INTERVIEW
2022.07.21
――シングルの2曲目「恋愛卒業証書」は、冒頭のフレーズ“なんで生まれたら死ななきゃいけないのに 2 人は出逢って恋したんだろう”から引き込まれるミディアムチューン。
田口 まさにその2行から作り始めました。恋愛というより、人の生死にフォーカスしたかったんですよね。最近、身近に亡くなった人がいて、しばらくは引きずるんですけど、あるときに「よし!」と切り替える瞬間がくる。恋愛も似ていると思うんですよね。別れというのは卒業証書をもらうようなもので、それを持って別の場所に行くってことだから。あとは“人はどうして死ぬとわかっていても、大切な人を増やしてしまうのか?”というテーマもありました。自ら悲しみに寄っていくというか。
矢野 僕にはない視点だったので、「こういう考え方もあるのか」と勉強になりました。この歌詞をどう伝えるか考えて、普段はあまり使わない裏声で歌ってるんですよ。そうすることで切なさ、苦しさを表現したくて。
太我 テンポ的にはゆったりしてるし、一聴すると「無自覚の天才」のほうがロックっぽいと思うんですよ。でも、歌詞や曲調を含めて、この曲のほうが実はロックだと思っていて。特にサビの“さようなら、あなたからの 卒業証書を受け取って”はパワーを込めてブッ叩いてますね。
――そして3曲目の「豆知識」は、“1円の材料は3円する><歯軋りのパワーは体重の 2 倍”といった豆知識をラップ風に並べた楽曲。
田口 フザけてますよね(笑)。1stアルバム(『爆誕 -BAKUTAN-』)に「偏見じゃん」という曲が入っているんですけど、MVがかなり伸びたんですよ。レーベルからも「面白い曲を作ってほしい」という話があったので、今回のシングルにも入れることになって。ただ、“面白い曲”って一番難しいんですよ。芸人さんに「面白いことやってください」って言うようなもので(笑)、いきなりやろうとしても無理だし、「面白いって何だろう?」から始まるので。めちゃくちゃ時間がかかってますね、「豆知識」は。
矢野 デモを聴いたときは「何だこれ?」という印象でしたけど(笑)、結構知らない豆知識ばかりだったので勉強になりました。
太我 僕は文字を読むのが苦手で普段は歌詞をあまり見てないんですけど、「豆知識」の歌詞は最後までしっかり読みました。面白かったです(笑)。
矢野 歌詞がフザけているので、だからこそしっかり歌おうと思って。歌がかっこ良ければ、曲としてさらに良くなるだろうなと。
――リリックも音の響きや韻をしっかり活かしていて。
田口 そこも狙っていて。日本人が海外の曲を聴くときって、ほとんどの人は歌詞の内容をわかってないと思うんですよ。「豆知識」の歌詞は海外のラップもかなり参考にしてるんですけど、「こんなにくだらない歌詞だけど、かっこ良くない?」という反骨精神です(笑)。
――3曲ともそれぞれ個性的だし、バランスの良いシングルになりましたね。
田口 そうですね。ノンラビの表現が詰まっているし、自信作になりました。アルバム制作は挑戦も多いし、「新たな武器を見つけにいく」というところもあるんですけど、シングルは自分たちが持っている武器をさらに強化して、際立たせる感覚があるので。
――なるほど。シングルの初回限定盤のDVDには、3月15日に東京・SHIBUYA CLUB QUATTROで行われたワンマンライブの映像を収録。メジャーデビュー後、初のワンマンでしたが手ごたえはどうでした?
