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INTERVIEW

2023.06.22

【特集】今回のアニメならではの、“初めて知るありす”を目指して――TVアニメ「アイドルマスター シンデレラガールズ U149」橘 ありす役・佐藤亜美菜インタビュー

【特集】今回のアニメならではの、“初めて知るありす”を目指して――TVアニメ「アイドルマスター シンデレラガールズ U149」橘 ありす役・佐藤亜美菜インタビュー

第11話を通じて、プロデューサーに伝えたかったありすの想いとは

――さて、先日第11話「大人と子供の違いって、なに?」が放送されました。まずこのエピソード対しての印象をお教えいただきたいのですが。

佐藤 最初に台本を見たときに、私は大人の目線で「『親に言えない』だけで、担当回が1話できるのかな?」と感じたんです。軽いこととまでは思わないですけど「そんなに重いこと?」って。でもよく考えたら、子供にとってそれはすごく重いことなんですよね。そもそもありすちゃんは、「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」の「in fact」というソロ曲のコミュで、家族とのことがふんわり描かれてはいたじゃないですか?

――お母さんの仕事が長引いて、プロデューサーとの三者面談に来ることができなかったんですよね。

佐藤 そうです。それもあって、「この題材でアニメが1本できるのか」とか、「それがどう綺麗に終わるのか」と思ったり……そういう「言う」「言えない」の間の微妙な部分を繊細に描くお話を、自分が演じきれるのか?という不安もあったんです。でも、それを伝える絵みたいなものを全部ちゃんと当てはめてくださっていて、私が心配する必要なんか全然なかったんですよ。台本にあったたくさんのト書きにも助けられましたし、それを何度も読み返して自分なりに解釈しながら演じたら、大体は岡本監督のイメージにもハマっていたみたいで。アフレコはすごくサクサク進みました。

――きっと監督と佐藤さんがイメージしていたものが、非常に近かったんでしょうね。

佐藤 そうだと思います。……ただ、これが放送されてどう映るのかは、まったく予想がつかないんですよ。ゲームだとプレイヤーがプロデューサーの立場にいるので、大体はプロデューサーが背中を押して物事が解決したり、その言葉に感化されてアイドルが成長していくじゃないですか?でも第11話って、感化はされているんですけど、多分プロデューサー自身には押したつもりがないんですよ。なんなら「結局橘さんの欲しい言葉は、言えなかったなぁ」と思っているくらいで。

――そういう違いがあるからこそ、反響の予測がつかないというか。

佐藤 そうですね。でもそんなことを引きずっている間にも、子供って信じられないスピードでどんどん成長していくんですよ。そういう子供の成長スピードの速さみたいなものも、すごく表れているお話だなとも思います。

――ということは、お芝居の面でもその変化をとらえることが大事になりますよね。

佐藤 はい。だから、最後はかなりガラッと変わっているんです。最初は比較的全体を通して統一していたんですけど、すごく大人な部分も作ったり、逆にお母さんとかと喋っているときには突然すごく子供っぽくなったりしていて。きっとそれに合わせて、映像も作ってくださっているんじゃないかなと思っています。

――そうして第11話を演じられて、どんな感想を持たれましたか?

佐藤 「難しくて難しくない」みたいな感じがしたといいますか……第11話では、別にありすちゃんが言わなさそうなことは何も言っていないんですよ。でも、それをいざ言葉に出すとなると「ありすちゃんはどう言うんだろう?」となるようなセリフのオンパレードだったんですよね。しかもその言い方って「相手が誰か」によっても変わってくるものなので、家で練習していたときにはすごく悩みました。でも現場に行って相手がいてラリーすると、その匙加減が自然にわかってきて。プロデューサーとパパ・ママとの4人でアフレコできたことは、本当に奇跡だったな……と思いましたね。

――あとは、最後の「ありすでいいです」というセリフも、非常にポイントだったように思います。

佐藤 これはもう、めちゃめちゃ気持ち良く言えました(笑)。ここまでの間にありすちゃんは、家族ともちゃんと話して自分の中でも色々考えて、プロデューサーからもらってきたものも含めて一歩先に進んで、すべてから解き放たれていたんですよね。そんなこのセリフのト書きには「ハツラツと」と書いてありまして。そういうふうにここまでの過程が上手くいったからこそ言えた言葉なはずなので……ほかの人のハツラツとは違うかもしれませんけど、私の中のありすちゃんのハツラツさは、200点満点で出せたと思っています。

――そんなこの第11話は、佐藤さんご自身やありすにとってどんな回になりましたか?

佐藤 ありすちゃんがいつも言わずに胸にしまっていることが、このお話を通じて伝わったらいいなと思うような回になりました。……ちょっとだけ、私の勝手な感覚をお話してもいいですか?

