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INTERVIEW

2022.08.24

【インタビュー】「この8人だから完成するんだ」――広がる星空と恋心を描き出した、8人の美しい歌声は必聴! DIALOGUE+「デネブとスピカ」リリースインタビュー

【インタビュー】「この8人だから完成するんだ」――広がる星空と恋心を描き出した、8人の美しい歌声は必聴! DIALOGUE+「デネブとスピカ」リリースインタビュー

歌にダンスに、既にメンバーが感じている“気持ち良さ”とは

――8人ならではといえば、1-Bメロでの次々と掛け合いがある部分もですよね。ここまで食い気味に掛け合っている曲も珍しいように思うのですが。

緒方 そっか。これもメンバーが8人いるからできることだよね。

稗田 そうだね。だから、1人でカラオケに行ったら歌えないと思う(笑)。

守屋 そもそも割り振っていただいた歌割りがすごく細かいんだよね。

緒方 たしかに。サビに一言だけの歌割りとかもあるし。

――例えば1サビの歌い出し“きっとまだ”だけが内山(悠里菜)さんのソロだったり?

緒方 そうなんです。私ときょん(守屋)も、サビの“今 素直でいたい 素直でいたい”の“今”だけだったりするんですよ(笑)。

――逆に、今回オーディションになっていた部分はどこですか?

稗田 (村上)まなつが歌ってる落ちサビと、自分で言うのもなんなんですけど、“あの星と この星をふいに繋いだりしてみて”もオーディションでした。ここはすごく歌いたかったので、とても嬉しかったです。

緒方 私、そのまなつの落ちサビのパートがすごく好きなの。そこは8人全員でのオーディションだったので、自分もすごく練習して「これは良いぞ!」というものを録ったんですけど、やっぱり決まった子の歌を聴くと「あっ……これだ!」ってなるんですよ。それくらい、ここではぐっと気持ちを掴まれますね。

守屋 ほかにも、ところどころにオーディションのパートがあるよね。2-Aメロの辺りも全部だった気がする。

稗田 最近は8人でオーディション以外にも、あらかじめ2~3人に絞ってのオーディション箇所がすごく増えたんだよね。

守屋 うん。そう考えると、オーディション箇所は今回結構多いような気がします。

――1人当たりの数は変わっていないけれど……。

稗田 そうですね。バランスは変わらずに。あと私、2番の“直感×焦り÷純粋 から足し引き”の部分が、ライブでスコーン!と歌えるとすごく気持ち良いんですよ。そこはレコーディングの時点ではキーの高さや音の動きもあって、「いや、なんだこのパート?」って思うくらい難しかったんですよ(笑)。でもそのぶんやりがいも大きいですし、ここがライブで決まると「うわ、めちゃくちゃハマったな!」っていう感じがするんですよね。

緒方 ここはほかのメンバーが、「×」と「÷」の形を作っていて。ねね(稗田)の声を聴きながら「私今『×』です!」みたいにやるの、気持ち良いんですよ(笑)。あと私は、サビがスコーン!って歌えると「うわっ、気持ち良いー!」みたいな気持ちになるときがあります。何回かライブで披露させてもらってわかったんですけど、動いていると逆に高い声が出やすくなるんです。だからレコーディングのときよりも気持ち良く、のびのび歌っているかもしれないです(笑)。

稗田 たしかに、レコーディングよりもライブで踊りながらのほうが、全然高い音出る。多分そっちのほうが、筋肉をちゃんと使ってるからだと思うんですけど。

緒方 でもそう考えると、すごく鍛えられたと思わない?「はじめてのかくめい!」のときなんて「踊りながらは無理です!出ません!」って言っていたのに(笑)。

守屋 逆のことを言える私たちになったね(笑)。私はねねが歌ってる“あの星と この星をふいに繋いだりしてみて”のところでみんなで星を繋ぐような振付をしたあと、8人で星座を作るのがすごく嬉しくて。やっぱり8人で歌える曲だから、ダンスも8人で一緒に……っていうのがすごくぐっとくるんです。その後の大サビもすごく気持ちが入って、「絶対ダメ!」って自然と伝わる歌い方になっている私たちがいるというか。だからそこは、自分たちも盛り上がって歌える部分でもありますし、気に入っているところでもあります。

――そんなこの曲のMVは、レトロなフィルム風のカットも織り交ぜたものになっています。

稗田 そうなんです。フィルム風のシーンは『連れカノ』のイメージとリンクして、付き合ってたときの……みたいなイメージで。そういえば最近のDIALOGUE+って、「カメラを恋人に見立てて」みたいなシーンが多いよね(笑)。いつからだろう?

緒方 え、それこそ「おもいでしりとり」だよ!

守屋 絶対そう!(笑)

稗田 たしかに。だから結構回数は重ねてるんですけど、未だに私は照れちゃうんですよ。同じカメラマンさんなので(笑)。

守屋 ね!私も照れてる。

緒方 いや、私もだよ!(笑)

守屋 みんな照れてると思いますよ。すごい恥ずかしいもん(笑)。

緒方 しかも今回はさ、公園で周りに一般の方もいらっしゃるなかで撮ってたから……(笑)。

稗田 だから私、今回は監督の安井(塑宇)さんに「アンニュイな表情はいいけど、いちゃいちゃしてる感じをもっと頑張って!」みたいなディレクションをいただいたりした。「おもいでしりとり」のときはすっごく褒められたのに(笑)。

緒方 あとダンスパートは振り入れしたばかりではあったのですが、その割にすごくスムーズにいった覚えがありまして。1カウントずつ音をずらしていくような振付の部分もあったりと、1人ズレちゃうだけで撮り直しになりそうな箇所も多かったんです。でも、全然ミスしなかったよね?

守屋 たしかに、なかったかもしれない。

稗田 そのダンスパート、カメラワークもすごくダイナミックなんです。あれはカメラマンさんが自転車に乗って、走りながら撮ってくださっていて。

守屋 そう!出来上がった映像を観たら、色々な視点からダンスを観られる映像になっていて感動しました。

稗田 あれ、すごく斬新ですよね?曲の疾走感をより加速させるような感じもして、すごく素敵なアイデアだなと思いました。

緒方 ただ、振り入れのときは苦労したポイントが結構なかった?

守屋 うん。形がすごく難しいんだよね。

緒方 落ち着いてやればできるんですけど、「右肘、左肘、そして、首だけ!」みたいに部分的に止めて部分的に動かして……みたいな振付が多かったんです。動かす部分以外を固定しなきゃいけないから全部に力が入ってて、抜きどころがなかなか難しくて。

稗田 あとは「おもいでしりとり」のときの、8人みんなで繋いでいくような振付も意識したものに、(沢口)かなみ先生がされていると聞きまして。たしかに最初の順々に流していくところとか、サビの腕を広げるところとかも「おもいでしりとり」と同じように、バチッと合ったらすごく映える振付が多いんです。

守屋 中途半端になるとすごくかっこ悪く見えちゃう気がするので、「すごい!」と思ってもらえるようにピシッと決めたいですね。

次ページ:力を抜いた表現に取り組んだ意欲作、「シャーベットマーメイド」

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