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REPORT

2023.11.05

アイドル達によるおもてなしの夜を堪能せよ!『「THE IDOLM@STER SideM 8th STAGE ~ALL H@NDS TOGETHER~」DAY2「CLAP OUR H@NDS」』公演レポート

アイドル達によるおもてなしの夜を堪能せよ!『「THE IDOLM@STER SideM 8th STAGE ~ALL H@NDS TOGETHER~」DAY2「CLAP OUR H@NDS」』公演レポート

横浜に新たに誕生したKアリーナで開催された「THE IDOLM@STER SideM 8th STAGE ~ALL H@NDS TOGETHER~」。そのDAY2公演となる「CLAP OUR H@NDS」と銘打たれたライブの模様をレポートする。

ソロ曲を中心に構成されたDAY1から、全く構成の異なるDAY2。出演アイドルも倍以上となり、広いステージが狭く感じるほどのスケール感で魅せたステージ。声出しが解禁され、初めてプロデューサーの歓声と歌声を浴びたアイドルもいたこの夜のライブ。その熱気は常に更新されていく。DAY2のステージでアイドルたちはどんな表情を見せたのだろうか。

TEXT BY えびさわなち

ライブのお当番はあのユニット!おもてなしの夜を堪能せよ。

DAY1に続いて協賛企業の読み上げコールが復活したアイドルマスターSideMの周年ライブ「THE IDOLM@STER SideM 8th STAGE ~ALL H@NDS TOGETHER~」のDAY2公演。事務員の山村 賢がアナウンスをし、コール&レシポンスの練習へ。DAY1ではお手伝いに天ケ瀬冬馬、猫柳キリオ、姫野かのんの3人が登場したこのコーナー。DAY2では、Jupiterの御手洗翔太、High×Jokerの若里春名、Beitの鷹城恭二の3人が登場。掛け声で会場をひとつにすると、この日の出演アイドルの紹介VTRが流れる。

レーザーが彩るフロア。ステージにライトが注がれるとずらりと並んだのはクラッピングチアーズを纏った14ユニット39名のアイドルたち!まずは8thのテーマソングである「Hands & Claps!」からライブが始まった。その中央にはCafé Paradeの5人が!「踊れるプロデューサーさんは一緒にー!」と神谷幸広役の狩野 翔。満員のKアリーナに集うプロデューサー、そして配信で参加するプロデューサーは揃ってクラップし、歌い上げる。高らかな歌声に包まれた会場はまさにクラップと歓喜(クラッピングチアーズ)だった。

そんなテーマ曲から間髪入れずに響いたのはHigh×Jokerの「キセキ的 STARRY-TUNE!!!!!」だ。スクリーンには楽器の星座が浮かび上がる。ドラム座、キーボード座、ベース座、ギター座、マイク座。そんな星座に導かれながら響く力強いバンドサウンドが疾走する中、伊瀬谷四季役の野上 翔、秋山隼人役の千葉翔也、冬美 旬役の永塚拓馬、榊 夏来役の渡辺 紘の4人が赤く染まったフロアに向けて軽快な歌声を放った。

ステージに赤と青のライトが灯される。それだけで続いて登場するのが神速一魂の紅井朱雀と黒野玄武だとわかる演出。朱雀役の益山武明と玄武役の深町寿成がラウドに轟く「CALLING」を歌い上げると、炎と氷による爆発力の歌声を聴かせる。熱い2人を感じさせてきた拳を合わせる振りつけも復活!声出し、フラワースタンドのみならずアイドルたちとの距離も戻ってきたと感じさせた。

そんな硬派で情熱的なロックのあとに続いたのはキュートに跳ねるビートが印象的なもふもふえんの「もふ・きゅ~と・デイズ☆」だ。広いステージに立つ岡村直央役の矢野奨吾と橘 志狼役の古畑恵介。そのあいだのポジションに姫野かのんがいることを感じさせる距離で、心はいつも3人でいることをピンクのライトを振ってライブを盛り上げるプロヂューサーに届けた。

