INTERVIEW
2023.07.13
――それだけずっと観てきた『NARUTO』と初めてタッグを組んだ「シルエット」にアニメの制作会社「ぴえろ」がつけたアニメーションをご覧になったときには、どんな想いがありましたか?
谷口 もう、大泣きです。
小泉 メンバーみんなで一緒に、リアルタイムで観ていたんですよ。
古賀 鮪がすごく泣いたので、もらい泣きしそうになりましたが堪えました(笑)。
谷口 サビの走っているシーンとか、本当にグっとくるものがありましたね。自分の少年時代はナルトと共に生きてきているから、同じ年くらいの感覚ですし、あのサビの駆けていく姿がすべてだなって思いました。
小泉 成長していく感じがね。
谷口 うんうん。嬉しいですよね。僕たちも『NARUTO』が好きだって気持ちを持って曲を作って、そこにあれだけの素敵なアニメーションをつけていただけるなんて。こちらの気持ちが届いたのかなと思いました。
古賀 イントロのところは、僕自身、木ノ葉の里を見下ろしている感じを想像して弾いたんですけど、まさにその通りになっていたので心が震えました。演奏に込めた気持ちって伝わるんだなぁって思いましたね。
――その次にタッグを組んだのが「ダイバー」。こちらはボルトが初めて登場した劇場版『BORUTO -NARUTO THE MOVIE-』のテーマソングでした。どのような想いがありましたか?
谷口 また一緒にやれるのか、という嬉しさがありました。しかも次の世代がまた新しく幕を開ける物語の、本当に最初の最初に立ち会えたのが嬉しかったです。ボルトの目線に近い感じで制作をしましたね。「シルエット」「ダイバー」は主人公たちと同じ感覚で、自分の視点を交えつつ、そこを自然に混ぜながら歌詞を書いた記憶があります。それ以降はまた視点が変わっていきました。
――PS4のゲーム『NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム4』のテーマソングだった「スパイラル」はまた目線が違っていますよね。
谷口 ゲームの曲だから、とにかくアガる曲にしよう!と思って作りました。興奮度が高い曲を目指す感じでしたね。“螺旋”って言葉を使いたくて「スパイラル」にしましたが、ゲームだからどこかに時間軸の主軸が置かれているわけでもなかったですし、誰かを主人公として意識する必要もないですから、みんなでワイワイ楽しくゲームしているところを想像しながら作った気がします。あまり物語性を出すわけでもなく、ゲームを飛び出してアニメでもバトルシーンに使われたらカッコいいよなという曲を作りました。
――そのナルトの物語が終わり、息子のボルトへと物語のバトンが渡りました。「バトンロード」で息子・ボルトに寄り添うことになり、その後「きらりらり」にも続いていきますが、『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』に対して楽曲を作る際にはどのような心境になりましたか?
谷口 ボルト、頑張れよ!っていう気持ちです。ナルトの様々な場面をずっと見てきて、そこから新しい物語との出会い。僕はナルトファンとして次世代も応援したい気持ちを出したかったんです。だから楽曲としては、エールを込めました。今まで色んなものをもらったから、今度は当事者としてというよりもボルトを見守る大人になった彼ら、彼女たちと一緒にみんなを応援しようという感覚でしたね。
――演奏面ではいかがですか?
遠藤 僕はこの曲が作られたときにはまだメンバーではなかったので、制作時の想いを知ることはできないのですが、ライブで演奏するときにはすごく力強さを感じていて。進んでいく強さみたいなものを音からも感じています。特に「バトンロード」は曲自体も真っ直ぐなサウンドで、プレイヤー目線で見ると小技を入れたくなるような飾り気のない楽曲なのですが、そういったギミックを一切入れずに音を放っているんです。楽曲の真っ直ぐさに応えるべくボーカルを、ギター、ドラムを支えるようなベースの音を意識して弾いていると、カッコいいベースラインとなって響いてくるんですね。そこを意識して演奏しています。あとはすべての音のパーツから“仲間”という感覚も感じられるのがこの曲です。それぞれの楽器が、ほかのパートのために鳴っていることを感じさせる1曲だなと思っています。
小泉 ナルトを知っているからこそ作れたのが、これまでの「シルエット」「ダイバー」「スパイラル」でしたが、この曲には今までのナルトとの関係やナルトへの想いを詰め込みつつも新しい世代のストーリーを祝うような想いを持って演奏をしています。
古賀 主人公がボルトに変わってから、KANA-BOONとしても一歩踏み出そうと思ったタイミングでの「バトンロード」でした。そういった気持ちもあって、イントロは華やかにいこうかなと思いながら演奏しました。すごく良いギターが出来たと確信しています。
谷口 オープニングらしいフレーズが出ていますし、その“らしさ”はKANA-BOONならではのものがあると思います。『NARUTO』シリーズとの相性は自分たちでも「気持ちが良いなぁ」と思いながら作りました。
――皆さんも数多くの楽曲で『NARUTO』の世界を彩ってこられましたが、ほかのアーティストの曲で印象に残っているものを教えてください。
古賀 「遥か彼方」以外で?
(一同爆笑)
※KANA-BOON はASIAN KUNG-FU GENERATIONの「遥か彼方」を2022年にカバーしている。
谷口 「遥か彼方」はもちろんですが、やっぱり「GO!!!」ですね。まさに僕らの世代が観ていたタイミングでしたから。あとはRYTHEMさんの「ハルモニア」です。いのとサクラの2人が出てくるエンディングのアニメーションがすごく記憶に残っています。
遠藤 サンボマスターさんの「青春狂騒曲」が大好きでした。
小泉 僕も「GO!!!」ですね。この曲がFLOWさんを知ったきっかけでもありましたし、『NARUTO』といえばこの曲、というくらいに印象が強いです。
――そして今回“NARUTO THE LIVE”にご出演されます。オファーがきたときはどのようなお気持ちでしたか?
