Spotifyにて隔週火曜日より配信中のアニソン情報トーク番組「リスアニ!RADIO」。ここでは音楽プロデューサー/音楽評論家の冨田明宏、ラジオパーソナリティ・MCの青木佑磨、リスアニ!編集長の馬嶋 亮の3人が旬のアニソン情報を発信している。
5月30日配信の最新エピソード(#32)では、「美少女ゲームソングについて語ってほしい」というリスナーからのメールをきっかけに、Lia「鳥の詩」、栗林みな実「Rumbling hearts」、KOTOKO「Face of Fact」、MOSAIC.WAV「ガチャガチャきゅ~と・ふぃぎゅ@メイト」など、主に1990年代後半~2000年代前半を盛り上げたPCゲーム楽曲群を多数取り上げた。
各楽曲の思い出話とともに、当時のゲームソングCDが「PCゲームソフト」に近い商品として流通していた点、メジャーの一般音楽チャートに姿を表さないアンダーグラウンドな存在であった点についても話題は及んだ。こうした状況下で、かつて「ラジオ番組オリジナルの人気ランキング」が果たした意義について、3人は次のように振り返っている。
冨田 例えばI’veの「GIRL’s COMPILATION」シリーズとかって、めちゃくちゃ売れてたはずなのに、オリコンの集計に入ってない。その辺の(売上の)データが残ってないんだよね。
青木 あぁーーー、たしかに。というか2000年代半ばくらいまで、アニメイト集計ってオリコンに入ってなかったですよね。だから、アニソンってもっと売れてるのに、カウントダウン系の番組(のチャート)に入らないっていうジレンマがあった気がします。
馬嶋 そうだ!そのムーブメントはすごかったのに、僕らが当時働いてたレコード屋には(数値として)集計が入ってこなかった。
冨田 だから、オタクにとって一番大事なランキング番組は「ドリカン」だったんだよね。文化放送の。
青木 あーはいはいはいはい!「SOMETHING DREAMS マルチメディアカウントダウン」!
馬嶋 本当のランキングはね、そこだと。
青木 今どのアニソンが人気なのかがちゃんとわかるという。
冨田 そう!マジでそうだったよ。あれでしかわからなかったんだもん。
馬嶋 ちなみに、あそこってどういう集計の仕方だったんだろうね?
青木 オリコンともちゃんと提携してたんで、オリコンの集計プラス、リクエストとかを色々混ぜてポイント化……みたいな感じだった気がします。
馬嶋 あれか、「カレッジチャート」みたいなものだね。
冨田 そうそう。アメリカのFMとかでいうところの。
馬嶋 ラジオとか、そういう媒体からも集計をちゃんと取った独自のチャートみたいな。やっぱり、超ユースカルチャーだったんだなぁ。
冨田 だと思うよ。本当に……なんだろうなぁ、「俺たちしか知らない」「大人は知らない」っていう世界が、あそこには繰り広げられていて。
馬嶋 美少女ゲーム(関連の楽曲)とか、なおさらなんだろうね。秘密の花園みたいなことになってたんだろうな。
青木 当時、全然お金がないなかで、Leafのコンピレーションアルバムとか買ったなぁ(笑)。
こちらの内容を含む「リスアニ!RADIO #32」は、Spotifyにて無料配信中。6月13日配信予定の次回「リスアニ!RADIO #33」もお楽しみに!
リスアニ!RADIO
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