「監督――!8th STAGE DAY2、楽しんでくれてる~?」と蒼井悠介役の菊池勇成の声が響くと、Wの2人はトロッコでフロアへと躍りだす。「Wow Wow~♪」と会場一体となって歌声をあげた「Watchword」。手をふりながら歌う蒼井享介役の山谷祥生。Wの2人がこぼれるような笑顔で歌えば、会場のプロデューサーたちもみんな笑顔になっていった。

拳をあげて力強くもハッピーな一曲を歌った2人のあとには、舞台の幕が開くようなブザー音が鳴り、照明は赤紫色に変わる。パッとついた照明。そこにはCafé Paradeの5人が颯爽と立っていた。神谷役の狩野とアスラン=BBⅡ世役・古川 慎の歌声と、卯月巻緒役の児玉卓也の「開店しま~す♪」ではじまる「Present For You!!!!! ~A day in the café~」だ。2020年にリリースされた曲ながら、実にライブ初披露となる人気曲。ステージに置かれたドアからは、AltessimoやBeitなど、次々にほかのユニットのアイドルたちが来店する中、久しぶりに神谷、巻緒、そして水嶋 咲役の小林大紀というホール担当の面々、そしてアスラン=BBⅡ世、東雲荘一郎役の天﨑滉平のキッチン担当も揃っての豪華な歌のプレゼントとなった。まるでミュージカルのような時間に会場が割れんばかりの拍手と歓声に包まれた。

この公演のお当番・Café Paradeがここでマイクを取り、序盤のMCへ。まずは6曲聴かせたこのパート。「皆さんの表情を見れば言わずもがなですけれども!」と狩野はプロデューサーが楽しんでいることを確認する。「これから5人揃ってたくさんおもてなしをするので最後まで楽しんでください!」と天崎が言うと、すぐに「違うよ!6人だ!」と古川の声。その手には衣装が新しくなったサタンの姿が。「最後までみんなで一緒に楽しんでいきましょう!」と小林も大きく手をあげ、会場は歓声をあげた。

豪華メドレーを一緒に歌って味わう!315プロの珠玉の名曲たち。

8th STAGEのテーマである「みんなで一緒に」にちなんだ新企画「みんなで歌おう!SideMメドレー」がDAY1に続いて繰り広げられたライブの中盤。このスペシャルなコーナーの最初を飾ったのはこのライブのお当番・Café Paradeの「Café Parade!」からスタート!アリーナの中心部をぐるりと囲むように作られた花道、そしてサブステージを使って魅せる。主役となるユニットはサブステージに立ち、スクリーンにはユニットの姿と歌詞が映し出されれば、会場は一緒にそれぞれの声を重ねていく。続いたのはF-LAGSの「夢色VOYAGER」だ。サブステージに秋月 涼役の三瓶由布子と兜 大吾役の浦尾岳大、九十九一希役の比留間俊哉が歩を進め、爽快な出航ソングを歌い上げた。

そのイントロから会場を黄色く染めたWは「VIVA!!ファミリーリズム」の軽快なリズムでステップを踏みながら腕を振り、会場を盛り上げた。元気な曲が続く。Wのあとにはもふもふえんの2人が「もっふ・いんざぼっくす♪」を可愛らしくも元気に歌うと、プロデューサーも一緒に歌声をあげ、「ぴょんぴょん」「メーメー」「ガオガオ」とポーズをキメた。

そしてJupiterの「運命光年」へ繋がっていくメドレー。この日はJupiterのメンバーは欠席ということで、アイドルたちがみんなで歌声を紡ぐと、会場もそれを支えるように大きな声で応えた。そんな一曲に続いたのはC.FIRSTの「We’re the one」。超新星の爆発力を持ったこの曲で拳をあげて歌いあげる天峰 秀役の伊瀬結陸、花園百々人役の宮﨑雅也、眉見鋭心役の大塚剛央の3人。声出しで迎えられる周年ライブが初めての彼らは「イェー!」の声を浴びて笑顔を見せた。

そんな初々しさある3人からバトンを受け取ったのは、DAY1で「大きくて声が大きい人が来る」と予告していたLegenders。葛之葉雨彦役の笠間 淳、北村想楽役の汐谷文康、古論クリス役の駒田 航が揃って、ユニットの核心を歌う「Legacy of Spirit」をダイナミックに歌い上げた。「315の海です!ありがとう!」という駒田の声に間髪を入れずに熱いイントロが流れれば、THE虎牙道の「情熱…FIGHTER」が流れ出す。「BURN BURN FIGHTER!」と会場一体で歌えば、大河タケル役の寺島惇太、円城寺道流役の濱野大輝、牙崎 漣役の小松昌平が拳をあげて、燃える闘志でKアリーナを炎の色に染めていった。

