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REPORT

2023.06.01

幸せや喜びというGiftを分け合い、届け合った大切な時間――“伊藤美来 Live Tour 2023「Every Day is a Gift」”東京公演レポート

幸せや喜びというGiftを分け合い、届け合った大切な時間――“伊藤美来 Live Tour 2023「Every Day is a Gift」”東京公演レポート

会場中に充満した、伊藤とファンが共有する“幸せ”の空気

そして「たくさんのところで歌わせていただいて、愛していただいている大好きな曲」との言葉に続けて歌い始めた「青100色」で、ステージ上も観客のペンライトも伊藤を照らす照明も、青に染まる。観客ごとに微妙に異なる無数の“青”と、その中心に居るにふさわしいヒロイン感あふれる伊藤の歌声が、伊藤と一緒にこのピュアなラブソングを作り上げていく。2サビでは歌詞通りたくさんのファンと視線を交わしながら歌っていくことで、さらに濃く想いを届けていくと、落ちサビでは最初真っ暗だった後方のカーテンには、伊藤の歌唱とともに少しずつ星のように小さな青のライトが点灯。この曲ならではの非常に美しい演出もまた心をとらえると、続く「PEARL」では伊藤の歌声の“美しさ”がより印象的なものに。ベールのように繊細かつ美しいファルセットなどを巧みに生かして、中盤での強く背中を押すような曲とはまた違う形で、そっと寄り添うような想いを優しく乗せていく。彼女が磨き上げてきた歌声の魅力は、ここでもまた存分に発揮されていた。そんな2曲を経ての「La-Pa-Pa Cream Puff」で、またガラリと雰囲気を変えて一気にキュートな方向へと振り切っていく伊藤。曲の冒頭からクラップを煽って再び会場の一体感を高めれば、かわいさ強めの歌声とステップをもって披露。特に「Catch the cream puff」のフレーズに合わせて片脚をぴょいっと上げるなど、振付の面にも強くかわいさを発揮させて観客を魅了すると、「一緒に、みんなで1つになりましょう!」との呼びかけから「トロイメライ・ミライ」へ。ステージを歩いて様々な観客へ手を振りながら歌唱したり自身の腕振りで観客のペンライトの光を先導するなどして、会場全体で一緒に、ライブという場における“懐かしい未来”をともに形作っていく。落ちサビの直前には、照明に照らされた先の観客の笑顔を見て、伊藤もまたニッコリ。まるで笑顔の大交換会が行なわれたような曲にもなっていた。

ラストにはその場でスピンして曲を締め括ると、いよいよラストの曲を前にしたMCへ。『This One’s for You』の制作時から視野に入れていたという今回のツアーについて、昨年この会場で自ら発した「みんなのおかげで自分を肯定できるようになった」との言葉を呼び水に、「それでもまたちょっとのことで自信をなくすこともあるけど、この宣言を思い出して自分を奮い立たせていました。なので、もし同じような気持ちになった人がいたら元気づけられるように。みんなと一緒だったら大変な日々も自分の成長の糧として受け入れて、ちょっとずつでも自分や自分がやっていることを好きになれるかなと思って、アルバムやツアーのコンセプトにしました」と続け、「大きな感動を生むようなことは私には難しいけれども、小さな幸せならみんなで共有し合える」といったポリシーを元にアルバムとコンサートを作ってきた、とも発信していた。

そして「元々は自分を鼓舞するために書いた歌詞を、今日はみんなにGiftとして届けます」との言葉に続けて、本編ラストナンバー「Good Song」を歌い始める。ステージ上部のカーテンにリリックビデオのように映し出した歌詞を、幸せのGiftとして笑顔とともに歌声で届けていく伊藤。この空間を美しく優しく覆っていった彼女の歌声は、間違いなく会場の隅々にまで、すべての人の心へと届いているはずだ。これまでこういった役割は「ワタシイロ」が担うことが多かったが、直前に語ったコンセプトを踏まえれば、今回はこの曲が最適任だろう。

