INTERVIEW
2023.08.31
――「鉄の檻」もライブでのファンとの掛け合いが楽しめる曲ですが、カップリングの「Don’t worry be happy」も頭からKISHOWさんとコーラスが掛け合って始まりますね。「鉄の檻」のようなハード&ラウド&メタルな楽曲もGRANRODEOらしさ満点ですが、「Don’t worry be happy」のようなスケール感のあるド派手でルーズなロックンロールナンバーも、GRANRODEOだからこその1曲だと思います。
e-ZUKA リリース後に控えているツアーが、ライブハウスのスタンディングで声出しもアリになるというので、もうAメロからコール&レスポンスというよりは、カラオケで合いの手を入れるような曲にしたかったんです。
KISHOW 賑やかなヤツでね。
e-ZUKA 曲調も最初はもっとシュッとしてたんですけど……なんかちょっと違うなと思って。そういえば昔、アラジンってバンドいたな……。
――80年代前半にコミカルな「完全無欠のロックンローラー」を大ヒットさせたバンドですね。
e-ZUKA そう、サビでボーカルとコーラスが楽しく掛け合ってた曲なので、ああいう感じを狙いました。
KISHOW 遊び甲斐のある曲だと思ったよ(笑)。
――そのなかでも、耳を惹くのがe-ZUKAさんのギターサウンドです、クイーンのブライアン・メイを彷彿とさせる。
e-ZUKA 狙ってそうしたワケじゃないんですけど、そういえば、ほかにもこういう感じの曲あったよな……クイーンの「Now I’m Here」かな?みたいな。僕が「Now I’m Here」を初めて認識したのは、日本でもNHKで放送された1979年のカンボジア難民救済コンサートで。そのときのクイーンとザ・フーがとてもカッコ良くて、合体したらこうなりました(笑)。
――伝説のライブへのオマージュですね。
e-ZUKA そうなると、ドラムのタムなんかも今の音色じゃない、当時の音に合わせたくなって。音だけ聴くとロートタムを使ってそうなんだけど、映像では普通のタムを叩いてた気がする。レコーディングでもSHiNくんにわざとタムの下の皮を外してシングルヘッドにしてもらったり、試行錯誤したんですよ。
KISHOW 望み通りになったの?
e-ZUKA いやぁ、ミックスダウン、トラックダウンでも今の機材で調整するとどうしても今っぽい音になっちゃう。なので、なるべく録り音に近くしてもらって雰囲気は出せたと思うんだけど、やり過ぎてもほかの音と合わなくなっちゃうんで……懐かしいサウンドにこだわったレニー・クラヴィッツの気持ちが、ちょっとわかりました(笑)。
――歌詞もとても楽しげですよね。KISHOWさんらしいロックンロールな遊びフレーズがたっぷりで。
KISHOW まぁそういう曲調ですから、お馬鹿なワードも入れ込んで。まぁ、ラブソングっていえばラブソングだけど、“どうか浮気してよ キミのパンツだってちょーだい”なんて言っちゃってるあたり、年相応を感じるよね。
――若い人の真っ直ぐに愛を語るラブソングではないですよね。
KISHOW そうはならないんだよねぇ、性格的にも(笑)。なんだろうね、いつかは書けるようになるのかな、ストレートなラブソングとやらは。“君が好きだと叫びたい”とか、ここにきて(笑)。
――BAADさんですか?
e-ZUKA 役者さんなんだから、そういう役になりきればいけるでしょう。
KISHOW ほかの人が書いてくれた曲なら世界に入り込めるんだけど、自分でそういう歌詞が書けるかどうかから、まず難しいんじゃないかなぁ(苦笑)。
――そしてもう1曲のカップリングが「どこかで知った偶然と」。とても感動的で王道のエモいバラード。こちらは、ライブでシンガロングするにふさわしい雄大なコーラスもフィーチャーされています。
e-ZUKA バラードを入れることは、始めから決めていたんです。うちのスタッフからも『文スト』も新章に突入して、アニメをイメージできるようなシリアスな曲調を、というオーダーもありましたしね。でも、最初に作ったのはもっと暗い曲でした、3拍子でマンドリンの音色が入っちゃうような。それだとあまりにも救いがないので、前向きなメロディーを考えていったら、これは最後はみんなで歌える曲になるなと。
――その壮大なコーラスは、ファンの皆さんの声を収録したものなんですよね?
