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INTERVIEW

2023.09.27

受け手の余白を呼び起こす、繊細に歌われた爽やかな秋ソング―― 青山吉能、4thデジタルシングル「空飛ぶペンギン」リリースインタビュー

受け手の余白を呼び起こす、繊細に歌われた爽やかな秋ソング―― 青山吉能、4thデジタルシングル「空飛ぶペンギン」リリースインタビュー

瞬間瞬間で心を動かす、“会話”のあるツアーにしたい

――ちなみに、そのアートワークについて、今回はどんなイメージから制作されたんでしょうか。

青山 曲の雰囲気自体が派手なわけではないので、シングルとしての前作にあたる「My Tale」でのジャキジャキ・ゴリゴリ系のものとは違った、結構ナチュラルめなイメージといいますか。「すんっ」ってしててもいいのかな?とお話したんです。ただ、私がアー写で持ってるこの水色の布……これ、実は普通の布団なんです。

――えっ!?

青山 元々は、お姫様が履くパンプキンスカートみたいなものを使う予定だったみたいなんですけど、それだと理想のボリュームが出なかったらしくて。で、ジャケ写みたいなおくるみのカットもあったので、「くるまるボリューム……布団だ!」と閃いて、お店に直行したらしいんです(笑)。

――なるほど。よりイメージに近づけるための、スタイリストさんの機転の結果なんですね。

青山 いや、マジですごい……!実際にやってみたら大大大成功ですから。あと、ジャケ写ではペンギンをイメージして黄色のピアスを使ってくれているんですけど、それにも「耳が見えないから、布団にピアスを刺そう」とアイデアを出してくれたり……自分がこの曲を聴いただけではとても思いつかないようなアイデアを持ってきてくれるので、毎回すごくありがたいです。

――でも、先ほどの青山さん“息担当”のお話を踏まえると、なんだかそれはお互い様のような感じがしますね。

青山 うん。みんなが色んなアイデアを持ち寄って、ものを作っている感じがします。

――ちなみに、MV自体はどのようなものに?

青山 曲のイメージでおっしゃっていただいた通り、空と雲が使われてます。……多分。というのも、実は撮影はしたんですけど、まだ(※インタビュー時点)完成していなくて(笑)。この曲は秋の曲だから、「ギリギリに撮って、空に出てきた秋っぽさを出したいなぁ」という理由もあってのことなんですけど、でもちゃんと秋っぽい空をちゃんと撮れたのは、結構奇跡で。

――奇跡?

青山 撮影日の1週間くらい前に打ち合わせをした時点では、撮影日近辺の天気予報がずーっと雨で「終わりだぁ……」と思っていたんです。それでスタジオのシーンを重要なものにしていたんですけど、たまたま撮影日だけパーン!って晴れたんです!しかもちょうど暑さも一段落して、期せずして秋っぽさの雰囲気のある空になっていたので、予定よりも屋上のシーンが増えまして。その青空が、アー写やジャケ写の水色感ともすごくリンクしているんです。

――ちなみに、スタジオのシーンはどのようなものになっているのでしょうか?

青山 スタジオの中のシーンも、「空と雲」を意識したものになっているんですよ。雲を作って吊るして……ちょっと「おかあさんといっしょ」みたいな雰囲気のなか、ギターを片手に歌っているというシュールなものなので、私自身も完成版がどうなっているのかすごく楽しみです!

――さて、今回のリリース後には、11月から初めての“トーク&ライブツアー2023「こぼればな(し)」”が始まります。

青山 そうなんです。熊本からスタートってあまり聞いたことがないと思うんですけど、故郷からのスタートということで……絶対に熊本ではやりたかったんですよ。

――その後、大阪・東京をめぐる3都市・5公演の今回のツアー、どのようなものにしたいと思われていますか?

青山 ツアーをまわりながらみんなで積み上げていく美しさも持ちつつ、「まさかこの曲……?」みたいな“裏切る美しさ”もあるツアーにしたいです。私、曲が始まってイントロが流れたときの「うぉぉー!!」とか、フォーメーションについたときの「えっ!?」からの「ざわっ……ざわっ……」が大好きなんですよ。ただ、ツアーの中でセトリを変えまくるということでスタッフの皆さんに超絶負担をかけてしまうということが、自分でライブを作るとなってやっとわかって……。

――ということは逆に、今振り返ると、わかっていなかったと思うような時期もあったんですか?

青山 そうなんです。それこそWake Up, Girls!のときには毎年ツアーをやっていましたけど、ツアー中のセトリはほぼ一緒で。昼夜変わりのパートがちょこっとある……という感じだったので、私は「もっとガツガツ変えたほうがいいと思います」とか意見していたんです。それを今思い出して、「ヤバっ!」と反省しているんですけど……でも、やっぱり変えたい(笑)。だって全通してくれる人も絶対いるだろうから!特に、初めてソロのワンマンライブをする熊本や大阪では、その土地ならではのことができないのかな……ということも考えています。

――お話をお聞きしているなかで、生で受け取ってくれる人のその瞬間の心を動かしたいという想いが、青山さんの根底にあるように感じました。

青山 やっぱり、予想できることで物事を動かしたくないというか。「はい、ここでファンの人が『おー!』って言います」ではなく、本当に「おー!」と言ってくれたことに驚きたいんですよ。そういうふうに「受け取ったものに対して応えていく」というのは、お芝居も同じなんですよね。台本を読んで「よし、こうやってやろう」とやってしまうと、折角一緒にお芝居しているのに全然会話になってない……みたいなことが起きちゃうから。それを大事に色んな表現をしていけたらと思って、まだまだではありますけど今は頑張っているんです。なので今度のライブでも、皆さんと“会話”できたら嬉しいですね。


●リリース情報
デジタルシングル
「空飛ぶペンギン」
2023年9月27日 配信リリース

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■mora
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●ライブ情報
青山吉能 トーク&ライブツアー2023「こぼればな(し)」

2023年11月4日(土)熊本・B.9 V1
open17:00/start17:45

2023年11月18日(土)大阪・livehouse joule
1部open14:00/start14:30
2部open17:30/start18:00

2023年12月10日(日)東京・duo MUSIC EXCHANGE
1部open14:00/start14:45
2部open17:45/start18:30

チケット:全席指定席¥6,500(税込)+1ドリンク代別
オフィシャル1次抽選先行受付:2023年9月30日(土)12:00~2023年10月9日(月)23:59

詳細はアーティストHPをご確認ください。

関連リンク

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https://www.teichiku.co.jp/artist/aoyama-yoshino/

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