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INTERVIEW

2022.06.01

【10周年記念連載】第4回:ZAQ「QUEEN」――9ヵ月連続リリースとともに10年間を振り返る!

【10周年記念連載】第4回:ZAQ「QUEEN」――9ヵ月連続リリースとともに10年間を振り返る!

軽くて人間臭いところもある自分を見せたくて

――「カーストルーム」でZAQらしい音楽を確立させましたが、配信シングル第5弾「QUEEN」もまさに異なる音楽ジャンルの融合を見せた楽曲になっています。

ZAQ ジャンルでいうとEDMにファンクも入っていますね。

――始まりはディーヴァ風で。「QUEEN」はどういったコンセプトから作られた楽曲でしたか?

ZAQ まずタイトルを決めて、それからTeddyLoidさんにアレンジをしていただくことも最初から決まっていましたね。

――TeddyLoidさんにお願いしたいというのはZAQさんの要望ですか?

ZAQ そうです。めちゃめちゃかっこいい音をアレンジされるTeddyさんに絶対お願いしたい、そのために大前提としてかっこいい曲とかっこいい歌詞で作るというのがありました。

――TeddyLoidさんにお願いしたいと思った理由は?

ZAQ Teddyさんの曲はどれも面白い曲が多くて。でも、一番意識したのは、Adoさんの「踊」って曲ですね。アレンジにTeddyさんが入っているんですけど、ああいう遊び心があって会場が踊りたくなるような曲にしたくて、「QUEEN」もリズムを組んでいきました。言葉は悪いんですけど、ちょっとチャラいような軽さが欲しかったんですね。

――軽さのある楽曲にしようと考えたのはどうしてですか?

ZAQ (配信シングルの第1弾である)「ZIGZAG」で自分の覚悟を表現して、(第2弾の)「ANTHEM」はシンプルかつストレートな応援歌で。だから「QUEEN」では私の汚い部分、独りよがりの部分を出したかったんです。元々、ちゃらんぽらんな部分もある自分なので。

――ラスサビで“アンセムは消えた”とまで歌っています。

ZAQ 過去の自分を否定しました(笑)。ZAQの根っこは「ZIGZAG」のような真面目で根性ある女なんでしょうけど、「QUEEN」では他人を蹴落としたり裏切ったり傷つけたり、あるいはそれで傷ついたりする人間らしさ……、女らしさかな?を見せられたら、と思っていました。だから、歌い方もちょっとふざけているし、ちょっと演じているところはありますね。

――自己表現としては、QUEENな自分を表現しているのか、QUEENになりたい自分を表現しているのか、どちらが近いんでしょうか?

ZAQ あー。すっごく良い質問だけど答えるのが難しい(笑)。でもやっぱり、私は、ビヨンセやニッキー・ミナージュといった、あの辺りの強い女性像を理想としている部分があるんですよね。そういうところを書いてみたかったんです。

QUEEN ジャケット写真

――まさに女王様という感じで“ひれ伏しなさい”と歌っています。

ZAQ なりたいな、という気持ちで。なれないけれど(笑)。

――「ASEED」のカップリングだった「Coward」に続いて、世の女の子たちに向けた傾向も見受けられますね。

ZAQ 今は女の子がめちゃめちゃ強い時代ですし、「戦え、女の子」という気持ちですね。

――楽曲面に戻ると、Teddyさんにお任せするとして、自身では完成形をどの程度イメージしていましたか?

ZAQ Teddyさんには最初、ピアノとベースとドラムしか打ち込んでいないデモ状態で渡したんですね。「これを好きにしてください」という気持ちで。ただ、Teddyさんからデモワンとして投げていただいたものを聴いたら、結構私のアレンジを生かした形になっていたんですよ。なので、「もっとZAQの曲を切り刻んで、声も全部ぶち壊して、Remixする勢いで料理してください」とお願いしたら、次に返ってきたのはもう最高で。声のEditもすべてTeddyさんにやってもらったので本当にRemixのようなアレンジですね。

――歌でもふざけてみたというお話でしたが?