――ぜひお願いします。

佐藤 アニメとゲームをごっちゃにするのはあまり良くないかもしれないんですけど……ありすちゃんが一歩先に進むときに第3芸能課のプロデューサーさんが「自分はまだまだだなぁ」みたいに思っている姿が、ありすちゃんのプロデューサーさん像にもすごく重なるんですよ。でも、ありすちゃんは全然そうは思っていなくて。プロデューサーを通じて新たな発見をして、良いところもいっぱい吸収しているでしょうし、尊敬しているところも感謝していることもたくさんあるはずなんです。ちょっと恥ずかしくてそれをわざわざ言わずにツンツンしちゃうから、プロデューサーさんが気づかないだけで。

――言葉にしていないから、伝わっていないだけというか。

佐藤 そうなんです。いつも一緒にいて、いつも見ていても、言わないとそれって伝わらないもので。そういう構図と第11話のお話の作り方がなんとなく私の中でリンクしたので、第11話にはそんな気持ちも持って臨みました。あと、アイドルってちょっと先に進むと「自分なんかいらないのかな?」みたいに思ってしまう方がどうしても出てくるんですね。でも、変わったように見えるのってアイドルとして表に出ている部分だけで。ベースの部分はそのままなんですよ。だからアニメを通じて「ありすがまた、一歩先に進んでしまった」と感じた方もいるかもしれないけど、「そんなことはないんだよ」と伝えたいですし、ちょっとでも「ずっと一緒にいようよ」という気持ちになってもらえたら嬉しいです。

――だからこそ、この回のEDで「to you for me」が流れるというのも、たまらないものになりそうで……。

佐藤 そうですよね。アフレコ資料のVTRで曲が流れ始めたときに、「なんて素敵なタイミングなんだろう!」と思ったんですよ。そもそも私自身「U149」の劇伴もSEも、それぞれの用いられ方も含めてめちゃめちゃ好きですし、このお話は途中に「in fact」が流れるところのように映像として魅せる部分も非常に多いので……早く映像で観たいです!

――さて、いよいよアニメの放送もあと1話を残すのみとなりました。その第12話を楽しみにされている読者の皆さんへ、最後にメッセージをお願いします。

佐藤 そうだなぁ、ネタバレできないのでアレですけど……ちょっとね、とんでもないことになりますよ(笑)。まずライブパートがとんでもないですし、台本もほかの回と比べて分厚くなっているくらい、内容がてんこ盛りなんですよね。だからプロデューサーの皆さんが観たかったものも、きっと詰まっているはずですし……そして、皆さん「どう終わるんだろうな?」というのも気になっていると思うんですけど。

――たしかに。

佐藤 そこも含めて、最後まで楽しく観ていただけるようになっているんですよね。……私は「本当に30分で収まるのかな?」と思っていますけど(笑)、そのくらい濃いものになっていますので、ぜひ期待して待っていてほしいです。


●リリース情報
「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS U149 ANIMATION MASTER 01 Shine In The Sky☆」
発売中

品番:COCC-18121
価格:¥1,650 (税込)

CD購入はこちら
https://imas.lnk.to/U149-01-CD

配信はこちら
https://imas-u149.lnk.to/Shine-In-The-Sky

<収録曲>
1.Shine In The Sky☆
歌:U149(橘ありす、櫻井桃華、赤城みりあ、的場梨沙、結城晴、佐々木千枝、龍崎薫、市原仁奈、古賀小春)
2.Shine In The Sky☆ 橘ありす ソロ・リミックス
歌:橘ありす
3.Shine In The Sky☆ 櫻井桃華 ソロ・リミックス
歌:櫻井桃華
4.Shine In The Sky☆ 赤城みりあ ソロ・リミックス
歌:赤城みりあ
5.Shine In The Sky☆ 的場梨沙 ソロ・リミックス
歌:的場梨沙
6.Shine In The Sky☆ 結城晴 ソロ・リミックス
歌:結城晴
7.Shine In The Sky☆ 佐々木千枝 ソロ・リミックス
歌:佐々木千枝
8.Shine In The Sky☆ 龍崎薫 ソロ・リミックス
歌:龍崎薫
9.Shine In The Sky☆ 市原仁奈 ソロ・リミックス
歌:市原仁奈
10.Shine In The Sky☆ 古賀小春 ソロ・リミックス
歌:古賀小春
11.Shine In The Sky☆
(オリジナル・カラオケ)

●作品情報
TV アニメ「アイドルマスターシンデレラガールズ U149」

原作:バンダイナムコエンターテインメント
原案:「アイドルマスター シンデレラガールズ U149」 廾之(サイコミ連載)

【スタッフ】
監督:岡本学
副監督:高嶋宏之
シリーズ構成:村山沖
アニメーションキャラクターデザイン:井川典恵
コンセプトアート:大久保錦一
デザインワークス:
野田 猛 小田崎恵子 中村倫子 渡部尭皓 槙田路子
美術設定:曽野由大
高橋武之 金平和茂
美術監督:井上一宏
色彩設計:土居真紀子
3DCG:石川寛貢 榊正宗 神谷宣幸
撮影監督:関谷能弘
編集:三嶋章紀
音響監督:岡本学
音楽:宮崎誠 川田瑠夏 睦月周平
音楽制作:日本コロムビア
アニメーション制作:CygamesPictures

【キャスト】
橘ありす:佐藤亜美菜
櫻井桃華:照井春佳
赤城みりあ :黒沢ともよ
的場梨沙:集貝はな
結城晴:小市眞琴
佐々木千枝:今井麻夏
龍崎薫:春瀬なつみ
市原仁奈:久野美咲
古賀小春:小森結梨
プロデューサー:米内佑希

©Bandai Namco Entertainment Inc. /PROJECT U149

関連リンク

TV アニメ「アイドルマスター シンデレラガールズ U149」
公式HP
https://cinderella-u149-anime.idolmaster-official.jp/

公式Twitter
https://twitter.com/u149_anime

佐藤亜美菜 公式サイト
https://osawa-inc.co.jp/women/satoamina/

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