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2022.10.28

【ライブレポート】挑戦し続ける“JAMらしさ”見せた「JAM Project LIVE TOUR 2022 THE JUDGEMENT」初日公演レポート

【ライブレポート】挑戦し続ける“JAMらしさ”見せた「JAM Project LIVE TOUR 2022 THE JUDGEMENT」初日公演レポート

2000年の結成から数多くのアニソンを歌ってきたユニット・JAM Project(影山ヒロノブ、遠藤正明、きただにひろし、奥井雅美、福山芳樹)。9月28日に7つのオリジナル曲を収録したコンセプトEP 「THE JUDGEMENT」を発売した彼らは、それを携えたツアー「JAM Project LIVE TOUR 2022 THE JUDGEMENT」で全国6箇所を巡っている。ここでは10月8日に東京・立川ステージガーデンで行われた初日公演の模様をレポート。MCで影山が「JAMのテーマは、新しいことにチャレンジしている姿を見せ、それによって勇気やパワーを与えること」と語ったように、彼らの飽くなき挑戦心と懐の深さが存分に感じられるライブとなった。

ライブは、22年の活動を行ってきたJAM Projectにとっても初の試み――今回のツアータイトルにも冠されている 「THE JUDGEMENT」の再現から始まる。人類に対する神の審判とそこからの再生を物語るコンセプトEP「THE JUDGEMENT」。その開幕を告げる「Inception」が会場に響くなか、バンドメンバー、そして5人のメンバーがステージへ。それまで流れていた歌唱音源からメンバーの生歌に切り替わり、いよいよライブが本格的にスタートする。

この「THE JUDGEMENT」再現パートで特に印象的だったのが、ステージ後方のスクリーンに映される映像による演出だ。「Inception」では竜巻が巻き起こり、大雨のなか雷が落ちてこれから訪れる終末の世界を思わせる映像が流れ、続く「THE JUDGEMENT」では歌詞に登場する少女の視線とある事実を通じて、ファンに痛ましい現実を訴える。さらにハードな楽曲が続く中盤で世界の崩壊が表現されると、一転してバラードやアカペラなどで構成される後半は星の再生を描き出す。JAM Projectのライブでは珍しい雄弁な映像が、複雑に絡み合う歌声を後押しし、全7曲による壮大な物語が一層のリアリティをもって綴られていった。

ここまでMCを挟まず、フォーメーションを固定してある種スリリングなステージを繰り広げたメンバーはラストの「EDEN」を終えると安堵の表情でトークを開始する。遠藤は「初日ということでドキドキした」と明かし、福山は「僕らも緊張したけど、みんなも緊張したでしょ? どうですか?」と問いかけたように、ここまでのメンバーのプレッシャーは相当だった様子。だが「一番緊張するところが終わった」と語る影山が「あとは楽しむだけやぞ!」と煽ると、すぐさま“普段のJAM Projectのライブ”へと突入した。

そこからは新旧の楽曲が入り乱れるステージに。「コロナ禍のなかであったいい出会い」(影山)というパワフルな新日本プロレスの大会テーマソングを連発して会場のボルテージを一気に引き上げたかと思えば、すかさずオリジナル曲を中心とした「懐かしの名曲メドレー」(きただに)を繰り出す。さらに奥井による作品愛溢れるMCののちにTV放送が始まったばかりのアニメ『マブラヴ オルタネイティヴ』第二期オープニング主題歌「暁を撃て」を披露すると、11月の東京公演には同楽曲でタッグを組んだ栗林みな実がゲストとして出演することが明かされ、ファンを喜ばせた。

圧巻は『スーパーロボット大戦』30周年記念ソング「Concerto of SRW」から始まる本編のラストスパートで、ライブを締めくくってもおかしくないほどのアッパーナンバーが5連続で畳み掛けられる。その間、カメラでの撮影がOKだとアナウンスされていたが、ファンの多くはスマートフォンをかざすのもそこそこにサイリウムや拳を掲げていたように見えたのは、メンバーとバンドが生み出した熱狂のためだろう。

