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INTERVIEW

2023.06.22

聴覚・視覚にカワイイを全部乗せした新曲について、守屋亨香・飯塚麻結が語る! DIALOGUE+ニューシングル「にゃんぼりーdeモッフィー!!」リリースインタビュー

聴覚・視覚にカワイイを全部乗せした新曲について、守屋亨香・飯塚麻結が語る! DIALOGUE+ニューシングル「にゃんぼりーdeモッフィー!!」リリースインタビュー

声優アーティストユニット・DIALOGUE+が、6月21日(水)に9thシングル「にゃんぼりーdeモッフィー!!」をリリース。TVアニメ『カワイスギクライシス』のEDテーマに起用された表題曲は、DIALOGUE+のシングル曲史上最強に“カワイイ”を詰め込みに詰め込んだ、サウンド・歌声ともに中毒性の強いポップなナンバー。楽曲のみならずMVやにゃんびでお(NV)にも、そこかしこに“カワイイ”が溢れている。今回はそのリリースを記念して、メンバーの守屋亨香・飯塚麻結へのインタビューを敢行。表題曲への取り組みはもちろんシングル全体について、さらには3月まで開催していた“DIALOGUE+ Zepp Tour 2023 「Superday |Longitude + Latitude─」”の話題まで、今回もたっぷり語ってもらった。

INTERVIEW & TEXT BY 須永兼次

猫目線と人間目線を切り替えながら、思い切り詰め込んだ“カワイイ”成分

――シングルのお話の前に、まずは今年開催のツアーについてのお話からお聞きできますでしょうか。

守屋亨香 はい。今回は、今までで一番色んなことをみんなで話し合ってやってきたツアーになりました。準備段階から曲ごとやブロックごとの魅せ方などを、田淵さんを含めスタッフさんたちと話し合いながら作ってきたんですけど、1公演終わるごとに「もっとこうしたらいいよね」という話し合いもできて。あと、半分でセトリが変わるというのもあって、そこでまた1回リセットして考え直すという時間も含めてみんな同じ気持ちで、温度感で、ライブができたように感じられたことが、すごく嬉しかったです。そのうえで、ツアーを通じてどんどん成長していく私たちもお見せできましたし、皆さんに楽しんでいただけたことも直で伝わってきたので、すごく良いツアーになりました。

飯塚麻結 あと、今回は久しぶりに全公演8人で出来たことも嬉しかったですね。前回大阪に行ったときに「8人で大阪に帰ってきます!」と言った通りに帰ってこれたし……本当に、楽しかったです。

守屋 うん。やっぱり8人がいいよね。

飯塚 それに、遠方も含めて何度も足を運んでくださる方もいましたし、「このハッシュタグをつけて感想呟いてくれたら嬉しいな」と言ったものへの反響も、毎回本当にすごくて。そういったところから、ログっ子(※DIALOGUE+ファンの総称)さんの熱意を肌で感じましたね。

飯塚麻結

飯塚麻結

――そんな今回のツアーの中で、特に思い出深かったことを挙げるなら、どんなことですか?

飯塚 私は、8人で一言ずつ言葉を紡いでいって曲に繋げるというシーンです。初めに内山(悠里菜)の声がしてから、聞き慣れた並びで順番に声を繋いでいって……次の曲の世界観に合っていて、でも私たちからみんなへの気持ちみたいなものでもある言葉を一言ずつ言っていったんですよ。最初に8人でリレーできたのは東京公演だったと思うんですけど、それはすごく覚えています。

守屋 あと、制限ありではありましたけど、途中から声出しがOKになったことも思い出深かったです。声出しができなくてもログっ子の皆さんの気持ちや喜んでいる姿は伝わってきていたんですけど、やっぱり声を出せることによって「この曲のときの盛り上がり、すごかったなぁ!」と感じられましたし、次にやる曲のイントロが流れたときにめっちゃ喜んでいたりするのもすごくわかって。熱量のすごさや一体感も、より受け止めることができました。

守屋亨香

守屋亨香

――そんなツアー後の初リリースとなるのが、今回の「にゃんぼりーdeモッフィー!!」です。記事には残っていないのですが、実は『DIALOGUE+2』のインタビューで守屋さんが「まだかわいい曲はあるんです」といった話をされていまして……この曲のことだったんですか?