DAY1では山下次郎役の中島ヨシキが登場して盛り上げたS.E.M。DAY2は中島に加えて硲 道夫役の伊東健人、舞田 類役の榎木淳弥の3人で登場し、「Study Equal Magic!」で華麗に軽快にダンスを見せる。プロデューサーも、ステージのアイドルたちもみんなでタケノコダンスを堪能した。美しい音のハーモニーが響くと、続いてサブステージには都築 圭役の土岐隼一と神楽 麗役の永野由祐、Altessimoの2人が現れ「Tone’s Destiny」が鳴り響くと、音楽の喝采とばかりに歌声を奏で、会場を神々しいまでのライトイエローに染め上げた。

メインステージにCafé Paradeの5人が集まると手を伸ばして「おいで」。そこからDRAMATIC STARSの「MOON NIGHTのせいにして」が流れると、この日欠席となった彼らに代わってアイドルたちが歌いあげる。ジャンプして会場を煽るアイドル、カメラに向かって配信のプロデューサーと盛り上がるアイドルとここでも「みんなで一緒に」歌うことを大いに楽しんでみせた。「オイ!オイ!オイ!」のかけ声で「準備はいいかー!」と益山。会場一体で声をあげ、ハートを熱くした「バーニン・クールで輝いて」に続いたのはFRAMEの「勇敢なるキミヘ」。握野英雄役の熊谷健太郎、信玄誠司役の増元拓也、木村 龍役の濱 健人が「呼んでくれよ」と歌うと、Kアリーナが、配信のコメント欄が「FRAME!」の声でいっぱいになった。

力強い声で圧倒したFRAMEのあとにサブステージに駆け込んできたのは高校生バンド・High×Jokerの面々。赤く染まった会場でタオルさながらに腕を回しながら「JOKER➚オールマイティ」で歌声の旋風を巻き起こし、ハイパー楽しい瞬間でフロアの空気を熱くすると、和楽器の音が響きだして彩の「喝彩!~花鳥風月~」が会場を祭りの様相へと変貌させる。軽やかな和楽器の音とダンサブルなエレクトロビートで日本ならではの華を咲かせた華村翔真役のバレッタ 裕と清澄九郎役の中田祐矢。「みんなで一緒に」とばかりに猫柳キリオの「にゃあ!」をコールして盛り上げた。メドレーの最後はBeitの「Fun! Fun! Festa!」だ。ピエール役の堀江 瞬とカエール、そして渡辺みのり役の高塚智人の2人がハッピースマイルを見せ、プロデューサーたちのスマイルをも生み出したのだった。新たな企画としてはじまったこのコーナーは、共に歌声を奏で、SideMの名曲を一気に堪能させ、改めてこのコンテンツの音楽の魅力を感じさせた。

ここでアイドルたちもここまでの感想を話す。「リハの段階から盛り上がると思っていましたが、いざプロデューサーの前で歌うと熱量がすごすぎました」という高塚。「トロッコで勢いあまったところもありましたが、めちゃくちゃ楽しかったです」と山谷も続け、アイドルたちもそれぞれがこの周年ライブを楽しんでいることが伝わってきたのだった。

個性豊かなアイドルたち。その結束の固さと絆の深さも見えたステージ。

「THE IDOLM@STER SideM 8th STAGE ~ALL H@NDS TOGETHER~」はここから後半戦へ突入。フロアユースなエレクトロビートのSEが止まると、バイオリンの音が響き、会場の空気を変える。鳴り出したのはAltessimo・都築 圭のソロ曲「Resonate Blessing」だ。感情を揺り動かすバイオリンの旋律から荘厳な音が溢れた先、光の中に土岐が立っていた。感情豊かな音層に都築の“今”が詰まる1曲のあとには深町の姿が。神速一魂・玄武の「Moon Shape/明鏡止水」が響く。ジャズをベースにした都会的な楽曲に玄武の大人の表情が見える1曲は、ユニットでの熱さと二律背反に冷静沈着な彼を感じさせた。

