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INTERVIEW

2023.07.19

1年ぶり新曲は強烈無比な「暴れ曲」に。Who-ya Extendedに聞く「Repentance Dance」、怒涛の海外公演と“その先”に見つめるものとは?

1年ぶり新曲は強烈無比な「暴れ曲」に。Who-ya Extendedに聞く「Repentance Dance」、怒涛の海外公演と“その先”に見つめるものとは?

「Repentance Dance」が激しいロックサウンドと疾走感を志向した理由

——2019年の「Q-vism」以来、Who-ya Extendedとしてさまざまなアニメとのタイアップ曲を担当されてきました。アニメとコラボレーションする楽曲制作で、ご自身が意識していることはなんですか?

Who-ya 主題歌を担当させていただくときは、やっぱり作品を大切にしたい気持ちは強いです。『呪術廻戦』や『PSYCHO-PASS』など歴史の長い作品は、自分たちが主題歌を担当する前から元々好きだったものが多いので、「アーティストWho-yaとして作品に主題歌で寄り添いたい」というところと、作品のいちファンとして「この作品のいいところはここだ」っていうところのちょうど中間を探しての制作になりますね。

——そして今回リリースされるのが、「パチスロ傷物語 -始マリノ刻-」のテーマソングとなった「Repentance Dance」です。西尾維新原作の〈物語〉シリーズはご存知でしたか?

Who-ya 『化物語』はもちろん、『傷物語』がその前日譚という立ち位置である作品ということも元々知っていました。でも今回はパチスロのテーマソングなので、いわゆるアニメの主題歌とは違うし、『傷物語』という作品そのもののテーマソングでもない。そして、“パチスロ”という遊技機のテーマソングでもない……という3つの立場から曲を作りました。今回の歌詞とか、楽曲に関しては、あまり「パチスロだから」とか「『傷物語』だから」ということより、自分たちが純粋に疾走感のあるちょっとダークなロックナンバーを作りたいという欲求と照らし合わせて作りました。

——制作側から何かリクエストやオーダーはありましたか?

Who-ya 「傷物語」そのもののテーマソングではない、パチスロのテーマソングではないってことはやっぱりおっしゃっていて、そこは自分も同じ考えでした。なので、テーマソングとして固めすぎず、自分たちのやりたいサウンドを作る、という三つ巴の楽曲であろうとしました。とはいえ、歌詞に“傷を隠して生きる”ってワードが入っていたり、『傷物語』をイメージできるところもあると思います。

——パチスロで流れる楽曲としての部分はどのようにイメージしましたか。

Who-ya 実は僕、ギャンブルをやったことがないんです。それでも、曲が流れる瞬間を想像して、「疾走感」を曲に込めました。流れる場面でアドレナリンが出るような楽曲にしたいなって意図は音像的にもありました。その上で、今回のタイアップをきっかけにWho-ya Extendedを知ってくれる人がいるといいな、と思っていたので、純粋に曲としてフルサイズで聴いてほしいなと思います。

——パチスロというと、にぎやかな環境から聴こえてくる楽曲ということにもなりますが、その点でこだわったことはありますか?

Who-ya きっと周囲の音は爆音なんじゃないかとは想像していたので、その中でもちゃんと聞き取れて「これ、激しくてかっこいい曲だな」と思ってもらえるには、やっぱりゴリゴリのロックしかないだろう!ということで、この音像になりました。自分たちが今まで出してきた曲の中でも、マイナーで暗めなロックサウンドの曲はありましたが、さらに疾走感を出して、聴いていると急かされているかのような、背中を押して走り出すような感じの音にしたいなと。

自分なりの真実を見定めて、自由を掴み取りたい

——歌詞についてはいかがですか?

