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2023.11.06

All-time best team――宮野真守、“いつか”を耐え続けた先の光がここに。 “MAMORU MIYANO LIVE TOUR 2023 ~SINGING!~” ツアーファイナルレポート

All-time best team――宮野真守、“いつか”を耐え続けた先の光がここに。 “MAMORU MIYANO LIVE TOUR 2023 ~SINGING!~” ツアーファイナルレポート

“いつかきっと”と耐え続けた想いを結実させた大合唱

南海キャンディーズの山里亮太、福士蒼汰、星野 源からの15周年のお祝いメッセージが織り交ぜられた幕間映像と共に新曲「ICHIGO~甘くてChuぱいぜ~」を披露した宮野が、キュートなイメージソングによって笑いで会場を包み込むと、続けてフリンジのついた衣装でセクシーにワイルドに魅せる「愛の詩~Ulyssesの宴~」が鳴り出す。ガラリと会場の空気を変えた1曲は、ビッグバンド的なサウンドをチームマモで堪能させるグルーヴィでエモーショナルなナンバーだ。コール&レスポンスでも会場の熱を上昇させた宮野は、続いてダンスメドレーへ。

和ロックアレンジされた「FIRE」での艶やかなボーカルのあとには、ドラムの音がリズミカルに響いて幕を開ける「Now and Forever」、さらに軽やかなポップチューン「Butterfly」をダンサーと共に魅せると、硬質でスペーシフィックな音が鋭く響くエレクトロロックナンバーの「Space Travellers」で疾風のボーカルを乗せ、最後はラテンのリズムで妖艶に聴かせる「EGOISTIC」、と宮野のレンジの広い世界観をメドレーでまとめあげる。オーディエンスは時に歓声をあげ、時にコーラスを入れ、時にクラップで楽曲に参加をし、宮野と共に楽曲を作り上げた。

終盤に向かおうというこの瞬間に、宮野は静かに息を吸い込み歌い出した「カノン」。ピアノと宮野の歌から始まり、熱いエレクトロのロックへと突入していく情熱的な名曲に会場が青と紫の光に染められ、観客が声を重ねる。続けて「Quiet explosion」が鳴り出すと、ロックオペラのようなダイナミックでゴージャスな音が重厚に轟く1曲でパワフルなボーカルを響かせ、フロアを熱で侵食していった。曲間のSEのような「Sing a song together」でファンと歌声を重ねたあとには、「Kiss×Kiss」でファンのもとへ。トロッコに乗ると観客のすぐ近くまで向かい、甘い歌声を聴かせながら一人ひとりと視線を合わせ、全身を使って感謝を伝えていく宮野。彼の通る場所からは黄色い歓声が次々に上がると、満足そうに笑みを浮かべた宮野は歌のままに投げキッスを贈っていく。ステージを守るFUMI、TOSHI、HIDE、YUZZYたちダンサーは「15周年おめでとう」と書かれたうちわを振り、この場所に集うすべての人たちが会場を愛で満たしていた。「みんなの近くに行けました。みんなの輝く笑顔を間近で見ることができました。ありがとー!」という言葉に、会場からも「ありがとう」の大合唱が響き、宮野も笑顔に。

「やっぱりライブって、歌って、力を持っているね。こんなに大勢の、1万人以上のみんなが1つになって、楽しんで、『マモー!』って呼んでくれて、最高の笑顔を見せてくれて。こんな幸せな空間、こんなピースフルな空間、なかなかないよ。本当にみんなのおかげです。どうもありがとうございます!」と告げる宮野に、彼を呼ぶ声がこだまする。約4年ぶりの声出しの出来るツアー、そのファイナル。エンタメが苦しい状況にあったなかでも少しずつ前に進み、その瞬間にできる最高を、最善を目指してきたという彼がなによりも嬉しかったことはファンがそれを受け止めてくれたことだったという。まだマスクをしたままとは言え、声を出すことのできるライブで感じた、最高の瞬間。「また最高の時間を作ろう」と約束して本編ラストの「TEAM」を歌う。自分たちはチームである。ステージのメンバーも、作り上げるスタッフも、そして集まるファンも。合唱曲として作ったこの曲は、前回のライブではステージのメンバーだけで合唱し、マスクの向こうで、心で合唱しているファンの熱とで作った空間だったけれど、今は、思いっきり声を出して歌うことができる。シンプルに、飾り気なく想いのままに重ねられた言葉を歌い上げる宮野に重なる観客の歌。そして共に歌うサビはビジョンにも歌詞が映し出され、会場を震わせるほどの大きな歌声が湧く。その声に耳を傾ける宮野は「最高」と声を漏らした。感情が詰め込まれたハートフルで大きな存在感の1曲は、彼の15周年を高らかに祝い、大きな歌声が戻ってきたという素敵な瞬間を、2023年という時代に刻み付けたのだった。