現役高校生である玄武からバトンを受け取ったのは元数学教師のアイドル・硲 道夫。サブステージでスクワットをしながらイントロから魅せた「Quod Erat Demonstrandum」。躍動するエレクトロダンスチューンを理系男子らしい正確無比な歌とダンスとで表現し、硲を感じさせた伊東は「ズバリダンス」で会場を沸かせた。

ジャーン!とギターの旋律が響く。「Kアリーナ声だせるか?俺と315のメロディを響かせようぜ!」と声をあげた千葉。High×Jokerの隼人の歌う「HEAT BEAT “Identity”」を、ギターの弾き語りで聴かせれば、巨大なKアリーナをライブハウスへと変貌させた。手にしていたギターをステージ上のスタンドに置いていく隼人。ハイタッチでバトンを受け取ったのは野上。同じくHigh×Jokerの四季が歌う「ハイパービリーバー!!」を歌いながら花道を歩き、赤いライトに染まったフロアへと視線を投げかけながら、四季らしい伸びやかな歌声に会場は大歓声に包まれる。その声に野上は「マジMEGAサンキューっす!」と手を振ってステージを降りた。

「なんと広大な海!わたしの大好きな光景です!」と笑顔を見せたのはLegendersのクリス役の駒田 航。アリーナから7階まで、ブルーグレーのペンライトに染められたKアリーナの海に向けて歌う「Sail→Light→Sail」で、1つずつの言葉をそんな大海へと放つ。軽快で広がりある歌声は潮風のようにフロアを駆け巡った。

「みんなの笑顔、いっぱい見せて~!」と満面の笑みで手を振る三瓶が歌いだしたのは秋月 涼の「Yell Song」。歓声と歌声が帰ってくるこの場所から、エールを届ける1曲はポジティヴな想いと涼の願いとが詰まったナンバー。軽快なビートに腕を振りながら、軽やかに歌い上げた。ここまで立て続けにソロ曲を7曲響かせたステージ。「楽しかったですかー?」と三瓶が手を振ると大歓声が応える。「ここ、K(圭)アリーナっていうんですよね!」と笑顔を見せた土岐へ「ブラボー!」の声が贈られた。深町は「(ボカロ曲のようなソロ曲を歌い)玄武ッポイドとして歌いました」と言うと会場からは笑いが起こった。伊東は「Q.E.Dという言葉をみなさん、なんとなく聞いたことがあると思うのですが、証明完了という意味になります。ダンスが難しかったです」と感想を述べた。ギターを演奏した千葉。「いかがでしたかー?」と問いかけると「315―!」の声があがった。「いつかプロデューサーの前で披露したいと夢見ていた」と言う隼人からバトンを受け取った四季役の野上。「1個前のソロ曲とは真逆な伊瀬谷四季さんの内面に迫るような曲だったので緊張していた」と言う。そんな野上を暖かく迎えたプロデューサーに感謝を伝えたのだった。駒田は「古論くんの成長を素直に感じられるソロ曲だった」と言う。聴く人に力を与えるこの曲をプロデューサーに届けられ、絶景を見られたことに心が震えたと話した。最後にバトンを受け取った三瓶。「裏でもみんなでバトンのように“がんばろう”と声を掛け合った」と言う。ソロ曲ではステージに端から端まで歩いて、笑顔をたくさん見せてもらえたと喜びの表情を見せた。

まさかの!あのスペシャルユニットが登場!

終盤へ向けての盛り上がりを作ったのはTHE虎牙道。サブステージで歌いだしから3人で声を合わせて始まる熱情のアッパーチューン「Reflection BREAKERS」。殺陣のアクションパフォーマンスで魅せるTHE虎牙道だが、今回は不審な敵がステージへ。道流が、漣が、タケルが、敵の拳の前に膝をつく。応援の声があがり、不屈の精神で立ち上がる3人に心震えた。

力強い殺陣のステージのあとに姿を現したのはF-LAGS!DAY1では浦尾と比留間がステージに立ち「明日は可愛いお姉さんが来ます」と宣言していた通り、3人揃って歌い上げるポジティブチューン「Tricolor Rendezvous」が会場へと広がっていく。「トリコロール作るよー!」という三瓶の声で会場はあっという間に青と白と赤の3色のペンライトに染められ、その様子に満面の笑みで手を振る3人だった。

