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INTERVIEW

2023.03.28

【連載】テクノロイド 徹底解剖! ~MUSIC LABO~ 最終回:TVアニメ『テクノロイド オーバーマインド』KNoCC 撮りおろしインタビュー

【連載】テクノロイド 徹底解剖! ~MUSIC LABO~ 最終回:TVアニメ『テクノロイド オーバーマインド』KNoCC 撮りおろしインタビュー

上松範康×RUCCA×Elements Gardenが贈る、新世代メディアミックスプロジェクト『テクノロイド』。上松といえば、大人気コンテンツ『うたの☆プリンスさまっ♪』シリーズや『戦姫絶唱シンフォギア』シリーズ、最近では『ヴィジュアルプリズン』の生みの親でもある気鋭のクリエイター。そしてKAT-TUNや嵐、King&Princeの楽曲をはじめ、下野 紘や蒼井翔太らの曲の作詞でも知られるRUCCA、さらに上松率いるElements Gardenとでタッグを組んで生み出した新たなコンテンツは、切なくも美しい、アンドロイドたちの物語を描くものに。近未来サウンドともいえる楽曲にアンドロイドたちの歌が重なり、心惹かれるユーザー続出中の『テクノロイド』は、現在『テクノロイド オーバーマインド』として絶賛放送中。

連載最終回となる今回は、主人公ユニット・KNoCCのメンバーであるコバルト役・浦 和希、クロム役・渋谷 慧、ケイ役・峯田大夢、ネオン役・kaytoが8ヵ月ぶりに登場。この時間の中でKNoCCとしてレコーディングを重ね、アニメ放送開始を迎え、共に過ごしてきたキャストの4人の、仲の良さは取材中にも炸裂!文字通りの“わちゃわちゃ”な仲ながら、最終回へ向かっていくアニメについて、そしてその先の物語を紡ぐアプリゲームについても熱く語ってもらった。

INTERVIEW & TEXT BY えびさわなち
PHOTOGRAPHY BY 堀内彩香

■連載第5回目:KNoCC(浦 和希、渋谷 慧、峯田 大夢、kayto) 撮りおろしロングインタビュー

【連載】テクノロイド 徹底解剖! ~MUSIC LABO~ 第5回目:KNoCC(浦 和希、渋谷 慧、峯田 大夢、kayto) 撮りおろしロングインタビュー

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【連載】テクノロイド 徹底解剖! ~MUSIC LABO~

出会いから絆を深め続けるKNoCCの足元に注目!

――この連載第5回目の取材では『テクノロイド』というコンテンツの魅力と音楽の魅力などを語っていただきましたが、現在TVアニメ『テクノロイド オーバーマインド』が放送中です。アプリゲームより10年も前の物語を演じている心境や、ここでのお芝居を通して感じていることを教えてください。

浦 和希 ゲームのときとはまた違った一面を自分の肌感で感じられたことが大きいです。頭の中で「こういう人物」というイメージやアニメでも10年前だからきっとこんな感じだろうな、というコバルト像はあったのですが、演じてみて、自分の中に落とし込んで、口に出さなければわからないことはすごくあって。しかも幸いなことに僕らはこの4人でずっと一緒に収録することができたので、だからこそ生まれる感情や空気感みたいなものもすごく感じたんですね。また新しい彼らを知れたな、という感触を持って演じさせていただきました。

浦 和希

浦 和希

峯田大夢 10年前ということですが、ある種この物語上ではまた“生まれたて”の状態で存在しているみんなを演じているんですね。回を重ねるごとにみんなが色んな感情を獲得していくのですが、僕らもそれと同じく1つずつ彼らを獲得していけているな、という感覚です。最初は「もう少し感情を抑えて」というディレクションがあったんです。感情を抑えたお芝居して、話数を重ねながら徐々に感情を言葉に乗せていこう、と言っていただいていたので、回を追うごとに僕らもキャラクターへの理解が深まりましたし、ゲームとはまた違った彼らの姿や声や仕草がわかってきて。4人で録ることが出来たからこそ生まれたグルーヴ感だったりやお芝居だったのではないかと思っています。

峯田大夢

峯田大夢

kayto 掛け合いで録れたので、KNoCCの中だからこそ、漏れ出るネオンらしさというのを感じて。ゲームは1人なので、自分が思うネオン像で録っていたこともあり、その双方の録り方による感情の差が不思議とアニメの温度感ともリンクしていったように思います。普通に聞いていれば違和感として伝わったりはしないくらいの差なんですけど、僕にとっては、アニメで出たネオンはゲーム収録の頃から僕らが一緒に過ごしてきた時間があったからこそだなって思いました。ゲームを録る前の僕ら4人は「初めまして」の硬さがあって、それがゲームの初期の目覚めたての設定と良い感じにリンクしていたように思いますし、アンドロイドたちの関係性がリセットされたとしても、集まれば良い感じにKNoCCになる、という空気になっていくのもアニメの家族らしさにマッチしていると思います。それは今の関係性があるからかなって思っていて…。この4人だからこそ出来たことだなと感じています。

