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REPORT

2023.08.30

“アニソン”の多様性をギュッと凝縮した、忘れられない1日に! “Animelo Summer Live 2023 -AXEL-”DAY2・レポート!

“アニソン”の多様性をギュッと凝縮した、忘れられない1日に! “Animelo Summer Live 2023 -AXEL-”DAY2・レポート!

8月26日、さいたまスーパーアリーナにて“Animelo Summer Live 2023 -AXEL-”(以下、アニサマ)のDAY2が開催。毎年夏恒例の世界最大級のアニソンフェスの2日目は、新人からベテランまで顔を揃えたのはもちろん、長年続く人気シリーズ、さらにはJ-POPのレジェンドアーティストまでアニソンを披露しに登場。従来以上に多様性に溢れた顔ぶれが、楽曲披露ごとに観客の心を熱く熱く揺さぶっていった。

■“Animelo Summer Live 2023 -AXEL-”
DAY1 セットリスト

DAY2 セットリスト
DAY3 セットリスト

4年ぶりの声出し解禁!フルスロットルのパフォーマンスが次々飛び出した“Animelo Summer Live 2023 -AXEL-”DAY1・速報レポート!


アニソンを通じて生まれたたくさんの“夢”が、さいたまスーパーアリーナには溢れていた―― “Animelo Summer Live 2023 -AXEL-”DAY3・レポート!

TEXT BY 須永兼次

1曲目からまるでトリ!? スタートからブチ上がりまくりのDAY2

DAY2の開演直前生影ナレは、現在ラジオで共演中の中島由貴と岡咲美保の2人が担当。気心知れた関係性ならでは肩の力の抜けた掛け合いを通じて観客のハートを温め、SSAは開演時間を迎える。

まずはステージ上にangelaが登場。そしてatsuko(Vo.)が「アードーレーナーリーン!」とシャウトすると、TrySailもステージに現れて「adrenaline!!!」がスタート!4人の歌声とパフォーマンスが場内の熱気を一気に上げると、1サビ後にはangelaの「全力☆Summer!」へとスイッチ。会場を左右半々に分けた恒例のコールなども交えて楽しすぎる時間が会場を1つにし、大サビで再び「adrenaline!!!」へ。ラストナンバーかと見紛うほどのボルテージのなか、DAY2はこの「全力☆adrenaline!!!!!」でロケットスタートを決めた。

angela×TrySail

angela×TrySail

angela×TrySail

angela×TrySail

angela×TrySail

angela×TrySail

その勢いを受けて登場した『D4DJ』発のお嬢様ユニット・Lyrical Lilyは、まず1月に放送されたTVアニメのOPテーマ「Maihime」を披露。美しいスピンなども交えたキュートかつ麗しいパフォーマンスで自身の特色を大観衆へと提示すると、『D4DJ』というプロジェクトらしく進藤あまね(春日春奈役)のDJプレイも交えながら、これまでLyrical Lilyがカバーしてきたアニソンアンセムをメドレー形式で次々届けていく。「ギミー!レボリューション」で場内のボルテージをさらに上げれば、キュートさがさらに活きる「ぼなぺてぃーと♡S」「ふ・れ・ん・ど・し・た・い」を続け、この季節にマッチする「タッチ」まで披露し、最後にオリジナル曲「人間合格!!!!」へ。曲中の「3・3・1・1・3・7拍子」を通じて場内の一体感をさらに高め、次のアーティストへと繋げる。

Lyrical Lily

Lyrical Lily

Lyrical Lily

Lyrical Lily

2年連続出演となる中島由貴のステージは、まずはダンサーを従えての最新シングル曲「A NEW DAY」から。会場全体へと笑顔を振りまきながら、決めどころをはっきりとさせたダンスとともに透明感のあるボーカルを響かせていく。そしてもう1曲、なんと10月放送開始のアニメ『ゴブリンスレイヤーII』のEDテーマ「霞の向こうへ」を初披露!歌声のベクトルをカッコよさ強めのものにキリッと切り替えて、シンフォニックロックなサウンドに乗せてまっすぐに大観衆へとぶつけていく。

