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REPORT

2023.11.02

野外アニソンフェスでしか味わえない感動が“ここ”に! “ナガノアニエラフェスタ2023”DAY2レポート

野外アニソンフェスでしか味わえない感動が“ここ”に! “ナガノアニエラフェスタ2023”DAY2レポート

9月16日、長野発の屋外アニソンフェス“ナガノアニエラフェスタ2023”DAY2が開催された。長野県佐久市にて開催されるイベント、これまでリスアニ!では5回のインタビューを通してその魅力を発信してきた。悪天候により中盤での中止を余儀なくされてしまったDAY1。リベンジとなるDAY2は、果たして無事開催することができたのだろうか。また、この日はいかなるパフォーマンスが繰り広げられたのだろうか――本稿ではテンペストステージの様子をレポートしていこうと思う。

TEXT BY 一野大悟

9月17日、この日の佐久市駒場公園は眩しいほどの晴天だった。前日の大雨と雷はどこかに鳴りを潜め、頭上には雲一つない青空。照りつける日差しが空気の熱し、佐久市駒場公園は高い熱気に包まれていた。会場ゲート前にはDAY1よりも長い列が形成され、列整理に尽力するスタッフの姿が目に入る。そこに前日の憂いは見られない。気持ちを切り替え、この日を良いものにしようという強い情熱がうかがえた。

この日も開場時間である11時が訪れる。続々とテンペストステージにオーディエンスが集まっていくと、サウンドチェックのためにWho-ya Extendedが姿を現す。高い熱気で包まれていた会場からは大歓声が巻き起こり、その歓声に応えるべくWho-ya Extendedが特別にサウンドチェックという名目で2曲を披露、喝采が巻き起こった。

この日の開会宣言を担当したのはバーチャルアーティスト・凪原涼菜。「ナガノアニエラフェスタDAY2、スタートです!」と宣言がされると、神秘的なサウンドが流れ出し、改めてWho-ya Extendedが姿を現す。オーディエンスがはち切れんばかりの歓声を上げると、1曲目「Q-vism」が走り出す。力強いサウンドに巧みなボーカリングが絡み合い、会場の熱気を数段階上に押し上げる。さらにここに「Icy Ivy」が続き、そこに集まったすべての人たちの身体を揺らした。

「晴れましたね」

ボーカル・Who-yaから一言に会場から歓声が上がる。そして、本ステージが自身初の長野、自身初の野外フェスであることを語ると、トークも早々に「A Shout Of Triumph」をスタートさせる。疾走感溢れるサウンドにハイトーンのボーカルが乗り、それに突き動かされるようにオーディエンスが飛び跳ねる。

Who-ya Extended

「まだ行けるか、アニエラ!」

会場の熱気に追い討ちをかけるように「Synthetic Sympathy」が会場に響く。ステージ上を駆け巡り、歌声をオーディエンスに届けるWho-ya。その姿に凄まじい歓声が送られ、場内はさらなる熱気へと駆け上がっていく。そして、ここで新曲を披露することを語る。続いてのナンバーは「パチスロ傷物語 -始マリノ刻-」にて使用される「Repentance Dance」だ。印象的なギターリフからスタートした本楽曲、そこに力強いボーカルが乗ると、聴くものは手を天に掲げ、曲に合わせて身体を揺らした。

Who-ya Extended

Who-ya Extended

Who-ya Extended

続けて、エモーショナルなサウンドが響く。そこに伸びやかなボーカルが合わさると、その音は徐々に力強さを増していく。披露したのは「Call My Name」。天に掲げられたままのオーディエンスの手が再び揺れ始める。そこに立ち現れた一体感は驚愕に値するものだった。

そしてWho-ya Extendedのパフォーマンスもラストナンバーへ。「VIVID VICE」そのイントロが流れ出した瞬間、場内には拍手が巻き起こる。気付けば会場は熱狂の渦の中にあった。大盛況のままWho-ya Extendedのパフォーマンスは締め括られた。

