富田美憂がアーティストデビュー5周年イヤーに届ける“優しい強さ”を湛えた歌――配信シングル「Silent Beat」に込められた成長の軌跡に迫る！

2ndアルバムのキーワードは“王道”!?　デビュー5周年イヤーに向けての意気込み

――今回のアーティスト写真やジャケット写真は、黒バックのバキッとしたシチュエーションで色とりどりのお花に囲まれた富田さんという、強く印象に残るビジュアルになっています。

富田　正直、こういうナチュラルな衣装でお花に囲まれて撮影するなんて、私には一生縁がないだろうなと思っていました（笑）。今までも「OveR」のMVでバラの花を燃やしたりだとか、強いイメージのものが多かったので、儚くも美しいみたいなコンセプトは自分にはあまり似合わないかもと思っていたんです。でも、今回はそれを上手い具合に取り入れてくださったうえで、やっぱり強さも感じることのできる、ちゃんと富田美憂らしい軸のあるビジュアルになったと思います。

――アーティスト写真ではお花を一輪手にしていて、意味深な雰囲気もありますね。

富田　このビジュアルとお花には実は意味がありまして。24歳の年はアーティストデビュー5周年に突入するので、皆さんにサプライズがたくさんあるということをX（旧Twitter）で発信したのですが、そのサプライズの匂わせにもなっているんです。これ以上はまだ言えないのですが、きっとそのサプライズが明かされたときに、「ああ、これのことを言っていたのか！」となってもらえると思います。

――それは楽しみになってきました。来年の夏には2ndアルバムをリリース予定ですが、改めてデビュー5周年イヤーはどんなアーティスト活動をしていきたいですか？

富田　今は純粋にワクワクの気持ちしかなくて。「Silent Beat」は今までの色んな経験を踏まえてできた1曲ですけど、それこそ1stアルバムの『Prologue』で色んなタイプの楽曲を歌ったことで新しい気付きがあったり、『Fizzy Night』（2022年11月発売のコンセプトミニアルバム）で新しい方向性に挑戦して色んな経験をしてきたなかで、そこからまた王道に帰ってくる富田美憂はめっちゃ強いと思うんですよ。2ndアルバムでは「やっぱり富田美憂はこれだよね！」っていう王道を突き詰めていきたいです。

――ちなみに自分自身が思う“富田美憂の王道”というのは、どんなものですか？

富田　バキッとした楽曲のイメージが強いと思いますし、それが自分の強みなのかなと思っていて。なので自分の中では「Broken Sky」（2020年11月発売の3rdシングル）が“THE 富田美憂”という感じなんですけど、今この段階で作る“THE 富田美憂”はあの頃よりもパワーアップしていると思うので、そこをさらに追及していきたいですね。

――今のところ予定は発表されていないですが、またワンマンライブをやりたい気持ちもあるのでは？

富田　やりたいです！前回のライブ（“富田美憂 2nd LIVE 〜Fizzy Night〜”）はステージを煌びやかにしてショーアップさせましたけど、例えば、私とバンドメンバーだけの本当にシンプルな「これぞバンド！」みたいなライブをやってみたいなとも思っていて。それは私が思う“富田美憂の王道”の空気感にも合うと思うので、実現するかは置いておいて、いつかライブハウスとかでシンプルなバンドライブをやってみたいです。