あまりにも先鋭的で刺激に満ちたイベントだった。ダンスミュージックを題材にした音楽原作キャラクタープロジェクトとして、2020年の始動以来、クラブシーンを牽引するクリエイターたちを迎えて野心的な音楽を発信し続けている「電音部」の真髄、いや、深奥に触れたと言うべきか。
12月10日、東京・duo MUSIC EXCHANGEで開催されたオールナイトイベント“GR Masquerade”。アキバ、ハラジュク、アザブ、シブヤに次ぐ新エリア、カブキエリアの「真新宿GR学園」に所属する新キャストのお披露目ライブとなったこの日、幸運にもチケットを手にすることのできた500人余りのファンは、「治安が悪い」どころではない音楽体験に衝撃を受けたはずだ。間違いなく伝説の一夜として語り継がれるであろう、その“マスカレード(=仮面舞踏会)”の記録と記憶をここに残したい。
TEXT BY 北野 創(リスアニ!)
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