kayto

kayto

渋谷 慧 ほぼ言いたいことは3人が言ってくれたのですが(笑)。基本的にゲームでも、10年前を描いたアニメにおいても、クロムというアンドロイドの人物像自体は変わらないので、10年前であることでお芝居を変えようという気持ちはありませんでした。ただ、アニメの特徴としてエソラが関わっている、という部分があるんですよね。それで物語が動いていくストーリーがあったので、エソラと関わって、どうKNoCCが変わっていくのかとか、エソラの感情にKNoCCがどう反応するのか、をすごく考えながらお芝居をしていました。実はKNoCC4人での収録は出来たのですが、エソラ役の田村睦心さんとは収録時間が合わなくてご一緒できなかったんです。でも、田村さんともお会いしてお話する機会は結構あったので、エソラはこう考えているのかな、など考えながらの表現が出来たことはゲームとは違う、アニメならではの流れであり、大切なファクターなんじゃないかなと思います。

渋谷 慧

渋谷 慧

――アフレコでの思い出をお聞かせください。

kayto アニメ収録が初めての僕に対して、みんながお芝居を誉めてくれて、その優しさに感動してました。収録時に隣にいるのが浦くんと慧くんなんですけど、良い感じに乗せてくれるんですよね。セリフを言ったあとにパッと見ると、どちらも無言でグッ!って親指を立ててくれたり、頷いてくれたりするんです。さらに浦くんの場合は、僕がちょっと失敗してしまったときでも「大丈夫、大丈夫」と小さな声で励ましてくれたり、待ちの瞬間には「今の良かったよ」って囁いてくれるんです。こうしてみんなに助けられて、このKNoCC効果ですごく楽しくアフレコができました。

峯田 浦くんは座長なので。やっぱり浦くんが真ん中にいてくれることで僕らは助けられています。

 いやいやいや(笑)。たしかに雰囲気作りみたいなものは、みんな共通として意識していたことなんじゃないかなと思います。kaytoくんが声優初挑戦というところもあって、僕ら3人がある程度リードして、できるだけリラックスした環境でアフレコができたらいいなぁ、と思っていたんです。そのことをあえて口に出して言うことはなかったのですが、みんなそれは感じ取ってくれていたようで、すごく良い感じの雰囲気でいられたところもKNoCCだなぁ、と感じていました。

渋谷 変に緊張しないでいられたよね。普通にバカ話をして、わいわいと笑って、「それじゃあ収録しましょう」という流れはみんなの中にありましたし、そこは徹底していたよね。

 直前まで全然関係ない話をしていたよね。

kayto 徹底していた、というと綺麗に聞こえますけど、実際は示し合わさなくてもいつもそうでした。

一同 (爆笑)。

渋谷 あれ?考えてなかったってこと?

kayto 自然だった気がするよ(笑)。

 たしかに!全然関係ない、朝読んだマンガの話とかしていたね(笑)。そこから始まって、作品の話も広がっていきました。

――峯田さんはアフレコの思い出というと?

峯田 収録のときに誕生日を迎える人が多かったんです。中盤のほうは特に。浦くんも渋谷くんのときも、収録が終わると現場でケーキが出てくるんですよ。「Happy Birthday」の歌をうたいながらケーキを持ったスタッフさんが登場して、火の灯されたロウソクを消す、という一連の流れはありましたね。

渋谷 イム監督がクロムやコバルトの絵を描いてメッセージをくださって。

kayto そこで生まれたのが、KNoCCキャストのお揃いの靴です。

――まさに今日も皆さん、履いていらっしゃいますね。

kayto 浦くんの誕生日にあげたいって大夢くんが見つけていた靴で、みんなでプレゼントしたんです。

渋谷 あれが最初か!

峯田 浦くんの誕生日からだね。

 僕がそのときにもらって、次に慧くんの誕生日がくるから、同じシリーズのものがあるからってことでプレゼントして。

kayto 次に僕が誕生日で、イベントがあったのですが、そのときに靴のサイズを(峯田に)聞かれたので、僕も聞き返したんです。それで僕の誕生日で全員分の靴が揃いました。

峯田 僕が一番早い誕生日なので、アフレコの前に終わってしまっていたんです。

kayto 同じ年の間に全員分揃えたいなって思って。

峯田 自分で買うよって言っていたんですけど……

渋谷 それはダメだって言って。俺たちからプレゼントさせてくれってことで。

 どれがいいだろうなって色を悩んでね。

峯田 そして同じシリーズで揃いました。

 そういう雰囲気で過ごせるのも、この4人ならではのことだなって思います。自然発生的ですし。それこそ大夢が率先して言ってくれたことにみんなが自然と乗っていけるのが、この座組の良いところだと思いますね。

――共演者という言葉以上の関係を感じますね。

峯田 たしかに。

 それこそ最初のプロジェクト発表会から始まり、色んなことを一緒に経験してきたなかでの戦友に近い感覚があります。そういう仲間なのかなと思いますね。

ここまで「kokoro」を育ててきたからこそ歌えた楽曲たち

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