――では続いて、OPテーマ「Shine In The Sky☆」についてお聞きしていきます。小森さんはこの曲を初めて聴いた際にどういったことを感じられましたか?
小森 初めて音源をいただいたときには、「これから物語が始まるんだ!」というワクワク感やドキドキ感をすごく感じまして。歌詞に元気なアイドルらしさがあって、「U149」のOPにピッタリ合うな、という印象でした。あと、歌詞にある“始まる! みんなで「スタート!」”というフレーズから、アニメ化と同時に声のついた小春ちゃんも一緒に、みんなで足を揃えて「ここから歩き出すんだ」というイメージが湧きまして。それもあって、すごくドキドキを感じたんですよね。
――Bメロに登場するフレーズですね。
小森 そうですね。ほかの部分も、どの言葉にもちゃんと意味があって、アニメの物語に沿った「ここから始まって、みんなでキラキラ輝いて夢を見られる」という感じがして……すごく「U149」らしさの出ている歌詞ですよね。
――そういったイメージも持ってレコーディングに臨まれたと思うのですが、小春としてのレコーディングはこの曲が最初だったんですか?
小森 実は、最初にレコーディングした曲は第7話のEDで流れた「お願い!シンデレラ」で、その次に第1話のEDテーマ「よりみちリトルスター」があって、3曲目に「Shine In The Sky☆」を収録しました。私自身「アイドルマスター シンデレラガールズ」で初めてレコーディングのお仕事をさせていただいたので、歌に表情を込める難しさはすごく感じました。
――表情を込めるにしても、小春として込めなければいけないですし。
小森 そうなんですよね。しかも、小春ちゃんは結構おっとりしていて口調ものんびり屋さんなので、元気で楽しいアップテンポな「Shine In The Sky☆」でその個性を残しながら笑顔で楽しく歌うということが、難しく感じました。でも私、「小春ちゃんは、こういう曲も歌えちゃうんだよ」というのを上手く皆さんにお伝えできたら、という想いを持ちながら歌っていたので。皆さんの感想を見たときに、「すごい!小春ちゃんこういう曲も歌えるんだ」みたいなコメントもあって……ちゃんとお届けできて、嬉しかったです。
――そのレコーディングの際、小森さんの頭の中で「小春ちゃん、こんな感じで歌ってそうだなぁ」みたいな姿は思い浮かんでいましたか?
小森 ゲームでは描かれていないんですけど、レコーディングのときに「小春ちゃんって、ミュージカル調な歌い方をするんじゃないかな?」と思ったんですよ。小春ちゃんってお姫様に憧れている子なんですけど、ゲームではお姫様になりきって歌うようなシーンは今まであまりなくて。でもお姫様って突然歌い出したり、動物さんと会話をするような、ファンシーなイメージがありますよね。なのでのびのびと、思わず鼻歌がこぼれちゃうような歌い方をするんじゃないかな、ということで、OPテーマでもソロ曲でも「アイドルとして」というよりもお姫様のイメージ、るんるんした感じで(笑)。鼻歌交じりに口ずさんで歌う姿は思い浮かべました。
――ライブではプリンセスのような衣装で歌えることもあるでしょうし、そういうときにはさらに楽しさが増していそうですよね。
小森 そうですね。おっとりな小春ちゃんでも興奮するというか、「嬉しい!」とか「楽しい!」という感情はすごく膨らむでしょうし。それをアイドルとして歌に乗せるために、笑顔感を大事に歌いました。
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