EGOISTと『PSYCHO-PASS サイコパス』シリーズが久々のタッグ！ニューシングル「当事者」についてchellyに聞いた。

「“人間ってなんて美しくて愚かなのだろう” という部分を描けた」（chelly）

――そんな楽曲のタイトルが「当事者」。これまたストレートな……。

chelly　傍観者ではいられないなと思わせられるような、「君も、君も、当事者なんだよ」と言われているような、シンプルだけどかっこいいタイトルですよね。

――現代への風刺とも取れるという先ほどのお話と重ねると、「当事者」というワードに非常に重みを感じます。

chelly　私は『PSYCHO-PASS サイコパス』という作品の、〈人間とは？〉や〈人間の痛みとは？〉に触れていくストーリーと、常守朱のブレなさがとても魅力的に感じていて。私たちの世界でも、意図せず誰かを傷つけてしまっている姿、自分の正義を振りかざして独断で周りを断罪していく姿がSNSなどで見られるし、それを私たちはただ見ているだけの傍観者になっていたりして。この曲では、私たちの世界でも、常守さんの世界でも共通する“人間ってなんて美しくて愚かなのだろう”という部分を描けたんじゃないかなと思います。

――哲学的な問いを投げかけるような重みがあるけれど、不思議と聴きやすいという。

chelly　そうなんですよ。お茶漬けのようにさらっといけるかと思いきや、濃厚だったみたいな……って、変なたとえですけど。

――いえ、とてもわかります（笑）。

chelly　お洒落な曲だと思うけれど、ずしんと重い。そんな不思議な1曲になったと思います。

――そしてカップリングには過去にEGOISTが手掛けた『PSYCHO-PASS サイコパス』シリーズの楽曲がリミックスとなって収録されていますね。ちなみに、これらは元々のボーカルトラックを使われているんですよね？

chelly　そうですね。録り直しはしていないです。

――ということは、聴こえ方がガラっと変わったように感じたのは、リミックスの再解釈によるところなんですね。

chelly　原曲は歌声も楽器のひとつだと思っているので、リミックスすることで聴こえ方が変わるのかもしれません。

――M2Uさんがリミックスした「Fallen」を聴いて、こんな繊細な表現をしていたんだと驚かされました。新たな魅力を感じさせる、面白い３曲です。

chelly　再発見していただけるのは嬉しいですね。リミックスを手掛けてくださった３人が各々の解釈で遊んでいただいて、素直にすごい才能だなと思いました。

――6月17日には、作品の10周年を記念したイベント『PSYCHO-FES 10th ANNIVERSARY』が開催。EGOISTの出演も決定していますね。

chelly　盛り上げの一つになればいいなぁと思っています。

――こうやって有観客でイベントが開催されるようになり、やっと長い制約から解放されて元の環境が戻ってきたと感じますが、EGOISTとしてやりたいことはありますか？

chelly　ライブをやりたいなと思っています。最後に有観客でライブをしたのが2020年です。時間が空いているので、皆さんに忘れられているのではないかと……。

――忘れるわけがないです（笑）。

chelly　だといいんですけど（笑）。まだ一度もライブで披露できていない曲もあるので、それを生で聴いていただける機会があったらいいなって。

――最近のライブは観客も声を出していいことが多いので、反応も直接受け取れますね。

chelly　そうですね！久しくファンの方の声を聴いていないので、ぜひ浴びたいです。今もSNS上でファンの方と繋がっていて、寄せていただく感想が私のモチベーションにもなっているんです。そこにリアルな声援も加わったら、より幸せだと思います。

●リリース情報
EGOIST
「当事者」
発売中

■mora
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【初回生産限定盤（CD+BD）】

品番：VVCL-2240-1
価格：￥2,200

＜BD＞
「当事者」Music Video

【期間生産限定盤（CD+BD）】

品番：VVCL 2243-4
価格：￥2,200

＜BD＞
当事者 -Music Video- (PSYCHO-PASS ver.)

【通常盤（CD）】

品番：VVCL-2242
価格：￥1,430

＜CD＞
01. 当事者（Lyrics, Music & Arrangement: ryo (supercell)）
02. Fallen (M2U Remix)
03. All Alone With You (Serph Remix)
04. 名前のない怪物 (Giga Remix)
05. 当事者 Instrumental