静かなSEに導かれるように響いたのはLegendersの「Eclipse of the Heart」だ。モノクロの背景と色づく雨彦、想楽、クリスの歌声が鋭く奏でられる力強い1曲に、ブルーグレーの光が揺れた。

ひりつくほどにドラマティックなサウンドをエモーショナルに歌い上げると、続いたのは月のような光が注ぐAltessimoの「The Symphonic Daylight」。美しい二声のハーモニーが会場を席捲していく。トロッコに乗る土岐と永野。アリーナ最後方でトロッコはすれ違うものの声は琴線に触れるように光を放っていく。そしてサブステージで再び同じ場所に立つ2人。お互いへと手を伸ばしたラストは圧巻で、「ブラボー!」の声がこだました。

そんな1曲のあと暗転した会場で、軽快なSEのあとにパッと証明がつくと、ステージには高塚、中島、伊東、笠間、増元の5人の姿が。そしてアイドル5人の姿がスクリーンに映し出され、プロデューサーの大歓声が沸く。挑戦状を受けながらも数々の妨害に遭った「男極ッ!アイドルリーグ」。その主催者の悪企みを打ち砕くべく結成されたみのり、硲、山下、信玄、雨彦の5人が出演したライブのために結成された大人5人衆、男極FIVEの1曲が響く!スペシャルな「GO FOR IT!!」をトロッコの上から聴かせ、包み込むような存在感ある応援歌にKアリーナは熱気でひとつとなった。

おじさんたちの歌のあとにはなんとアイドルのお仕事の報告が!? C.FIRSTが中華料理のファミレスとコラボすることに。秀、百々人、鋭心の3人が告知をすると、ステージに宮﨑、伊瀬谷、大塚が登場。未公開の「来来美食」を披露する。これまでのC.FIRSTの楽曲とは違い、中華ポップにかわいらしい振りつけに悲鳴にも似た完成があがる。新たな楽曲シリーズを8th STAGEからスタートさせる315プロダクションにプロデューサーは歓喜した。「みんな、びっくりしましたか?」と伊瀬谷。「今までのC,FIRSTと違った雰囲気で楽しくて素敵な曲になりました」と宮﨑が続けると「これから各ユニットの新しいお仕事にまつわる曲が発表されていきます」と大塚が告げた。

C.FIRSTに続いたのはS.E.M。ピンクの光に染まる会場に都会的なダンスチューン「BeSide Emotion」を響かせる。エモ-ショナルなエレクトロサウンドに先生として聴く者の背中を押すメッセージが載る珠玉ソングに大きなクラップが湧いた。

畳みかけるようなビートのSEから和楽器が掻き鳴らされ、和ディスコチューンの「愛笑華!」へ。中田、バレッタによる彩がサブステージで軽快なステップと激しいダンスで魅せるナンバーに、キリオの声も重なり会場をダンスホールへと変貌させていく。彩の曲の中でもキリオの雰囲気に振り切った、歌詞の言葉がぎゅっと詰まった1曲にプロデューサーも全力で合いの手を入れていった。

最後はFRAMEの3人が現れ、バックダンサーさながらに彩の2人と華やかに踊ってみせると、そのまま「ONE to DREAM!」へ。FRAMEらしく、ヒーロー番組の主題歌のような力強い歌声でプロデューサーのハートを鼓舞すると、ステージには花火の柱があがる。濱が、熊谷が、増元が、広いステージを全力で走り抜け、客席に向けて大きく手を振れば、緑のライトが揺れた。

FRAMEがステージを降りると、青い光が会場を包む。エッジの効いたギターとシリアスな音が疾走するBeitの「MIRROR of TRUTH」が響く。スクリーンに映し出されるミラーの映像も相俟って、Beitの3人の表現力の深さが全面に出ていく。ピエール役の堀江とみのり役の高塚の怜悧な表情に青いライトがさらに情景的な空気を作り上げた。

