せーの」でやってみる感じで進めてるんですけど、最初にお会いしたときは「……どうしますか?」という感じでした(笑)。でも、「私はこういうの持ってきたんですけど」ってお互いの案を出し合って、「じゃあこれはこうしますか」みたいに少しずつ始めていきましたね。

冨田 自然と作りたいものが上手く噛み合った感じですか?

小玉 そういうイメージがすれ違うことはなくて、「みんなで歌うところは“ラララ~”ってやりたいよね」とか、同じイメージを持てたのでそこはすんなりできましたね。

冨田 それはお二人がライブシーンから出てきたから、お客さんの顔がイメージできていて、一体となってノリやすい曲がイメージできてるからかもしれないですね。「これだったら初見のお客さんも歌える」という曲ってあるじゃないですか。

somei 確かに、覚えやすいメロディとか、「最後にみんなで手を振って、また会おうねという曲にしたい」とは話してましたね。

冨田 そうやって同じビジョンが見えてるのって、シンガーソングライター同士ならではかもしれませんね。

小玉 私が所属していたぷらそにかというユニットはシンガーソングライターの集まりで、みんなでコライトしたことがあるんですけど、大人数すぎて誰が何をしてるのかわからない感じだったんですよ(笑)。でも、someiさんはその曲を披露したライブを観に来てくださってたので、もしかしたらそういう共通認識が生まれたのかなと思いますね。

somei 自分も部活でグリークラブをやっていたので、共通認識みたいなものは生まれやすかったのかもしれないです。

小玉 1人でシンガーソングライターとして活動するという基本軸がありつつ、大人数で音楽をするバックボーンがお互いにあったというのは、スタジオでも最初に話してましたよね。

冨田 ちなみに、どんなことを歌詞にされたんですか?

小玉 歌詞は……これも言っていいのかな?実は2曲あって、2人で歌う曲と全員で歌う曲があるんです。この2曲は割と違う方向性の曲になりそうな気がしますね。5人で歌うならそれぞれの良さが活かせる曲にしたいよねと話していて、歌割りのイメージを決めつつメロディを作っています。ただ、こちらは歌詞を2人ではなく、ほかのメンバーに書いてもらうかもしれないなって。

冨田 すごい……!これはぜひ実現してほしいなぁ。

小玉 せっかくなら“MiCLOVER FES.”の2回目にもこういうことができたらいいなと思ってます。

somei 「毎回フェスで聴ける新曲が楽しみだよね」と思ってもらえるようなフェスにしたいですね。

冨田 フェスの特色としてみんなで曲を作る、というテイストがあると良いですよね。それをみんなで歌って、ずっとフェスの中で歌い継がれていくという。

小玉 そうなったら最高だなと思ってます。

somei MiCLOVERアルバムができそうですね。

小玉 やりたいですね!5人それぞれ個性がある歌声だと思うので、分厚い作品になるのではないかと期待してます。

冨田 共作は楽しいですか?

somei 楽しいですよね。

小玉 「こういう引き出しがあるんだ」っていう勉強にもなりますし、これからの自分たちの作品にも活かせる体験になるかなと思ってます。

次ページ:2人が作るMiCLOVERの新しい楽曲の世界

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