e-ZUKA そうなんですよ。6月末に、伊東温泉のサンハトヤさんを借り切ったファンクラブツアーがあったんですけど、スタッフの1人が、そこでみんなにコーラスを歌ってもらうのはどうか?と提案してくれまして。
ホテルのホールに集まってもらって、ロデオボーイ、ロデオガールの皆さんのお力をお借りしましたね。
KISHOW e-ZUKAさんのご指導のもと、GRANRODEOとしては初の試みだったけど、すごく面白かった。
e-ZUKA みんな歌が上手いんですよ。TDで音源を聴いたら予想以上にキレイだったので、曲のラストはみんなのアカペラコーラスだけが残って終わるようにアレンジしました。ツアーでももちろん演奏するつもりなので、来られる方はぜひ歌で参加してほしいです。
――歌詞も大きなテーマ、人と人の絆をとても感じます。
KISHOW ファンのみんなに歌で参加してもらえる曲なので、なおさらですね。
――時を経て人は変わり続けるけど、誰かを信じたい、愛したいと思う気持ちはずっとある。“ひとりでも生きていけるだろう”と言うけどそれは嘘で、“いっそ共にいたい”と願う。「どこかで知った偶然と」という言葉にも表れていますが、GRANRODEOと私達の出会いも、まさに偶然。だからこそ、その偶然を大切に生きたいという想いは、ファンへのメッセージでもあるのかなと。
KISHOW そう、完全にそうですよ。1人で生きたくても、みんな誰かに甘えて、迷惑をかけながら、支えられながらじゃないと生きられない。誰もが人は1人では生きられないと言うけど、それは真理だと思う。僕なんか、その最たるものだしね(笑)。
――真っ直ぐに愛を歌うのが苦手なKISHOWさんからの、皆さんへの愛が込められたこの曲を含めて、新曲をツアーで聴くのが楽しみです。
KISHOW ほんとほんと、ツアーは楽しみでしかない。
e-ZUKA 今年は声を出せるので、皆さんと一緒にライブが作れますからね。この3曲だけじゃなく、「あれ? ライブを観に行っただけなのに、なんで喉が枯れてるの?どーゆーこと!?」と後悔するような……。
KISHOW いや、後悔させちゃダメだけど!!(笑)
e-ZUKA そういうライブにしたいと思っているので、カラオケにでも行って発声練習してから来てほしいですね(笑)。
――11月には「GRANRODEO LIVE TOUR 2023 “Escape from the Iron cage” meets 文豪ストレイドッグス」と銘打った、SCREEN mode、ラックライフと『文スト』アーティストが一同に介する対バンライブもありますし。
KISHOW そう、3組が勢揃いするのは初めてなんだよね。
e-ZUKA そうですね、共演NGでしたから(笑)。
KISHOW 機会がなかっただけだから!本気にされたらどうするのよ!(笑)
e-ZUKA 12月にも、新進気鋭のASH DA HEROと対バンする追加公演がありますので、そちらもぜひ。今回のツアーは、そういう意味でも盛りだくさんなので、ぜひ遊びに来てください。
●リリース情報
TVアニメ『文豪ストレイドッグス』第5シーズンOP主題歌
GRANRODEO
「鉄の檻」
8月30日(水)発売
■mora
通常/配信リンクはこちら
【初回限定盤 (CD+BD)】
品番:LACM-34404
価格:¥4,290(税込)
【通常盤】
品番:LACM-24404
価格:¥1,540(税込)
【アニメ盤】
品番:LACM-24405
価格:¥1,540(税込)
※アニメ盤ジャケットアートワークは後日解禁となります
<CD>※全形態共通
1. 鉄の檻
2. Don’t worry be happy
3. どこかで知った偶然と
4. 鉄の檻 (OFF VOCAL)
5. Don’t worry be happy (OFF VOCAL)
6. どこかで知った偶然と (OFF VOCAL)
<BD>
鉄の檻 (Music Clip)
GRANRODEO LIVE TOUR 2022 “Question”
2022.6.5 (sun) Zepp DiverCity (TOKYO)
BEFORE the DAWN
時計回りのトルク
silent DESIRE
カミモホトケモ
ロンリーファイター
wonder color
恋はハチャメチャ
Scorn
Give me your eyes
Fake lover’s true heart
Question Time
思い通りじゃなくても
なんとなく消したストーリー
SUGAR
SEED BLASTER
NO PLACE LIKE A STAGE
Once & Forever
Treasure Pleasure
セツナの愛
HAPPY LIFE
シャニムニ
Can Do
●ライブ情報
GRANRODEO LIVE TOUR 2023 “Escape from the Iron cage”
9月1日(金) 福岡・Zepp Fukuoka【開場17:00/開演18:00】
9月2日(土) 福岡・Zepp Fukuoka【開場14:00/開演15:00】
9月17日(日) 大阪・Zepp Osaka Bayside【開場17:00/開演18:00】
9月18日(月・祝) 大阪・Zepp Osaka Bayside【開場15:00/開演16:00】
10月20日(金) 東京・Zepp DiverCity【開場17:00/開演18:00】
10月21日(土) 東京・Zepp DiverCity【開場16:00/開演17:00】
11月11日(土) 宮城・Sendai PIT【開場17:00/開演18:00】
11月12日(日) 宮城・Sendai PIT【開場15:00/開演16:00】
11月18日(土) 北海道・Zepp Sapporo【開場17:00/開演18:00】
12月1日(金) 愛知・Zepp Nagoya【開場17:00/開演18:00】
12月2日(土) 愛知・Zepp Nagoya【開場15:00/開演16:00】
GRANRODEO
オフィシャルサイト
http://www.granrodeo.net
ランティスレーベルサイト
http://www.lantis.jp/artist/granrodeo/
TVアニメ『文豪ストレイドッグス』公式サイト
https://bungosd.com/
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