守屋 はい!そのときはタイミング的にまだ言えなかったんですけど、「この曲が構えてるんだぞ」ということを言いたくて仕方なかったんです(笑)。この曲には、今まで歌わせてもらってきた“かわいい楽曲”ともまた違ったかわいらしさがあって、よりキャラクター性を詰め込めそうだなぁという印象があったんですよね。そういうところは声優として、強みになるかもなとも思いました。

飯塚 あとこの曲、パッと聴いたときに「私、猫になって歌えばいいのか『猫かわいいね!』って歌ったらいいのか、どっち!?」って感じました。

守屋 わかる!(笑)

飯塚 ただ、聴いていくうちに部分ごとに目線が変わるということがわかってきて。両方の目線が混ぜ込まれた曲になっているんですよ。

――レコーディングでは、やはりほかの曲と違ったこの曲ならではの“かわいい”の乗せ方も必要になったのでしょうか。

守屋 そうですね。私は割といつも、どんな温度感とかキャラクター感で歌うか田淵さんと相談しながら歌っているんですけど。これに関しては得意とするキーであるので、あまり作り込みすぎずにかわいさを表現できるように歌いました。そのなかで、1回録ったあとに「もっといけるなぁ」と感じて、録り直しをお願いしたようなところもありまして。自分的にはもう思いっきり、やりたい放題かわいいを詰め込ませていただいたような感じです(笑)。

――ちなみに、録り直された部分はどこなんでしょう?

守屋 大サビの“まーそんな感じ!”というフレーズです。そこはオーディションだったので取りたかったというのもありましたし、高音は得意とするところでもあったので上手く歌いたくて。OKをいただいたあとに録り直した、一発目の歌声が使われています。

飯塚 私、この曲の中でここが一番好きです。

守屋 あはは(笑)。嬉しい!

――僕も、そのフレーズの守屋さんの歌声に必殺感があるように感じました。

飯塚 最高ですよね。「まー」ってちゃんと発音しているしそう聴こえるんですけど、この声に脳がとろけてくると「みゃー」にしか聴こえなくなってくるんですよ。聴き直すとちゃんと“まーそんな感じ!”なんですけど。それくらい脳がとろけてしまう、この曲の推しポイントです。

守屋 やったぁ(笑)。

飯塚 逆に私は、普通に歌うと、ちょっとパワフルめな歌声になってしまうので、きょんちゃん(=守屋)とは違って「ここはこういうふうに、かわいく歌う!」というのを全部考えて作り込んでから臨みました。レコーディングでは私からの提案や田淵さんからの「こう歌ってみたら?」というディレクションも結構多かったりと、意見交換しながら進めていったので、私はシングル曲のレコーディングのなかでは時間がかかったほうだった気がします。でもそのなかで、もしかしたら“飯塚らしさ”を求められるかもしれないと思って、1ヵ所だけ普段の飯塚っぽく歌ったんですよ。逆にそれ以外はもう……「いいづか みゃゆ」として(笑)。

守屋 今回は全員猫ネームがあるんですよ(笑)。私が「もりにゃ きょうか」で。

――公式YouTubeの、ソロのShortsに書かれているものですね。

飯塚 そうです。「もう、それになって歌うぞ!」という気持ちでした。

――ちなみに1ヵ所だけ飯塚さんが“らしさ”を残したというのは、大サビのソロですか?

飯塚 はい。そこもオーディションだったんですけど、「いや、ここはかわいくいかなくていいな」と思って。「1サビだったら違うけど、大サビならこれが映えるかも」と考えて歌ったのが、その部分なんです。

――そのほかにも、かわいさという意味で印象的だったのは、サビ最後のセリフ調の部分でした。大サビでは守屋さんと飯塚さんがそれぞれ担当されていますね。

守屋 はい。ここもオーディションで、それこそ猫になりきるようなイメージで歌ったんですけど……実は私、“満足満足”の部分を、仮歌から結構音を外して歌っちゃったんです。

飯塚 多分ほかのみんなは仮歌通りに1個目の「満足」より2個目の「満足」を高い音で歌っていたと思うんですけど、きょんちゃんは1個目のほうが高く「満足満足♪」って歌ってるんですよね。

守屋 でも、「それがすごく良い」と言っていただけて。なのでそのまま、本当に猫の気分で(笑)、やらせていただきました。

――飯塚さんもそのセリフ調の部分は、より猫っぽく。

飯塚 そうですね。タタタタタってちょこまかと走っている、家の猫をイメージしながら、「うちの元気な猫ちゃんは、こんな感じかな?」と思って歌っていきました。

――ちなみに、歌声以外の部分での、この曲のお気に入りポイントはございますか?