「よ~し!メイクもバッチリ!ラストスパート!パピッ☆とGo!Go!盛り上がろう!」と咲ちゃんの声!ポーズも完璧にステージに立っていた小林が疾走するロックンロールでキュートなボーカルを聴かせる「Make up↑ Magic」で会場のテンションを上昇させると、狩野が背後から登場。ラストは一緒に踊ってみせると、ライブはそのまま神谷の「Journey JOY Blend」へ。ピアノの旋律とホーンの音色、ストリングスの音も加え、軽快ながらも悠雅なビッグバンドサウンドで聴かせるドラマあるナンバーを歌いあげると、巻緒こと児玉が姿を現し、狩野とハイタッチを交わしてバトンを受け取って「GIVE ME × FUSION」を歌い上げ、大人っぽさのあるダンスロックでまっすぐな歌声を響かせると、そこに再び狩野と小林が登場。Café Paradeでホールを担当する3人が息のあったステップを見せて締めくくった。

大きな拍手が湧く中、雷の音が響き、ホラー映画さながらのオルガンの不穏なSEが流れると甘美な「暗黒への前奏曲」が響き、バイオリンとピアノの美しい旋律に力強くも伸びやかな歌声を乗せる古川が、アスランの耽美な世界を、紫に染まった会場へと放っていく。まるで古城に迷い込んだような景色をその歌声で作り上げるとスモークに消えると、優美で優しいピアノの音が会場の雰囲気を一気に変えていく。

古川が立っていた場所に、天﨑の姿が。爽やかで色鮮やかな音で紡がれる東雲のソロ曲「Sweet Diamant」で右へ左へと腕を揺らす天﨑に、緑と紫に輝くフロアの光も揺れる。いつしか天﨑の後ろにはCafé Paradeのメンバーたち。「見上げた夜空」のところで会場をみあげる狩野、小林、古川、児玉。こうして5人が揃うと、Café Paradeの歌う軽快ポップチューン「Smiling Platter!」が響く。トロッコに乗った5人が、手を振り、視線を合わせ、笑顔を見せ、楽しさを隠せないとばかりに軽快な歌声をあげる。ようこそと歌った彼らは、会えないなら運んでいくよと歌い、日々が誰かの特別な日だと歌う。久しぶりに揃ったCaféの、横浜での営業は大盛況となったのだった。

ここで出演アイドルが全員登場。最後は8th STAGEのテーマ曲「Hands & Claps!」で再び歌って踊ってクラップして、みんなで一緒に盛り上がる。花道にずらりと並んだアイドルたちが歌を届けていく。4年ぶりに声を合わせて、一体感を持って楽しむライブを満面の笑顔で幕を閉じた。

配信鑑賞プロデューサーによるアンコールボタン連打での3150000アンコールによって幕を開けたアンコール。315プロダクションの斎藤孝司社長の「315の景色を見せてもらったぞ!」という激励に続いて「ここはまだゴールではない!315プロダクションの歩みが止まるわけではない!」と最新ニュースが届けられ、期待感に会場の熱気が上昇したところでそれぞれのユニットのTシャツ姿のアイドルたちが登場。全16ユニットの名乗りソングである「Take a StuMp!」を花道で、トロッコで、プロデューサーの近くまで行って歌い上げ、会場を埋め尽くすプロデューサーも共に声をあげて歌う。315プロダクションをひとつにする1曲で周年の喜びを高らかに声にした。

最後はユニットごとにこの夜のステージの感想を伝えていき、SideMのはじまりの歌「DRIVE A LIVE」へ。ここから先へと進んでいくことを約束するように、会場と配信と、全員で奏でて8th STAGEが終演した。「おうちに帰るまでがライブです!」という最後の狩野の言葉を胸に、プロデューサーは2024年に待つ10周年、9th STAGEへと踏み出すのだった。

