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REPORT

2023.11.15

もう一度、あの景色へ――“「UniteUp!」AGFを楽しまないと!”ステージレポート/戸谷菊之介×助川真蔵×masa イベント終了後リスアニ!独占インタビューも掲載!

もう一度、あの景色へ――“「UniteUp!」AGFを楽しまないと!”ステージレポート/戸谷菊之介×助川真蔵×masa イベント終了後リスアニ!独占インタビューも掲載!

“アニメイトガールズフェスティバル2022”では、本会場とは別会場のイベントホールに登場し、アニメのPV第1弾の公開とトークショーを繰り広げた「UniteUp!」。メンバーの中からPROTOSTARの清瀬明良役・戸谷菊之介と直江万里役・山口諒太郎、五十鈴川千紘役の平井亜門に加え、LEGITから高尾大毅役の助川真蔵、JAXX/JAXXから春賀楽翔役のmasaの5人だけで登壇した。

あれから1年。今年1月から放送されたアニメ、さらにライブを経た彼らは“アニメイトガールズフェスティバル2023”(以下、AGF2023)の噴水広場ステージに、10人で登場。一番上のフロアまで観客でいっぱいとなった会場で、その歌声を響かせ、進化した姿を見せた。そんなイベント「AGFを楽しまないと!」の様子をレポートする。

■戸谷菊之介×助川真蔵×masa イベント終了後インタビュー

INTERVIEW & TEXT BY えびさわなち

オープンステージである会場ということもあり、公開で敢行されたリハーサル。「リハをやらせていただきます」と笑顔を見せる戸谷。動きの確認を淡々とこなしていく姿も見せてくれるのは、ファンにとっては嬉しい時間だ。スタンバイをするメンバーたち。観客がざわめく会場に流れ出したのは「UniteUp!」だ。これまでにもイベントで、ライブで、と披露されてきたこの曲で、すでにステージ前に駆けつけていたファンは大きな歓声を上げる。その歓声を浴びながらのリハーサルで、PROTOSTAR、LEGIT、JAXX/JAXXのメンバーたちは早くもエンジンの掛かったように見受けられた。リハーサルを終えて「ありがとうございます!」「本番はもっと盛り上がってねー!」と口々に声を上げながらステージ裏へと戻っていく「UniteUp!」のメンバーたちへ、本番への期待感の表れのように拍手が送られた。

「UniteUp!」初の朗読劇はサンシャインシティにまつわる物語

スクリーンに各アイドルたちの姿が映し出され、イベントがスタート。朴訥としたSEに乗ってステージに現れたのはPROTOSTARの3人だ。大好きなアニメ『クロスファイヤー』とのコラボイベントのためにサンシャインシティの展望台にやってきた明良たち。ワクワクの3人は、展望台のあとには「水族館に行きたい」という千紘のリクエスト、そして「一緒に行きたい場所がある」という万里と共にサンシャインシティを遊び尽くすようだ。

そんなサンシャインシティの入口にやってきたLEGITの大毅は、彼のあとを付けていたという二条瑛士郎(森蔭晨之介)と東郷楓雅(坂田隆一郎)に「なんで着いてきた!」と怒りをぶつける。いつもと様子が違ったからだ、と応える2人。「子猫ちゃん(!?)に会う」ことが目的だとわかり、誤解から驚愕する瑛士郎と楓雅に「ニャンジャタウン」の猫に会いに行くつもりだったのだ、と言う大毅。結果3人で猫を見に行くことになりサンシャインシティへと向かうのだった。

そんなサンシャインシティの外にはJAXX/JAXXが。いつもと違うスタジオでバンド練習をしていたのだという。お腹が減ったという楽翔が空腹を癒そうとサンシャインシティに向かうこととなった楽翔が見つけた「ばくだん焼き」の看板に「最近、たこパをやっていない」という森ノ宮奏太(高本 学)。「今日の夕飯はたこパにしない?」と提案する楽翔だったが、もう夕飯の準備をしてきてしまったと桂ほまれ(下前祐貴)は残念そう。夕飯ではメンバーの出身地のご当地からあげの食べ比べをするとのことで、久しぶりの地元の味を喜ぶ香椎一澄(馬越琢己)。買い物のためにアニメイトに行った若桜 潤を「ばくだん焼き」を食べて待とう、とサンシャインシティへと歩を進める。そんな3組が、アイドルの登竜門と呼ばれるサンシャインシティの噴水広場で出会い、未来へと想いを強くするのだった。