飯塚 私、曲頭とかサビ前に出てくる“ウォッチウォッチあれはなんだ?生命体の”せ”!“とか“肉球もみもみはほどほどにして”のフレーズでのダンスが大好きです。歌詞に合わせてそれぞれちょっと違う振付になっているんですけど、どれもキャッチーなので、踊っていても一番楽しい部分ですね。

守屋 私は、後ろで流れているサウンドですね。私、編曲で参加されているNeko Hackerさんの曲が元々好きだったので、最初からすごい期待をしてしまっていたんですよ(笑)。それで完成した曲を聴いたら、ちょっとゲーム音のようなものも入っていたりして。録ったときとはまた違うかわいさが出てきて、「味が出たなぁ」と思いました。

――そのサウンドとの相性も非常に良いのが、この曲のMVです。今回は子供向け番組のようなダンスシーンと猫目線からのアングル、さらには皆さんが猫のようになっているカットと3つのシーンがありますね。

守屋 そうなんです。いつもはダンスシーンはみんな一緒に踊って撮っていたんですけど、今回は1人ずつグリーンバックで撮ったものを合成したんです。なので「どんな感じになるんだろう?」と思っていたんですけど、背景が完成したものを観たらめっちゃかわいい教育番組みたいになっていて!猫目線の部分とも上手く融合してめちゃめちゃかわいく仕上がっていて、「わー、すごい!」となりました。

飯塚 私はもう「猫飼ってるし、猫目線カメラがある撮影は任せてください!」という感じだったんですけど、逆に自分が猫になるシーンでちょっと照れちゃって……久しぶりにMVで照れました(笑)。しかも、バスタブの中で猫っぽくしながら人間としてのかわいい角度で存在していなきゃいけないというもの、結構難しかったです。でも完成したのを観たら、全員かわいくて。

守屋 ねー!かわいかった。

――あと、大サビで飯塚さんが身体がブレずに中腰で後ろに下がりながら、ウインクまで決めたのは「すごい!」と思いました。

守屋 私もです!「体幹すごっ!」って(笑)。

飯塚 あれ、大変でした(笑)。猫目線のカメラから、私だけじゃなくて両脇からひょこっと出てくる3人の顔も同時に撮らないといけなかったので、何度も何度もカメラ位置とか歩き出す位置を調整してできたシーンなんです。

――守屋さんも、細かい調整をしながら撮ったカットってありますか?

守屋 あります!私、1-Aメロの“理想だけじゃおまんま食べれないが”のところで鏡を見ているんですけど、普通にしているとどうしても撮ってる人が映っちゃうんですよ。なので、私がちょっとずつ身体を動かして、調整して……猫になっているスタッフさんが、見えないようにしていました(笑)。

飯塚 すごーい(笑)。

――さらに今回は、MVに加えて“にゃんびでお(NV)”も制作されました。その中には飯塚さんが提供された愛猫の映像も含まれていますね。

飯塚 あれは、私が好きでよく観返す動画なんです(笑)。お母さん猫のにゃおちゃんと息子のレオンの動画なんですけど、お母さんのほうはもうおばあちゃん猫なのにめちゃめちゃ元気で、毎日暴れ狂ってるんです。逆に息子のほうは、のんびり屋さんなんですけど……。

――ということは、セリフ調の部分で意識されたのは……。

飯塚 はい。母のほうです(笑)。

守屋 あと、私たちが猫になるシーンでは猫を飼っている子たちの演技が上手すぎて、「やっぱりわかってるなぁ」って思いましたね。

飯塚 最初、さっぴ(=宮原颯希)とやかん(=鷹村彩花)の喧嘩のシーンが犬の喧嘩にしかならなくって、同じく猫を飼っている稗田(寧々)と一緒に演技指導したりもしたんですよ(笑)。

爽やかだけど、DIALOGUE+らしくひとクセもあるカップリング曲

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