矢野 有観客のライブ自体が2年ちょっとぶりだったんですよ。もちろんお客さんは声が出せない状況だったし、みんなを楽しませることはできても、自分たちが楽しめないんじゃないか?という不安もあって。でも、いざ幕が開くと、そんなことは全然なくて。お客さんも歓声以外のアピールをしてくれたし、これはこれで楽しいなという気づきもありました。
田口 メジャーデビュー以降に発表した楽曲が20曲以上あるんですけど、テレビの音楽番組以外で披露したことがなくて。とにかく初披露の曲ばかりで、「これは盛り上がるかな?」「この曲はどうだろう?」という感じで面白かったです。
太我 しばらくライブができなかったから、1本1本の重みが増しましたね。「ライブができることは当たり前じゃない」と再認識したし、お客さんもめちゃくちゃ盛り上がってくれて。お互いに「やって良かった」と思えるライブだったと思います。
――ここからさらに活動のスピードも上がっていきそうですね。今も制作は続いてるんですか?
田口 やってますけど、アルバムに関しては、いかに先延ばしするかを考えていますね(笑)。
太我 ハハハハ(笑)。
田口 っていうのは冗談ですけど、実際YouTubeも毎日更新しているし、この2年でアルバムを2枚、シングルを2枚出して。バンドを長く続けるためには、このぺ―スでは持たないと思うんですよ。サブスクの時代になって、アルバムの価値も変わってきてるし、そこは慎重にやりたくて。
――活動のペースは自分たちで決める、と。
田口 僕らは自分たちで事務所を経営していることもあり、決定権は自分たちにあるので。そうすることで責任感も増すし、さらに頑張れると思うんですよ。さっきも言いましたけど、売れるためにバンドをやっているので。
矢野 自分たちのことだから本気になれるというか。今のやり方はすごく良いと思うし、自分たちに合ってますね。
INTERVIEW & TEXT BY 森 朋之
●リリース情報
Non Stop Rabbit メジャー2ndシングル
「無自覚の天才」
7月20日(水)発売
■mora
通常/配信リンクはこちら
ハイレゾ/配信リンクはこちら
<CD>
1.無自覚の天才(TVアニメ『転生賢者の異世界ライフ』オープニング主題歌)
2.恋愛卒業証書
3.豆知識
4.無自覚の天才 Instrumental
5.恋愛卒業証書 Instrumental
6.豆知識 Instrumental
「メジャー入り初のワンマンライブ!2年もLIVEしてなかったからリハビリさせてや!
本気の2DAYS、4番勝負!〜あの日の俺らを取り戻す〜(エモぉー)公演@渋谷クアトロ」ライブ映像(2022年3月15日)
<CD>
初回盤と同一内容
*描き下ろしアニメCDジャケット
●作品情報
TVアニメ『転生賢者の異世界ライフ ~第二の職業を得て、世界最強になりました~ 』
2022年7月4日(月)から放送開始
【キャスト】
ユージ:小林千晃
ドライアド:和氣あず未
スラ:遠野ひかる
スラパッチ:菅野真衣
マユスラ:三川華月
スラハッパ:久遠エリサ
ヒゲスラ:大森日雅
ペケスラ:花井美春
プラウドウルフ:高木 渉
【スタッフ】
原作:進行諸島(GAノベル/SBクリエイティブ刊)
キャラクター原案:風花風花
監督・キャラクターデザイン:小嶋慶祐
助監督:鈴木清崇
シリーズ構成:福島直浩
共同キャラクターデザイン・総作画監督:埼玉憲人
総作画監督:後藤圭佑
色彩設計:竹澤 聡
美術監督:平良亜以子(スタジオなや)
撮影監督:小林俊介(サンジゲン)
音響監督:田中 亮
音楽:吟(BUSTED ROSE)
音楽制作:ポニーキャニオン
オープニングテーマ:Non Stop Rabbit「無自覚の天才」
エンディングテーマ:スラちゃんず△「ごはんだヨッ!ダダダダン!!」
アニメーション制作:REVOROOT
Non Stop Rabbit 公式サイト
https://nonrabi.com/
Non Stop Rabbit 公式Twitter
https://twitter.com/Non_Stop_Rabbit
TVアニメ『転生賢者の異世界ライフ』公式HP
https://tenseikenja.com
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