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INTERVIEW

2023.03.06

2ndフルアルバム『サファイア』をリリース!中島由貴へ本作に込めた想いを聞く

2ndフルアルバム『サファイア』をリリース!中島由貴へ本作に込めた想いを聞く

情景を思い浮かべながら歌った曲たち

――「Route BLUE」で初めて中島さんの楽曲を手がけられた真崎エリカさんが、8曲目「Purely Magic Hour」、11曲目「スターナイトエデン」の作詞を手がけられています。「Purely Magic Hour」は帰り道の電車で聴きたくなる曲です。

中島 こんなに夕方に聴きたくなる曲が出来上がるとは、と。“帰りの電車内……”という言葉がすごくリアルで、情景がすごく見えやすい印象がありました。電車に立ちながら少し切ない気持ちになりながらも「明日も頑張ろう」と思っているのかなって。この楽曲を聴いていると、電車に乗りたくなります。

――優しい声色ですよね。

中島 アルバム全体的にファルセットや息の成分を多めに、ってことを意識しているんですけど、この曲は優しめ重視でたっぷり歌う感じでしたね。

――「スターナイトエデン」はアップテンポなナンバーですね。おうちにいる風景が思い浮かぶ曲です。

中島 この楽曲も情景が分かりやすくて。“見忘れていたドラマを消化して”というはじまりがOLさんっぽいなと思って。特に“気に入って買ったマグカップ片手に カーテンの向こう側 そうっと踏み出した My ベランダ”という歌詞は完全にその雰囲気だなと。一人暮らしのOLさんが温かい飲み物を飲みながら外を見ていたのかなと、想像しながら歌っていました。「スターナイトエデン」はこのアルバムの中で最初に録っていたので「この曲の主人公はOLさんですか?」と聞いた記憶があります。

――“とぎれたBGM”という歌詞に合わせて、音の演出が本当に途切れてるのも遊び心に溢れていて面白いなと。

中島 無くなりますよね! レコーディングのときはあったんですよ!(笑)。だから「無くなった!」と驚きました。サプライズばっかりで嬉しい。

――「スターナイトエデン」の“空に星がキラリ 街に灯るアカリ”という部分は、「Route BLUE」の“風がさらり”“空がからり”などの言葉と重ねているのかな?と想像してしまいました。

中島 あーたしかに!

――その曲たちの間にある10曲目「スピカ」は、中島さんの星座に関係されているんですか?

中島 そう、私、乙女座なんです!(スタッフに)これって狙っていたんですか?(笑)。

スタッフ これは作詞家さんが狙ってました(笑)。この曲は、「今は何者でもないけども誰かの一等星になりたい」、というテーマで作った曲だったんです。だから「スピカ」でなくても良かったんですけど、そこはdeltaくんが作詞家と相談されたようです。

――狙われてますね(笑)。

中島 狙われてる……! でも自分のパーソナルな部分に重なったところが、個人的にはすごく嬉しくて。もちろんおとめ座がスピカだとは知っていたんですけど、改めてハッとしました。

――歌詞の内容を読んだときも重なるなと感じた部分はありましたか?

中島 この曲はちゃんと悔しい、って気持ちが表れてる曲で。でも負けずに前に進んでいく。自分と照らし合わせて見たときに「似てるな」と思いました。私は落ち込むことはあるんですけど、「このやろう!」って思ったほうがモチベーション高く頑張れるタイプなんです(笑)。でも楽曲を作る時には「私はこういう人で、こういう思いがあって……」というお話はあまりしたことがなくて。もしかしたら読み取ってもらえているのかなあ、と。というか、見抜かれているような気もします(笑)。

――ラストの「空色グラデーション」はコーラスも印象的で、まさにグラデーションのよう。ライブでも盛り上がるであろう、壮大な曲ですね。

中島 この楽曲もコーラスが多くて。「ラララ……」の部分は、ライブで声出しができるようになったらみんなに歌ってもらいたいなと思っていて。情勢的にまだ分からないところはありますけど。