中島由貴

中島由貴

中島由貴

中島由貴

さらに中島から、サプライズがもう1つ。影ナレをともに担当した岡咲美保を呼び込むと、ここでも適度に肩の力の抜けたトークを挟み、2人で曲目を決めたという「オトメロディー」でコラボ!2人とも歌声をキュートさ全開に振りながらも、その中に爽やかさの残る中島と、ロングトーンでの伸びが抜群な岡咲と各々の個性も発揮。サビでは大きなコールも巻き起こし、さらなる盛り上がりも呼び込む。

中島由貴×岡咲美保

中島由貴×岡咲美保

中島由貴×岡咲美保

中島由貴×岡咲美保

中島由貴×岡咲美保

中島由貴×岡咲美保

そのままステージは岡咲へとバトンタッチ。アニサマ初出演の彼女が、ソロアーティストとして披露したのは「インフィニット」だ。SSAを埋め尽くすアニソンファンへとご挨拶するかのように、ステージ上をゆっくり歩きながら歌唱する彼女の歌声は場内いっぱいへとどんどん伸び、広がっていく。大サビではそこにさらなるパワフルさも付加してしっかりと歌い、最後まで笑顔を咲かせながら、初アニサマのステージで堂々たる姿をみせてくれた。

岡咲美保

岡咲美保

岡咲美保

岡咲美保

さて、ここからは20周年イヤーを迎えた『プリキュア』シリーズゾーン。まずは『ひろがるスカイ!プリキュア』のアンダーグ帝国の刺客・カバトンがアニサマを狙うボイスドラマが展開すると、それを阻止するために登場したキュアスカイとキュアプリズムの変身バンクを挟んで石井あみが登場し、同作のOPテーマ「ひろがるスカイ!プリキュア ~Hero Girls~」を歌唱。OP映像を背負いながら、笑顔と歌声をきらめかせて最初から最後まで全力でぶつかり、会場中に歌に乗せてその世界を発信していく。

続いて、スペシャルステージに登場した吉武千颯が、後期EDテーマ「Dear Shine Sky」を歌唱。ED映像のプリキュアと同じ振付のダンスをこなしながら、こぼれんばかりのスマイルを歌声にも乗せていき、2番からはトロッコに乗ってスタンドの観客へもそれを届けていく。メインステージに到着してからは、自ら先導した腕振りでブルーとピンクのペンライトが揺れる光景に感激する一幕も。

その一体感を受け継いだのが、「ヒーリングっど♥プリキュア Touch!!」からメドレーパートの幕開けを飾った北川理恵。みずみずしく伸びのある歌声を笑顔で響かせながら、サビ直前では腕でさーっと会場をさらって、視線を交わして巻き込んでいく。1サビ後にはポップUPでMachicoが飛び出し、2人で彼女の持ち歌「Viva! Spark!トロピカル~ジュ!プリキュア」を歌唱。夏の日によく似合うラテン系のサウンドに乗せて、眩しい日差しのように明るく歌声を響かせていく。そして最後はMachicoソロでの「Cheers!デリシャスパーティ♡プリキュア」。甘さと芯を兼ね備えた彼女の歌声が会場中へと広がり観客にエネルギーを与えたら、1サビ後にここまで登場したシンガーを呼び込み、大サビは4人のユニゾンで締め括った。

曲明けには関根明良(ソラ・ハレワタール/キュアスカイ役)と加隈亜衣(虹ヶ丘ましろ/キュアプリズム役)も呼び込まれ、6人で『ひろがるスカイ!プリキュア』前期ED「ヒロガリズム」の披露へ。もちろんこの曲でもダンスをこなし、Bメロでは隣のメンバーと手でハートマークを作ったりもしながら、楽しく『プリキュア』ゾーンを締め括った。

続いては、こちらもアニサマ初出演となるRainy。がスペシャルステージに登場。「…and Rescue Me」のイントロ中に発した言葉も含めパワフルさ全開のステージで、序盤から歌詞に合わせて指差しも織り込むなど、自身を取り囲む観客ともリンクしながら1曲をしっかり歌い切っていった。

