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INTERVIEW

2023.08.13

SawanoHiroyuki[nZk]の新曲は、『七つの大罪』、そして岡野昭仁(ポルノグラフィティ)との大団円ソング!澤野弘之が語る「odd:I」の魅力。

SawanoHiroyuki[nZk]の新曲は、『七つの大罪』、そして岡野昭仁(ポルノグラフィティ)との大団円ソング!澤野弘之が語る「odd:I」の魅力。

作曲家・プロデューサーとしてどう広げていけるかという1年

――そうした「odd:I」が8月に発表されたあとの、今後の澤野さんの活動についてもお伺いします。まず秋には先ほど名前が挙がった『七つの大罪 黙示録の四騎士』が放送開始となります。こちらで澤野さんはKOHTA YAMAMOTOさんと共同でメインテーマを制作されています。

澤野 はい。最初にまず自分がメインテーマとして曲を作ったんですけども、そこにどうしてももう1つ別の展開が欲しいみたいな話になっていたので、じゃあKOHTAくんに参加してもらおうという流れになりました。一緒にテーマ曲を作るという機会は多分今までなかったと思うんですよね。『バブル』ではアレンジやスコアエディットに立ってもらうことはあったんですけど、メインテーマを2人で作るという形は初めてで、すごく面白い機会だったなと思います。

――ここも『七つの大罪』の新たなシリーズということで、澤野さんの単独からKOHTAさんとの共同劇伴を経て、『黙示録の四騎士』ではKOHTAさんへのある種の継承のようなものを感じさせますね。

澤野 ちょっとおこがましいかもしれないですけど、『黙示録の四騎士』ってメリオダスたちの子供たちが主役になっている話じゃないですか。別にKOHTAくんは僕の子供じゃないですけど(笑)、受け継いでいくっていう部分ではもちろん僕も関わりつつ、ある意味で僕はメリオダスたちが主役の世界を音楽として関わっているなかで、今度は次の世代の子たちの音楽をKOHTAくんが作っていくという流れは、劇伴としても物語とリンクして面白いかな、なんて勝手に思ってはいますね。

――一方でこの先も『俺だけレベルアップな件』や『メカウデ』など、今後の劇伴仕事は控えていますね。

澤野 はい。どちらも最初に作らなきゃいけないものの制作は終わっています。『メカウデ』は僕1人じゃなくて、KOHTAくんとDAIKIさんという3人で担当しています……あれ、『メカウデ』は終わってたっけ?今ちょっとどれをやっているのかわからなくなっちゃった(笑)。

――久々に混線していますね(笑)。それだけ担当する作品も多いですから。

澤野 あ、あとこの前放送された『Fate/strange Fake』もTVシリーズが発表されています。

――そのほかには、年末には東京と大阪のビルボードライブにて久々のライブ“SawanoHiroyuki Billboard Live 2023”が行われますね。

澤野 ホールでやるライブは今年の2月にやりましたけど、小さい規模のライブは何かしらやれたらいいかなみたいなことはそのときからちょっと言ってはいたんですよね。ビルボードのライブというのも2019年にやりましたけど、そのときと同じで同期ものとかを使わずにピアノやギター、ドラム、ベースのアコースティックに近い聴こえ方をさせるようなライブにしたいなって思っています。生演奏だからこそのグルーヴやリズム感、そのときの感情によってのテンポ感を出せるのがこのライブの面白さですね。今回出てもらうボーカリストのうちLacoさんとmizukiさんは前回のビルボードでもご一緒したんですけど、ほかの2人は初になるので、そこも楽しめたらなと。

――今後も楽しみが目白押しですが、また楽しみというと来年は[nZk]がデビュー10周年になるんですよね。

澤野 そうですね。10年というものが皆さんに伝わるようなことを企画したり提案したりしています。ただ10周年だからということではなく、[nZk]としても新曲を制作して出す予定になっているものもあるので、それはそれでちょっと驚きをもって皆さんに楽しんでもらえるものになったらいいなと思っています。[nZk]だけに限らず、SennaRinやNAQT VANEのプロデュースもあるので、この夏以降から来年にかけても色々動いていく予定です。

――劇伴に[nZk]、プロデュースワークと澤野さんに関わるタスクというものがまた多くみられるということで、ちょっと混線するのも納得といいますか(笑)。

澤野 そうですね(笑)。ほかにも楽曲提供する機会とかも少しずついただいたりしています。劇伴作曲家としての活動ももちろんなんですけども、劇伴作曲家というよりも作曲家・プロデューサーとしてどうまた広げていけるかなっていう1年になるのかなと思っています。

――しかし、変わらず継ぎ目なく活動されているのは驚異的ですね(笑)。

澤野 いやいやいや(笑)。 何かそうやって必要としてくださっている、そういうチャンスをもらえる限りは頑張っていきますよ。それこそ僕も9月には43歳になりますけど、年齢関係なしに楽しいことをよりしていきたいという気持ちが今は強いので、それをどれだけ広げていくかっていう感覚ではあります。

――それこそ岡野さんの姿を見て、そういう想いがより強くなったのでは?

澤野 岡野さんもそうですし、ASKAさんとかより上の世代の方たちが、若い感覚を忘れないで新しいことに挑戦していくっていうのは刺激になります。逆に僕も幸いなことにSennaRinやNAQT VANEのharukazeといった若い人たち、これからだっていうエネルギーを持った人たちと一緒にやれているから、その間にいる自分もそこに影響を受けてもっと楽しいことをしていきたいなっていう気持ちにさせてもらえてるっていうのはありますよね。

――まだまだ老け込んでられないぞと。

澤野 そう、まだまだもうちょっと楽しく、お互い若々しくいきましょう(笑)。


●リリース情報
「odd:I」

配信中

配信リンクはこちら

odd:I by SawanoHiroyuki[nZk]:Akihito Okano(ポルノグラフィティ)
作詞:茜雫凛 作曲・編曲:Hiroyuki SAWANO

●ライブ情報
SawanoHiroyuki Billboard Live 2023

2023年12月10日(日)ビルボードライブ大阪
【1stステージ】OPEN 15:30 START 16:30
【2ndステージ】OPEN 18:30 START 19:30
※完全入れ替え制

GUEST VOCAL
1st・2ndステージ:XAI / SennaRin / mizuki (UNIDOTS)

2023年12月17日(日)ビルボードライブ東京
【1stステージ】OPEN 15:30 START 16:30
【2ndステージ】OPEN 18:30 START 19:30
※完全入れ替え制

GUEST VOCAL
1stステージ:SennaRin / mizuki (UNIDOTS) / Laco (EOW)
2ndステージ:XAI / SennaRin / Laco (EOW)

関連リンク

澤野弘之 公式サイト
https://www.sawanohiroyuki.com/

SawanoHiroyuki[nZk] 公式サイト
https://www.sh-nzk.net/

SawanoHiroyuki[nZk] 公式Twitter
https://twitter.com/sawano_nZk

SawanoHiroyuki[nZk] 公式YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCbJM_Y06iuUOl3hVPqYcvng

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