ZAQ Trackと絡むような形で遊んだのがラップ部分ですね。流れ自体は、私の声がR&B系なので最初は強気な女でガンといって、サビはかわいく「女の子」っぽくポップに、そこから豹変して「私の世界だ」みたいな強くて怖い女に変わるという感じ。あとは、ラストサビの“Get Naked Bring the fire 今すぐ道を開けて なりたいオンナになれるから”はだんだんと年齢層を上げていく歌い方になっています。開き方を変えて喉にプレッシャーを与えるような歌い方でしたね。

――色々な女性を演じて歌っているんですね。

ZAQ 最近そういうのにめっちゃハマっていますね。「Coward」も自分の中でキャラクターを2人作り、1曲の中で入れ替わっていくという歌い方をしましたけど。今後もそういう歌い方が増えていくんじゃないかと思います。

――ハマったきっかけはあるんですか?

ZAQ 自分の曲でもほかの方の曲でも、歌っているときの表情がわかると面白いなぁ、と思うことが増えていて、「Coward」はノンタイアップ曲なので自由にできる開放感があったこともありやってみました。楽しかったですね。でも、芝居もやり過ぎると聴く人が疲れてしまうので、そこのバランスはとりながら、という部分はあります。

――9ヵ月連続リリースの中間地点を迎えました。折り返しまで来た今の感想は?

ZAQ 「大変だな」って。ノンタイアップですけど表題曲をずっと作り続けるということなので、1曲1曲のプレッシャーがすごいんですよ。でも、どの曲も半身ではあるので少しでも手を抜けない、すべてで戦わなければいけない、そこが面白いですけど少し辛いですね。

――アルバムで10曲作るのとは違うところですね。

ZAQ だから、どの曲もめちゃめちゃキャラクターが強いんですよ。全曲で主張があるというか、今のところキャラクターが沈んでいる曲が1つもないんです。「ここからどうしたものかな?」と思っていますが、それでいいかな、とも思っていますね。最近は、ZAQというキャラクターのキャラソンを作っている感覚がしています。

――アニソンアーティストではない部分を見せる場でもあります。

ZAQ そうですね。アニメという原作の強さに頼らない、自分本来の力を見せられる場所ではありますね。今回で言えばTeddyさんのように、アレンジャーさんの力を得ながらですけど、色々表現できている手ごたえはあります。

【連載企画第4回:ZAQUIZ!】

Q.4 ZAQはウィッグを何個持っているのでしょうか?

▼正解は第5回インタビューで!

連載企画第3回:ZAQUIZ!の答えは……

でした!

INTERVIEW & TEXT BY 清水耕司


●リリース情報
「QUEEN」

作詞・作曲:ZAQ 編曲:TeddyLoid
5月31日(火)配信

配信リンクはこちら

●9ヵ月連続リリース情報
■第一弾
「ZIGZAG」

作詞・作曲・編曲:ZAQ
配信リンクはこちら

■第二弾
TVアニメ『薔薇王の葬列』第1クールエンディングテーマ
21st シングル
「悪夢」

発売中

品番:LACM-24243
価格:¥1,320(税込)

<収録曲>
M1「悪夢」
作詞・作曲:ZAQ 編曲:石川智久
M2「耺」
作詞・作曲・編曲:ZAQ
各インストも収録の計4 曲収録

配信リンクはこちら(lnk.to/LACM-24243d)

■第三弾
「ANTHEM」

作詞・作曲:ZAQ 編曲:ZAQ・RINZO
配信リンクはこちら

■第四弾
TVアニメ『ブラック★★ロックシューター DAWN FALL』オープニングテーマ
22nd シングル
「ASEED」
発売中

品番:LACM-24239
価格:¥1,320(税込)

<収録曲>
M1. ASEED
作詞・作曲・編曲:ZAQ
M2. Coward
作詞・作曲・編曲:ZAQ
各インストも収録の計4 曲収録

関連リンク

ZAQ Official Site
http://www.zaqzaqzaq.jp/

ZAQ Official Twitter
https://twitter.com/ZAQinfo

ZAQ Official YouTube Channel
https://www.youtube.com/channel/UCPsYjwzsmN8g2GEqaSei1-A?app=desktop

ZAQ Official TikTok
https://www.tiktok.com/@zaq39zaq39

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