――声出しもだんだんと解禁されてきましたものね。最後はハンドクラップもできますし。

中島 そうですね! 楽しみだなぁという気持ちがすごくあります。この「ラララ……」が気に入っているんです。今までそういう曲があまりなかったので、歌っていただきたいなという気持ちがあります。

――中島さんの場合、デビュー時からずっとコロナ禍でしたし。

中島 そうなんです。盛り上げるときにクラップはしていただいていましたけど、皆さんの声を直接まだ聴いていないんですよね。だから楽しみです! びっくりすることがたくさんあるんじゃないかなって。

――ここからイントロダクションの「twilight」に戻って聴くのが個人的にすごく好きで、ループしてしまいます。「twilight」はどういうコンセプトでサンプリングされているのでしょうか。

スタッフ ループして聴いてもらいたいという狙いがあります。「twilight」は早朝のイメージなんです。「空色グラデーション」の夜明けで終わって、「twilight」で早朝、そして「サファイア」は午前中の青い空……と、時間が進んでいくようなイメージでした。早朝で歌ものというイメージが僕とdeltaくんにあまりなくて。小鳥のさえずりのような、中島さんの声をサンプリングしたものにしました。

中島 オープニングで聴いても良いし、エンディングで聴いてもいいし、っていう。どこにでも当てはまる感じがすごいなって思いました。「twilight」では一部の歌詞をセリフっぽく、ただ読み上げるようにも録っています。どの楽曲の歌詞を歌っているのかを聴いてほしいです。いろいろなパターンを録っていたのですが、誰にも声を掛けていない、ってシチュエーションを意識していました。

――そこは楽しみにしておいてほしいところですね。改めて全曲通して聴いたとき、どのような印象がありましたか?

中島 「Route BLUE」や「Day of Bright Sunshine」が間に入っていても違和感がなかったことにびっくりしました。当時はアルバムのことは考えずに作っていたので、最初はどうなるのかな、って思っていたんです。でも全体を通して、すごく良い一日になっているなって。

初となる東名阪ツアーに向けて

――アーティスト写真とジャケットの撮影では電飾を服に通されたそうですね。

中島 めちゃくちゃこだわってくださって! 元々は電飾を通す予定はまったくなかったんです。ジャケットの撮影をするときに、デザインしてくださった方が「全体を光らせたい!」と。それをどうやったらできるのか、撮影の一週間くらい前、別件のイベントにスタッフさんが来てくださって。そこでセッティングして、試行錯誤してました。撮影当日は常に電飾まみれで撮影しました(笑)。

――ジャケットの表情はクールな雰囲気ですよね。

中島 そうですね。最初、強めな女性っぽいイメージで、とのことだったんです。でもちょっと強すぎたので、微調整して。アーティスト写真ではちょっと微笑んでいるんですけど、初回限定盤や通常盤のジャケットでは“無”な感じを意識しました。

――初回限定盤に付属するBlu-rayには、2022年4月24日に開催されたファーストライブ「中島由貴 1st Live~Chapter Ⅰ~」の模様が完全収録されています。改めて見てどのような印象がありました?

中島 自分の顔が幼くて(笑)。映像をチェックしたときにびっくりしました。3、4年前くらいですか?って思うくらい、今とは雰囲気が変わっていたし、ライブ衣装も少しかわいいものやポップなものが多かったので、そういうところを含めて「めっちゃ若いな!」と思いました。ダイジェストを公開したときにファンの皆さんも「懐かしい!」「すっごい前に感じる!」と感想をいただきました。

――次は初の東名阪ツアー「中島由貴 LIVE TOUR 2023~サファイア~」が控えられています。そこで最新の中島さんの姿を見ることができますね。

中島 どんな衣装や演出で、どんなセットリストになるのか、楽しみにしていただきたいです。

――曲数もだいぶ増えますものね。

中島 そうなんですよ! でもどれも外せないんですよね。アルバムのような感じで1日を表したほうがいいのか、ライブ感のある感じでブロック分けしたほうがいいのか、考えなければいけないことがたくさんあるなと。