Who-ya Extended

転換を挟み、続いてステージに現れたのはLiyuu。2人のダンサーとともにステージに立つと、ダンサブルなサウンドが魅力の「カルペ・ディエム」を披露。ダンサーとともに息の合ったパフォーマンスを見せてオーディエンスを魅了する。ここに不規則なビートが続き、Liyuuのグルーヴィーな歌声が乗る。続いたのは「Magic Words」だ。曲に合わせ、バックダンサーとの華麗なパフォーマンスも見せることで、耳と目の両方から観客を楽しませたのだった。

「みんな、来てくれてありがとー!」

感謝の一言が放たれると、続いたのは「bloomin’」。キュートなサウンドが会場を包み込むと、バックダンサーと共にステージを揺れ動き、そこにいるすべての人の視線を釘付けにする。間奏では大きなクラップも巻き起こり、大きな一体感がそこに生まれた。

Liyuu

「みんな、もっともっと声を聞かせてください!」

アップテンポのナンバーが流れ出し、そこにキュートな歌声が乗る。披露したのは「ミルクキャンディ」。甘酸っぱいラブソング、“君が好きです”の一言には大きな歓声が上がり、会場はこのうえない高揚感に包まれた。さらにここにダンスナンバー「ルルカワイマ」が続き、曲とマッチした愛らしい振り付けも披露する。ラストには満面の笑みを会場に向けて、見るものを魅了した。

“何パーセント好きくらいを恋というのかな”

そんな歌い出しで彼女のラストナンバーがスタートする。「TRUE FOOL LOVE」、ポップなサウンドにキュートな歌声が乗ると、会場のテンションも際限なく上がっていく。そのパフォーマンスで多くの人を魅了すると、Liyuuのパフォーマンスは幕を閉じたのだった。

Liyuu

熱気溢れるサウンドが響き渡る。続いて登場したのは畠中 祐だ。熱く力強い歌声で披露したのは「Promise for the future」。晴天にふさわしい晴れやかなナンバーが会場を震わせると、「一緒に暑くなってくれますか!」と続いてのナンバーへと移行していく。「TWISTED HEARTS」、ダークさと熱さ、両方を兼ね備えた歌声が聴くものを魅了する。オーディエンスは自らの拳を天に掲げてそのパフォーマンスを楽しんだのだった。

「夏の曲を引っ提げて来たから飛んでくれ!」

熱のこもったナンバーが続く。ダンサブルなビートが響き、続いて披露したのは「真夏BEAT」。夏の暑さをそのまま音楽に昇華したようなサウンドは、聴くものの身体を突き動かし、大きな盛り上がりを作り出す。

「みんなの活気が僕らの歌を活気付けてくれています!ありがとう!」

そう感謝の言葉を発すると、ラストに爽やかなナンバーを続ける。「HISTORY」、両手を天に掲げるオーディエンスたち。頭の上でクラップを奏でると、そこには大きな一体感が生まれた。4曲を歌いきり、畠中はステージをあとにした。

夏らしいトロピカルな衣装でステージに姿を現すi☆Risの5人。彼女たちが1曲目に披露したのは「Make it !」だ。その一糸乱れぬパフォーマンスが会場を視線を釘付けにする。さらにここに「Ready Smile!!」が間髪入れずに続く。華麗なマイクリレーを見せ、各々に個性溢れる歌声を聞かせることでオーディエンスの血を滾らせていった。

i☆Ris

「TEMPEST STAGEにお集まりの皆さん、聞くまでもないが、盛り上がってますか!?」

大きな歓声が上がると、ここから各メンバーによる自己紹介が行われ、一人一人に対してもう一度歓声が巻き起こる。大熱狂の会場、そこにこんな曲フリが。

「馬鹿騒ぎできる曲をやっていこうと思います!」

ここで披露したのは、「あっぱれ!馬鹿騒ぎ」!タイトル通りの、まさに“馬鹿騒ぎ”するに相応しいアッパーなサウンドが流れ出し、i☆Risの面々は時にハイスピードに、時にこぶしを効かせた歌声を乗せる。そのパフォーマンスに会場は大熱狂、共に“わっしょい!”と声を揃えてその一体感を楽しんだ。

“ハートビート高鳴る 君に届けメルティラブ”

