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REPORT

2023.04.21

大歓声と共にアニメソングを楽しむ、そんな日常が帰ってきた! 都市型アニソンフェス “Aniera City Bash!! Vol.2”レポート

大歓声と共にアニメソングを楽しむ、そんな日常が帰ってきた! 都市型アニソンフェス “Aniera City Bash!! Vol.2”レポート

芹澤優から一言「皆さんの声援がないと生きていけない!」

本イベントも後半戦に突入、ここで会場内にはアッパーなダンスミュージックが鳴り響く。会場内が陽のオーラで満ちると、そこに一際ハイテンションな、次なるアーティストが登場する。芹澤優だ。満遍の笑みで、会場中の視線を釘付けにすると、大きな身振りで「EVERYBODY! EVERYBODY!」を披露する。その姿に開場中が力一杯に青のサイリウムをふった。

「皆さんの声援がないと生きていけない!」

一曲目を終え、キュートな笑顔でそう告げると、ここで観客は二つのチームに分けられる。“スキ”チームと“キライ”チーム、続くのはもちろん「アンビバビバラビュー」だ。観客と共に振り付けを確認し、「全然知らなくてもノリでついてきてくれ!」という一言で会場に笑いを届けると、ミュージックスタート。青い扇子を携え、全身を使ってのパフォーマンスを見せる。観客は楽曲に合わせて“スキ”“キライ”と振り付けをみせる。ここにタイトル通りのキュートなナンバー、「デビきゅー」が続き、会場のテンションは青天井に上がっていく。

「私のキャラソンも聞いていただきたいと思いまして!」

そう告げると、芹澤がキャストをつとめる『プリパラ』の南みれぃのキャラクターソング「TRIal HEART ~恋の違反チケット~」がスタート。全身で音楽を奏でるかのように、会場を所狭しと舞踊ると、観客は彼女に声援とジャンプを送る。会場中が活気に満ち満ちているのがはっきりと伝わってきた。

「後ろの方の皆さん。絡みづらいとか思っていませんか?」と開場全体を気遣う姿を見せる芹澤、その姿はなんとも微笑ましい。そして最後の楽曲をこう紹介する。

「お客さんの声がないと完成しない、長らく完成していない曲なんですが……」

ラストナンバーは「最悪な日でもあなたが好き。」だった。芹澤が「あなたが好き!」と歌うと、それに観客が「俺も!」と答える。観客とアーティストの共同作業によって、本楽曲は久々の完成を見せたのだった。

「このために今まで生きてきたんだと思います!」

そう挨拶し、彼女はステージを後にした。

鈴木このみが見せる煌びやかなステージ

「Love? Reason why!!なぜか知らない なぜなんだろうって?知らない」

歌声が聴こえてくる。本ライブの出演者も残すところ2人、トリ前に登場したのは鈴木このみだ。「Love? Reason why!!」サビアカペラからスタートした彼女のパフォーマンス、そこにバンドサウンドが乗ると、開場中が手拍子につつまれる。さらにここにダンサーが合流し、溢れんばかりの煌びやかさを放つ。

「声を枯らす準備はできていますか!?」

そうシャウトすると、ここに「Absolute Soul」が続く。会場のテンションは際限なく上がり、赤く光るサイリウムが客席を覆い尽くす。
ステージ温度の上昇はまだまだ止まらない。「Bursty Greedy Spider」が続くと「whoa whoa」という歓声が観客から湧き上がる。濃厚なパフォーマンスの3連続に、観客のテンションを絶頂に至っていた。締めくくりには鈴木は観客に背を向け、拳を天に掲げた。圧巻の数分間だった。
ここにシティーポップ調なサウンドがスタート、これまでのアッパーな空気が一気にエモーショナルにスイッチし、観客は心地よく身体を揺らす。ここにダンサーも合流、アダルトな空気感が会場を包み込んだ。

「改めまして鈴木このみです! すごい声出てるじゃん!」

4曲を終え、改めてここで自己紹介。「今日どうしても歌いたい歌があるんです」と語ると、続いたのは2022年5月にリリースしたアルバム『ULTRA FLASH』から表題曲「ULTRA FLASH」だ。振り付け確認がなされると、管楽器がふんだんに用いられたハッピーなサウンドがスタート。音楽を聴覚で楽しみ、身体を動かしてそれを表現する、そこに生まれる喜びを会場にいるすべての人が堪能する。

ここにダンサブルなナンバーがスタート。鈴木このみがラストナンバーに選んだのは「Beat your Heart」だった。力強いサウンドに、舞い、跳ねる観客たち。高い熱気の中、ほぼノンストップで5曲を披露し、鈴木のパフォーマンスは締め括られた。

TRUEが力強くステージを締めくくる

優しいピアノのサウンドが聴こえてくる。耳をすませると、そこに力強い歌声があわさる。

「固く結んだ紐 かざり模様 大きく育つ日まで解けたりしないように ぎゅっと願おう」

黄金色に輝くステージの上、TRUEが歌い、しっとりとした空気が豊洲PITを包む。すると一気にアッパーな方向にサウンドがスイッチする、続いたのは「分身」。力強いサウンドに会場内がヒートアップすると、TRUEの衣装もロングスカートからタイトスカートにチェンジ。力強い歩調でステージを端から端まで練り歩き、力強い歌声を発する。

「まだまだいけんだろ!」

そうシャウトすると続いてのナンバー「Divine Spell」へ。疾走感溢れるサウンドに、一切の加減なく身体を揺らす観客たち。これぞまさしくラストスパート、そう感じさせられた。

「やばい!たくさん愛されてますね!」

3曲を終え、巻き起こった歓声にTRUEが感想を漏らす。彼女にとっても4年ぶりとなるライブハウスでのパフォーマンス、久々に聞いた歓声に感激もひとしおだったのだろう。そして本ライブも最後のブロックに突入。

「あと2曲、最後までついてきてくれますか!?」

そう告げると「Another colony」がスタート、青のサイリウムが開場中で輝きを放つ。そしてここに、ノンストップで次の曲がスタートする。ラストナンバーは「DREAM SOLISTER」だ。4月7日に新作公開が発表された『響け!ユーフォニアム』シリーズ。その主題歌である本楽曲は、今まさに観客が聴きたいと思っていた楽曲だろう。会場のボルテージも最高潮に至ったのだった。

「理屈じゃないんだ 音楽しよう」

本楽曲の一説が、今まさに彼女の胸中のように感じられた。こうして『Aniera City Bash!! vol.2』は幕を閉じたのだった。

多くのライブが着席、声出しNGで開催されることを余儀なくされてきたここ数年間。音楽業界は新しいライブの形を模索し、これまでとは違ったエンターテイメントのあり方を提示、新しい音楽の楽しみ方も多く発見されてきた。しかし、コロナ以前のライブの楽しさは決して風化していない。オールスタンディングで、歓声を上げながら楽しむ音楽、そこには今でも魅力があり続けている。それを『Aniera City Bash!! vol.2』が再確認させてくれた。

今回のライブのラストにはアニソン野外フェス『ナガノアニエラフェスタ2023』の開催も発表された。2023年9月16日(土)・17日(日)に長野県佐久市・駒場公園で開催される本フェス。大自然の中、歓声を上げて楽しむ音楽、そこには今回とはまた違う楽しさがあるだろう。是非とも会場を訪れて堪能してもらいたい。

関連リンク

NAGANO ANIERA FESTA 2023
https://aniera-festa.com/

ANIERA
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ANIERA 公式Twitter
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ANIERA 公式Instagram
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