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INTERVIEW

2023.09.13

もう一歩踏み出して新しい自分に出会ってみたい――。逢田梨香子、第二章の幕開けを感じさせるミニアルバム『Act 2』に迫る。

もう一歩踏み出して新しい自分に出会ってみたい――。逢田梨香子、第二章の幕開けを感じさせるミニアルバム『Act 2』に迫る。

悩んだ末に生まれた「うまれる」に託した“新しい自分”になりたい想い

――4曲目「ハナウタとまわり道」は前回のインタビューで詳しく聞いたので割愛させていただいて、5曲目「ブルーアワー(another blue ver.)」は2020年に配信リリースされた楽曲のアコースティックアレンジ版になります。

逢田 「ブルーアワー」をCDに収録するのは今回が初なのですが、新しいバージョンにしたきっかけは、今年の3月にファンクラブイベントを開催させていただいたときに、アコースティックコーナーで3曲ほど歌わせていただいたことで。そのときは「Lotus」「アズライトブルー」「光と雨」の3曲を歌わせていただいたのですが、自分で言うのもなんですけど、それがめちゃくちゃ良かったんです(笑)。私の今までの楽曲はアコースティックアレンジとの親和性がいいと感じたので、今回は「ブルーアワー」を歌うことにしました。アレンジは以前からお世話になっているPRIMAGICさんにお願いしたのですが、お洒落さもありつつ、元々この楽曲が持っている憂いを帯びた雰囲気もあるし、より前向きな感じになっていて。歌うのは少し難しかったのですが、前よりも力強さや『Act 2』らしさみたいな気持ちを込めて歌いました。

――オリジナル版を歌ったときとは、ご自身の中でイメージした青の景色はまた違っていたのでしょうか?

逢田 「ブルーアワー」は元々、自分が子供の頃や昔に見てきた景色を思い浮かべながら歌詞を書いたのですが、今回はタイトルに“another blue ver.”と入れさせていただいたように、違う目線から見た「ブルーアワー」を意識して歌っていて。“青”にも色々な青色があって、人それぞれで感じ方や思い描くものが違うと思うので、そう考えたときに、もしかしたら私の心情ではないかもしれない、誰かがどこかで見ている「ブルーアワー」みたいな気持ちで挑みました。

――リリースして以来、ライブで歌ってきたことも、新しいアプローチや楽曲に対する距離の取り方の変化に影響しているかもしれないですね。

逢田 そうですね。この楽曲を作った当時よりも前向きになった気がするので、新しい心境で歌えたと思います。個人的にもすごく思い入れが強くて大好きな楽曲なので、また新しい形で皆さんに届けられるのが嬉しいですし、皆さんからの反応も気になります。

――そして「ブルーアワー」と同じく、市川 淳さんが作編曲、逢田さんが自ら作詞を手がけた新曲が「うまれる」。壮麗かつエモーショナルなサウンドと真摯な歌声が胸を打つ、ミディアムバラードに仕上がっています。

逢田 この楽曲はすごく悩みました。自分で作詞をするときは、いつもそのときの自分の書きたいものを書いているのですが、今回はもう少し踏み込んだものを書いてみたい気持ちがあったんです。タイトルも回りくどくなくスッと入ってくるもの、なおかつ想像力を掻き立てられるものにしたくて、「うまれる」というシンプルなものにしました。「うまれる」にも色々あるわけじゃないですか。この曲では、自分自身が生まれたときのことも思い返しつつ、30代になった今だからこそ書ける新たな自分が生まれる感覚、何歳になっても新しい自分に出会いたい気持ちを歌詞に込めました。