歌唱後、伊藤が笑顔で手を振りながらステージを降りると、すかさずアンコールを求める声が響き渡り始める。それからしばし経ってからライブTシャツに着替えて再登場した伊藤、まずは「呼んでくれてありがとう!」と礼を述べつつ、日替わり曲となっている今回のツアーでのアンコール曲、東京公演は「みんなのおかげで回れたツアー、初心忘るべからずということで……」との前フリから、なんとソロデビュー曲「泡とベルベーヌ」を歌唱!リリースから約6年半が経った今でもピュアさ溢れる歌声が、彼女がシンガーとしてもほかに換えられない存在だという想いを新たにさせる。この曲ではゆっくりとステージを歩きながらの歌唱し、会場中のファンへとキュートなGiftを追加配達。“幸せを分け合う存在”としてのステージを、アンコールでも全うしていった。

そんなアンコール曲を歌い終え、初の東名阪ツアーは終了……かと思ったら、改めて感謝の言葉を述べてから「みんな、まだ時間あります?」と切り出す伊藤。そして、「時間が押してたらできなかったけど、できそうなのでもう1曲!」ということで、「アルバムには未収録だけど、絶対に盛り上がる曲で、最後はハッピーに締め括りたい!」と「No.6」を披露! 非常によく整理された1つ1つの振付を的確にこなしつつ、ファンが声を上げて高まっている姿を実際に目にして、さらにぱあっと嬉しそうな表情をみせる伊藤。2サビ明け間奏でもクラップとダンスでさらに会場の熱を高めて、楽しさと嬉しさ溢れる観客の声に包まれながら楽曲の披露を終えた。

披露後にはイヤモニを外してステージをゆっくり往復し、改めてファンの元へツアー最後の挨拶に。不意にファンから発せられた「ありがとう!」の言葉に「ありがとうって言わないで!私がありがとうなんですから!」と返すなど感謝を伝え合えば、ラストはオフマイクで「大好きです!また会いましょう!」というメッセージを発して、涙なく最後まで笑顔で降壇。ED映像とともに、見せ場満載だった自身初の東名阪ツアーは幕を下ろしたのだった。

思えばMCで、伊藤は本公演のことを“コンサート”と呼んでいた。たしかに、彼女がここ数年来取り組んできたシティポップを中心にしながら、キュートさやスタイリッシュさの生きるナンバーを上手く挟み込んだ魅せる色合いの強い公演は、その呼び方が非常に馴染むもの。そんな多彩なジャンルを自由に行き来して楽曲の魅力を増幅させながら、確かに「幸せを分け合う」姿を体現していたのが、この日の公演だったように思う。ファンの先頭に立つ頼もしさと寄り添う優しさを兼ね備えた伊藤美来というアーティストは、これからも間違いなく、幸せを分け合えるような存在であり続ける――そう確信するには十分な、見事すぎるステージだった。

伊藤美来 Live Tour 2023「Every Day is a Gift」東京公演
2023.05.21@東京国際フォーラム ホールA
【SET LIST】
M01. Gift
M02. 100年前に会いましょう
M03. TickTack Invitation
M04. laid back
M05. No Color
M06. ユニットバス
M07. 気づかない?気づきたくない?
M08. Oh my heart
M09. Born Fighter
M10. 恋はMovie
M11. Shocking Blue
M12. 青100色
M13. PEARL
M14. La-Pa-Pa Cream Puff
M15. トロイメライ・ミライ
M16. Good Song
EN1. 泡とベルベーヌ
EN2. No.6

関連リンク

伊藤美来
日本コロムビア特設サイト
https://columbia.jp/itomiku/

公式Twitter
https://twitter.com/InfoItomiku

公式Instagram
https://www.instagram.com/itomiku_official/

Official Music Channel
https://www.youtube.com/channel/UC5jcW47_Svq9AFkhNLca4EA

伊藤美来 Live Tour 2023 HP
https://ito-miku-live.com/

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