INTERVIEW
2022.05.25
――歌詞についてもお伺いさせてください。この曲の中で特に気になったのが“はちみつ +(と) レモン =(は) 公式と違うかな?”というところで。キャラクターの名前が隠れているところもポイントですが、はちみつレモンという言葉は作品の甘酸っぱいイメージから?
なすお☆ そうですね。式守さんのことを思い浮かべたときに、私の中で「はちみつレモン」というワードが出てきて。和泉くんと式守さんのザ・青春という雰囲気がはちみつレモンの甘酸っぱいイメージにピッタリだなと。それに加えて、キャラクターに「八満(はちみつ)ちゃん」がいることと、私自身はちみつレモンを飲むのが好きで(笑)。公式というワードは、舞台が学校なので、授業を感じさせる言葉を入れたいなと思っていました。
――さらに甘くてかわいいイメージのある“プリンアラモード”という言葉も登場しますが、これも実はなすお☆さんが好きとか?
なすお☆ 好きです(笑)。自分の好きなものをめっちゃ入れています。レコーディング中に「何食べたい?」と聞かれたら「プリン食べたいです」と即答するくらい好きなんです。
――(笑)。ところで、冒頭の“なんかぼくよりも彼氏みたい!”の音程って、一聴する限りキャッチーなのですが、実はとても独特ですよね。
なすお☆ そうなんです、正直めちゃくちゃ難しいです(笑)。何もないところから入るからタイミングも難しくて。でも“なんかぼくよりも彼氏みたい!”というワードは「絶対に入れたい」と、最初にまどくんに話していて。だからそのメロディからまずはつけてもらっています。
――その言葉のあと、ハンズクラップがあったり、加工ボイスがあったり、ゆるめのラップがあったりと、かわいいだけじゃなくて、かっこいい部分もあって、曲自体がまるで式守さんのようだなって。それは意図されていたのでしょうか。
なすお☆ そういう曲にしたいと思っていました。「かわいいとかっこいいが交互にくる!なんだこの曲は!」って感じで、聴いている人たちを振り回したいなって。私が式守さんにめちゃくちゃ振り回されたので(笑)。「そんなにかっこいいのかよ!」ってタイミングが急にくるんですよね。だから曲でそれができたらなと思っていました。
――なるほど!Cメロの“世界で一番きみだけのぼくでいたい”という言葉も愛を感じました。Cメロって少し落ち着く印象があるんですけど、想いが溢れたかのような歌声で、語尾もハイトーン。大切にされたところなんじゃないかなって。
なすお☆ そう言ってもらえると嬉しいです。実はCメロを入れるか、どういうCメロにするかは結構迷ったんです。まどくんからは「少し落として、しっとりするのが良いんじゃない?」というアイデアをもらったんですけど、私の中では「実はここに一番和泉くんの気持ちが隠れてる」ってくらい、感情が溢れたCメロにしたいなという気持ちがあって。だから落ち着きたくなかったんです。色々なところに和泉くんの感情が入っているんですけど、私の中ではCメロに一番思いを込めました。
――レコーディングはいかがでしたか?
なすお☆ 最初はまどくんがギターを録って、そのあとにボーカルを乗せて歌うってやり方をしていたんですけど……別々に録っていると、練習で一緒に合わせていたときのような勢いとは少し違う気がして、じゃあいつものように同時に録ろうって。
――本当にバンドのようですね。「一発録りでいこう」というか。
なすお☆ そうなんです!元々バンドをやっていたこともあって、そのほうが勢いがつくかなって。レコーディング中は「ノイズが入るからマイクスタンドは触っちゃだめだよ」って言われたんですけど、マイクスタンドを掴みながら歌いました(笑)。マネージャーさんも「それで勢いが出るならいいよ」って言ってくれて。
――すごい(笑)。改めて聴かれたときはどんな印象がありましたか。
なすお☆ 「私が歌ったっけ?」「私たちが作ったっけ?」ってまどくんと話してました(笑)。「なんか、良すぎん?」って。それで自画自賛タイムが始まるっていう(笑)。いまだに二人とも信じられない感じです。
――じゃあオープニングの映像を見たときは……。
なすお☆ 泣きました、号泣(笑)。映像が素敵すぎて。「アニメの主題歌を歌いたいです」と話していたときの自分を思い出して、1年後にこんなふうになってるとは……と。
――しかもクレジットのところすごく素敵じゃないですか。
なすお☆ そうなんです!一番良いところに出していただいて、感動しました。まどくんからもすぐに連絡がきて「観た観た!?」って。
――深夜2時に(笑)。
なすお☆ はい(笑)。
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