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INTERVIEW

2022.06.24

【インタビュー】オール電波ソングとなるアルバム『すぅぃ~とさいくろん-☆いぇいっ☆-』をリリース!KOTOKOロングインタビュー

君は”電波ソング”を知っているか? 2000年代初頭から、ピーキーなサウンドと歌詞世界で、主にPCゲーム音楽シーンで熱狂的な支持を得た音楽ジャンルである。そのなかで「さくらんぼキッス 〜爆発だも〜ん〜 」をはじめとしたアンセムで電波というジャンルを切り拓き、パイオニアとして君臨していたのが北海道の音楽集団・I’veであり、当時そこに所属していたKOTOKOだった。そんな彼女がオリジナルアルバムとしては初となるオール電波アルバム『すぅぃ~とさいくろん-☆いぇいっ☆-』をリリースした。KOTOKOが考える電波ソングとは、そして今なぜ電波なのか。そのポップでキュートでちょっとおバカな、でも至って真剣な想いを聞いたロングインタビュー。

――今回、全曲電波ソングというコンセプトとなったKOTOKOさんのニューアルバム『すぅぃ~とさいくろん-☆いぇいっ☆-』ですが、電波ソングというと、主に2000年代前半にI’ve所属時代のKOTOKOさんを中心として大きなムーブメントとなった音楽ジャンルです。そうした音楽を改めて今回アルバムとして制作しようと思ったきっかけはなんでしたか?

KOTOKO きっかけというよりは、I’veにいた頃に出したコンピで『SHORT CIRCUIT』というアルバムがあったんですね。

――いわゆる電波ソングというものを広く世に知らしめた歴史的電波名盤ですね。

KOTOKO それはI’veから出したアルバムだったので、私がI’veを卒業してからは、電波というものをCDなどの形にする機会がなくなっていたんですよ。なので、その『SHORT CIRCUIT』に代わるようなものをKOTOKOでやれないかな?っていうのは、I’veの卒業の頃から思っていことだったんですね。だから10年ぐらい前かな?

――KOTOKOさんがI’veを卒業したのが2011年ですから、10年以上前からこの構想はあったと。

KOTOKO 自分のジャンル的には電波というものは外せないから、それを周囲のスタッフにもずっと持ちかけてはいたんですけど、なかなか周りの皆さんの気持ちが動かなくて。それで少しずつ電波の良さをわかっていただくという感じで、例えば”Categorize Live”というシリーズできゅんきゅんソングを集めたものをやったりして、電波ソングというものはまだまだみなさんには楽しんでいただけるコンテンツなんだよっていうのを私の周りに理解してもらうようにして、それでやっとここに辿り着いたという感じですね。私のなかでは『SHORT CIRCUIT』のような作品を絶やしたくはないなって思っていたんです。

――それがやがて、近年になってPCゲーム楽曲のコンプリートボックス『The Bible』や、さまざまなフェスやTV番組で「さくらんぼキッス 〜爆発だも〜ん〜 」を披露したり、今回収録されているAiobahnさんとの「INTERNET OVERDOSE」が話題となったりと、近年でその機運が高まっていったわけですね。

KOTOKO もちろん2000年代に電波というものに出会ってくれた方は、改めて電波ソングってこうだよねって再確認するとともに、なかには初めて電波ソングという名称と出会う人もいると思うんですよ。「こういうのが電波だよ」って知らないような方たちとか、若い世代の方たちにも電波ソングって楽しいんですよっていうのを、パイオニアである私が作品を作ることで改めて楽しんでもらえるコンテンツになったら良いな〜って。あえて新たな曲を作って、電波ソングってこんな楽しいよ!って一つの作品としてお届けしたいというのがありました。

――そこがただの懐古ではなく、今だからこそできる電波というか。

KOTOKO 作家さんたちも2000年代私たちと電波ソングを牽引してくれた方たちだけじゃなくて、今注目されている作家さんと一緒にやることで、今まで電波を支えてくださったファンの方に新しい世代の方たちも取り込んで、改めて電波の良さを確認しましょうねっていうアルバムにしたくて。作家さん選びからそういう想いでやっていました。

――そういった意味では改めて「電波とは?」というものを問う作品でもあるのかなと思います。パイオニアであるKOTOKOさんが見る、電波の定義とはなんですか?

