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INTERVIEW

2023.08.08

次元を超えたコラボ!オーイシマサヨシ×伊藤昌弘×若山詩音が語り合う、TVアニメ『好きな子がめがねを忘れた』の世界を凝縮したED主題歌のミラクル

次元を超えたコラボ!オーイシマサヨシ×伊藤昌弘×若山詩音が語り合う、TVアニメ『好きな子がめがねを忘れた』の世界を凝縮したED主題歌のミラクル

いつもメガネを忘れてしまう天然女子の三重あい(CV:若山詩音)と、彼女にひそかな想いを寄せる主人公の小村 楓(CV:伊藤昌弘)――少し風変わりな中学生2人のピュアでむずがゆい関係を描くのが、現在放送中のTVアニメ『好きな子がめがねを忘れた』(以下、『好きめが』)。そのED主題歌「メガネゴーラウンド」において、“アニソン界のおしゃべりクソメガネ”ことオーイシマサヨシと、小村くん・三重さんによる次元を超えたスペシャルユニット・マサヨシがめがねを忘れた(小村くんと三重さんとオーイシマサヨシ)が実現!リアルアーティストとキャラクターによるコラボはどのようにして形になったのか。オーイシ・伊藤・若山の3人に話を聞いた。

INTERVIEW & TEXT BY 北野 創

小村くんと三重さんはおかしい者同士?『好きめが』が魅力的な理由

――オーイシさんは今回のスペシャルユニットのお話をいただいたとき、どんな印象を抱きましたか?

オーイシマサヨシ 僕は以前から原作のマンガを読んでいて大好きだったので、すごく光栄でした。「アニソン界のメガネといえばオーイシだろう」というのがオファーいただいた理由の1つだったみたいで、メガネをかけていて良かったなと思いましたね(笑)。実はお話をいただいたときから、二次元のキャラクターである小村くんと三重さんと、三次元の存在であるオーイシマサヨシがコラボレーションするという企画だったので、うまく次元を超えられる感じにしつつ、2人の恋の行方や気持ちの揺れ動きを見守る視点も大事にしたいと思って、オーイシマサヨシはストーリーテラー的な役割として楽曲の中にいる、という構図はすぐ決まりましたね。

若山詩音 「次元を超える」ってパワーワードですね(笑)。

オーイシ 果たして超えられるのか、マサヨシがそれに耐えうるのか、ドキドキはしましたけどね。「メガネ割れへんかな?」みたいな(笑)。

――元々はどういうきっかけで原作を読まれていたのですか?

オーイシ マンガの情報共有をし合う友人から「これで俺たちの青春を取り戻そうぜ!」みたいな感じで紹介されました(笑)。この作品は「日常系という名のファンタジー」だと思っていまして。僕は今43歳なのですが、今や遠い過去となってしまった学生時代に取りこぼした思い出、「こういうことをやりたかったなあ」というものが詰まっている物語だと思うんですね。読んでいてほっこりしたりキュンキュンする、そんな印象のある作品でした。

――楽曲を作るにあたってキャラクターのことも考えたと思うので、小村くんと三重さんの魅力について皆さんでお話いただければと思います。

伊藤昌弘 まず「小村 楓」という名前が小村くんにピッタリすぎるなと思います。ガタイのいい感じでもなく、なよなよした感じでもなく。

若山 言われてみると確かに、名が体を表しているかも……!

伊藤 それともちろん三重さんに誠実に向き合うところも魅力なのですが、演じてみて感じたのは、「心の声をどこまで表現していいんだろう?」ということでした。そこは自分が想像していたよりも振り切った演技を求められることが多くて、(三重さんとの)会話と心の声のギャップに、中学生らしい多感さ、小村くんというキャラクターの幅の広さを感じました。

若山 三重さん視点だと、小村くんはとにかく優しい人というイメージがありまして。しかも下心があるわけじゃないというか……いや、もしかしたらあるのかもしれないですけど(笑)、すごく優しくて、面倒見が良くて、謙虚な人なので、三重さん的にはありがたい存在なのかなと思います。

オーイシ 僕は見守る立場なので、2人の相性的な観点でお話させていただくのですが、やっぱり2人ともどこかおかしいんですよね(笑)。例えば、三重さんは「男子との距離感」が欠落していておかしいですし、小村くんも世話焼きの加減や真っ直ぐさが過剰すぎておかしい。その2人のおかしいデコボコがうまく嚙み合って物語が進んでいくところに、傍から見て愛おしくて見守りたくなる雰囲気があると思うので、「三重さんだけ」や「小村くんだけ」では成立しない2人の相性が魅力的だと思います。

――三重さんは「距離感」が欠落していると言われましたが、いかがですか?