Who-ya この曲のテーマは“真実なんて 実体のない主観のstory”というところに入っているなと感じています。真実って表裏一体だよね、みたいなことを歌詞では書いているんです。例えばSNSもそうですが、今って真実って言われているものに純度100%のものはないと思うんですよ。結局、ほかの面から見たら全然違う事実がある。それで「自分が真実だと思うものを信じて突き進む」みたいなテーマで書きました。注目してほしいのはやっぱりサビの歌詞ですね。“愁い抱いて生きる 傷隠して生きる”でも“真実なんて実体のない主観のstory”。この2行に特に集約されているなという思いがあります。

——ちなみに「Repentance Dance」のタイトルは「後悔」といったものを表す意味なのかなと思いつつ、曲全体のテーマ・コンセプトも改めて教えていただけたらと。

Who-ya 曲名の“Repentance”=後悔とか、“傷隠して生きる”という歌詞とか、曲全体のテーマとしてちょっと薄暗いワードを使ってはいるんです。でも、ただそれだけでは終わらせたくないので、前に進むときには「ありのままに、踊るように」というか……自分に起こったことは受け取って、それでも前に進むしかない、といった意味でワードを選んでいきました。これが、後悔や傷を負って生きているだけじゃなく、その中でも自分なりの理由、真実を見定めて、自由を掴み取りたいというメッセージに繋がっています。曲の終わりも“踏み切る理由を”だったり、全部を聴くと、結局は「走り出すしかないよ」って背中を押すような、前向きな曲だと表したかったんですよね。

——そんな「Repentance Dance」をどんなふうに楽しんでもらいたいですか?

Who-ya この曲はとにかく、聴くだけでアドレナリンが出るような作りになっている「暴れ曲」だと思います。前作の「A Shout Of Triumph」はエレクトリックな電子音モリモリのハネるような曲でしたが、僕たちは最初のアルバムで「Repentance Dance」のようにちょっと薄暗いロックをやっていたこともあって、今回は原点回帰に近い一曲になりました。新曲のリリース自体が1年ぶりくらいということもあり、ただただ純粋に、Who-ya Extendedらしい歌とギターとロックサウンドを、頭を振りながら聴いてほしいです。

——そして今月から7月ということで、2023年下半期の目標をお聞かせください。

Who-ya まずは海外ライブが続きます。アメリカに行くのも初めてだし、ドイツとブラジルも初めて。プライベートでも行ったことがないので、そういう慣れない環境で、完全アウェーの状態でライブすることが、すごく楽しみです。もちろん日本でもたくさんライブはするし、イベントもワンマンも考えています。デビュー3年目の、まだそんなに場数を踏んでいない状態だからこそ、フラットな状態で海外のライブからたくさんのことを学びたいです。そして吸収してきたことを国内のワンマンライブに生かしたいです。この数年のライブができなかった期間を取り返す以上にライブがしたいですね。やっぱり自分はステージに立つことが一番の生きがいで、そのために音楽をやっていますし、Who-ya Extendedの音楽を求めてくれている人たちに対して、しっかりライブで恩返しができる……そんな2023年にしたいです。


●リリース情報
Who-ya Extended
「パチスロ傷物語 -始マリノ刻-」テーマソング
「Repentance Dance」
配信中

配信リンクはこちら

●イベント情報
Who-ya Extended“Official Fan Club「W×W」meeting&LIVE”Vol.2
2023年8月18日(金) OPEN 18:00 / START 18:30
会場:GRIT at Shibuya
チケット価格:¥3,000(税込/ドリンク代別途必要)
詳細はこちら

Animelo Summer Live 2023 -AXEL-
2023年8月25日(金)、26日(土)、27日(日)
※Who-ya Extendedは8月25日(金)に出演
会場:さいたまスーパーアリーナ
イベント公式サイトはこちら

ナガノアニエラフェスタ2023
2023年9月16日(土)、9月17日(日)
※Who-ya Extendedは9月17日(日)に出演
会場:長野県佐久市「駒場公園」
イベント公式サイトはこちら

●出演情報
Netflixリアリティシリーズ「オオカミちゃんには騙されない」
2023年6月11日(日)よりNetflixにて
毎週日曜夜10時独占配信中

関連リンク

Who-ya Extendedオフィシャルサイト
https://www.wyxt.info/

「パチスロ傷物語 -始マリノ刻-」公式サイト
https://www.sammy.co.jp/japanese/product/pachislot/kis_ha/

 

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