INTERVIEW
2022.06.29
――今作には、たむらぱんこと田村歩美さんが書き下ろした、さくらのソロ曲「もういいよ」も収録されていますね。
菅野 実はこれもエピソードがあるんですよ。「IDOLY PRIDE」のレコーディングではいつも、歌詞やストーリーを読み込んで、歌詞に記号とかニコちゃんマークをいっぱい書き込んで臨むんですけど、今回は“もういいよ”というワードが、どういう意味なのかわからなくて……。私の中のさくらのイメージからは少し離れている言葉で、間違った解釈をして歌いたくないので、レコーディングで田村さんに「真っ白な状態で来ました。歌詞の意味を教えてください」って正直にお話したんですよ。そうしたら、歌詞には“あなた”とか“お互い”ってもう1人の人物が出てくるんですけど、それは“もう1人のさくらちゃん”のことで、いつも明るい彼女が葛藤して不安な部分を綴っているということだったんです。“お互いに強くなれたから 最高のさよならかな”という歌詞も、明るいさくらちゃんと、後ろ向きになってしまって葛藤しているさくらちゃんが、1つになって昇華していくということなんですね。それはこのソロ曲で初めて見えた部分だと思っているので、不安な部分は声が震えて聴こえるくらいに、サビでは強いさくらちゃんのリーダー像を感じられるように、場所によって歌い方を変えました。
――橘さんは曲を聴かれていかがでしたか?
橘 私もタイトルを見たときに、「どういう曲なんだろう?」と思ったんですよ。聴いてみたら、さくらの不安が伝わりつつも、最後は前向きな曲だなって思ったんですけど、たった今「もう1人のさくらに」という解釈を聞いてなるほどと思ったので、帰ったらすぐもう一度聴きたいです(笑)。
――また、琴乃と伊吹 渚(CV:夏目ここな)のデュエット曲「君がのぞくレンズ」では、中学時代からの同級生で親友同士の2人の関係性が描かれていますが、橘さんはどう受け取られましたか?
橘 最初に聴いたときは、爽やかな青と緑の印象で、これも青春だなぁと思いました。特に琴乃の最初のパートの“君にも背中を押されたんだよ”という歌詞は、琴乃が普段は口に出して言わないけど、多分こういうことを思っているんだろうなっていうことが書かれていて、「そうそうそう!」ってなりました(笑)。普段、口には出さないけど雰囲気では伝わっているのもすごく良いなぁって思うんですけど、そんなお互いの想いを曲で必死に伝え合っているのもすごく良いなぁと思いました。
――確かに冒頭の“それでも君の優しい光あてていて欲しい”という歌詞も、琴乃は素直になれなくてなかなか言わなそうですよね。
橘 私からしたら、そういうことを言ってしまう琴乃はズルいなって(笑)。でも渚との信頼関係の強さにすごくほっこりしましたね。渚ってちゃんと線引きはしているけど、少しお節介焼きじゃないですか。その関係のままでいたいという琴乃の感情がすごく出ている歌詞だなと思ったので、「ありがとう、渚のことも想っているんだよ」という気持ちを込めて歌いました。
――菅野さんはこの曲を聴かれていかがでしたか?
菅野 個人的に琴乃と渚のデュエットはめちゃめちゃ聴きたいと思っていたんです!推しカップル?推しペアっていうのかな?(笑)。印象的だったのは少しずつのワードを掛け合っているところで、お互い支え合っている関係性が言葉として出ている感じが尊いなと思いました。それと私は、美來ちゃんとここなちゃんの関係性も感じられて。2人がいつも支え合っているのをレッスンで見ていたので、いつかライブで歌っているところが見たいです!
橘 そう言われると恥ずかしい(笑)。でも、最近さらに仲が深まってきたと感じるので、確かに琴乃と渚の関係性に近いものがあるのかなって……。琴乃と渚みたいというのは恐れ多いですけど(笑)。でも、琴乃と渚を演じていくうえで寄り添えるようになった部分もあるので、もしライブで歌うことがあればそういう関係性も表せたらなと思います。
――7月2日にはライブイベント<LAWSON presents IDOLY PRIDE VENUS STAGE 2022 “約束”>が開催されますが、どんなライブにしていきたいですか?
