――「Invisible stars」は作詞が東乃カノさん、作曲・編曲が持田裕輔さんと「永遠を一歩降りて」と同じ布陣で作られた曲ですね。「永遠を一歩降りて」とはまた違ったポップパンク風の曲になっていますね。
和氣 「永遠を一歩降りて」も大好きな曲で。あんなに温かいメロディと、愛しさが溢れた歌詞を書けるのがすごい!と思っていたのですが、それとはまた違った、爽やかで強い気持ちが描かれた曲で。でも歌詞のド直球さは共通点なのかなって思っています。素直に気持ちを伝えるところは一緒なんだなって。
――“伝えたい”ってストレートな言葉もありますものね。
和氣 そうなんですよ! 相手に対して伝えたい気持ちが溢れている曲です。井上さんが1stシングル「ふわっと」に続くような曲を作ります、とおっしゃっていて、たしかに「ふわっと」のようなまっすぐな楽曲が、また生まれたなって。
――「ふわっと」はきみへのラブレターのような雰囲気がありましたが、「Invisible stars」はライブ会場にいるきみへの曲なのかなとも感じました。
和氣 この曲は聴く人によって色々な捉え方ができる曲だなと感じていました。ライブの1曲目にきてもインパクトがあるだろうなって。「Invisible stars」って昼間の星という意味で。昼間もずっと星は出ているんですよね。だから「Invisible stars」は、昼間は見えないだけで、自分たちの上に星があるんだよ、っていう意味にもなるんです。普段は見えない誰か/何かに対しての、支えてくれてありがとう、という思いも込められたように感じています。私は歌っていて、自分に自信がつく曲だなと感じていて。自分や周りの人の応援ソングとしても良いんじゃないかなと思っています。
――和氣さん自身が「自信がついたな」と感じたポイントはどんなところですか?
和氣 すごく前向きなんですよね。「キミトノミライ」と同じようなキラキラさや、ミライを見据えた上で「今を大切にしよう」「後ろは振り向かない」と思っている主人公の曲なので。特に2番の“後悔だって必要なんだ 道に迷った日のこと (無駄じゃないよ) 何回だって躓いたこと どれも今を輝かせている”という歌詞が、自分の心をポジティブにしてくれました。あと全体的にメロディがキラキラしていて、明るく歌える曲なので、小さなことが気にならなくなるような曲だなって。
――和氣さん自身もポジティブな方だから、共感するところもあったのではないでしょうか。
和氣 そうですね。私は「おばあちゃんになったら幸せだからいま辛くてもいいや」って思いながら生きてるポジティブ人間なんです(笑)。数年経つとなんでも笑い話になると思っていて。例えば小学生のときって宿題を忘れて先生に怒られたらめちゃくちゃ落ち込むけど、5年経てば「あのとき怒られちゃったなぁ〜」って笑い話になるじゃないですか。だから私が大失敗したとしても、おばあちゃんになったら「あのときあんなことなったなぁ」って思えるんじゃないかなって。笑い話になるかもしれないし、それが経験となって失敗しないようになるだろうし、って。だからこの曲の主人公と似ているかもしれません。
――本作を通して新しい発見や気付きはありましたか?
和氣 いつも4曲で発表していたシングルですが、今回は4曲に負けない強い2曲ということで、全部パワフルに歌おうと思っていました。でもパワフルに歌うだけだと曲として成立しなくなってしまう部分もあるので、引き算のようなものを意識して。サビの前のAメロ、Bメロは心に寄り添う歌い方にしよう、ここは緩急をつけよう、とか、技術的なところはより気をつけていました。
――歌詞の内容はギュッと濃密なのですが、不思議と詰め込んでいる感じはないですよね。
和氣 あ、良かった! 詰め込みすぎると余裕感が出なくなくなってしまうので、その余裕感というのも意識していたんです。そういったところまで意識できる余裕が持てるようになりました。
――では、“憧れや理想なら 数えきれないくらいあるけどひとつずつ叶えたら いつか”という歌詞にちなんで現段階での憧れ・理想を1つ教えていただけますか?
和氣 憧れや理想かあ……。丁寧な暮らしをしている人に憧れるんです。朝起きてすぐにカーテン開ける人に憧れます(笑)。私は毎晩のように事務所の先輩や、ほかの事務所の友だちとゲームをやっているんですけど、いつも深夜1時くらいまで一緒にやっていた方たちが「朝活をする!」と言い出して、12時までには寝て朝8時からゲームをやると。「そんなことできるわけないじゃん!」と思ってたんですけど、みんな8時にやってるんですよ。
――すごい、ゲーム朝活!
和氣 朝からココアやコーヒーを飲んだり、パンを焼いたりして、ゲームをしてるって聞いて「かっこいい!!!」と。
――和氣さんも皆さんに続いて……?
