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INTERVIEW

2023.07.26

Aimer、アルバム『Open α Door』今訪れている“α”の時代への想いを込めて――10年を経て彼女が得た“居場所”と、“目の前に広がる景色”を共有できる喜び

Aimer、アルバム『Open α Door』今訪れている“α”の時代への想いを込めて――10年を経て彼女が得た“居場所”と、“目の前に広がる景色”を共有できる喜び

「この場所を守るためにも、もっと色んなことを知らないといけない」

――「I know U know」(サントリー「TOKYO CRAFT(東京クラフト)」CM ソング)には手拍子の音が響いていて。ライブ映えしそうな曲ですね。

Aimer まさに、ライブを意識して作った曲ですね。私がワンマンライブを始めたのはデビューから何年か経ってからで、結構遅かったんです。自分のライブのスタイルに関しても「こういう感じかな」と思えたのは、実は最近で。10周年イヤーで長いツアーを回ったり、アリーナツアーを開催するなかで、ライブに来てくれる人たちの気持ちが前よりもわかってきた気がしたんですよ。それは難しいことではなくて、自分が一生懸命チケットを買って、ライブに行っていたときと同じような気持ちなんじゃないかなって。皆さんと自分の気持ちが通じ合えている感覚もあるし、それをもっと強くしたいと思って作ったのが「I know U know」ですね。

――ステージに立つことも楽しくなってきていますか?

Aimer そうですね。それこそ最初は暗がりのなかで歌っていたんですけど、たくさんの方が会場に集まってくれているのに、そのことを心から信じられていなかったんです。試されてるような気がしたし、「失敗したらどうなるんだろう?」みたいな不安もあって。今はそうではないし、最初に言ったように、ちゃんと居場所があるという実感があるんですよね。同じ場所でリアルタイムで皆さんと目を合わせて、気持ちを一緒にできる瞬間って、音楽家にとって一番大切なんですよ。色々な選択肢の中で、この場所を選んでくれたんだなって。「I know U know」の最初の歌詞である“無数の選択肢から選んだ 目の前に広がる景色“はまさにそのことを歌ってます。

――「spiral dance」はエレクトロ・テイストの楽曲。この曲もライブで盛り上がりそうですね!

Aimer そうなんですよ。打ち込みの踊れるような曲があってもいいのかなと思って。歌詞については、世の中を見渡してみると、不幸な出来事の多くは点と点がバラバラだったり、線が交差してないことが原因になってる気がしているんです。日常の些細なことから国と国のことまで、すれ違いや掛け違いによって良くないことが起きる。「spiral dance」では、「点も線も全部グチャグチャに混ぜちゃおう」と歌っているんですよ(笑)。

――“涙の海を超えて 大人になったって言うけど キラキラの喜びだけを 降らせたいから”という歌詞も素晴らしいですね。現実を直視しながら、それでも前向きに生きていこうという意思が感じられる。

Aimer ありがとうございます。たしかにそうなんですよね。辛いことや苦しいことは決してなくならないし、生きていたらどうしても悲しいことが起きてしまう。でも、ライブに来ているときはみんなで一緒に、この瞬間を共有しようっていう。そのなかで生まれる感動も、10周年のライブで何度も実感しました。

――そして最後に収められた「SKYLIGHT」も、このアルバムを象徴する楽曲だなと。

Aimer 制作しているときから「アルバムの最後に収録したい」と思っていました。「SKYLIGHT」は“天窓”のことで。「天井の近くの窓から光が差し込んで、それを見上げている」というイメージの曲ですね。それも自分らしいなって思うんですけど、「ドアを開いて、そこからガンガン先に進んでいく」というわけではなくて、私の音楽を聴いてくれている人たちと一緒に、ひとまず扉に触って、開けてみるという感覚なんですよ。そこから景色を覗いてみるというのが、今回のアルバムの役目なのかなって。「SKYLIGHT」も、この先のことを明確に語っているわけでも、今までの10年のまとめでもなくて、光が差している窓を見ているときの気持ち、その瞬間の胸の鼓動や高まりを切り取ってみたかった。そういう曲をアルバムの最後に入れたかったんですよね。

――なるほど。楽曲のバラエティも広がりに伴って、ボーカリストとしての表現も多彩になっている印象があります。Aimerさん自身はどう感じていますか?