橘 今までとは違う、より成長した姿をお見せしたいなと思います。マネージャーの皆さんに楽しんでもらえることが一番だと思っていますので、いいものをお届けできるように気合いを入れて、楽しいライブにしたいと思います。もちろん私も楽しみますので、一緒に楽しめたらなと思います。
菅野 まず、ゲームの「東京編」で強さを見せた自慢のサニピちゃんに恥じないように、私自身も同じくらい素晴らしいパフォーマンスができるように頑張りたいです!この間、サニピの最終稽古があったのですが、ライブでのサイリウムの景色や皆さんのお顔が思い浮かんできて、まだ始まってないのに歌いながらちょっと涙ぐんでしまって(笑)。それくらい皆さんに会える嬉しさが強いので、これからも「IDOLY PRIDE」を応援していて良かったなと思ってもらえるような、“太陽さんさん”の素敵なライブができるように頑張りたいと思います!
――ところで、前回のライブ“奇跡”の夜公演のアンコールで最後に歌われた「サヨナラから始まる物語」で、橘さんが泣いてたような気がするのですが……。
橘 そ、そんなことないです!な、なんのことかな?(笑)。
――また感動のステージを期待しています!
INTERVIEW & TEXT BY 北野 創(リスアニ!)
リリースを記念して、今作に関わったキャスト&クリエイター陣からコメントが到着!
♪戸松 遥(神崎莉央役)
M01「それを人は“青春”と呼んだ」歌唱担当
歌詞に各グループのリーダーたちそれぞれのアイドルに対する熱い思いが込められていて胸がジーンとなりました。楽しいことやキラキラしたことばかりじゃないなか、それらを含めて青春という言葉で例えているのがとても素敵だなぁと感じました。
♪雨宮天(天動瑠依役)
M01「それを人は“青春”と呼んだ」歌唱担当
リーダーたちで歌う楽曲ということで、それぞれの葛藤や闘いがありありと描かれた歌詞でドラマチックだなと思いました。リーダーとしてほかのメンバーを導くプレッシャーなど、彼女たちにしかわからない気持ちが詰まっている曲なので、時に負けそうになりながらもそれでも進むんだ!という強さを感じていただけたら嬉しいです。
♪HoneyWorks
M01「それを人は“青春”と呼んだ」作詞・作曲・編曲担当
東京編を拝見させていただき1曲を通して絶望・葛藤から希望・執念に変わっていく展開にこだわりました。2番Bメロでは4つのグループの象徴となるワード、イメージを歌詞に散りばめたのですが、個人的にここがエモくてお気に入りです。そして伝説のアイドル長瀬麻奈はやっぱり偉大なんだ!好きだ!という感情も楽曲制作前から絶対に入れたいと思い入れさせていただきました。IDOLY PRIDEをいつも応援してくださるファンの皆様にたくさん愛してもらえる楽曲になると嬉しいです。
♪Q-MHz
M02「Darkness sympathizer」作詞・作曲・編曲担当
「流されてどうするんだ 誇り持って愛したいんだよ」
LizNoirの芯の強さを表現するべくクールなリフでどこまで引っ張れるかを狙ってイントロAメロをデザインすることから曲作りを始めた。真剣に人を愛し、真摯に向かい合う。そんな情熱がLizNoirには似合う。口先だけの馴れ合いではなく、お互いの存在を受けとめる。そんな恋といつか彼女たちが出会えたら、さらに強い曲が歌えるようになるのかもしれない。
♪田村歩美
「もういいよ」作詞・作曲・編曲担当
新しいスタート。次なる場所へ踏み出す戸惑い迷いの中から、確信と答えに導かれ、扉が開いていくー!!ような物語をイメージして作りました。これは自問自答?まるで自分の中にいるもう1人の自分と確かめ合うように掛け合いをするさくらちゃんの歌や言葉は、聞きどころだと思います。そして、最後のひと言……。ここはぜひ、耳と心を澄ませてじっくり堪能してください……。
♪渡辺 翔
「君がのぞくレンズ」作詞・作曲担当
2人の関係値を表す曲として自分の思いだけを歌うのではなく、相手のことを歌う歌詞にしたいなと思いその要素を散りばめました。曲の中で2人の成長なども感じていただけたら嬉しいです。爽やかで真っ直ぐな曲調の中で細かく話すようなメロディと伸びやかなメロディのバランスがとても心地良いのでそこも注目していただけたらと思います。10代の葛藤や不安、希望を詰め込んだ「君がのぞくレンズ」ぜひたくさん聴いてください。
♪北川勝利
「全力!絶対!!カウントダウン!!!」作詞・作曲・編曲担当
年末のイベントでカウントダウンする曲を!と言われて、すぐに曲のリズム、サビの入りのメロディと歌詞、始まりでカウントコールする、というは思いつきました。あとはサニピ楽曲のいつものミュージシャンで楽しくレコーディングできました。5人の歌い分けも王道のサニピスタイルが完成したかな。タイトルの「!」が増えていくのは、ホップ!ステップ!!ジャンプ!!!的なイメージで!!