和氣 いや、私はみんなが24時手前でログアウトしていく中、1人でやってます(笑)。でも皆さん、朝活をはじめてから「精神が安定してる」と言ってて。めちゃくちゃポジティブになるらしいんです。尊敬します……!
――ところで、声出しが解禁になったことで、この曲をライブで届けたらみんなで歌えそうですね。
和氣 おっかけが多い曲なのでみんなに頑張ってもらいたいなと(笑)。いつかみんなに披露できる機会があればうれしいです。
――3rdライブも予定されているんですか?
和氣 まだ何も(笑)。でもいつかまたやりたいです!
――イベントはすでに決まっていますね。
和氣 タロットカードおめくり会もあるんですよね、それがすごく楽しみです! 私が書いたイラストや写真が印刷してあるタロットカードを皆さんにめくっていただくイベントなんです。私、占い好きなんです。
――私も好きです。占いってエンターテインメントですよね。
和氣 分かります! 同じ時期に違う店舗に行くと同じ結果が出ることもあって面白いなって。結構信じています。
――本作を経て、次にやってみたいなと思うこともできました?
和氣 星をテーマにした曲を歌い、星をジャケットにも入れていただきましたが、ホンモノの星をみんなで見たいんですよね。東京って星があまり見えないじゃないですか。私は東京生まれ・東京育ちで、ず〜っと東京に住んでいるので、星を見る機会がないんですよ。星を見にいく会を開きたいくらい、みんなと星を見て感動したいなって。
――和氣さんの名前の由来でもある長野県安曇野市ではたくさん星が見られそうですね。
和氣 あ、たしかに……! バスツアーとかいつかやってみたいなぁ。
――旅行やイベントでも星空は見られたことはないですか?
和氣 中学3年生のときにアメリカにホームステイしたことがあって、すっごい数の星を見たことがあるんです! 流れ星も見てめちゃくちゃ感動したんです。でもあれからなかなか星を見る機会がなくて。イベントで地方に行くことがあっても、栄えている場所なのでそこまで多くは見られなくて。大人になって見たら、また気持ちが違うんだろうなと思っています。
――ホームステイされたこともあったんですね。英語は……。
和氣 しゃべれないです(笑)。
――耳が良いから、すぐに話せるようになりそうですが。
和氣 いやぁどうなんでしょうか(笑)。英会話教室に通っていたんです。それで「ホームステイに行ってきなさい」と夏休みまるっと行っていました。最初は何も分からなくて、ホームステイ先の方にも「この子は英語まったくしゃべれない子です」と紹介されてしまうくらいで(笑)。でも帰国するころには結構聞き取れるようになってました! 若いってすごいですね(笑)。でも本当にあの場所で見た星が綺麗だったから……いつかみんなで見たいなあ。
――さきほどお話にもありましたが、ジャケットにも星がいっぱいありますね。
和氣 薄い紙を大量に用意してもらっていて、アシスタントの方たち2人が上から降らせてくれました(笑)。おかげで良い写真が撮れたんじゃないかなって。
――最後に、皆さんに何か伝えておきたいことはありますか?
和氣 皆さん、星を見ましょう!(笑)
●リリース情報
和氣あず未 5thシングル
「キミトノミライ/Invisible stars」
「キミトノミライ」:TVアニメ『くまクマ熊ベアーぱーんち!』OPテーマ
4月12日発売
■mora
通常/配信リンクはこちら
【初回限定盤(CD+DVD)】
価格:¥2090(税込)
品番:COZC-1980~1
【通常盤(CD)】
価格:¥1430(税込)
品番:COCC-18068
<CD>
M1 キミトノミライ
作詞・作曲:宮崎まゆ 編曲:高橋修平
M2 Invisible stars
作詞:東乃カノ 作曲・編曲:持田裕輔
M3 キミトノミライ(Instrumental)
M4 Invisible stars(Instrumental)
<DVD>
「キミトノミライ」ミュージックビデオ+メイキング映像
●作品情報
TVアニメ『くまクマ熊ベアーぱーんち!』
放送中
【CAST】
ユナ:河瀬茉希
フィナ:和氣あず未
【STAFF】
原作:くまなの「くまクマ熊ベアー」(PASH!ブックス/主婦と生活社刊)
キャラクター原案:029
監督:信田ユウ
シリーズディレクター:石井久志
シリーズ構成:あおしまたかし
キャラクターデザイン・総作画監督:中野裕紀
美術監督:針生勝文
色彩設計:いわみみか。
プロップデザイン:五十子忍
撮影監督:佐藤陽一郎
編集:新見元希
音響監督:森下広人
音楽:小森茂生
音楽制作:日本コロムビア
アニメーション制作:EMTスクエアード
和氣あず未 日本コロムビア公式サイト
https://columbia.jp/wakiazumi/
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