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INTERVIEW

2023.06.14

久々の新曲はド派手なアクションパワーロック!『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』日本語吹替版主題歌「REALiZE」で幕を開けたアーティスト・LiSAの新章に迫る!

久々の新曲はド派手なアクションパワーロック!『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』日本語吹替版主題歌「REALiZE」で幕を開けたアーティスト・LiSAの新章に迫る!

満を持してデジタルリリースされたLiSAの新曲「REALiZE」は、話題のアニメーション映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』の日本語吹替版主題歌!初のハリウッド映画コラボと、LiSA新章の幕開けにふさわしい今作が、LiSAのアーティストとしての魂と強くリンクする!

INTERVIEW & TEXT BY 阿部美香

この先の新たな道を走り出す準備が整った!

――新曲、お待ちしていました!そしておめでとうございます!

LiSA ありがとうございます!

――「REALiZE」はアーティスト・LiSAとしての2023年第1弾新曲。LiSAさんご自身の環境にも、しばしの充電期間を挟んで、とても喜ばしい出来事がありました。そういった公私の変化を経て、この曲からLiSAさんの新章がスタートするな!というワクワク感が、すごくするんです。ご本人は、どう感じてます?

LiSA うーん……そうですね。今までの自分を区切るとすると、細かくいえば7章くらいになっちゃうんですけど(笑)、大きく10年を一区切りとするなら、第2章をしっかりスタートする感じ。デビュー10周年以降は、その先の10年をどんなふうに進んでいこうかな?と考えて計画して、どこか試しながら進んできた感じがしていたんですけど……今は「準備、整いました!」みたいな(笑)。この「REALiZE」を皆さんにお届けすることで、また新しいLiSAが始まっていく実感は、すごくあります。

――おそらく日常生活は今までと違った意味でも、すごく忙しいと思うんですが……今、とてもいい顔してますしね。

LiSA あはは、してます?(笑) 多分、これが数年前だったら、プライベートで今みたいな大きな選択をしたとしても、こんなに安らかな気持ちで何ヵ月も制作を休んでいられなかったと思うんですよ。目の前のこともそうだし、先のことを考えて、コレもやらなきゃ、アレもやらなきゃって、焦ってしまっていたと思う。でも今は、「今こそ私は休まなくちゃいけない」とか「次に走り出すための準備をしなきゃいけない時期なんだ」と納得して、ちゃんとお休みすることができたんです。だから今回の「REALiZE」を出すタイミングも、今ですごく良かったなと思っていますね。

――確かに、例えコロナ禍でも、楽曲制作もライブも止めずに、ずっと走り続けていましたからね。

LiSA そうなんですよ。しかも前までは、自分で全部考えてやってかなきゃ!みたいな気持ちだったから、焦りもあったんですけど、去年から今年にかけて、今までほどフルパワーでいかない1年にできたのは、LiSAチームのみんなが、ちゃんとみんなに楽しんでもらえる計画を考えてくれてたから。だから私も安心してお休みができたし、「REALiZE」の情報解禁の時も、ファンのみんながSNSでものすごく喜んでくれて嬉しかったです。

まるでバンドのような堀江晶太との楽曲制作

――その「REALiZE」は、映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』日本語吹替版の主題歌。LiSAさんが初めてハリウッド映画とコラボレーションするというのも大ニュースでした。歌もパワフルでサウンドも今まで以上にビッグ。「これぞLiSAのROCK!」と声を大にして言いたい、強烈にかっこいい衝撃を喰らいました。既にヘビロテ確定!

LiSA そんなに?ありがとうございます!

――クリエイティブも、LiSAさんの作詞は当然として、作曲には今のLiSAナンバーには欠かせない存在であるPENGUIN RESEARCHの堀江晶太さんをお迎えして。

LiSA 晶太くんとはずっと、これからのLiSAの10年をどんなふうに生きていったらいいか、という話はしてたんですね。そんな中から生まれた1曲が、この「REALiZE」でもあるんです。やっぱり私は、腕をぶんぶん腕振り回したいし、晶太くんは節目節目で、私がやろうとしてることを受け取って、進化したLiSAをいつも作ってくれてきた。例えば「Rising Hope」も、田淵(智也)先輩のメロと晶太くんのアレンジで一緒に作ってくれたLiSAになったし、今回の「REALiZE」も腕振り回したい!っていう私の望みを、晶太くんが一緒に楽曲に落とし込んで、すごくアップデートしてくれた感じがします。

――楽曲としては、もちろん『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』とのリンクが最重要だったと思いますが、具体的なテーマはどう考えていったんですか。

LiSA 『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』は、『スパイダーバース』シリーズの2作目になるんですけど、私が感じたスパイダーマンは、どちらかというとダークなイメージがあったんですね。それが一番のベースにありつつ、作品側からも“ド派手でロック”な曲がいいというオーダーもいただいてました。

――腕をぶん回したい!と思っていたLiSAさんの想いが通じたかのようなオーダーでしたね(笑)。

LiSA そうそう(笑)。特に今回の映画は、色んなスパイダーマンがマルチバースに集結して戦いを繰り広げるお話。ヒーローが全員集合するのにふさわしい、ド派手なアクションパワーロックをやろう!というのがテーマでしたね。

――実作業はどう進めていきました?

LiSA まずは予告編の映像を晶太くんと観て、デモを作るところからのスタートですね。晶太くんってめちゃめちゃ手が早い人だから、一緒に話をしながら「こういうリフはどう?」「こういうイメージのアレンジはどう?」って、その場でガンガン、トラックを作っていけちゃうんですよ。

――Netflixで配信中のドキュメンタリー『LiSA Another Great Day』にも、堀江さんと楽曲制作しているそんなシーンがありましたよね。

LiSA そうそう、まさにあんな感じですね。しかも今回は、メロディを先に作っていくんじゃなくて、サウンド、アレンジ先行。だから、バンドみたいだなって懐かしく思ったりもしました。私もバンド時代は、みんなでスタジオに入ってメンバーとあーだこーだ言いながらリズムやコードを決めて、アレンジを先にしてから、私が家にそれを持ち帰ってメロディと歌詞をつけて……ってやってたから。

――スタジオ代もバカにならないから、アイデアに詰まると辛いんですよね(笑)。

LiSA そうなの!一晩中スタジオに籠もってやったのに、結局1曲もできなかったりすると、めっちゃヘコむんですよ(苦笑)。なんかすごく懐かしいですね。

ヒーローとしての自分を自覚することで、人は強くなれる

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