Rainy。

Rainy。

Rainy。

Rainy。

実に8年ぶりにアニサマに帰ってきたChouChoは、「戦車道行進曲! パンツァーフォー!」をinterludeに登場すると、リリース前の『ガールズ&パンツァー 最終章』第4話~第6話OP主題歌「Never Say Goodbye」を1曲目に歌唱。自身で作詞・作曲を手がけたナンバーに透明感と力強さを併せ持つ歌声を乗せ、グリーン一色に染まった客席へと届けていく。さらにもう1曲、放送10周年を迎えたTVアニメ『氷菓』のOPテーマ「優しさの理由」も歌唱。彼女の魅力の1つ、歌声の持つ清涼感は、10年経っても変わらない。それが疾走感のあるサウンドを彩り、涼やかな風のようにSSAを吹き抜けていった。

ChouCho

ChouCho

ChouCho

ChouCho

石原夏織は、最新シングル「Paraglider」から自身のステージをスタート。爽やかで懸命な歌声や、楽曲展開に合わせての表情変化を通じて、胸にキュンとくるナンバーを最後の一瞬まで表現し切る。また、デビュー5周年を記念してのデビュー曲「Blooming Flower」では、ダンスしながらクレーンのカメラにもアピールしたりと、さすがのよく整理されたパフォーマンスを披露。時折ステージ端まで行きつつ、笑顔と瑞々しい歌声の花を咲かせてくれた。

石原夏織

石原夏織

石原夏織

石原夏織

打って変わってハードかつスタイリッシュなパフォーマンスを展開したのが、スペシャルステージに登場したMADKID。コール・アンド・レスポンスで勢いをつけてから、メインステージ側を向いて「RISE」を披露し始める。2コーラス目に入ると向きを180°切り替えて、奥側の観客も巻き込んでいく。曲明けにはアニソンへの熱い想いを語り、そのまま10月放送の『盾の勇者の成り上がり Season 3』OPテーマ「SIN」を最速披露!次々フォーメーションが入れ替わるうえに序盤から非常に細かいステップもこなしつつ、パワフルかつシャープに魅せていく。自然とあらゆる角度から観たくなってしまうパフォーマンスを繰り広げた彼らは、アニサマのなかで屈指の“スペシャルステージの似合うアーティスト”なのではないだろうか。

MADKID

MADKID

MADKID

MADKID

そんな興奮冷めやらぬなか、メインステージから鮮烈なギターが、続けてバイオリンの音色が響いてMorfonicaが登場。始まりの曲「Daylight -デイライト-」を、全員揃っての初アニサマ1曲目として、アニメPVともリンクさせながら演奏・歌唱する。全体を通して全員が凛とした表情で奏でていきながら、2サビ冒頭では進藤あまね(倉田ましろ役/Vo.)が苦悩を表現したりと感情の揺れも織り交ぜていく。そのラストのかき回しからシームレスに突入した「flame of hope」では、Ayasa(八潮瑠唯役/Vn.)の演奏が、ただ聴かせるだけではなく弓の動きでも魅せるものになっていたのが印象的。そしてメドレー形式で続けた「誓いのWingbeat」では、全員の演奏も歌声も、それぞれより激しさを増していく。精一杯の想いを込めるかのように全力でこの曲を駆け抜け、最後は5人が向き合うように輪を作って、シリアスなシンフォニックロック3曲を届けきった。

Morfonica

Morfonica

前半戦のトリを堂々飾ったのは、TrySail。幻想的なinterludeから繋げた1曲目「ごまかし」では、ボーカルにシャープさを持たせながらも、A・Bメロでは曲調に沿わせた温かさも伴わせて歌っていく。こうしてまずは、楽曲の世界を的確に構築する表現力をみせたところで、ここから2曲は『異世界ワンターンキル姉さん』OPを連続投入。まず「Follow You!」ではポップな楽曲に自然なキュートさを乗せつつ、直前に練習した部分をはじめコールを場内に響き渡らせ、一体感を高めていく。そうして観客のマインドが同じ方向を向いたところで、ウルトラハイテンションナンバー「華麗ワンターン」がスタートすると、観客のテンションは一気に大爆発。ふんだんに盛り込まれたコールがSSAにビリビリ響き渡っていく。その声を受ける3人は、会場中の誰よりもこの曲を思う存分楽しみ尽くして最後まで駆け抜け、DAY2の前半を締め括った。

TrySail

TrySail

TrySail

TrySail

TM NETWORK降臨!「Get Wild」でSSAが1つになった夜

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