INTERVIEW
2023.03.18
DJをテーマに、アニメ、ゲーム、ライブなど様々なメディアミックス展開を行うプロジェクト「D4DJ」。そのTVアニメ2期『D4DJ All Mix』が、2023年1月から放送をスタートした。個性豊かな音楽性と魅力を持った6ユニットの活躍が描かれる本アニメを、リスアニ!では連載企画「Diggin’『D4DJ All Mix』」として徹底特集!
連載第7回では、アニメの第9話「ホシトカミ」でPhoton Maidenとのコラボライブを大成功させた、お嬢様学校に通う高校生ユニット・Lyrical Lily(通称:リリリリ)のキャストインタビューを敢行。反田葉月(桜田美夢役)、進藤あまね(春日春奈役)、深川瑠華(白鳥胡桃役)、渡瀬結月(竹下みいこ役)が、前述のコラボライブで披露された新曲「妙なる星と」の話題も含め、これまでの『All Mix』全体を振り返るような話をたっぷり届けてくれた。
INTERVIEW & TEXT BY 須永兼次
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――最初に、先日放送されたTVアニメ第9話までの中で、皆さんの印象に残っている作中のエピソードからお聞きできますでしょうか?
反田葉月 まずはリリリリのみんなが動いていること自体が嬉しくてしょうがなくて……! そのなかでも、リリリリがフィーチャーされた第3話のライブシーンは印象深いです。『D4DJ First Mix』(TVアニメ第1期)の頃から「ライブシーン、いいなぁ」とずっと思っていましたし、しかも今まで「グルミク」(ゲーム「D4DJ Groovy Mix」)の中でしか描かれていなかった曲作りの過程まで描かれたうえでの初めてのライブシーンだったのもあって、私の中ですごく感慨深いものになりました。それに第3話はちょうど私たちの3rdワンマンライブ(※1月22日に開催された“Lyrical Lily 3rd LIVE「猫の手招き」”)の直後だったので、ライブとリンクするところもあって、すごく嬉しかったのを覚えています。
進藤あまね 私は(春日)春奈にいい感じの気持ち悪さが出始めたところが印象に残っていて……(笑)。「グルミク」では(桜田)美夢ちゃんや燐舞曲の(三宅)葵依さんに、風紀委員や淑女らしからぬ行為をし始めていたのですが、アニメで完璧にそれが出始めたんですよ!
――動きもついて(笑)。
進藤 いやぁ、すごいですよね(笑)。実はそれって、私がたまにオタクなところを出してしまっている様子を見た水島(精二)総監督が、それを春奈に取り入れてくださったみたいなんです。しかも、「グルミク」を開発されているDONUTSの方たちも、元々「春奈と葵依を絡ませよう」と考えていたらしくて、そのシンクロにも驚きましたし、アニメのアフレコでもよく「わかるよ、その気持ち……!」となっています(笑)。
――演じるときに、より共感しやすくなっているというか。
進藤 そうですね。春奈はすごくお嬢様で、私とは全く違う育ち方をしていますし、言葉遣いも難しいので演じるうえで悩むことも多かったんです。でも、今では昔よりも寄り添うことができていて、嬉しさを感じます。
深川瑠華 私は第9話が一番印象に残っています。(白鳥)胡桃ちゃんはVJ担当で、第3話のライブでもVJをやっていましたけど、第9話のライブでは星空をVJで表現した胡桃ちゃんがすごく褒められるシーンがあるんです。
――ライブ前から、かなり積極的に奔走していましたよね。
深川 そうなんです! 胡桃ちゃんはよくいたずらをする子なのであまり真面目に見られないのですが、第9話では他のユニットのVJの子たちに協力を仰いで、Photon Maidenさんとのコラボライブで星空を作り上げるためにすごく努力して……それがすごく、愛おしいんです。
渡瀬結月 そもそも胡桃ちゃんがいたずらをする理由って、「みんなを笑顔にしたい!」だもんね。
深川 そう!
渡瀬 それを春奈ちゃんに仕掛けるから怒られるけど(笑)、「本来はこういうことやりたいんだろうなあ」って思った。
反田 ついついやりすぎちゃうからね(笑)。
渡瀬 私は、自分自身の好きなMerm4idさんの担当回(※第5話「ネガ/ポジ」)がすごく思い出深いです。出番がなくて台本をいただいていなかったので、お客さんと同じ目線で観ることができたうえに、特にフィーチャーされていた(日高)さおりちゃんも大好きなので、なんだか親みたいな目線で見守っていました(笑)。
――特に第8話・9話では、アニメでは初めて観るようなリリリリの姿も結構ありました。例えば、賛美歌を歌うシーンだったり……。
渡瀬 たしかに。第1話の最初でも少し歌っていましたけど……。
深川 第8話では練習前の声出しで歌っていて、割と長めに流れたんだよね。
渡瀬 ね。レコーディングもしたなぁ。
反田 賛美歌は1人ずつ録ったので、みんなの歌声が合わさったのを聴いたのはアニメが初めてだったんですけど、やっぱり4人で歌うとユニゾンがきれいだよね?
深川 うん!
進藤 私の友達に、リリリリみたいに毎日賛美歌を歌っている子がいるんですけど、その子がアニメを観て「本格的ですごいね!」と言ってくれたのは、嬉しかったですね。
渡瀬 あと、「ライブみんなと一緒に歌いたい!」みたいな話も出たよね。
進藤 ディグラーさん(※「D4DJ」ファンの総称)にも歌ってもらって……。
渡瀬 1曲目に「まずは声出しから!」っていう感じで(笑)。
――また、アフレコを重ねていくなかで皆さんの掛け合いが馴染んでいくところもありましたか?
反田 アフレコの回数を重ねるごとに、みんなでタイミングを合わせてしゃべるところが合うようになりました。最初は「せーの」で合わせてもごちゃってなって、3回くらいでやっと揃う感じだったんですけど、最後のほうには1回で揃うようになって。
渡瀬 そういえば、まだ放送されていない回の話で、みんなでカウントダウンするシーンがあったじゃん? あのときの「さん!!!」が面白かったよね。
一同 あー!(笑)。
――「さん!!!」ですか?
渡瀬 はい。そのシーンは最初、胡桃ちゃんだけがセリフを言うものと思っていたので、瑠華ちゃん以外の3人は全員座っていたんですよ。でも、そこは全員でカウントダウンを録る流れだったんです!
進藤 それで私たちは慌てて、なるべく音を立てないよう目の前のマイクに向かって走って「さん!!!」って(笑)。あれは焦りましたね。
反田 しかも、私たちは慌てすぎて、誰もキャラクターの声になってなかったし(笑)。
深川 私はそのまま1人で録るんだと思っていたら、みんなが横からバッ!って入って来て。びっくりした。
渡瀬 たぶん圧がすごかったよね(笑)。
――ただ、その他の部分ではどんどん息が合うようになっていった。
進藤 そうですね。それこそ(竹下)みいこと胡桃は特にセリフを合わせるシーンが多かったのですが、ゆづるかちゃん(※渡瀬と深川のこと)が2人で顔を見合わせて「一緒に!」「うんっ!」みたいに息を合わせていて。「あ、本当にみいこちゃんと胡桃ちゃんがいる!」と思いました。
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