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INTERVIEW

2023.07.19

1年ぶり新曲は強烈無比な「暴れ曲」に。Who-ya Extendedに聞く「Repentance Dance」、怒涛の海外公演と“その先”に見つめるものとは?

1年ぶり新曲は強烈無比な「暴れ曲」に。Who-ya Extendedに聞く「Repentance Dance」、怒涛の海外公演と“その先”に見つめるものとは?

ボーカリストのWho-ya(フーヤ)を中心としたクリエイターズユニット・Who-ya Extended。作りたい曲に応じてメンバーを組み合わせ、柔軟に制作に臨む姿勢が時代の最新鋭感を思わせるユニットだ。2019年にアニメ『PSYCHO-PASS 3』のOPテーマ「Q-vism」でメジャーデビューを果たして以来、TVアニメ『呪術廻戦』や『ビルディバイド -#FFFFFF- (コードホワイト)』などアニメ作品とのコラボも重ねてきた彼らがSACRA MUSICに移籍してまもなく1年。目の前に広がる景色の変化や活動の心境、そして「パチスロ傷物語 -始マリノ刻-」のテーマソングとなった新曲「Repentance Dance」(リペンタンス・ダンス)について、Who-yaに話を聞いた。

INTERVIEW & TEXT BY えびさわなち

“リスアニ!LIVE 2023”、自身最大規模のワンマン、そして3か国のイベントライブへ

——レーベルをSACRA MUSICに移籍して、活動の幅もどんどん広がっている頃かと思いますが。移られてから変化したことはありますか?

Who-ya 海外のライブの本数がとても増えたっていうのが大きくて。昨年11月末にSACRA MUSICに移籍してからすぐ、12月にサウジアラビアでライブがあったんです。そこから今年の夏は3か国(アメリカ・シカゴ、ブラジル・サンパウロ、ドイツ・マンハイム)で海外イベントに出演する予定で、これから先も冬に向けてイベントなどが増えていきます。デビューから3年間、海外でのライブをできていなかったこともあり、そこの視野が広がったなというのが一番感じているところですね。

——今年1月には“リスアニ!LIVE 2023”にもご出演されました。日本武道館でのライブはいかがでしたか?

Who-ya 有観客での武道館ライブは初めてでした。初めてのリスアニ!LIVEであり、ああいう形のフェスイベント形式も初めてだったので、出演が決まった当初は「どういう方が見ているのかな」「どういう温度感なのかな」って手探り感があって。正直、リハーサルの段階くらいまで、どういうパフォーマンスをしようかとちょっと悩んでいた部分もあったんですが……実際、ステージに立ってみると、オーディエンスの皆さんの熱量がすごすぎて。「これはちょっと負けてらんないな」っていう意味で、お客さんからもすごくいい刺激をもらえました。

——リスアニ!LIVEのオーディエンスの皆さんはすごく予習されてきますしね。

Who-ya すごいですよね(笑)。僕はイヤモニを付けているので、お客さんの歓声は聞こえるけれど、内容までは聞き取れないんです。ただ、3曲目に入るときに「A Shout Of Triumph」って曲名を言った瞬間、2階席くらいから「ヨッシャーーー!」っていう男性の声が、イヤモニをつけていてもステージまで突き抜けて聞こえてきたんです。こんなことあるのか!と思って(笑)。イヤモニも貫通して聞こえてきたのには驚いちゃいましたが、すごく嬉しかったです。

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——(笑)。そのすぐ後にはKT Zepp Yokohamaでご自身のワンマンライブ(Who-ya Extended 3rd ONEMAN LIVE “VoiceMarks”)もありました。日本武道館での経験が何か影響した部分はありましたか?

Who-ya  KT Zepp Yokohama自体が、自分たちの単独ライブとしては過去最大キャパだったんです。その前にあのリスアニ!LIVEを体感して臨んだので、ステージだけじゃなく客席も含めた……奥行きも含めた空間みたいなものを感じながら、遠くの人にも届けられるように歌うことは、より一層意識しました。ワンマンのリハをやりながらリスアニ!LIVEのリハにも行くという感じでしたが、逆にこうして連続で違う形のライブができたことは、自分にとってもすごくいい経験になりました。

広がる世界、繋がる音楽、自身からの発信で届けたいもの

——ここ最近で色々広がっていった活動の1つとしては、FCイベントの開催やYouTubeチャンネルの開設といった、ご自身からの発信が活発化している印象があります。

Who-ya デビューして3年、ずっと手探りで活動をしながら、最初は僕自身があまり前に出ていなかった期間もありましたが、今はより色んなことをチャレンジして、その中で見つかる可能性を探していきたいという時期に入ったんじゃないかなと思っています。その一環として、もっと自分発信のものを増やそうっていう意識が特に強くなってきました。

——また、直近では「MAPPA STAGE 2023」(5月21日)と「PSYCHO-FES 10th ANNIVERSARY」(6月17日)といった大型アニメ作品のイベント出演もありました。ご自身が関わった作品とイベントで関わる機会はいかがでしたか?

Who-ya 主題歌を担当させていただいたアニメの放送期間中、テレビから自分の曲が流れたり、街中で流れていることもあったりしますが、「実際にどういう人が聴いて、どういうものを受け取ってくれているか」というのを、あまり直接の肌感では感じられなかったんです。それがライブという空間で会場に来てくれている皆さんと会って確認できることはありがたいし、いい刺激をもらえました。純粋に「一番直接的な恩返し」なんじゃないかなと、出演させていただいて思いました。

——アニメの制作側の思いにも触れられた感覚はありましたか。

Who-ya 特に「PSYCHO-FES」では、(『PSYCHO-PASS』の)塩谷直義監督に2年半ぶりくらいにお会いできました。今回改めてちゃんとお話ができましたし、塩谷監督が関係者の前でお話しされているのを聞くことができたのが嬉しかったです。『PSYCHO-PASS』の10周年という節目の場にいられるということだけで感謝がつきないのですが、特に僕の場合はこの先色んな作品と関わっていっても、TVアニメ『PSYCHO-PASS 3』OPテーマの「Q-vism」がデビュー曲なので、特別に思ってしまう作品だなとそのときに強く感じました。

——さらにWho-yaさんの最近のトピックとして、6月よりNetflixの恋愛リアリティーショー「オオカミちゃんには騙されない」にもご出演されています。こちらの反響はいかがですか?

Who-ya (インタビュー時点のオンエア分は)まだまだ序盤なので、今の時点では普段とあまり変わらないですが、最初は僕もめちゃめちゃ人見知りしていたところ、他の出演者の9人みんなと過ごしながら仲良くなり始めて、打ち解けてきて。言いたいことを言える仲になってきてからさらに面白くなると思います。

——色んな職業、さまざまなタイプのお仕事をされている人たちと交流できる機会ということもあり、なかなか刺激があったのでは?

Who-ya そこが自分の成長的なところでは大きいと思っています。音楽をやっていると、スタッフさんも含め音楽をメインにしている人が自然と周りに集まりますが、モデルや役者のような、全然違う業種の人と長い時間を過ごせるのは得難い経験になっています。

次ページ:「Repentance Dance」が激しいロックサウンドと疾走感を志向した理由

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