KOTOKO そうでうすね……頭のねじがすっ飛んでるじゃないかっていうような、面白さが入っていれば電波だと思うんですよ。なので曲のジャンルはさまざまで、だいたいはBPMが高くて言葉がたくさん詰まっているというのがイメージだと思うんですけど、別に速かろうが遅かろうがそこにクスッとなるようなワードが詰まっていたりすればいい。あと重要なのが、かわいいと笑いと、あとちょっとエロをプラスするような感じがあって、深読みをしてクスクスってなるのが電波の良さだと思います。そういう全部の要素が入って、「頭おかしいんじゃない? この歌」ってなるような(笑)、そんな世界観が電波なんだと思います。

――いわゆる精神性として、そうしたぶっ飛んだ世界観が電波であると。

KOTOKO 形態としては合いの手とかセリフが入っているというのも基準になるんですけど、電波たるやというと歌詞の世界観がぶっ飛んでいるというのがいちばんの定義なんじゃないかなって思います。いい意味で、バカっていうのが重要ですね(笑)。

――それこそアルバムとしては、本作より前には『tears cyclone」二部作があって、あのシリアスな内容から一気にバカに振り切るというか(笑)。

KOTOKO そう!アルバムタイトルすらやっぱりバカを入れていて、真面目に作った『tears Cyclone -廻-』『tears Cyclone -醒-』があって、それのパロディバージョンみたいな感じで、ちょっとその2作を笑かすようなジョーク作品みたいなアルバムというのも電波っぽい感じですよね。

――いわゆる、過去の電波ソングが主題歌になっていたPCゲームでいうと、ファンディスクみたいな位置づけが『すぅぃ~とさいくろん-☆いぇいっ☆-』であると(笑)。

KOTOKO そうですそうです、そんな定義で大丈夫です(笑)。

I’ve時代の戦友たちとの電波なクリエイティブ

――それにしても、KOTOKOさんが電波ソングを作られるもひさびさですから、作詞という面でもスイッチの切り替えは難しかったのでは?

KOTOKO いや、そうなんですよ。頭の切り替えがいちばん難しくて。去年、Outerをやっていたときも、歌詞では毒とかヘイトな部分を出すという頭に切り替えなきゃいけなかったじゃないですか。

――そうですね。昨年のOuterのアルバムは、KOTOKOさんのハードコアなスイッチを入れる必要があった。

KOTOKO で、その直後に来たのがアコースティックライブで、癒しをテーマにしたツアーを半年間ぐらい回っていたんですね。なので私の中では心の中が癒し一色になっていたんですよ。真っ黒から真っ白な、優しい世界観にいたんですけど、今度はまたパチンとバカになるっていうチャンネルに切り替えなくちゃいけなくて(笑)。なので黒から白に行って、そこからどピンクに変えなきゃいけないというので、この1年間のなかで大変でした。

――1年でそんな高低差だと、頭がおかしくなってしまいそうですね(笑)。

KOTOKO かなりおかしくなりそうでしたね(笑)。

――では、実際の歌詞作りも難航した……?

KOTOKO それがね、もうすんなりどころか水を得た魚のようで(笑)。こんな曲を作りたいからこの作家さん頼みたい、っていうラインナップを作って作家さんに発注するじゃないですか。それでオファーを受けていただくかどうかの間、あるいはオファーを受けていただいてデモをいただくまでの間にちょっと時間があるんですよ。それがもう待ちきれなくて、早く曲を作りたくて、待っている間にタイトル候補を作ってしまって、12曲しか入らないのに15個ぐらいのタイトル候補が出てしまったんです。

――作詞の前にタイトルが出てきたと。

KOTOKO タイトル候補をメモって、それだけじゃ飽き足らず詞のようなものが出来てきて。それで曲がまだないのに歌詞みたいものも書いてしまって、それぐらい溢れてきて止まらなくなってしまったんですよ。

