――そんな物語の「顔」となる「Glorious World」。届いたときにはどのような印象がありましたか?
土岐 最初に楽曲が届いて、鐘の音から始まるサウンドから『人間不信の冒険者たちが世界を救うようです』というタイトルがパーンと出てくるところが見えてきたんです。「これだね!」って思いました。満場一致のオープニング感にほとんど修正することもなく楽曲が決まったところで、RUCCAさんが歌詞を作ってくださいました。
――歌詞の印象はいかがでしたか?
土岐 歌詞だけ見たら、マイナスなこともたくさん書いてあるんです。“絶望だけが”とか“疑いに霞んだ”とか、そんな言葉も並ぶのですが、楽曲の気持ちの良い進行のおかげでマイナスな言葉ですら逆境から這い上がっていく力を感じるんです。彼らは後ろ向きではなく前を向いているというニュアンスに繋がる音楽と歌詞になっていて。ただ1ヵ所だけ、ラスサビの“誓って”と音を上げている部分は僕が変えさせてくださいとお願いをしました。
――でもアニメ尺の89秒から先の部分は、この曲のフルバージョンを手にした人だけしか知りえない情報が詰まっているようにも思います。
土岐 そこもまた昔のアニソンっぽさがあると思うんです。昔って「Aメロ、Bメロ、Cメロ、サビ」で終わりではなく途中でなんだかよくわからないDメロが出てきていたんですよね。アニメを見ているだけではカラオケで歌えないパートを入れてくれているのも、この「Glorious World」の王道らしさですね。
――この曲のここが好き!というと?
土岐 全部です!覚えやすいですし、ついつい歌いたくなるわかりやすさと気持ち良さがこの曲で一番好きなところです。サビに向けてどんどん盛り上がって、気持ちを高ぶらせてくれる音楽の進行も歌詞の譜割もそうですし、すべての要素がこの曲の「歌いたくなる」「気持ちが良い」という部分を盛り上げてくれると思っています。みんなにたくさんいっぱい聴いてもらいたいですね。
――歌う際にはどのようなことを意識されたのでしょうか。
土岐 こういった疾走感のあるオープニング曲をこれまで歌った経験がなかったので、収録当日まで結構悩みました。最初の頃の「どうやって歌えば」という悩みとは違うのですが、どう歌えば土岐隼一の歌い方としてはまるのかビジョンが浮かばなかった結果、収録前にYouTubeでめちゃめちゃ(仲村)宗悟の歌を聴きました(笑)。
――なぜ!?
土岐 僕の中での「気持ちの良い王道オープニング」というか、真っ直ぐに歌うかっこ良さが宗悟の歌にあったんです。それぞれの楽曲の世界観の中で自分が歌っている雰囲気をイメージしながら歌い方を把握していくのが僕のスタイルなのですが、「Glorious World」を歌う際に意識するといいなと思ったのはライブでした。実際のライブのときにこの曲をどう歌いたいか、この曲を引っ提げてみんなの前でライブをしたときにどんな雰囲気になるのかな、と思い浮かべたときに「こういう感じかもな」というイメージができて、収録に臨んだら自然と今の形になりました。歌詞も音楽も「みんなに届いてほしい」というニュアンスで歌いました。
――MVの撮影はいかがでしたか?
土岐 最初にジャケット撮影をしたのですが、そのなかでMVはどうしようかという話になり、「MVもド王道にしよう!」ということになったんです。これまでのMVではデビュー曲の「約束のOverture」がフォルクローレ調はありつつも王道に近いものでしたが、以降はそういった雰囲気もなかったですし、ここで原点回帰しよう、という話になった。あのときにできなかったものを詰め込んでみよう、今それを全力でやろう、という挑戦のあるMVでした。
――そしてカップリングの「Highway Love」です。都会的でお洒落なエレクトロポップにジャズの要素もふんだんに散りばめられた1曲ですが、こちらはいかがでしたか?
