INTERVIEW
2023.07.08
2023年1月から4月までアニメが放送された多次元アイドルプロジェクト「UniteUp!」。放送終了後も振り返り上映会や“AnimeJapan 2023”でのスペシャルステージ、ABEMAでの各ユニットの特別番組の放送など、止まることなく走り続けている。そんな「UniteUp!」のPROTOSTAR、LEGIT、JAXX/JAXX、それぞれのユニットのセンターを務める戸谷菊之介、助川真蔵、masaを直撃し、アニメ放送を終えた今の心境から7月29日、30日に迫った“sMiLea LIVE-Unite with You-”への意気込みまで余すことなく話を聞いた。
INTERVIEW & TEXT BY えびさわなち
――まずは先日アルバム『Unite up!』の発売を記念して池袋サンシャインシティ・噴水広場で開催したばかりのイベントの感想をお聞かせください。
戸谷菊之介 いやぁ、熱気がすごかったです。
助川真蔵 嬉しいですよね。開催は平日なので、どうしても来られない方もいらっしゃったとは思いますが、想像以上にたくさんの方が来てくださったのことはやはり嬉しかったです。たまたまその場にいて、立ち止まってくださる方がいたり、2階、3階、4階からも見てくださった方もいらっしゃったので、そういった方たちにも僕らの魅力を精一杯伝えることができたのではないかと思っています。
masa その通り!
戸谷 そして皆さんが声を上げてくださったからこそ、もっと頑張ろう、期待に応えたい、と思いましたし、ライブに向けて、たくさん練習して、より完成度をあげていきたいと思いました。
masa “AnimeJapan”のステージのときにも感じましたが、「UniteUp!」全体のパフォーマンスでこれだけ盛り上がるのなら、それぞれのカラーが出た各ユニットのパフォーマンスではさらに熱気を感じられるライブになるんじゃないかなと思いましたし、すごく楽しみになりました。あと、僕の演じる春賀楽翔を応援する「楽翔」っていううちわを見つけると、そこに「masa」って書いてあるわけではないのに嬉しくなるんです(笑)。それこそ多次元アイドルプロジェクトならではなんじゃないかなと思いました。
戸谷 楽翔くんは特にじゃない?だって(masaの)まんまだもん。
助川 自分の名前みたいに見れるよね?でもこれは面白いところで。たしかにキャラクターの名前を見て「自分だ」っていう気持ちになるんですよね。イベントでうちわとかスローガンを持っている方を見つけると、僕たちも刺激をもらうんです。お互いに力を与え合えるファンの皆さんとの関係性は素敵だなって思います。
戸谷 僕も、赤のペンライトが見えると「僕のことを応援してくれているんだ!」って感じますね。
――そんな池袋のステージより前の話となりますが、ファンの皆さんの前で初めてパフォーマンスをしたのが“AnimeJapan 2023”のステージでした。お客さんの前での初パフォーマンスの思い出をお聞かせください。
戸谷 すごく緊張しました。初めてのことでしたし、どういう反応がくるのかわからなかったので。でもいざ本番!となったらすごく大きな歓声をいただけて「ライブってこういう雰囲気なのか!めっちゃ楽しい!」って思いました。そこから自分の中でもボルテージがどんどん上がっていって、最後には全身全霊で楽しむことができましたね。「楽しーーー!」って手を振っていました(笑)。
助川 小学生みたいだね(笑)。
戸谷 語彙力なくしちゃった(笑)。でもあの瞬間、まだ終わりたくない、もっとやりたいとも思ったんです。だからこそ7月のライブでは色んな曲を披露することができますし、皆さんに喜んでもらえることが楽しみです。
助川 ちょうどあのイベントのタイミングで声出しが解禁され始めたので、来てくださるお客さんからのたくさんの声をいただけたことは感慨深かったです。
masa 僕、実は「チャオッピー☆」ってみんな言ってくれるのかなぁって不安だったんです。パフォーマンスは絶対にカッコいいものにするぞ、と思っていたのですが、楽翔くんの掛け声に対する皆さんの反応はどうなんだろうって。でも皆さんからの大きな合唱のような「チャオッピー☆」が返ってきた瞬間、「今日のパフォーマンスは勝った」と確信しました。パフォーマンスに関しては、メンバー全体で毎週会って練習をして「みんなで成功させるぞ」と想いを1つにして進んでいたので、育んできたやる気や気持ちがみんなのパフォーマンスに乗っていたなと思います。
――アニメの放送終了後も止むことのない応援の声に対してはどのようなお気持ちですか?