――ああ、いわゆる本作もスマホからタコまで、何かキーワードがタイトルにあしらわれていますが、そうした日常のアイテムをバカっぽく使うのも電波っぽいですよね。

KOTOKO いつもだと曲が来て、それに合うような世界観を作っていく感じなんですけど、今回はキーワードとかタイトルが先行でした。

――では、そんな電波アルバム『すぅぃ~とさいくろん-☆いぇいっ☆-』の楽曲についてお伺いします。まずはKOTOKOさんの電波の代表曲である「さくらんぼキッス 〜爆発だも〜ん〜 」ですが、今回は[2022 mix]となってアルバムの幕開けを飾ります。

KOTOKO この曲は、作ったときはここまで有名になるとは思っていなかったんですよね。動画投稿サイトとかで観ていただいた方が多かったと思うんですけど、もともとのゲームの主題歌というのを飛び越えて曲単体で有名になって、「好きだ」って言ってくれる方が増えていったんです。

――たしかにオリジナルはニコニコ動画などから火がついた印象があります。

KOTOKO それもあって、例えばゲームの曲なのにアニソンフェスでやってもみなさん知ってくださっていて、あとはテレビ番組やラジオ番組とかでオンエアされたり歌ったりしても、Twitterとかで話題にしていただいて、トレンド入りしていただくこともあったんですね。そういうみなさんの反応を見ていて、この曲からKOTOKOの電波を知ってくださった方も多いので、これを名刺がわりにして今回リメイクさせていただこうというのがまずひとつ。

――なるほど。

KOTOKO あとこの曲がみなさんに知っていただくきっかけになったのが、2006年の横浜アリーナ公演のパンフレットについていたMVだったんですよね。あれはもともとは一緒に入っていた「Short Circuit」のMVを撮ることがメインで、「さくらんぼキッス」はついでに撮ったんですよ。それが逆にウケちゃった(笑)。それで、今回のMV監督とか関係者のみなさんもあのMVのことをご存知で、それを今の技術でちゃんと撮りたいって言ってくださったんですよ。その想いを受けて、あの映像の面白いところ、チープなところはオマージュしたて、あの映像がが大好きな方たちの気持ちも大事にしつつ、新しい技術で現代に合う「さくらんぼキッス」をみなさんにお届けしたかったんです。

――先行して公開された[2022mix]のMVは、KOTOKOさんの動きも含めていわゆるオリジナルのセルフオマージュ的なものになりましたね。

KOTOKO 後半の、ボリュメトリックという新しい技術を使っているのに、それが私が増殖するというなんとも馬鹿馬鹿しい方向に行っているのがとても電波だと思いましたね(笑)。

――まさに電波的な映像という(笑)。またKOTOKOさんの動きひとつも当時に寄せていて、こだわりを感じさせるというか。

KOTOKO これはもうね、「完コピしろよ」って西P(西村 潤プロデューサー)から言われていて、私ももちろんそのつもりでした。撮影のときも細切れに撮っていって、昔のやつを観ながら足を上げたり変顔したり、抜きで細かく撮っていきましたね。当時の微妙な動きをコピーするのは難しかったんですけど、作りすぎちゃうと違うし、ちょっといい意味で力を抜いて、なるべく当時の感じを出すようにしました。

――その映像のそっくり具合も話題になりましたが、そこで聴かれるKOTOKOさんのボーカルも、オリジナルと遜色のないぐらいのフレッシュさで。

KOTOKO そうなんですよ、自分で歌ってびっくりしたんですけど(笑)。サウンド的にも冒頭の演出が違うぐらいで、曲中に入ったらほぼ一緒なんですよね。なので自分で聴いていてもわからないぐらいそっくりで、そこはびっくりで。

――改めて聞きますが、あのボーカルは今のKOTOKOさんなんですよね?

KOTOKO はい!歌は全部新しく録り直しました。トラックも高瀬(一矢)さんがちゃんと新しく音源を載せ替えてくださって、半分ぐらいは新しい音源を使っているのかな?