――個人的にはアコースティックパートを入れてほしいです(笑)。

中島 ああ! なるほど、良いですね! 去年のクリスマスイベント(12月18日『中島由貴 X’mas イベント2022』@品川インターシティホール)でアコースティクライブをやって、自分でも新鮮で、ファンの皆さんも喜んでくれていたんです。メモしておきます(笑)。

――最終日は「中島由貴 1st Live~Chapter Ⅰ~」と同じ会場であるLINE CUBE SHIBUYAで。

中島 初めてのツアーで、またLINE CUBE SHIBUYAに戻ってこられるので、前回よりも成長した部分も見せられたらなと思っています。今までと歌い方の違う楽曲が盛りだくさんなので、自分的には挑戦です。こんなに息たっぷりで、本番歌えるのだろうかと(笑)。

――中島さんなら絶対に大丈夫です!

中島 ありがとうございます! 体力的な心配はあるんですけど、新しい挑戦だと思って、頑張りたいです!


●リリース情報
中島由貴 2nd ALBUM
『サファイア』
3月1日発売

■mora
通常/配信リンクはこちら
ハイレゾ/配信リンクはこちら

【初回限定盤(CD+特典Blu-ray)】

価格:¥7,980(税込)

【通常盤(CD)】

価格:¥3,000(税込)

<CD>
M01.twilight
作曲・編曲:sky_delta(Hifumi,inc.)
M02.サファイア
作詞:環みちる(Hifumi,inc.) 作曲・編曲:sky_delta(Hifumi,inc.)
M03.うつろいと君
作詞:真崎エリカ 作曲・編曲:sky_delta(Hifumi,inc.)
M04.わたがしわたし
作詞:mekakushe 作曲:グシミヤギ ヒデユキ(Hifumi,inc.) 編曲:sky_delta(Hifumi,inc.)
M05.雨と、待つ
作詞:山本メーコ(Hifumi,inc.) 作曲:山本幹也(Hifumi,inc.) 編曲:sky_delta(Hifumi,inc.)
M06.雨上がりシンフォニー
作詞:環みちる(Hifumi,inc.) 作曲:宮籐率生 編曲:sky_delta(Hifumi,inc.)
M07.Day of Bright Sunshine
作詞:陽茉莉-himari-(Hifumi,inc.) 作曲・編曲:櫻澤ヒカル(Hifumi,inc.)
M08.Route BLUE
作詞:真崎エリカ 作曲・編曲:sky_delta(Hifumi,inc.)
M09.Purely Magic Hour
作詞:真崎エリカ 作曲:原田篤(Arte Refact) 編曲:sky_delta(Hifumi,inc.)
M10.スピカ
作詞:山本メーコ(Hifumi,inc.) 作曲・編曲:sky_delta(Hifumi,inc.)
M11.スターナイトエデン
作詞:真崎エリカ 作曲:本多友紀(Arte Refact) 編曲:sky_delta(Hifumi,inc.)
M12.空色グラデーション
作詞:藤村鼓乃美(Hifumi,inc.) 作曲・編曲:sky_delta(Hifumi,inc.)

<Blu-ray>
・中島由貴1st Live~Chapter I~<2022.4.24(日)LINE CUBE SHIBUYA>
・ミュージックビデオ
・ミュージックビデオ(ダンスバージョン)
・ミュージックビデオ メイキング映像
・SPOT

●ライブ情報
「中島由貴 LIVE TOUR 2023~サファイア~」
5月6日(土)umeda TRAD(大阪)
5月7日(日)Electric Lady Land(愛知)
5月13日(土)LINE CUBE SHIBUYA(東京)

関連リンク

中島由貴オフィシャルサイト
https://nakashimayuki.com/

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