JAM Projectのライブのアンコールと言えば「MOTTO! MOTTO!!」。今回のツアーでは声援が禁止されているが、この日は自然発生的に始まった「MOTTO! MOTTO!!」のリズムの手拍子によってアンコールが促された辺りに、JAMガーディアンズ(=JAM Projectのファン)の“お約束”を守ろうとする意思を感じられた。また会場からはメンバーの「MOTTO! MOTTO!!」の声も。これは押すとランダムで4種の音声がランダムで出るツアーグッズの「MOTTO! MOTTO!! コール」によるもので、声出しができないファンも楽しんでいたようだ。

Tシャツ姿に着替えてステージに再登場したメンバーは、「乾杯」の掛け声が印象的な「Viva My Life」でアンコールを再開。そして最後の挨拶を終えた5人は「レスキューファイアー」と「SKILL」でライブを締めくくる。「SKILL」では“光の矢”や“ダニーソード”といった定番の振り付け、ドラム・青山英樹の咆哮、遠藤のロングトーンや福山のジャンプによるフィニッシュなどファンにとってお馴染み要素がてんこ盛り。新たな挑戦を行いながらも変わらぬ、JAM Projectらしいハッピーな空気に包まれたなかでツアー初日は終了した。

なお今回のツアーでは、JAM Projectにとって初の試みとなるVIP席が用意されている。この席を購入した人だけが参加できる終演後のミニイベントは、何をするかはその場でくじで決めるためメンバーもわからず、本編とは一転して緩い雰囲気が楽しめる。この日は懐かしい曲を1曲披露したが、各公演で何が行われるかはぜひVIPとなって目撃してほしい。

INTERVIEW & TEXT BY はるのおと


●ライブ情報
JAM Project LIVE TOUR 2022 THE JUDGEMENT

10月8日(土)立川ステージガーデン
10月10日(月)福岡国際会議場
10月16日(日)東大阪文化創造館Dream House(大ホール)
11月2日(水) LINECUBE(渋公)※「MOTTO!MOTTO!!+」会員オンリーDAY
11月3日(木)LINECUBE(渋公)
11月20日(日)仙台PIT
11月27日(日)Zepp Nagoya

チケット発売中
チケットぴあ
e+

※11/2 「MOTTO! MOTTO!! +」会員オンリーDAYはこちら

JAM Project LIVE TOUR 2022 THE JUDGEMENT
配信チケット
11月3日(木) 17:00~(開場 16:30)

視聴料金
一般チケット ABEMAコイン3,750コイン(4,500円相当)
※アプリで購入すると追加で370コインがかかります。

プレミアム割引チケット ABEMAコイン3,000コイン(3,600円相当)
※通常3,750コインの最大20%引きで購入できます。
※アプリで購入すると追加で300コインがかかります。

販売期間
2022年10月20日(木) 17:00 ~ 2022年11月9日(水) 20:00

見逃し視聴期間
2022年11月9日(水) 23:59まで

出演者:JAM Project

購入はこちら

●リリース情報
JAM Project コンセプトEP
「THE JUDGEMENT」
発売中

品番:LACA-25007
価格:¥2,420(税込)

<CD>
1.Inception
作詞:Serena Lee/影山ヒロノブ 作曲:影山ヒロノブ/寺田志保 編曲:寺田志保
2.THE JUDGEMENT
作詞:影山ヒロノブ 作曲:影山ヒロノブ/寺田志保 編曲:寺田志保
3.Karma~the dark side of human nature~
作詞:影山ヒロノブ 作曲:きただにひろし/ヒカルド・クルーズ/寺田志保 編曲:寺田志保
4.3 seconds to midnight
作詞:奥井雅美 作曲:きただにひろし/ヒカルド・クルーズ/寺田志保 編曲:寺田志保
5.MOTHER
作詞:奥井雅美 作曲:遠藤正明/きただにひろし/ヒカルド・クルーズ/寺田志保 編曲:寺田志保
6.Atonement ~償い、そして希望へ~
作詞:影山ヒロノブ 作曲:遠藤正明/寺田志保 編曲:寺田志保
7.EDEN
作詞:奥井雅美 作曲:影山ヒロノブ/きただにひろし/福山芳樹/ヒカルド・クルーズ/寺田志保 編曲:寺田志保

関連リンク

JAM Projectオフィシャルサイト
https://jamjamsite.com/

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