INTERVIEW
2023.01.13
「Tokyo 7th シスターズ」や「D4DJ Groovy Mix」の開発などでも知られる株式会社DONUTSが手がけるスマートフォン向けアプリゲーム「ユアマジェスティ」。(以下、ユアマジェ)プロジェクト発表当初は謎に包まれていた内容がついにリリースを迎え、徐々に明らかに。そして、リスアニ!WEBでは「RPG×音楽の魅力に迫る!」をテーマに連載をスタート!第4回目となる今回は、キャラクターの立ち絵でパラソルを手にこちらを見つめるアンニュイな表情が印象的なマーニャのシンガー・秋奈に、コンテンツとの出会いからマーニャの魅力まで余すことなく話を聞いた。
INTERVIEW & TEXT BY えびさわなち
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――マーニャのシンガーに抜擢された秋奈さんですが、音楽や歌に興味を持たれたきっかけを教えてください。
秋奈 とても陽気で歌う事が大好きな両親の影響で、幼い頃から歌や音楽は常に身近にあるものという存在でした。だから音楽自体に興味を持ったきっかけは曖昧なのですが、音楽をもっと深く知りたいと思ったのは中学生の頃だった気がします。レディー・ガガさんの音楽に出会って、初めて自分のお小遣いでライブに行ったことを鮮明に覚えています。高校生になってからはジャスティン・ビーバーさんやアリアナ・グランデさん、ワン・ダイレクションさんの音楽に夢中になりました。特にジャスティン・ビーバーさんの楽曲は今まで聴いたことのないジャンルが多かったので、私の中の音楽への情熱を高めてもらったと感じています。当時の私にとって洋楽は未知のものでしたが、聴けば聴くほど「世界にはこんなに色んな音楽が溢れているんだ」と、音楽の素晴らしさを感じました。
――初めてご自身のお小遣いでチケットを買っていったコンサートが洋楽で、しかもそれだけ大きなアーティストとなると、エンターテインメントに触れるという意味でも非常に刺激があったのではないでしょうか。
秋奈 幼い頃には両親と子供向けのライブを観に行ったり、『おジャ魔女どれみ』などののキャラクターショーを観に行ったこともあったのですが、自分のお小遣いを使って足を運んだのは初めてでしたし、パフォーマンスに圧倒もされました。そもそも洋楽自体を知ったばかりでしたから、洋楽のアーティストさんがどんなパフォーマンスをするかも知らないままに行ったコンサートだったので、音楽だけでなく演出、パフォーマンス、そのすべてがダイナミックで衝撃を受けましたね。
――それが今の秋奈さんのパフォーマンスに繋がっていそうですね。
秋奈 そうですね。それをしっかり活かせているかは分かりませんが、私の中で洋楽の影響はすごく大きいです。
――声優である秋奈さんはキャラクターとしてのお芝居はもちろん、そのお芝居の延長戦上にあるキャラクターソングも数多く歌われています。キャラクターとして歌う際にはどんなことを意識されていますか?
秋奈 声優として活動していくなかで、歌のお仕事への意識が徐々に変わってきました。昔はとにかくキャラクターとして歌えることが嬉しくて、ディレクターさんからの意見も取り入れつつ、自分がキャラクターになった気持ちで思うままに歌っていたんです。でもここ数年で歌のお仕事をたくさんやらせていただくようになってからは「楽しい」だけではいけないと痛感することが増えてきて。
――例えばどんなことを感じていたのでしょうか。
秋奈 今までの現場は自分の思い描いたキャラクター像で歌って、ディレクターさんやシナリオライターさんからOKをもらうことが多かったんですけど、最近は「ここの歌詞についてこのキャラクターはこんなふうに想っているから、もっとその気持ちを込めてほしい」というディレクションが増えたんです。こうした経験を通して「このキャラクターはこんなふうに歌ってもいいんだ」「こんな表現をしてもいいんだ」と思えるようになりましたし、そのおかげで声優としての表現の幅を広げてもらっています。「こう歌わなければいけない」というよりも「このキャラクターがこういう歌い方をしてもいいんだ」と自分の中で噛み砕いて、創造性をより豊かにして歌えるようになったというか……自分の思い描いていたキャラクター像だけではなく知らなかった一面も出てくるのがキャラクターソングであり、それをどう表現できるのかということも声優のお仕事として大切なことだと、改めて思うようになりました。
――ご自身の中でキャラクターへのアプローチの気づきがあると、スタジオではディレクターさんと意見や想いのセッションが生まれそうですね。
秋奈 そうですね、ディレクターさんから「ここはもっと感情的でもいいかも」や「ここは抑えたほうがいい」といった意見をいただけますし、逆に私から色々と歌い方の提案してみたりと、ディスカッションする機会はとても増えましたね。
――キャラクターソングの魅力はどんなところにあると思いますか?
秋奈 歌もキャラクターを表現する1つだと思っていますし、だからこそ歌からキャラクターを知ることもできるんですよね。歌を通してキャラクターに背中を押されている人もいるだろうし、歌詞に乗せてキャラクターが歌うことでセリフをしゃべっているときとは違う感情を受け取ることもあるので、歌もまたキャラクターを表現するうえで必要なものだなと感じています。
――秋奈さんはシンガーとして「ユアマジェ」からオファーをされました。「Tokyo 7th シスターズ」(以下、ナナシス)でもDONUTSさんとのお仕事をされていますが、シンガーに抜擢された際の気持ちを教えてください。
秋奈 最初に連絡がきたときには「ナナシス」のことかなと思ったんです。そうしたら新規のお仕事のオファーだったので、すごくびっくりしたのを覚えています。打ち合わせのときにキャラクターのイラストや世界観を見せていただいたのですが、マーニャちゃんのイラストがあまりにも好みで、思わず「かわいい!」と声をあげてしまって(笑)。「この子を演じられるんだ」とワクワクしていたのですが、スタッフさんから「秋奈さんにはマーニャちゃんのシンガーをお願いしたいと思っています」と言われて……一瞬はてなマークが頭に浮かびました(笑)。セリフも収録して、歌も収録させてほしいということかなと思ったら「シンガーのみの担当です」と聞いて、びっくりしたんです。
――シンガーのみの担当でのオファー!驚きますよね。
秋奈 私は歌をメインに活動しているわけではないので、「私でいいんですか!?」と戸惑いましたし、プレッシャーもありました。でもオファーしてくださったきっかけが、「ナナシス」のライブをご覧になったスタッフさんが、私の歌声がマーニャちゃんの歌声にぴったりだと思ったからだったそうなんです。不安もありましたが、スタッフさんの想いも聞いていくうちに皆さんの気持ちに私も全力で応えたいな、という気持ちになってきて。私の歌声が少しでもキャラクターを輝かせるスパイスになれたら、声優としても光栄なことだなと感じています。
――それでは、その「ユアマジェ」の印象を教えてください。
秋奈 わたし、「ユアマジェ」のようなクラシカルなテーマの世界観が好きなんです。昔実在した王様たちが転生して世界を救う、というテーマも転生モノが好きな私にはすごく刺さっています。あと、ゲーム中に歌が流れますが、その画面に歌詞も流れるのがすごく新鮮だなと感じていて!今までになかった新しいことがギュッと詰まっているので、実際に触れてもらったら「こんなゲーム初めて!」と感じさせてくれるコンテンツだと思います。
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