戸谷 アニメが終わってからお客さんとリアルに会う機会が増えてきたんですね。そういった日にも「こんなにもたくさんの人に応援していただいているんだ」と肌で感じますし、皆さんにお会いしていると嬉しさでいっぱいになります。「UniteUp!」がどんどん広がっているという実感にもなっています。
助川 SNSなどでも「友だちに勧めました!」とか「友だちが〇〇推しになったので、今度のライブに一緒に行きます!」という反応をたくさんいただいています。アニメは最終回を迎えたけれど、そこに付随したリアルイベントを行えることが幸せです。ほかにも、この「UniteUp!」というプロジェクトで色々な形でのプロモーションもやらせていただいています。僕らも楽しみながら頑張っていきたいですし、そういった機会をファンの皆さんに喜んでもらえることが一番良いなと思っています。
masa 僕が今まで見てきたアニメは、キャラクターに対して「こういう部分があったらいいなぁ」と想像して自分なりに肉付けしていくような感覚でいたのですが、「UniteUp!」はキャラクターを演じる僕たちが三次元でも活動をすることで、キャラクターをより身近に感じて、「JAXX/JAXXにはこんな良いところがある」といった新たな発見があって。そういうところがこの作品の魅力でもあるなと思います。
戸谷 アニメの続きをリアルで見ているような感覚なのかなぁ。
masa うんうん。
戸谷 それってすごいことだよね。
助川 それが多次元アイドルでもあるよね。
――それぞれのキャラクターに出会ってからの時間。アニメ放送前の準備期間もかなりしっかり取られていたコンテンツですが、今日まで彼らと共に過ごしてきた時間に対してどんな想いがありますか?
masa 「共に過ごしてきた」という二人三脚のような感覚よりも、楽翔くんと「共に在った」というか、僕と楽翔くんで1つのような気持ちが強いです。むしろ僕の中に楽翔くんが入ってきているイメージというか。メンバーにも「今のmasaは楽翔くんそのままだったね」と言われることがあったりと、良い意味で楽翔くんのカリスマ性が僕の中にも入ってきているような気持ちでいます。
戸谷 いいじゃない!素敵!
助川 最初の頃のアフレコやイベントでは監督さんたちが僕らメンバーそれぞれに対してフォーカスを当ててくれて、キャラクターに落とし込んでくださっていたんですね。それと同時に僕自身は意識して大毅というキャラクターを“作っている”部分もあったんです。でも最近は「高尾大毅っぽさ」を特に意識しなくとも自然にキャラクター性が出てくるようになったなと感じています。一緒に過ごしていくうえで、自分の中に馴染んできている感覚。そういったものはほかの作品ではなかなか感じられないことですし、面白くも感じています。それが顕著に出たのが“AnimeJapan 2023”のリハーサルでした。衣装をつけてのリハーサルのとき、「本番はちゃんとやりまーす」というメンバーの言葉に対して「リハーサルを本気で出来ないヤツは本番もちゃんとできないよ」って無意識に言っちゃったんです。意識して出てきた言葉ではなかったので、自分でも「大毅になってきたのかな」と驚きました(笑)。
戸谷 特に「UniteUp!」に関して言うと、ラジオやダンス、歌もそうですが、ほかのアニメ作品とはまったく違う経験をさせてもらっていると感じますし、僕自身初めてのことが多いのでコンテンツに成長させてもらった時間でした。
助川 でもそれって清瀬明良と一緒だよね。明良がsMiLeaプロダクションに出会って、色々なことを経験しながら成長していく物語でもありますし、そこは「初めてのことがいっぱい」という菊(戸谷)とリンクしていきますよね。リアルでも2次元でも、その成長物語として楽しんでいただけることも多次元アイドルプロジェクトの醍醐味なのかなと思います。
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