――そうした高瀬さんやオリジナルを手がけたC.G.mixさんもそうですが、本作はほかにも中沢伴行さんや井内舞子さんといった、I’ve時代の仲間たちの楽曲が収められています。

KOTOKO 今挙げてくださった方々は、私の声の良さというものを理解していただいている方なので、歌のキーの範囲もバッチリなところで作っていただきましたし。C,G.mixに関しては「いつもので」っていう感じで、ほとんど何もリクエストがないというか(笑)。

――「スマホの恋人~だって推しが強すぎるからずっと神って言ってる~」はまさにC.G.mixさんというか、KOTOKOさんによるこれぞ電波!というテイストですね。

KOTOKO それこそアイドルっぽくmix兄さん節全開という感じで、今回作ってもらって、ちょっとだけAメロは音符を多くしてほしいというのはリクエストしたぐらいかな? あとはほとんどおまかせ状態という感じでやって、それでもあのクオリティーが出てくるので、「わかっているな」って感じでした。高瀬さんの「さくらんぼキッス」のアレンジも、これだけ有名でみんなが好きだと言ってくれる曲をリミックスするって結構難しいと思うんですけど、ちょうどいいところに収めてくれて「さすがだな」って感じでしたね。ボーカル録りも、2000年代初頭と比べると音も良くなっているので、それでもいいところはちゃんと残してくれいるというか、現代に寄り添いつつも古き良きI’veサウンドをきちんとそのまま作ってくださるので、すごく安心な感じはありました。

――勝手知ったる間柄が成せる技というか。

KOTOKO ただ井内さんに関しては、初めて舞ちゃんにディレクションを含めて録ってもらったので、それは新鮮でした。I’veの時代は舞ちゃんが作った曲でも高瀬さんのディレクションだったので、レコーディングまで舞ちゃんにやってもらったのは初なんですよね。

――それもあってか、井内さんとの「Alice in Joker?!」はコーラスをはじめ新鮮なサウンドになりましたね。

KOTOKO 舞ちゃんとの楽曲は、今回のようにオーケストラちっくなものからロックな曲調もあるんですけど、ほかの作家さんにはできないオーケストリックな曲をお願いしたいなと思っていて、それで舞ちゃんにお願いしたんですよね。実際のレコーディングも、舞ちゃんは高瀬さんとは重要視するところも違っていて。高瀬さんだと私の声をいっぱい重ねるんですけど、舞ちゃんの場合はダブる部分が少なくて、シンプルに収めるところはシンプルにして、アウトロまで続く最後の掛け合いはいろんな鳴き声とかを足していって。あれはレコーディングの場で、舞ちゃんが「いろんな鳴き声をやってみて」ってアイデアをくださったので、その場で即興でやったものなんですよ。舞ちゃんならではのアイデアを入れてくれて、初タッグなんですけど楽しかったですね。

――同じ電波でもクリエイターによって色が出るのは本作ならではですね。

KOTOKO そうそう、作家さんならではな提案をしてくださったのはたくさんありますね。

さまざまなサウンドを電波化するKOTOKOの手腕

――そうしたイツメンに対して、本作では初顔合わせの新世代クリエイターとのタッグも注目すべきポイントですよね。なかでもKOTOKOさんがオファーを受けて参加したAiobahnさんとの「INTERNET OVERDOSE」のブレイクは、本作が生まれる一因にもなっているのでは?と。

KOTOKO そうですね、バズってましたね(笑)。めちゃくちゃバズってびっくりしています。最初は初めましてのチームからのオファーだったので、どういう方たちなのかな?って思っていたんですけど、そのときから「作家さんはこの方です」ってAiobahnさんの名前は挙がっていて。それで調べてみたら、ちょうど中沢さんが「Aiobahnくんの曲が素敵だから聴いて」ってツイートされていて、それで聴いたら本当に素敵で、電波じゃないけどいい曲を書かれていたので、「ぜひ一緒にやりたいです」ってお受けしたのがきっかけでした。