――生まれ変わりたいという、ある種、普遍的なテーマを描きつつ、すごくパーソナルな歌詞という印象も受けました。

逢田 市川さんの書かれた楽曲で作詞をする機会が多いのですが、メロディやアレンジが幻想的で、その点で自分の書きたかったことがハマりやすかった部分も大きいと思います。歌詞を書きながら「ちょっと暗すぎるかなあ」と思って悩んだんですけど、今回の『Act 2』の楽曲は、それぞれが全然別のベクトルで“新しい自分になりたい”という気持ちを描いていて、どれもウソではない本当の自分なので、この楽曲も「こういう自分がいてもいいんじゃないかな」という想いで書かせていただいて。あまり自分でも開けたくない自分の扉を開けつつ、それも新しい殻を破ることに繋がるのかなと思いながら書いたので、ちょっと勇気はいりましたけど。

――新しい“私”になるために何かの想いを断ち切るような部分も感じさせつつ、この楽曲は“生まれ続ける”ことを大切にしているのかなと思いました。

逢田 そうですね。私は何歳になっても新しい自分になれると思っていますし、自分も周りの色んな人に助けられて、支えてもらってきたことで、もちろん変わってない部分もたくさんあるんですけど、今の自分があるし、こうして生まれ変われているなと思ったので、最終的には希望に向かっていく形で書かせていただきました。歌詞の最後は冒頭と同じフレーズ(“夢を見てる 遠い夢を 笑いあって 他愛もないまま”)にしているのも、自分が願っていた道を忘れることなく新しい自分になるという意味を込めて、あえてそうしました。アレンジに関しても、ギターやドラムの音を強めていただいたり、もう少し響く感じでお願いしたりして、すごくこだわって向き合った楽曲になります。

――そしてミニアルバムのラストは「Brush Me Up!」という、ブラスサウンドをフィーチャーした明るく華やかな楽曲で締め括られます。

逢田 最初は「うまれる」を最後に持ってくるつもりだったのですが、この曲の歌詞をいただいたときに、そのときの私の気持ちにめちゃくちゃ響いたんです。ちょうど並行して「うまれる」の歌詞を書いていて、すごく悩んでいたので、「すごい!こんな歌詞は私には書けない……」と思って。別に難しいことを言っているわけではないのですが、この楽曲も「プリズム」とはまた違った形で自分に寄り添ってくれていることを感じて、仕事の帰り道に受け取って読んだんですけど、泣きました(笑)。新しい自分も感じたし、自分らしさもすごく感じたので、この曲で締め括ることにしました。

――どんなところに自分らしさを感じたのでしょうか?基本、明るく前向きな内容の中に、結構弱気な部分が垣間見えたりもしますが。

逢田 その部分もそうですし、私生活のだらしなさみたいなところも入っていて(笑)。でも、最終的にはポジティブに「まあ、なんとかなるっしょ」っていう、いい意味で雑なところに落ち着くのも、自分の本質に近いところを感じました。

――作詞を担当している六ツ見純代さんは、「ハナウタとまわり道」や「Dearly」といった楽曲でご一緒されているので、きっと逢田さんのことを考えて歌詞を書いてくださったんでしょうね。

逢田 そうなんですよ。“ここぞ!って日に雨が降る私だけど”という歌詞も、私が雨女だということをご存じなのかな?と思ってビックリしました(笑)。今までの作品はしっとり終わることが多かったのですが、この曲には「新しい自分と共に前向きに生きていく」というメッセージ性が込められている気がしたので、今回は明るく楽しく終わって新しい自分を表現できたと思います。

――結果、自分の殻を破ることはできましたか?

逢田 どうなんでしょうね?破れていればいいんですけど(笑)。

――そんなミニアルバムを携えて、10月にはライブツアー“RIKAKO AIDA LIVE TOUR 2023「Act 2」”の開催が決定しています。声出しも解禁となるなかで、どんなライブにしたいですか?

逢田 自分の色んな姿をさらけ出して、みんなと一緒に泥まみれになって楽しめるようなライブにしたいなと思っています。きっと「Brush Me Up!」も歌うと思うのですが、この楽曲はみんなと一緒に歌えるコールのパートを入れてもらって、レコーディングでもサビの合いの手の部分を自分で歌って、みんなで楽しんでいる姿を想像しながら作ったんです。なので早くみんなと一緒にこの曲で「オイ!オイ!」したいです(笑)。


抽選で1名様に逢田梨香子さんのサイン色紙をプレゼント!