振り返る「UniteUp!」の時間、そして未来へ

初めての朗読劇を披露した「UniteUp!」のメンバーたちがステージに並び、集まったオーディエンスに向かって挨拶をすると、一人ひとりに大歓声が送られる。進行する助川が「朗読劇を披露させていただきましたが、皆さん、どうでしたかー?」と声を上げると、「よかったー!」と大きな称賛の声が湧く。6月に同じ噴水広場でイベントを開催した際よりも多くの観客が集まったこの日。「上の方までありがとうね!」と平井が手を振れば、「後ろまで見られていると思うと不思議だよね」と坂田も笑顔を見せた。配信もされているというステージということで、「配信のみんな~!」と配信用のカメラに向かって下前も手を振って見せた。

多次元アイドルプロジェクトである「UniteUp!」。二次元のアニメと三次元のイベントが合わさって進んでいく。その誕生は2021年11月。公式YouTubeチャンネルの開設から始まり、キャラクターの歌の配信が開始された。「キャストが発表されていないときからチェックしていた人、いる?」と戸谷が尋ねると、会場から手が上がる。2023年1月にTVアニメが放送をスタートし、彼らの全貌が明らかになっていった。アフレコが初めてなキャストもいれば、歌うことが初めてのキャストもいたというなか、7月には初ワンマンライブ“sMiLea LIVE-Unite with You-”が東京ガーデンシアターで開催され、煌びやかな舞台に立つアイドルたちの姿に“多次元プロジェクト”の真価が見えたのだった。そんな時間を振り返っていくと、様々なことが思い出される。2023年10月から4週連続デジタルシングルのリリースもあり、精力的に活動を展開している「UniteUp!」は、このあとにTVアニメ2期の放送も控え、まだまだ目の離せないコンテンツだ、ということを高らかに語るメンバーたちだった。

もう1回 もう1回 あの景色へ――共に歩みたいと熱く刻まれた新曲、初披露

コミカライズにボイスドラマの配信など新着ニュースの発表でも沸いたこの日、最も大きな歓声を集めたのはライブのシーンだった。トークコーナーを終えた彼らは、イベントの数日前に配信リリースされたばかりの1曲を披露。彼らの事務所・sMiLeaプロダクション所属の3ユニット(PROTOSTAR、LEGIT、JAXX/JAXX)総勢11人で歌う「ELEVEN」を歌うことを話すと、会場は大きな拍手に包まれる。7月に開催された“sMiLea LIVE-Unite with You-”でのこと、アイドルたちの気持ちを感じ取れる「一言でいえばエモい曲」と助川も話す1曲。「(曲中で)“もう1回 もう1回”って言っているから、また(ライブが)あるんじゃないですかね」とライブに参加できなかった戸谷も想いを込めたというナンバー。

「ライブに来た方はあの日を思い出して、来られなかった方はここ(胸)に熱いものを持って、僕たちの想いを受け取ってもらえたらと思います」と坂田が曲紹介をして、響き出す「ELEVEN」。柔らかな歌い出しから、会場をクラップの音が包み込む。新鮮なユニゾンを紡ぎながら力強く前向きな想いがメロディに乗り、どこか切なさのあるロックサウンドに、真っ直ぐなボーカルが駆ける。キラキラと輝くステージに立つ彼らが、その場から観る客席という景色。

会場が一体となる奇跡を味わっていたときの想いが宿るこの新曲は、アイドルたちの等身大を感じさせる。ペンライトが、うちわが、フロアに揺れる。結成の物語からあの日のライブを見守ってきたファンにとっては、ここからもさらに素敵な景色を一緒に見たくなる、そんなハートフルで熱い「ELEVEN」を歌い切った彼らに向けられた拍手は、いつまでも鳴り響いた。

最後は会場全部でタイトル曲をコールしてスタートした「Uniteup!」。アニメのOPテーマであり、これまでファンとアイドルたちと共に歩んできた1曲。笑顔いっぱいに歌い上げる。それぞれの見せ場のダンスのシーンでは黄色い歓声が沸き、サビは歌声が重なっていく。華麗なステップで、軽快なパフォーマンスで、オーディエンスを沸かせながら熱いステージを締め括った。一段、一段、階段を上っていく「UniteUp!」のアイドルたちの活躍を、これからも見守りたい、と心から感じるそんなステージだった。

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