芹澤 優が先陣を切って歌い出す「ハートビート急上昇」に5人が各々歌声を乗せていくと、照明が赤とピンクに光り、そのキュートさを加速させる。そのパフォーマンスに耳と目を奪われないものはいなかっただろう。そしてここに「“究極に”盛り上がる1曲」との曲振りから「アルティメット☆MAGIC」がスタート、激しい盛り上がりでオーディエンスたちに“究極の未体験”が届けられた。5曲を終え、i☆Risはステージを後にした。

i☆Ris

I☆Risが去ったステージに、ポジティブなロックサウンドが響く。現れたのは鈴木このみ、拳を天に掲げてステージ中央に歩みを進めると、第一声。

「全力でぶっ飛ばしていけ Blow out!」

歌詞の通り、全力で「Blow out」を披露。その力強い歌声がオーディエンスたちの耳に届き、その身体を突き動かす。多くの人がその場で飛び上がり、全力で音楽を楽しんだ。さらにここに「カオスシンドローム」が続き、会場のテンションはさらなる加速を見せる。その熱気に呼応するように、全身を振り乱して歌声を披露する鈴木、その姿には魅了されずにはいられない。

「次の曲でまた1つ、新しい夏の思い出を作れたらと思います!」

そう告げると、夏にぴったりの爽やかなサウンドが会場に響く。続いたのはゲーム「Summer Pockets」主題歌でもある楽曲「アルカテイル」だ。熱いけれど爽やか、絶妙なバランス感を歌声で作り出すその表現力は脱帽の一言につきる。会場を包む心地良いサウンドに、オーディエンスは身体を揺らしたのだった。

鈴木このみ

心躍るハッピーなサウンドが続く。披露したのは「Humming Flight!」、その小気味良いサウンドに、聴くものは身体を揺らし、時にはクラップを送った。ここで“あの”イントロが流れ出し、会場のエネルギーは一段階高いものとなる。「DAYS of DASH」、曲が進むにつれて会場のテンションはさらに上がっていき、そこに届く歌声もパワフルなものとなっていく。まさに大団円というに相応しい空気を作り出され、鈴木はステージをあとにした……かと思ったその瞬間だった。

「ラスト1曲、ぶちかまします!」

ステージに舞い戻ると、疾走感溢れる「Theater of Life」のイントロが響き出す。サプライズ演出、その粋な計らいに興奮のあまり鳥肌が立った。「Bursty Monster」と書かれた旗を掲げ、力強い歌声を披露する彼女。その立ち姿の力強さは筆舌に尽くし難いものだった。最高潮のままパフォーマンスは締め括られた。

鈴木このみ

続いて登場したのは、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会から上原歩夢役・大西亜玖璃、中須かすみ役・相良茉優、優木せつ菜役・林 鼓子の3人だ。ステージ上を駆け回りながら「Colorful Dreams! Colorful Smiles!」を披露、オーディエンスの視線を釘付けにする。ここに大西がソロで「夢への一歩」を続け、かわいらしい歌声とパフォーマンスで会場を魅了する。続けて林が登場、ソロ曲「CHASE!」を披露する。魂のこもった歌声を響かせ、ステージ上を駆け回った。

さらに相良のソロ曲「ダイアモンド」が続く。キュートさを全面に押し出したパフォーマンスで見るものを魅了すると、曲中には大西、林も再登場。3人揃って“L-O-V-E かすみん”と声を合わせると、会場は大きな一体感に包まれていった。

再び3人でのパフォーマンス、披露したのは「TOKIMEKI Runners」だ。オーディエンスからも大きな歓声が上がる。そこにいるすべての人で1つの音楽を作り上げていることが、会場からはヒシヒシと伝わってきた。

改めて3人からの自己紹介がされると、続けて披露したのは「未来ハーモニー」。軽快なステップを見せる虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の面々、それにあわせて観客も大きく揺れ動く。さらにここに彼女たちのラストナンバー「Love U my friends」が続き、華麗なマイクリレーを披露。サビでは息のあった振り付けを見せてオーディエンスを魅了した。会場に大きな一体感を生み出し、彼女たちのパフォーマンスは幕を閉じたのだった。

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