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2023.11.08

来栖りんが新たなフィールドでファンに届けた、ハッピーでラッキーなステージ! ソロデビュー後初のワンマンライブ“来栖りん 1st Live『Happy Lucky Party』“昼公演レポート

来栖りんが新たなフィールドでファンに届けた、ハッピーでラッキーなステージ! ソロデビュー後初のワンマンライブ“来栖りん 1st Live『Happy Lucky Party』“昼公演レポート

10月28日(土)東京・山野ホールにて、デビュー後初となるワンマンライブ“来栖りん 1st Live『Happy Lucky Party』”を開催した来栖りん。これまでアイドルとして活動してきた彼女が、声優アーティストというフィールドで新たに活動をスタートしてから初となるワンマンライブ。そのステージの模様をレポートする。

TEXT BY 塚越淳一

来栖りんが魅せるハイレベルなボーカルと完璧なパフォーマンス

2023年5月24日に1stシングル「I wish」でソロアーティストとしてデビューを果たした来栖りん。タイトル曲は、TVアニメ『神無き世界のカミサマ活動』のOPテーマで、アニメの主題歌を歌うという彼女の夢が叶った1曲でもあった。その後、1stミニアルバム『Happy Lucky Diary』を9月27日にリリース。1stライブ“Happy Lucky Party”は、その2枚を携えてのライブとなる。ライブは昼と夜公演で行われたのだが、ここではソロとして本当に初めてのワンマンライブのステージとなる、昼公演の模様を振り返っていきたい。

オープニングムービーは、来栖のアクリルスタンドを使った一人4役の朗読劇からスタート。声優としても、もっともっと成長していきたい!という彼女の強い想いが溢れた試みで、しっかりキャラ付けをして演じ分けていたのが印象的だった。映像が明けると、ステージに来栖が登場。最初の1フレーズを歌い、「ハッピーでラッキーな1日にしましょう!」と元気に声を掛けて始まったのは、1stミニアルバムのリード曲でありアッパーチューンの「ハピ♡ラキ」だ。丸いバルーンがいくつも飾られたステージセットが青く光り、センターの大きなスクリーンには、彼女がセーラー服姿になって青春を描いたMVを映し出す。それを背に、ステージではハンドマイクでダンスをしながらパフォーマンスしていく来栖。ハイレベルなボーカル、指先まで意識を通わせたダンスと、あまりにも完璧なパフォーマンスに見とれてしまう。元々アイドルグループでセンターを務めてきた彼女だからこそ、ここまで没入できるライブができるのだろう。続く「くるーず!」では、サビで拳を突き上げながら、海原へ飛び出していく強い決意を見せつけた。手を振る来栖に青く光ったペンライトを振り返すファンも、気持ちも一緒だ。“荒波を越えて君と進みたい”と力強く歌って最初のMCへ。

「私、ワンマンライブでこんな大きな声を浴びられるとは思っていなくて……。でも、みんなと目を合わせて時間を共有して音楽を楽しめることを嬉しく思います」と感謝を伝えると、「今日はみんなが声を出してくれることがわかったので、次の曲はみんなに任せちゃおうと思います!」とコーレスの練習をしてから、ファンの声量が大事になる「Get you ×2」を歌って盛り上がる。ダンスではハートを作ったり、ツインテールを揺らしながら、とても楽しそうな姿を披露。「臆病シャイガール」は、ステージ前方エリアのプレミア席の観客に写真と動画の撮影が許されていた曲(※撮影可能曲はその後も数曲あった)。あまり声優アーティストのライブでは見ない光景だが、思い出を形に残しておけるのは素晴らしいことだと思う。ゆったりとしたバラード調から入るこの曲では、彼女の表現の繊細さが存分に感じられる。そこから徐々に盛り上がっていく緩急も楽しいのだが、サビの最後の“(ちゅきっ)”“(ピースっ)”“(ちゅっ)”などなどのキメ、そして続く「Hop Step Jump☆ウィンク」も、語尾の“ぞよ”が、かわいらしかった。落ちサビでは“進め”の歌詞を、“進むぞよー!”というセリフに変えて、盛り上げていく。この2曲も、サビをみんなで歌える部分があり、掛け声をたくさん入れるフレーズもあったため、ライブでさらに成長していくような予感がした。

MCでは息を切らしながら「1人で歌って踊るというのは、とても体力がいりますねぇ」とヘトヘトな来栖。でも、みんなの笑顔がすごく近くて嬉しいと伝えると、衣装の話題になり「ソロアーティストデビューして初めてお作りの衣装」と喜んでいた。

続いては、少し前から予告もされていたカバー曲のコーナー。まずは、彼女が一番好きなキャラクターと話していた千石撫子(CV:花澤香菜)の「恋愛サーキュレーション」(『化物語』)を披露。おそらく何度も歌ってきたであろう楽曲なので、パフォーマンスもパーフェクト!内気な千石撫子を表現するのではなく、来栖りんとしてカバーしている雰囲気だったため、かわいいアイドルソングを聴いているようだった。さらに同じく物語シリーズから、阿良々木月火(CV:井口裕香)の「白金ディスコ」(『傷物語』)を披露。こちらは和風ポップチューン、盆踊り風のダンスをしながら楽しそうに歌っていた。

2曲連続で神前 暁作曲の楽曲が続いたため、3曲連続かと思いきや、最後は「God knows…」ではなく「ハレ晴レユカイ」(作詞:畑 亜貴、作曲:田代智一)を披露!このようにライブ中に選曲予想をしてしまうほど、王道でありつつもオタク心をくすぐる選曲だった。そしてまた「ハレ晴レユカイ」も完全に自分のものにしていたところに、アニソンへの深い愛を感じるステージだった。

“淋しくない ばいばい”をファンのみんなへ

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