「THE IDOLM@STER SideM 8th STAGE ~ALL H@NDS TOGETHER~」DAY2「CLAP OUR H@NDS」
2023年10月29日(日)Kアリーナ
<セットリスト>
01.Hands & Claps!/全員
02.キセキ的 STARRY-TUNE!!!!!/High×Joker
03.CALLING/神速一魂
04.もふ・きゅ~と・デイズ☆/もふもふえん
05.Watchword/W
06.Present For You!!!!!~A day in the café~/Café Parade
みんなで歌おう!SideMメドレー!
07.Café Parade!/全員
08.夢色VOYAGER/全員
09.VIVA!!ファミリーリズム/全員
10.もっふ・いんざぼっくす♪/全員
11.運命光年/全員
12.We’re the one/全員
13.Legacy of Spirit/全員
14.情熱…FIGHTER/全員
15.Study Equal Magic!/全員
16.Tone’s Destiny/全員
17.MOON NIGHTのせいにして/全員
18.バーニン・クールで輝いて/全員
19.勇敢なるキミヘ/全員
20.JOKER➚オールマイティ/全員
21.喝彩!~花鳥風月~/全員
22.Fun! Fun! Festa!/全員
23.Resonate Blessing/都築圭
24.Moon Shape/明鏡止水/黒野玄武
25.Quod Erat Demonstrandum/硲道夫
26.HEAT BEAT “Identity”/秋山隼人
27.ハイパービリーバー!!/伊瀬谷四季
28.Sail→Light→Sail/古論クリス
29.Yell Song/秋月涼
30.Reflection BREAKERS/THE 虎牙道
31.Tricolor Rendezvous/F-LAGS
32.Eclipse of the Heart/Legenders
33.The Symphonic Daylight/Altessimo
34.GO FOR IT!!/渡辺みのり、信玄誠司、硲道夫、山下次郎、葛之葉雨彦
35.来来美食/C.FIRST
36.BeSide Emotion/S.E.M
37.愛笑華!/彩
38.ONE to DREAM!/FRAME
39.MIRROR of TRUTH/Beit
40.Make up↑ Magic/水嶋咲
41.Journey JOY Blend/神谷幸広
42.GIVE ME × FUSION/卯月巻緒
43.暗黒への前奏曲/アスラン=BBII世
44.Sweet Diamant/東雲荘一郎
45.Smiling Platter!/Café Parade
46.Hands & Claps!/全員
47.Take a StuMp!/全員
48.DRIVE A LIVE/全員

【DAY2】出演キャスト
Altessimo
土岐 隼一(都築 圭 役)
永野 由祐(神楽 麗 役)

Beit
堀江 瞬(ピエール 役)
高塚 智人(渡辺 みのり 役)

W
菊池 勇成(蒼井 悠介 役)
山谷 祥生(蒼井 享介 役)

FRAME
熊谷 健太郎(握野 英雄 役)
濱 健人(木村 龍 役)
増元 拓也(信玄 誠司 役)


バレッタ裕(華村 翔真 役)
中田 祐矢(清澄 九郎 役)

High×Joker
千葉 翔也(秋山 隼人 役)
永塚 拓馬(冬美 旬 役)
渡辺 紘(榊 夏来 役)
野上 翔(伊瀬谷 四季 役)

神速一魂
益山 武明(紅井 朱雀 役)
深町 寿成(黒野 玄武 役)

Café Parade
狩野 翔(神谷 幸広 役)
天﨑 滉平(東雲 荘一郎 役)
古川 慎(アスラン=BBⅡ世 役)
児玉 卓也(卯月 巻緒 役)
小林 大紀(水嶋 咲 役)

もふもふえん
矢野 奨吾(岡村 直央 役)
古畑 恵介(橘 志狼 役)

S.E.M
伊東 健人(硲 道夫 役)
榎木 淳弥(舞田 類 役)
中島 ヨシキ(山下 次郎 役)

THE 虎牙道
寺島 惇太(大河 タケル 役)
濱野 大輝(円城寺 道流 役)
小松 昌平(牙崎 漣 役)

F-LAGS
三瓶 由布子(秋月 涼 役)
浦尾 岳大(兜 大吾 役)
比留間 俊哉(九十九 一希 役)

Legenders
笠間 淳(葛之葉 雨彦 役)
汐谷 文康(北村 想楽 役)
駒田 航(古論クリス 役)

C.FIRST
伊瀬 結陸(天峰 秀 役)
宮﨑 雅也(花園 百々人 役)
大塚 剛央(眉見 鋭心 役)

THE IDOLM@STER™& ©Bandai Namco Entertainment Inc.

関連リンク

「アイドルマスター SideM」公式サイト
https://idolmaster-official.jp/sidem

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