「マモ!」のアンコールの声に応えてステージに登場したチームマモ。『劇場版 Fate/Grand Order – 神聖円卓領域キャメロット – 後編 Paladin;Agateram』の主題歌であり、Jin Nakamuraの作曲、そして坂本真綾が作詞をした1曲を切々と歌い上げた宮野は「夢が叶った」と紡ぐ。コロナ禍真っ只中に作り、いつか観客の声が降り注ぐ場所で歌いたいと作ったナンバーを、会場のみんなの声に導かれてステージで歌えたこと。“いつか”と希望を持って抱いてきた曲を歌えたことに感謝を告げた。さらに、アンコール2曲目の「EXCITING!」で再び火のついたオーディエンスのテンションの宮野を求める声は止まず、Wアンコールの「J☆S」も会場に響く。3時間以上にわたって繰り広げられたツアーのファイナルは、声援解禁の幸せな時間を最後の最後まで味わいつくすライブだった。希望を忘れずに15周年を迎え、走り続けたチームマモの快進撃はまだまだ続いていくのだ、という熱い予感を刻んで。

<セットリスト>
MAMORU MIYANO LIVE TOUR 2023 〜SINGING!〜
2023年10月22日(日)

M1.Sing a song together
M2.SHOUT!
M3. THE ENTERTAINMENT (HIRO REMIX)
〜Sing a song together Emotional House mix〜
M4. FANTASISTA 2023
M5.行こう!
M6.Greed
〜Theme of SINGING!〜
M7.Invincible Love
MC
M8. ぼくのキセキ
MC
M9.EVERLASTING
幕間映像
M10.愛の詩〜Ulyssesの宴〜
M11. Dirty Orange 2023 REMIX(FIRE〜Now and Forever〜Butterfly〜Space Travellers〜EGOISTIC)
M12.カノン
M13.Quiet explosion
〜Sing a song together Disco mix〜
M14.Kiss×Kiss
MC
M15.TEAM

【アンコール】
M16.透明
MC
M17. EXCITING!

【Wアンコール】
M18.J☆S


●ライブ情報
MAMORU MIYANO LIVE TOUR 2023 〜SINGING!〜
supported by JOYSOUND

日時:
<10月21日 (土)>15:00 開場 / 16:00 開演
<10月22日 (日)>15:00 開場 / 16:00 開演
会場:東京都・国立代々木競技場 第一体育館

「billboard classics 宮野真守 Premium Symphonic Concert 2024」
2024年6月8日(土)東京ガーデンシアター
2024年6月15日(土)京都コンサートホール
2024年6月16日(日)京都コンサートホール

●ライブ映像 放送情報
CS放送 TBSチャンネル1「宮野真守 LIVE TOUR 2023 ~SINGING!~」
放送日:12月10日(日)20:00~
https://www.tbs.co.jp/tbs-ch/item/o2811/

●リリース情報
24th Single「Sing a song together」
発売日:2023年12月13日(水)

品番:KICM-2145
価格:¥1,364+税 (CD only)

収録内容:
M1 Sing a song together
M2 Sing a song together LIVE ver.
M3 カップリング楽曲(新曲)

▶ご予約はこちらから
https://lnk.to/MM_24thSg

●配信情報
ツアーファイナル公演 セットリストプレイリストが公開中!
https://lnk.to/MM_SINGINGSETLIST

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宮野真守
公式ホームページ
https://miyanomamoru.com

公式X(旧Twitter)
https://twitter.com/miyanomamoru_PR

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