●応募期間
2023年9月13日(水)~2023年9月20日(水)23:59

●応募方法
1:リスアニ!編集部の公式アカウント(@Lis_Ani)をフォローする
2:該当ツイートをRTする

【応募に関する注意事項】
・厳正なる抽選の結果当選された方には、リスアニ!編集部公式アカウントのダイレクトメールにて後日連絡させていただきます。リスアニ!編集部公式アカウント(@Lis_Ani)のフォローをお願いします。
・プレゼントキャンペーンは予告なく変更・中止することがあります。あらかじめご了承ください。
・応募期間中にフォローを取り消された場合は、応募が無効となります。
・複数のアカウントで応募された場合は、1アカウントのみ有効となります。
・Twitterアカウントを非公開にしている場合は、応募対象外となります。
・落選者へのご連絡はございませんのでご了承ください。
・当選結果に関してのお問い合わせにはお答えすることはできません。
・応募は日本国内にお住まいの方に限らせていただきます。
・賞品および当選の権利は当選者本人のものとし、第三者への譲渡・転売することは一切禁止させていただきます。譲渡・転売が発覚した場合、当選を取り消し賞品をお返しいただく場合があります。
・賞品の不具合、破損に関する責任は一切負いかねます。

【個人情報の取り扱いについて】
・お客様からいただいた個人情報は、当キャンペーン当選者へのお問い合わせのために利用いたします。なお、個人情報を当該業務の委託に必要な委託先に提供する場合や関係法令により求められた場合を除き、お客様の事前の承諾なく第三者に提供することはありません。上記をご承諾くださる方のみご応募ください。


●リリース情報
ミニアルバム
『Act 2』
9月13日発売

■mora
通常/配信リンクはこちら
ハイレゾ/配信リンクはこちら

【初回限定盤(CD+Blu-ray)】

価格:¥5,280(税込)
品番:AZZS-141

【通常盤(CD)】

価格:¥3,630(税込)
品番:AZCS-1119
※トレーディングカード ランダム封入(5種類)
全5種の中から1種類がランダムで封入:初回プレス分のみ

<CD>
01.Act 2
作曲・編曲:田中隼人
02. My Trailer
作詞・作曲:音布遊 編曲:PRIMAGIC
03.プリズム
作詞・作曲:aio 編曲:aio × hiroo
04.ハナウタとまわり道
作詞:六ツ見純代 作曲・編曲:田中隼人
05.ブルーアワー (another blue ver.)
作詞:逢田梨香子 作曲:市川淳 編曲:PRIMAGIC
06.うまれる
作詞:逢田梨香子 作曲・編曲:市川淳
07. Brush Me Up!
作詞:六ツ見純代 作曲・編曲:田中隼人

<Blu-ray>
・ハナウタとまわり道 (Music Video)
・“Act 2”Behind The Scene

●ライブ情報
RIKAKO AIDA LIVE TOUR 2023「Act 2」

愛知公演:10月13日(金)開場18:00 開演19:00
会場:愛知:名古屋ボトムライン
価格:¥7,800 ※ドリンク代別(全席指定・税込)

大阪公演:10月15日(日)開場17:00 開演18:00
会場:大阪:松下IMPホール
価格:¥7,800(全席指定・税込)

東京公演:10月22日(日)開場17:00 開演18:00
会場:東京:豊洲PIT
価格:¥7,800 ※ドリンク代別(全席指定・税込)

企画・制作:Astro Voice 後援:DMM music

関連リンク

逢田梨香子 Official HP
https://rikakoaida.com/

逢田梨香子オフィシャルX(旧Twitter)
https://twitter.com/Rikako_Aida

逢田梨香子オフィシャルYouTube Channel
https://www.youtube.com/@rikakoaida

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