若山 確かに欠落してると言えばしていますね(笑)。小村くんに対しては「警戒心」が欠落していると思っていて。最初からすごく親しい人に対する距離感みたいにグッと迫っていくんですよね。でも、実は小村くん以外にはそうでもなかったりするところが、三重さんのあざといところなんですよね(笑)。

オーイシ いやいや、別にあざとくはないよ。僕は天然やから欠落してるっていうてんねん(笑)。

伊藤 でも、ときどき小村くんに対してすごい杭を打ってくるんですよね。第2話に「小村くんなら恥ずかしいところ見せてもいい」というセリフがあるんですけど、それって色んな意味合いにも取れる部分もありつつ、狙って言っているわけでもなく。そういうパターンの豊富さが、小村くんをおかしくさせるんですよね(笑)。あと、小村くんは「俺なんて……」みたいな感じで自己肯定感が低いところがあるんですけど、三重さんは「優しい」とか「かっこいい」と思ってくれていて。要するに「そのままの自分を肯定してくれる人」という部分があるからこそ、小村くんは三重さんに執着してしまうんだと思います。

驚愕の新事実が発覚!? 伊藤・若山・オーイシのメガネエピソード

――ちなみに伊藤さんと若山さんは普段メガネをかけることはありますか?

若山 はい。私はまあまあ目が悪いので。

伊藤 僕も同じです。

――いつ頃からかけていたのでしょうか?

若山 私は中学生の頃からです。その頃はそこまで目が悪くはなかったのですが、「メガネをかけていると、人と違っていてかっこいいかも」という憧れの気持ちが強くて、親に「ちょっと見えにくいなあ」みたいなことをやたらアピールして買ってもらいました(笑)。

オーイシ でも、ちょっとわかるかも。僕は視力が2.0あるので、普段は裸眼で生活しているんですよ。だから仕事のギアを入れたり、キャラクターを作るためにメガネをかけていて。なので若山さんの「メガネをかけたらかっこよくなるのでは?」という気持ちはすごくわかります。

若山 ありがとうございます!ちなみに今はコンタクトを入れているのですが、私も普段は基本、裸眼ですごしているので、表示とかが見えないことがざらにありまして。「ここはどこの出口だろう?」とか思いながら過ごしています。

オーイシ リアル三重さんかい!(笑)。でも、伊藤くんも目が悪いのは初耳だなあ。

伊藤 メガネをかけ始めるようになったのは、ここ2~3年のことなんです。視力自体は両目合わせて1.0ないくらいなんですけど、乱視とかが入っていて。実は僕の実家がメガネ屋なんですけど……。

オーイシ ええーっ!それは一番最初に言うべきプロフィールやん!(笑)。

伊藤 僕も若山さんに似ていて、子供の頃から父が「このメガネいいだろう」という感じで色んなメガネを見せてくれて憧れがあったんですけど、目が悪くないのでメガネをかける機会がなかったんですよ。なので父にしょっちゅう検眼をしてもらって、「目が疲れるわー」「乱視かもしれない」「これじゃあ勉強できないなあ」みたいなことを言って、無理やり作ってもらっていました。

オーイシ それ、メガネ屋協会に怒られるよ(笑)。でも、伊藤くんの実家がメガネ屋というのは衝撃だなあ。

若山 私は少し前にたまたまお聞きして。すごくびっくりしました。

オーイシ アフレコも録り終えてるのに?

若山 そうなんですよ!

伊藤 言われてみたら言ってなかったですね。確かオーディションでも言ってなかったので。

オーイシ じゃあ実力で役を勝ち取ったわけですね。メガネ屋忖度はまったくなかった(笑)。

“小村くん・三重さん劇場”開幕!まるでショウのような「メガネゴーラウンド」

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