Aimer 前作の『Walpurgis』をリリースしたときに、自分の歌い方というものが少し見えたかなと思ったんです。「こういうふうに歌ったら、Aimerらしいな」というのがわかった気がしたというか。だからこそ、その後は色んな歌い方を試してきたんですよね。リリース作品もライブもそうなんですけど、それまでは怖くてできなかったことも含めて、自発的に色んなアプローチをやってみて。今回のアルバムの制作のなかで新しい自分の歌声、今だからこそ出来る自分のアプローチも活かせたのかなと。歌の面でも新しい扉を開けられた実感がありましたね。

――ボーカルの模索は、今も継続中なんですか?

Aimer 続いてますね。この先の10年、20年を見据えたときに、今の時点で自分の歌が確立したり、安定するのはつまらないかもしれないなと思っているんです。ずっとアップデートさせていきたいですね。

――アルバムの完全生産限定盤に収録された 10 周年記念ライブ「Aimer 10th Anniversary Final “Cycle de 10 ans”」(2022年10月/大阪城ホール)の映像についても聞かせてください。今振り返ってみると、どんなライブでしたか? 

Aimer どのライブも自分のすべてで臨んでいますが、このときのライブは特別な想いがありました。まず、ワンマンライブで大阪城ホールのステージに立つのは初めてで、アリーナツアー自体も初めてだったんですけど、音の鳴りというか「自分の曲、自分から出てくる歌がこんなふうに響くんだ」とすごく新鮮だったんです。自分の部屋に閉じこもって歌っていた曲がこんなにたくさんの人に届いていて、感情を共有できているという実感もあって。“居場所”の話にも繋がりますけど、「この場所を守るためにも、もっと色んなことを知らないといけないな」と思ったライブでしたね。

――10周年のアニバーサリーを経て、アルバム『Open α Door』に辿り着いて。この先に繋がる作品になりましたね。

Aimer そうですね。こうやって音楽をやらせてもらって、10年以上が経って。今思っているのは、人間的な部分はどうしても音楽に現れるということなんです。歌詞にどんな言葉を乗せるか?というだけではなくて、作品全体、あるいはライブパフォーマンスにも必ず自分自身が出てくる。そういう意味でも、この道を志す前、デビューする前の人生よりも、もっとたくさんのことを知って、経験しないといけないと思っています。

――素晴らしいと思います。ちなみにAimerさんは、元々新しいこと、知らないことに対して積極的な性格なんですか?

Aimer そういうモードのときは、すごく積極的になるし、外にもどんどん出ていきますね。でも、普段は割と家にいます(笑)。


●リリース情報
Aimer 7thフルアルバム
『Open α Door』
7月26日(水)発売

■mora
通常/配信リンクはこちら
ハイレゾ/配信リンクはこちら

【完全数量生産限定盤(CD+Blu-ray)】

品番:VVCL2270-2273
価格:¥8,910(税込)

<Blu-ray>
・「Aimer 10th Anniversary Final “Cycle de 10 ans”」(2022.10.16大阪城ホール)ライブ映像
・Music Video
1.残響散歌
2.Resonantia
3.Deep down
4.朝が来る
5.オアイコ
6.escalate
7.あてもなく

同梱豪華仕様
・「Open α Door」ジグソーパズル
・スペシャルBOX

【初回生産限定盤(CD+Blu-ray)】

品番:VVCL2274-2275
価格:¥5,500(税込)

<Blu-ray>
・MUSIC VIDEO
1.残響散歌
2.Resonantia
3.Deep down
4.朝が来る
5.オアイコ
6.escalate
7.あてもなく