谷口 一緒にお祝いできることが本当に楽しみだなと思いました。僕たちもナルト、ボルトとは5回も一緒にやらせてもらっていますから、ナルト、ボルトづくしのライブができるなぁ、と思うとすごく嬉しいです。なかなかそういう機会もないですから。ナルトたちへの「おめでとう!」の気持ちと、今まで制作に携わってこられた方たちへの「ありがとう」という気持ちと共に、自分たちの思いの丈を放とうと思っています。ちゃんと生で、自分の言葉で伝える機会をいただけたことがすごく嬉しいですし、楽しみです。
遠藤 感謝もありますし、僕も『NARUTO』が大好きなので、その想いを伝えられることも嬉しいです。会場に集まる人はみんな『NARUTO』が好きで、その空間を共有できるので、ナルト愛をお互いに叫び合って、通じ合えることが楽しみです。
谷口 声出しOKだからね。好きなキャラの名前をただただ叫ぶ時間を作りたい!
古賀 良いね、それ。
小泉 これだけ『NARUTO』に関わらせてもらって、僕ら自身もファンなので集まってくださる皆さんと同じ気持ちでもありますし、僕らも音楽を通して『NARUTO』への気持ちを伝えさせていただくので、皆さんとの幸せな空間を楽しみたいと思います。
古賀 こういう機会をいただけてすごく嬉しいのですが、自分たちがナルトを好きな気持ちはめちゃくちゃあるものの、『NARUTO』側はKANA-BOONを好きでいてくれているのかな、というところに不安はあって……。もちろん5曲も一緒にやらせてもらってはいるものの、本当のところはどうなのかなと思ってしまうのですが、こうして呼んでいただくことで認めてもらえているんだなと嬉しくなります。この「ありがとう」の気持ちを持ってライブをしたいですし、「俺たち相思相愛だな」っていう気持ちを届けたいと思います。
――前回の“NARUTO to BORUTO THE LIVE 2019”もすごかったですよね。
谷口 たしかに。熱量がすごかったですよね。長い歴史がある作品だから、『NARUTO』ファンの皆さんも人生を共にしてきたという感覚もあるでしょうから、こうした一大イベントが開催されることが嬉しいです。
――では、ライブに参加される皆さんへメッセージをお願いします。
遠藤 『NARUTO』、『BORUTO』への愛を、この日は叫ぼうと思うので、みんな一緒に楽しみましょう!
小泉 『NARUTO』への愛を僕らも全力で伝えますので、それを受け取ってもらって、一緒に盛り上がって楽しめたらいいなと思います。
古賀 僕たちもいちファンなので、客観的に自分たちがこのライブに来たらどんなふうに楽しみたいだろう、ということを100%わかっているつもりなので「『NARUTO』のライブはこれだよね」という意識を持ちながらライブをします。楽しんでください。
谷口 このイベントで、今まで『NARUTO』に携わってくださった人たちもたくさん見てくれると思うんです。ファンの熱量や叫び、一緒に歌っている姿を見てもらえると思うので、今日までの想いを届けられるのも嬉しいです。みんなで1つのことに対して「おめでとう」と言える機会も多くはないので、皆さんと同じ気持ちで楽しんで参加したいと思います。
――本連載の次回掲載アーティストはAnlyさんです。Anlyさんの楽曲の感想とメッセージをお願いします。
「『カラノココロ』はそれこそ後半の佳境の場面で流れるものだったので、プレッシャーもあったと思いますが、本当に素敵な1曲でした。一大コンテンツであるナルトに音楽で参加することは度胸も必要になると思います。当時のKANA-BOONもそうでした。だからこそ、一緒にナルトの世界を作れて良かったね、という気持ちですし、今度のイベントでは仲間としてそんな話ができたら嬉しいなと思っています」(谷口 鮪)
●応募期間
2023年7月13日(木)~2023年7月20日(木)23:59
●応募方法
1:リスアニ!編集部の公式アカウント(@Lis_Ani)をフォローする
2:該当ツイートをRTする
【応募に関する注意事項】
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・落選者へのご連絡はございませんのでご了承ください。
・当選結果に関してのお問い合わせにはお答えすることはできません。
・応募は日本国内にお住まいの方に限らせていただきます。
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・賞品の不具合、破損に関する責任は一切負いかねます。
【個人情報の取り扱いについて】
・お客様からいただいた個人情報は、当キャンペーン当選者へのお問い合わせのために利用いたします。なお、個人情報を当該業務の委託に必要な委託先に提供する場合や関係法令により求められた場合を除き、お客様の事前の承諾なく第三者に提供することはありません。上記をご承諾くださる方のみご応募ください。
●ライブ情報
アニメ『NARUTO-ナルト-』20周年記念
NARUTO THE LIVE
日時:
9月2日(土)15:00開場 / 16:00開演
9月3日(日)14:00開場 / 15:00開演
※開場・開演時間は変更となる可能性がござます。予めご了承ください
会場:幕張メッセ イベントホール
出演アーティスト:
9月2日(土)出演:いきものがかり/KANA-BOON/CHiCO/ハンブレッダーズ/FLOW
9月3日(日)出演:Anly/ORANGE RANGE/KANA-BOON/CHiCO/FLOW
チケット:
7月18日(火)より一般販売開始(先着順での受付となります)
NARUTO THE LIVE
公式サイト
https://naruto-20th.jp/live/
公式Twitter
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KANA-BOON
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