――その「INTERNET OVERDOSE」は電波という括りのなかで、KOTOKOさんのボーカルも低い声だったりこれまた新しい感覚のものでした。

KOTOKO 不思議な曲構成で、KOTOKOっぽさというか、私が電波を歌っていた時代のイメージで書かれたのはたぶんユーロビートっぽいところなんですけど、サビメロのあたりは私らしく歌えばいいのかなって思ったんですね。ただ、作詞をされたにゃるらさんが割とかつての美少女ゲーム主題歌のいろんな要素をとり入れたいというイメージがあったみたいで、冒頭の元気なセリフから闇っぽい呟きとか鬱っぽいDメロなど、いろんな要素をてんこ盛りにした、それを私で試してくださっている感じなんですね。私も1曲のなかにいろんな要素が入っているので、レコーディングもブロックごとに録らせていただいて難しくはあったんですけど、その世界観はなんとか出せたんですよ。ただ、頭からお尻までコロコロ要素が変わるので、あれをライブで歌えるのかなっていうのが今の心配ですね(笑)。

――たしかになまではどんな表現になるのかなと。

KOTOKO もちろんツアーでは歌わせていただくんですが、1曲のなかで躁鬱がごちゃ混ぜで出てくるので大変な楽曲なんですよ。自分のなかで躁鬱な子を女優になって住まわせないとたぶん歌いきれないっていう難しい楽曲ですね。

――とはいえ、この曲がきっかけで、現代に電波に注目されるきっかけが生まれたのかなと。

KOTOKO このタイミングであのオファーをいただいたのはすごく運命的なものを感じていて、電波アルバムが出るのが決まっていたからオファーを受けたわけではないんですよ。電波アルバム作るって1年以上前から計画はあったんですけど、たまたまそのタイミングでこの曲のお話もいただいて、「もしかしてブームきたんじゃない?」っていいタイミングでアルバムを出せたので、運命を感じていますね。

――そんなAiobahnさんはもう一曲「おじさんとマシュマロ」という、またすさまじいタイトルの楽曲を手掛けています(笑)。

KOTOKO やばいですよね(笑)。楽曲的には「INTERNET OVERDOSE」とは違う路線でいきたいなって思っていて、Aiobahnさんの楽曲をいろいろ聴かせていただいていたんですね。なかには電波っぽいかわいい曲もあるんですけど、それよりももうちょっと正統派というか、ご自身がお得意とされているものもほかにもあって、そのアプローチでできないかなって感じでこの曲調にしていただいただきました。

――電波なんだけどスタイリッシュなサウンドの、また不思議な感触の楽曲ですね。

KOTOKO 楽曲はオシャレ、だからこそそこに馬鹿馬鹿しい歌詞を乗せちゃうんだっていう、いい曲の無駄遣いというか(笑)、それがまた電波っぽいのかなって思いますよね。それは、和風の「桜舞乱心*いろは詩」にも通づるものがあるんですけど、曲が来たときにいい曲すぎて、これに電波な歌詞を載せるなんて忍びないなって思ってめちゃくちゃ悩んだんですよ(笑)。これがどうやったら電波になるんだよって思ったぐらいなんですけど、「こんな曲にしてください」って言ったのは私だし、あとは私がちゃんと責任もって料理しなきゃって思って。めちゃくちゃ良い曲があって、それを歌詞の力で電波にするっていうのが私の仕事(笑)。

――KOTOKOさんがひとさじ入れるだけで、どんなサウンドも電波になるという(笑)。

KOTOKO そうですそうです(笑)。

――ほかにもボーカロイドのクリエイターでも知られる立秋さんも、KOTOKOさんからのオファーで?

KOTOKO 立秋さんは、ネットで「いい人いないかな」って探していたなかで、たまたま見つけた方なんですよね。どの曲を聴いてもピコピコしているんだけどオシャレで、ひと耳惚れな状態だったんですよ。なので、オファーして受けていただけるかわからないけど「立秋さんがいいです」って言って、それで受けていただいて上がってきた曲もまさに「これこれ!」っていう楽曲だったんですよ。ずっとこういうピコピコな曲を作りたかったので、立秋さんはドンピシャな感じでした。

――改めてクリエイターに応じてアプローチがどんどん変わっていく、実にバラエティ豊かなつくりになりましたね。

KOTOKO アルバム一枚でいろんな電波曲を聞いて欲しかったので、人選をしてオファーする段階で「この方にはこんな曲」って、曲調がかぶらないように振り分けていたんですね。そのなかでみなさんオファー通りに素敵な曲をくださって、大満足しています。

次ページ:電波アンセムと向き合った”ちゃれんじばーじょん”

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