【初回生産限定盤(CD+DVD)】

品番:VVCL2276-2277
価格:¥4,400(税込)

<DVD>
・MUSIC VIDEO
1.残響散歌
2.Resonantia
3.Deep down
4.朝が来る
5.オアイコ
6.escalate
7.あてもなく

【通常盤(CD)】

品番:VVCL2278
価格:¥3,300(税込)

<CD>※全形態、CD収録内容は同じとなります。
1. Open α Door
作詞:aimerrythm 作曲:永澤和真 編曲:玉井健二、永澤和真
2.残響散歌(『テレビアニメ「鬼滅の刃」遊郭編』オープニングテーマ)
作詞:aimerrhythm 作曲:飛内将大 編曲:玉井健二、飛内将大 Horn Arrangement:本間将人 Produced by 玉井健二
3.Resonantia(アルバム「Open α Door」リードトラック)
作詞:aimerrhythm 作曲:百田留衣 編曲:玉井健二、百田留衣 Horn Arrangement:五十嵐 誠 Produced by 玉井健二
4.Deep down(TVアニメ『チェンソーマン』エンディング・テーマ)
作詞:aimerrhythm 作曲:永澤和真 編曲:玉井健二、百田留衣 Produced by 玉井健二
5.朝が来る(『テレビアニメ「鬼滅の刃」遊郭編』エンディングテーマ)
作詞:梶浦由記 作曲:梶浦由記 編曲:梶浦由記 Produced by 梶浦由記
6.オアイコ(ABEMAオリジナル恋愛番組『オオカミちゃんとオオカミくんには騙されない』主題歌)
作詞:aimerrhythm 作曲:永澤和真 編曲:玉井健二、永澤和真 Produced by 玉井健二
7.群青色の空
作詞:aimerrhythm 作曲:竹次幸司 編曲:玉井健二、大西省吾 Produced by 玉井健二
8.I know U know
作詞:aimerrhythm 作曲:大濱健悟 編曲:玉井健二、南田健吾 Produced by 玉井健二
9.escalate(アニメ『NieR:Automata Ver1.1a』オープニングテーマ)
作詞:aimerrhythm 作曲:春尾ヨシダ 編曲:玉井健二、大西省吾 Produced by 玉井健二
10.spiral dance(トップバリュ「食べてみた! joy nuts & ガトー・ソワイユ」CM ソング)
作詞:aimerrhythm 作曲:Misty mint 編曲:玉井健二、百田留衣 Produced by 玉井健二
11.あてもなく(アニメ『王様ランキング 勇気の宝箱』エンディング・テーマ)
作詞:aimerrhythm 作曲:飛内将大 編曲:玉井健二、飛内将大 Strings Arrangement:室屋光一郎 Produced by 玉井健二
12.SKYLIGHT
作詞:aimerrhythm 作曲:飛内将大 編曲:玉井健二、飛内将大 Produced by 玉井健二

パッケージ封入特典
「Aimer Fan Club Tour “Chambre d’hôte”」特別招待応募ハガキ(各公演2組4名様)

●ライブ情報
Aimer Fan Club Tour “Chambre d’hôte” 

10/6(金)Zepp Nagoya(愛知県)
10/13(金)~14日(土)Zepp Namba(大阪府)
10/27(金)Zepp Sapporo(北海道)
11/2(木)KT Zepp Yokohama(神奈川県)
11/11(土)仙台GIGS(宮城県)
11/18(土)Zepp Fukuoka(福岡県)
11/22(水)〜23日(木祝)Zepp Haneda(東京都)

チケット料金
・スタンディング¥7,500(税込/整理番号付き)
・2階指定席¥8,500(税込)

申し込みはこちら

関連リンク

Aimer 公式サイト
https://www.aimer-web.jp/

Aimer 公式Twitter
https://twitter.com/Aimer_and_staff

Aimer 公式YouTube
https://www.youtube.com/user/aimerSMEJ

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