土岐 佐野仁美さんが作ってくださったのですが、アニメを見て「この曲いいな」とCDを買ってくださった方たちに向けて、この「Highway Love」は「どうも!アーティスト・土岐隼一です」と名刺代わりな、僕らしさ全開の曲にしようと作りました。ジャズっぽさもありつつボカロっぽさのあるイマドキな雰囲気も織り交ぜて、なおかつ「Love」とついているだけに大人の恋の歌という要素もある。ある種「Nonfictional」からの延長線上の“今の土岐隼一”ですね。アーティストとしてこういう曲も歌っていますよ、という看板として作っていただいた1曲です。ちなみに「Glorious World」では王道の気持ちよさに挑戦をしていますが、「Highway Love」では「これくらいはできるでしょう?」という佐野さんたちクリエイター陣からのハードルの高い1曲の歌唱に挑戦させてもらいました。ファルセットから地声に変化させる部分やメロディの進行にしてもテクニカルな部分が散りばめられていて、歌うのが難しい曲でした。
――振り幅の大きな2曲を収録したシングルが1月25日(水)にリリースとなる2023年。どんな年にしたいですか?
土岐 2021年には『東京リベンジャーズ』との出会いがあったり、色んなYoutubeチャンネルにおじゃまさせてもらったり、Kis-My-Ft2の宮田俊哉くんと出会ってテレビ番組に呼んでいただいたり、と初めての経験をたくさんやらせてもらったことを受けて、この年の終わりには「2022年はこの経験を“良い経験だったな”というただの感想で終わらせずにちゃんと実りのあるものにしたい」と話をしていたんです。その2022年を過ごしてきて、ありがたいことに『人間不信の冒険者たちが世界を救うようです』をはじめ、2023年も様々な作品に出演させていただくことになりました。2021年の経験を経た2022年があったからこそなんです。『人間不信の冒険者たちが世界を救うようです』は1月スタートのアニメで、しかも初めてのオープニングを歌わせてもらえているので、始まりから大きなうねりとなるこの波を、僕の成長グラフとしてさらに発展させていきたいと思っています。
――最後に「Glorious World」を読者の皆さんにレコメンドしてください。
土岐 この曲で僕を知ってくださった方も、元々応援してくださっている方もいらっしゃると思いますが、「Glorious World/Highway Love」は2023年の土岐隼一として、僕自身が一番アップデートされている状態で、最も新しい土岐隼一を堪能できる2曲となっています。この2曲を聞けばアーティスト・土岐隼一の今が解像度100%で感じられますので、興味のある方はぜひ聴いてください!僕もこのシングルを1年のスタートダッシュにしていきたいと思っております。5月7日の僕の誕生日には横浜でライブもありますので、ぜひそちらにも遊びに来てください。みんなで一緒に盛り上がりましょう!
●リリース情報
TVアニメ『人間不信の冒険者たちが世界を救うようです』OP主題歌
土岐隼一 3rdシングル
「Glorious World」
2023年1月25日(水)リリース
■mora
通常/配信リンクはこちら
ハイレゾ/配信リンクはこちら
【初回限定盤(CD+DVD)】
品番:PCCG.02172
価格:¥2,090(税込)
■初回限定盤仕様
オリジナル12Pブックレット
特典:「Glorious World」Music Video,Jacket Making Movie
【通常盤(CD)】
品番:PCCG.02173
価格:¥1,760(税込)
仕様:オリジナル4Pブックレット
【アニメ盤(CD)】
品番:PCCG.02174
価格:¥ 1,870(税込)
仕様:アニメオリジナル描きおろしジャケット、オリジナル4Pブックレット
★「Glorious World (TV edit)」を収録
【きゃにめ限定盤(CD+DVD)】
品番:SCCG.00105
価格:¥2,860(税込)
きゃにめ限定盤仕様:オリジナル24Pブックレットほか
特典: 「Glorious World」Music Video,Jacket Making Movie,MV Making Movie
<INDEX>
1.Glorious World
作詞 RUCCA 作曲/編曲 作曲/編曲:アッシュ井上(Dream Monster)
2.Highway Love
作詞 佐野仁美 作曲:YCM/佐野仁美 編曲:YCM/中村純一
3.Glorious World(Instrumental)
4.Highway Love(Instrumental)
※アニメ盤は上記に「Glorious World」TVEdit版が入ります。
●ライブ情報
土岐隼一 Birthday Live2023「Glorious World」(仮)
日時:2023年5月7日(日)昼夜2回公演予定
会場:KT Zepp Yokohama
出演:土岐隼一
料金:
グッズ付きチケット12,100円(税込)
グッズなしチケット 8,800円(税込)
チケット優先販売申込券は3rdシングル「Glorious World」に封入!
土岐隼一
公式サイト
https://tokishunichi.com/
公式Twitter
https://twitter.com/tokishunichi
公式YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCcCPvG75U2G108Ekt-ASubQ
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