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2022.08.29

【ライブレポート】アニソンアーティストたちの全力の輝きが創った、最高のステージ!“Animelo Summer Live 2022 -Sparkle-”DAY3・徹底速報!

【ライブレポート】アニソンアーティストたちの全力の輝きが創った、最高のステージ!“Animelo Summer Live 2022 -Sparkle-”DAY3・徹底速報!

極大のサプライズも“らしさ”の発揮も、どちらも最高の“Sparkle”

2人が降壇すると、飛行機が離陸するSEが流れ、i☆Risメンバーによるボイスドラマが続く。そして客席奥側のトロッコに乗って登場すると、「Summer Dude」を歌いながらメインステージへ。夏の青空と海辺を連想させるこの曲、この日はブラスやパーカッションが加わった南国風のアレンジがなされていた。メインステージに到着後は、まず『プリパラ』のOP映像を背負いながら「ドリームパレード」を披露。結成10周年という節目に大事な作品の主題歌を、次々切り替わるフォーメーションや美しいハーモニーといった高い質のパフォーマンスでみせてくれたことに、胸を熱くしたファンも多かったのではないだろうか。

さらにここで1曲、『パリピ孔明』のOPテーマ「チキチキバンバン」のカバーを、ヒロイン・月見英子を思わせる衣装に扮したキッズダンスチーム・PROPSとのコラボで披露。まるで持ち歌であるかのように切れ味鋭いダンスと小気味良いラップを次々繰り出し、改めて対応力の高さも感じさせると、最後に最新曲「Queens Bluff」へ。引き続きダンサブルな、それでいてよりクールに舵を切ったナンバーをスタイリッシュに披露。ステップはもちろん、特に腕の振付のしなやかさが、5人のオトナ感を増幅させる役割を果たしていた。

ここで前半戦は終了……かと思いきや、悪い武士に追われて“まあや姫”がステージに登場。メンバーから芹澤 優が立ち向かうも斬られてしまうと、リーダー・山北早紀が“Animelo Summer Live 2021 -COLORS-“のテーマ曲の歌詞になぞらえ「オマエナニサマ?オレトノサマー!」と召喚したのは……“殿様”松平 健!

あっという間に悪党を斬り伏せ、助けてもらったお礼に「マツケンサンバⅡ(Summer Sparkle ver.)」を一緒に歌唱することに。普段からダンサーを務める腰元ダンサーズも登場しての本格的なステージに、観客は大興奮!さらに途中からはそのほかの出演者も登場してかつてない一体感が生まれ、ラストの“オレ!”を合図にスクリーンに花火が上がり、DAY3前半は大団円を迎えたのだった。

後半のトップバッターを務めたのは、『from ARGONAVIS』から派生したロックバンド・GYROAXIA。今年もスペシャルステージへの入場も込みで空気を醸成すると、「火花散ル」のイントロに「燃えろ、アニサマー!!」のシャウトを乗せて出番スタート。攻撃的なロックサウンドに、鋭い歌声を乗せて観客の心へと突き刺していくと、MCでは先輩アーティストへのリスペクトを語り、そのうちの1組・GRANRODEOの「慟哭ノ雨」をカバー。小笠原 仁(旭 那由多役/vo)の鋭くハイトーンな歌声がよく似合う楽曲を大会場にぶちかますと、もう1曲持ち歌「DANCING PARANOIA」を、メインスクリーンにキャラクターのパフォーマンス映像を映しながら歌唱。メンバーと向き合って歌う一幕も交えつつ、ステージを縦横無尽に移動して観客へと歌声を届けていった。

その雰囲気を、愛らしい歌声でガラリと変えたのが、ソロでは初出演となる花澤香菜。通路の前方上手端にトロッコに乗って登場すると、まずは最新曲「駆け引きはポーカーフェイス」を歌いながら場内を一周。客席をピンクのペンライトの輝きが埋め尽くす。MCではじっくり自身の活動を振り返っていくと、その話題にちなんで「アーティスト活動前に歌っていたキャラソン」から1曲披露することを告げ、「せーのっ」と歌い始める。その曲はもちろん、アニソン史に残る名曲の1つ「恋愛サーキュレーション」。たまらない愛らしさでSSAを満たしていきながら、間奏では腕振りとクラップを先導。声出しOKであればコールが響きそうなポイントでは腕を振り上げて煽ることで、場内にはさらなる一体感が。

そして最後に披露したのは、夜の世界を感じさせるダンサブルなナンバー「SHINOBI-NAI」。ダンサーを従えて花澤自身も踊りながら歌唱していく。こうして観客の聴きたい曲も歌いつつ、アーティストイメージを限定させすぎないという、絶妙なバランスで構成したステージを締め括った。

続いてステージを担ったやなぎなぎは、「ヘブンバーンズレッド」のテーマソング「Before I Rise」をまず歌唱。静かな歌い出しから徐々に歌声に力を込め、サビでは圧さえ感じるほどの歌声で場内の空気を持っていく。意表を突くような変拍子も含まれるこの曲を、非常に豊かな表現をもって歌い上げる姿は、シンガーとしての格の違いすら感じるものだ。続いて、爽やかな“青春”を描く、疾走感あるナンバー「春擬き」でさらに沸く会場。テンポ速めの曲ではあるものの、時折ふわりと優しさや柔らかさを生かしたボーカルワークが、より歌声を聴く者の胸に沁み入らせる働きを果たす。

そして最後に、自身が歌い手時代にも歌唱していた楽曲の10周年記念版「メルト 10th ANNIVERSARY MIX」を歌唱。サビの超ハイトーン部分はファルセットなどを駆使することで、ラストに地声の音域に戻った際にはその瑞々しさが活きる。こうして観客の心をキュンとときめかせながら、初“アニサマ”のステージを終えた。

続いてセンターステージへ登場した大黒摩季は、先月リリースしたばかりの新曲「SPARKLE」を歌唱。この曲は、聴く者を鼓舞するド直球のエールソング。そのメッセージを溢れんばかりのパワーのある歌声に乗せて、スペシャルステージから会場全体へと発信していく。

それに続くかのようにハッピーの発信源としてステージに登場したのは、内田雄馬。まずはホーンの映えるナンバー「SHAKE!SHAKE!SHAKE!」で切れ味抜群のダンスにステージ上で彼が感じている楽しさも乗せ、観る側にもエンターテイメントとして楽しい1曲を届けると、「Comin’ Back」ではダンサー2人が腕で作ったゲートをくぐり抜けたりといったコンビネーションも含めて、サウンドにマッチしたクールかつスタイリッシュなダンスパフォーマンスを披露。一方歌声は、歌詞に沿った熱くて力強いものに。

そして公私ともに親交の深いsajiがステージに登場し、内田の持ち歌「Over」でコラボ。sajiが作り上げる熱いサウンドに全力で歌声を響かせていく。この曲の途中、内田はマイクトラブルに見舞われてしまったのだが、代わりのマイクが届くまでとっさの判断でダンスにパフォーマンスを全振りして魅せまくった姿、エンターテイナーとして非常に素晴らしいものだった。

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