♪藤村鼓乃美
「全力!絶対!!カウントダウン!!!」作詞担当
年越しカウントダウンイベントの楽曲ということで1年の締め括りと新たな1年の始まりを、サニピちゃんらしく、楽しく元気に!大切に、今まであった色んなことを抱きしめながら大好きとありがとうを全力で伝えよう!これからもサニピちゃんをよろしくね!!という気持ちでかかせていただきました!みんなで一緒に笑顔とピースでカウントダウン&サニピちゃんコールを!!ぜひ!!
♪Mayu Wakisaka
「Bang Bang」作詞担当
今回はアイドル界のトップに輝く新星スリクス楽曲歌詞ということで、スリクスの勢いを表すような内容にしようと思い、「Bang Bang」を書きました。頂点に狙いを定めて昇り詰めるスリクス歌詞、少し英語も混ぜながら世界進出も夢じゃない!と思わせられたら幸いです。
♪ハヤシベトモノリ(Plus-Tech Squeeze Box)
「Bang Bang」作曲・編曲担当
クールなんだけど儚くて強いんだけど決して強くない、みたいな逆説的な青春のイメージが作りたかったのですが、歌が入った瞬間にそのイメージが突如完成していました。歌詞の世界観とともに、表面張力でギリギリのコップの水が弾けて溢れる瞬間と閃光をパッケージしたような楽曲になりました。
●リリース情報
「それを人は“青春”と呼んだ」
発売中
■mora
通常/配信リンクはこちら
ハイレゾ/配信リンクはこちら
【初回生産限定盤(CD+グッズ)】
品番:SMCL-771~772
価格:¥4,500 (税込)
【通常盤(CD)】
品番:SMCL-773
価格:¥2,500(税込)
<収録楽曲>
01 長瀬琴乃(CV:橘 美來)×川咲さくら(CV:菅野真衣)×天動瑠依(CV:雨宮 天)×神崎莉央(CV:戸松 遥)
「それを人は“青春”と呼んだ」
作詞・作曲・編曲:HoneyWorks
02 LizNoir 「Darkness sympathizer」
作詞・作曲・編曲:Q-MHz
03 川咲さくら(CV:菅野真衣) 「もういいよ」
作詞・作曲・編曲:田村歩美
04 長瀬琴乃(CV:橘 美來) × 伊吹 渚(CV:夏目ここな)「君がのぞくレンズ」
作詞・作曲:渡辺 翔 編曲:渡辺拓也
05 サニーピース 「全力!絶対!!カウントダウン!!! 」
作詞 : 藤村鼓乃美, 北川勝利 作曲・編曲:北川勝利
06 ⅢX 「Bang Bang」
作詞:Mayu Wakisaka 作曲・編曲:ハヤシベトモノリ(Plus-Tech Squeeze Box)
© 2019 Project IDOLY PRIDE
●ライブ情報
LAWSON presents IDOLY PRIDE VENUS STAGE 2022 “約束” ライブ・ビューイング
2022年7月2日(土)19:00 開演
会場:全国各地の映画館
映画館はこちら
※開場時間は映画館によって異なります。
※大阪府では条例により、16歳未満の方は終了時間が19:00を過ぎる上映には、保護者同伴でないとご入場いただけません。
料金:¥4,000(税込/全席指定)
※3歳以上有料/3歳未満で座席をご使用の場合は有料
※プレイガイドでチケットをご購入の際は、チケット代以外に各種手数料がかかります。
チケットスケジュール/お申込み
一般発売(先着)
6月25日(土)12:00 ~ 7月1日(金)12:00
・ローソンチケット
・ローソン、ミニストップ店内の端末「Loppi」
※お申込みは、お一人様につき2枚まで。
※一般発売は先着順となりますので、予定枚数に達し次第受付を終了いたします。
プレイガイドチケットに関するお問い合わせ
・ローソンチケットインフォメーション
※インターネットでのお申込みには、事前にプレイガイドの会員登録(無料)が必要になります。
※プレイガイドでは、システムメンテナンスのため、お申込み・お支払い・お受取り等の手続きをご利用いただけない時間がございます。詳しくはプレイガイドのホームページにてご確認ください。
主催:Project IDOLY PRIDE
配給:ライブ・ビューイング・ジャパン
『IDOLY PRIDE』公式サイト
https://idolypride.jp/
『IDOLY PRIDE』公式Twitter
https://twitter.com/idolypride
『IDOLY PRIDE』公式YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCOuzrlRFF7aSkooORw0XWRA
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